静岡県知事選2024の記事一覧
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初日から県内各地で3候補訴え熱く【静岡県知事選】
9日告示された知事選は、県政史上最多の新人6氏による争いとなり、17日間の舌戦がスタートした。各候補者は初日から県内各地で県政の立て直しや刷新などを訴えた。 森氏 党公認の立場、前面に 共産党県委員長の森大介氏(55)は出陣式の場となったJR静岡駅南口に、名前とともに「Change(チェンジ)」と書かれたたすきを掛けて登場。約50人の聴衆を前に2013年以来の党公認の立場を前面に出し「希望の持てる県政へと大きくチェンジする」と主張した。「全国からも注目されている」「頑張れ」と聴衆から激励を受けると手を振って応えた。 党所属の衆院議員が初日から応援に駆けつけた。自民党派閥の政治資金パーテ
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3候補、個性にじむ第一声 政策紹介や政治姿勢表明【静岡県知事選】
静岡新聞社は9日告示された県知事選で、各候補の主張や争点を探るため第一声を分析した。政党の公認、推薦を受けた森大介、鈴木康友、大村慎一の3候補を対象に第一声で頻出した単語を抽出して「共起ネットワーク」と呼ばれる図を作成したところ、「水」「環境」といったリニア中央新幹線建設に関する言及が共通した一方、政治姿勢の表明と政策紹介のどちらに軸を置くか、などの点で違いが浮き彫りになった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます テキスト分析ソフト「KHCoder」を使い、3候補が計4回以上発した単語から意味の薄い語を除外して、「3人言及」「2人言及」「1人言及」をそれぞれ発言者と結んだ。最
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静岡県知事選告示、新人6氏が届け出 候補者ら第一声 リニア、新球場、人口減、経済対策争点
川勝平太知事の辞職に伴う知事選は9日告示され、午後5時に届け出が締め切られて新人6氏による選挙戦が確定した。立候補したのは諸派の政治団体「個人の尊厳党」代表横山正文氏(56)、共産党県委員長森大介氏(55)=同党公認=、いずれも無所属の元浜松市長鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=、元副知事大村慎一氏(60)=自民党推薦=、アパート経営村上猛氏(73)、コンサルティング会社社長浜中都己氏(62)で、届け出を済ませるとそれぞれに第一声を発した。投開票は26日で、17日間の論戦がスタートした。 ※写真の上段は政党の公認、推薦を受けた候補者 ■森氏「暮らしと福祉優先」 ■鈴木氏「幸福
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森大介氏「生活者の苦悩、期待反映」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 森大介(もり・だいすけ)氏 55歳 共産、新人 30代からの9年間、党機関紙「赤旗」の記者として現場を踏んだ。当時議論になっていた静岡空港建設を巡り、野鳥の観察家や歴史家、作家らにインタビューし、「静岡空港は本当に必要なのかという視点からリアルな話を聞かせてもらった」。浜岡原発などについても取材に奔走し「県政の重大課題で県民の声を直接聞けるのは楽しみの一つだった」と振り返る。 物事の本質に迫るために思い込みをなくし、自身の目で確認して判断する
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鈴木康友氏「経験、知見、人脈 全て注入」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 鈴木康友(すずき・やすとも)氏 66歳 無所属、新人 「衆院議員2期5年、浜松市長4期16年で培った経験、知見、人脈を全て注ぎ込む」と強い覚悟で知事選に臨む。原点に立ち返る思いで、2007年の市長初当選時のスローガン「やります!」を掲げ、産業政策を中心に浜松で取り組んだ施策を東部、中部、西部と県全域に展開し、それぞれの地域特性や資源と組み合わせた成長戦略を描く。 昨年4月末に市長を退任し、約25年にわたる政治生活に区切りをつけ、地方創生やスタ
