「新知事は県全体見て」 沼津市長が“注文” 定例会見

 沼津市の頼重秀一市長は24日の定例記者会見で、知事選(5月9日告示、26日投開票)に関し特定候補の支持に言及せず、望む新知事像を「事業や予算配分が昔から“西高東低”と言われている。静岡県全体を見てやってほしい」と注文した。
 JR沼津駅の鉄道高架化や、能登半島地震を踏まえた伊豆半島の防災対策、人口減対策としての広域連携の推進に期待を示した。サッカーJ3アスルクラロ沼津の本拠地・県営愛鷹広域公園多目的競技場についても言及。J2昇格時は5年以内の施設基準のクリアが求められることから「環境整備について議論していきたい。東部唯一のJリーグチームである点に目を向けてほしい」と訴えた。
 28日で市長2期目の任期折り返しを迎える点について「鉄道高架化でまちが変わることを示し、『見える化』を進めていく」と後半への意欲を語り、「沼津駅南口の地上横断化や中央公園再整備、民間再開発など、変化が感じられる情報の提供を段階的にでも進めたい」と述べた。
 (東部総局・尾藤旭)

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