風洞試験施設、沼津に 自動車/自転車/ドローン 用途別に3区画 国内初、一般利用可

 日本初の一般利用できる自動車や自転車、ドローン用の風洞試験施設「富士エアロパフォーマンスセンター」が26日、沼津市小諏訪にオープンした。空気の抵抗や流れを観察するための風洞試験は大規模な設備が必要だが、福岡県のベンチャー企業が開発した装置を用いて小型化に成功。これまで利用が難しかった中小企業や自転車選手の個人利用など、さまざまな活用法が見込まれる。

自転車用の風洞試験装置。送風装置(右)を小型化し、試験設備もコンパクトになった=26日午後、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
自転車用の風洞試験装置。送風装置(右)を小型化し、試験設備もコンパクトになった=26日午後、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
自転車用の風洞試験装置。送風装置(右)を小型化し、試験設備もコンパクトになった=26日午後、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
自転車用の風洞試験装置。送風装置(右)を小型化し、試験設備もコンパクトになった=26日午後、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
全長1・4メートル、幅70センチ四方の送風ユニットを12台つなげた自動車用の風洞試験装置=26日午前、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
全長1・4メートル、幅70センチ四方の送風ユニットを12台つなげた自動車用の風洞試験装置=26日午前、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
全長1・4メートル、幅70センチ四方の送風ユニットを12台つなげた自動車用の風洞試験装置=26日午前、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
全長1・4メートル、幅70センチ四方の送風ユニットを12台つなげた自動車用の風洞試験装置=26日午前、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
ドローン用の風洞試験装置。今後、さまざまな形の風を作る装置を拡充していく=26日午後、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
ドローン用の風洞試験装置。今後、さまざまな形の風を作る装置を拡充していく=26日午後、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
自転車用の風洞試験装置。送風装置(右)を小型化し、試験設備もコンパクトになった=26日午後、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
自転車用の風洞試験装置。送風装置(右)を小型化し、試験設備もコンパクトになった=26日午後、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
全長1・4メートル、幅70センチ四方の送風ユニットを12台つなげた自動車用の風洞試験装置=26日午前、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
全長1・4メートル、幅70センチ四方の送風ユニットを12台つなげた自動車用の風洞試験装置=26日午前、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター
ドローン用の風洞試験装置。今後、さまざまな形の風を作る装置を拡充していく=26日午後、沼津市小諏訪の富士エアロパフォーマンスセンター

 施設は風洞試験装置を開発、製造する日本風洞製作所(福岡県)と産業機器商社のニシヤマ(東京都)などが設立した日本風洞試験(沼津市、ローンジョシュア社長)が運営する。
 九州大在学中に日本風洞製作所を創業したローン社長は、20メートル程度必要だった送風装置の全長を約1・4メートルに収めた小型装置を開発。この装置を活用し、運送会社倉庫だった約500平方メートルの施設に自動車、自転車、ドローン用の3区画を設けた。試験測定に必要な風洞てんびんも装備、オペレーターも常駐する。
 自動車用では、エアロパーツなどの部品試験、自転車用では、日本サイクルスポーツセンター(伊豆市)を練習拠点にする自転車選手が空気抵抗の少ない乗車フォームを探るなどの活用を見込む。ローン社長は「これまで高価で風洞施設の利用が困難だった企業や、個人での活用が可能になる」と期待する。
 施設の一般利用開始は3月中旬からで、料金は1時間当たり自転車用は個人4万円、法人7万円から。その他は個人、法人とも7万円からを予定する。

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