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大村慎一氏「行政マン、全国にパイプ」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 大村慎一(おおむら・しんいち)氏 60歳 無所属、新人 生まれ育った故郷の混迷に憂いを感じ、政治の世界に飛び込む覚悟を決めた。「名前を連呼してアピールするのは好きじゃない」と苦笑いしつつ、「行政マンとして36年間で培った経験と知見、人脈を県政のために全て投入したい」と語る目には強い決意がにじむ。 1987年に旧自治省に入庁。静岡県副知事時代には東日本大震災が発生し、被災地支援の先頭に立った。後に消防庁国民保護・防災部長として行政職員の相互応援派
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横山正文氏「個人に寄り添う政治を」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 横山正文(よこやま・まさふみ)氏 56歳 諸派、新人 選挙への初挑戦は2023年4月の静岡県議選。落選したが、リニア中央新幹線の一刻も早い開通が国益に資するとの思いが募り、再び選挙に挑む決意を固めた。鉄道各駅で街頭演説を展開する考えで「静岡県を地域で分けて考えたことは一度もない。県内全てが故郷だ」と郷土愛を強調する。 22年12月、政治団体「個人の尊厳党」を設立した。名称の由来は個人の尊重や幸福追求権を保障した憲法13条。国政政党や有力団体の
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村上猛氏「リニアに反発、根本精査」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 村上猛(むらかみ・たけし)氏 73歳 無所属、新人 川勝平太知事の突然の辞意表明を受け、告示2日前に出馬会見した。「失言があったのは事実だが、たたき方がきつかった。別の政策を言う人が受かるのはおかしいと感じ、抗議の意味で立候補した」と語る。 リニア中央新幹線事業を根本から精査したいと訴える。「旧統一教会と関わりがある安倍晋三元首相のゴーサインが出ていた。事業として成り立っていないものに国費を使っていることに、強く反発している」と話す。政治経験
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浜中都己氏「請願権拡大、弱者救済を」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 浜中都己(はまなか・さとみ)氏 62歳 無所属、新人 政治団体「請願権を実現する会」の代表として、トラブルに遭った時に誰でも議会や国会に問題提起できる請願権の実効性を高めたいとし、「静岡県を請願権先進地域にし、県民一人一人の要望に応える県政を作りたい」と熱を込める。 40代で逮捕・勾留を報道され、不起訴となった経験から「不当な扱いをされたが補償が全くない」と権利意識に目覚めた。子育てや介護に向き合う中で「世の中の矛盾を解決できない法制度」を実
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静岡県知事選告示 森大介氏の第一声【書き起こし、動画あり】
皆さんこんにちは。お集まりの皆さん、駅前をご利用の皆さん、こんにちは。いよいよ県知事選挙が始まりました。私、日本共産党の森大介は、リニアと原発を許さず、県民の暮らし、福祉最優先、希望の持てる県政へと県政を大きくチェンジをしてまいります。 リニアの中央新幹線の建設は、南アルプスの貴重な自然を壊すだけでなく、工事によりまして、大井川の水量が大きく減り、その流域8市2町の62万人の方の命と暮らしが脅かされます。また、コロナ禍を経まして、オンラインタイプ、リモート化が進む中で、大都市間をリニアのような高速で移動する、その必要性そのものが、失われているのではないでしょうか。 それだけではありません
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静岡県知事選告示 鈴木康友氏の第一声【書き起こし、動画あり】
皆さん、おはようございます。本日はご多用の中、そして、お足元の悪い中ですね、このように多くの皆さまにお集まりをいただきまして、心から感謝御礼を申し上げたいと思います。いよいよ17日間の静岡県知事選挙は、スタートをいたします。今回この選挙に、これまでの政治人生を全部かけてチャレンジ挑戦することを決断をいたしました。 衆議院に2期5年、市長4期16年、この経験を全部注ぎ込んで混迷する県政を立て直し、そしてさらに静岡県を発展をさせるため全力で取り組んでいきたいと思います。 私の今回のスローガンは「オール静岡で日本一幸福度の高い静岡県を作ろう」であります。幸福度を上げていくためには、それぞれの地
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静岡県知事選告示 大村慎一氏の第一声【書き起こし、動画あり】
皆さま、おはようございます。本日は平日のこの時間から、本当にこのように大勢の皆さまにお集まりをいただきまして、心から感謝を申し上げます。そしてただいま多くの私の応援団の皆さまにご挨拶、そして開幕の言葉をいただきまして、本当にありがとうございます。 私が先月、県庁前で報告したときは岩崎会長と2人で、そして私の、今日も来ている高校の仲間や県庁の時の仲間、本当に手弁当で知名度ゼロから始めました。それが今日この日を迎えるまで、だんだん私の訴えに耳を傾けていただける方が増えて、このように大勢の皆さまと県政の立て直しに向かって進んでいける。もう私は今から泣きそうです。泣いている場合じゃないんですけども
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きょう、5月9日で退任 川勝知事 最後の会見【SBSnews6 収録映像】
4期15年にわたって静岡県政を担ってきた川勝平太知事(75)が5月9日をもって退任し、同日午後2時から会見を行った。
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静岡県知事選が告示 新人6氏届け出
川勝平太知事の辞職に伴う知事選が9日、告示された。諸派新人の政治団体代表横山正文氏(56)、共産新人の党県委員長森大介氏(55)、無所属新人の前浜松市長鈴木康友氏(66)=立民、国民推薦=、無所属新人の元副知事大村慎一氏(60)=自民推薦=、無所属新人のアパート経営村上猛氏(73)、無所属新人の会社社長浜中都己氏(62)の6氏が届け出を済ませ、17日間の選挙戦に突入した。立候補者数は過去最多。投開票日は26日。
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大自在(5月9日)「野菜の苦み、政策の苦み」
大型連休中、なじみの種苗店は、夏野菜の苗を求める人で混雑していた。トマトやキュウリなどと、多くが買い物かごに入れていたのはピーマンの苗。夏野菜の代表格ながら秋の寒さにも比較的強い。畑の初心者でも栽培しやすく、晩秋まで長く収穫できることが人気の理由のようだ。 原産地は中南米の熱帯。諸説あるが、日本には明治時代に伝わったとされる。ただ、当初はほとんど普及しなかった。戦後、米軍の食用向けに国内で栽培が盛んになり、日本人が一般に食すようになったのは1960年代以降と。 スーパーなどで売られている多くのピーマンが緑色なのは、未熟なうちに収穫されるから。食卓では緑色のピーマンが苦手な子供も多い。「苦
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社説(5月9日)2024選択 知事選 きょう告示 県の未来像示し論戦を
新規採用職員への訓示で職業差別と取れる発言をして辞職する川勝平太氏の後任を決める静岡県知事選が、きょう告示される。4期15年続いた川勝県政は終焉[しゅうえん]を迎え、新たなリーダーの下での県政がスタートする重要な転換点だ。既に新人6人が出馬表明し、26日の投開票に向けた選挙戦に突入する。353万人が暮らす本県をどのような未来に導くのか、候補者の訴えにしっかりと耳を傾けて最もふさわしい人物を選びたい。 川勝氏の突然の辞職により前倒しで行われる知事選だ。有権者は短期間で一票を託す候補者を選ばねばならない。本県には、深刻な人口減少への対策や、構造転換が急務の経済振興策、リニア中央新幹線工事への対
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リニア巡る主張 独自色どこまで 大村氏「1年以内に」/鈴木氏「空港新駅を」/森氏「事業は中止」【静岡県知事選】
静岡県が大井川水資源や南アルプス生態系への影響の懸念から着工を認めていないリニア中央新幹線トンネル工事への対応を巡り、9日告示、26日投開票の知事選立候補予定者の主張の違いが明らかになってきた。元副知事大村慎一氏(60)と前浜松市長鈴木康友氏(66)はともに事業推進を掲げるが、大村氏が期限を1年と区切った上で環境問題を解決する姿勢を前面に押し出すのに対し、鈴木氏はこれまでの議論の継続で「解決に向けて前進できる」と指摘。期限を区切ることには慎重な構えを見せる。 共産党県委員長森大介氏(55)は「水と自然を守る」として着工を認めず、リニア事業の中止を訴える。 大村氏は2日に静岡市清水区で行わ
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与野党 政党色どこまで 自民推薦決定構図固まる 2陣営 地元は抑制/共産 前面に【静岡県知事選】
自民党本部は8日、静岡県知事選(9日告示、26日投開票)に立候補を表明している元副知事大村慎一氏(60)=無所属=の推薦を正式に決めた。前浜松市長鈴木康友氏(66)=同=への推薦を出している立憲民主党、国民民主党との対決構図が固まり、双方にとって終盤国会の攻防や次期衆院選をにらんだ負けられない戦いとなる。ただ、両陣営が「オール静岡」を掲げて政党色を抑えた戦略を打ち出す地元事情から、中央の関与の仕方が難しい選挙戦になるとの見方も広がる。 「組織を動かして、しっかりとやっていく」。自民の小渕優子選対委員長は8日、推薦決定を受けて党本部での取材にこう答えた。 県連から4月23日に大村氏推薦を
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須藤富士宮市長、鈴木氏支持を表明 静岡県知事選
富士宮市の須藤秀忠市長は8日、取材に対し、静岡県知事選(9日告示、26日投開票)で立候補を表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支持する意向を明らかにした。 須藤市長は、浜松市長を4期16年務めた鈴木氏の政治手腕を高く評価。市長会でも長い交流があり、「親しみやすさと明るさは十分承知している。県民からの信頼も厚いだろう」と話した。 両氏は7日、富士宮市役所で面会した。須藤市長がリニア中央新幹線の開通や富士山富士宮口5合目レストハウスの早期建設を求めたところ、鈴木氏は快諾したという。
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過去最多の新人6氏出馬へ 静岡県知事選9日告示 リニアなど争点
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選は9日に告示され、26日の投開票に向けた17日間の選挙戦が始まる。いずれも新人で、元副知事の大村慎一氏(60)=自民党推薦=と前浜松市長の鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=、共産党県委員長の森大介氏(55)=共産党公認=のほか、新人3氏が立候補を表明している。6氏全員が出馬すれば、1947年に公選制となって以降、知事選として県政史上最多の立候補者数となる。リニア中央新幹線整備や浜松市の新野球場建設といった県政課題を巡り、多くの県民の理解を得られる主張を展開できるかが焦点だ。 大村氏はリニア問題に「1年で結果を出す」と早期解決をアピール。新野
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静岡県知事選いざ出陣! 各陣営が入念準備「県内くまなく回る」
9日の静岡県知事選告示を翌日に控えた8日、元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)、共産党県委員長の森大介氏(55)ら各立候補予定者の陣営は、17日間の選挙戦に向けて遊説日程の調整やポスター発送準備などの準備に追われた。川勝平太知事の辞意表明から1カ月余り。新たな県政のかじ取り役を選ぶ“決戦”の火ぶたは、まもなく切られる。 静岡市葵区の大村氏の事務所には各種団体からの推薦状や「必勝」のため書きが壁一面に貼られ、臨戦ムードに包まれていた。支援者が次々と出入りし、遊説日程の確認や、選挙ビラの仕分け作業に当たった。 陣営幹部は「最後までオール静岡にこ
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静岡県知事選 主な遊説日程(9日)
◇大村慎一氏 <電054(291)5522> 午前9時半、静岡市葵区の青葉シンボルロード葵スクエア▽正午、浜松市中央区の松菱跡地▽午後6時、JR沼津駅北口ロータリー ◇鈴木康友氏 <電054(204)1661> 午前10時半、JR沼津駅北口▽午後3時、JR静岡駅北口竹千代像前▽午後7時、JR浜松駅北口ソラモ ◇森大介氏 <電054(245)2244> 午前9時半、JR静岡駅南口の水の森ビル前▽午前11時半、静岡市葵区の呉服町スクランブル交差点▽午後2時20分、JR草薙駅▽午後5時半、JR清水駅前 (変更の可能性あり。電話は立候補予定者の事務所)
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難波静岡市長、大村氏を「友人として応援」 静岡県知事選
静岡市の難波喬司市長は8日、同市葵区で開かれた自民党静岡市静岡支部大会であいさつし、知事選への立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)について「10年来の友人。市長ではなく個人としては大村さんにぜひ頑張ってもらいたい」と述べ、大村氏を応援する意向を示した。 大会には大村氏も参加し、難波市長は壇上で大村氏と抱擁したほか、「頑張ろう三唱」にも参加した。市長は「地域間対立をあおるような形にみられてしまうので市長としてマイクを握ることはしない」と断りつつ、「(大村氏とは)深い友人関係だと理解してもらえれば。良い結果になることを祈っている」と述べた。 難波市長は8日、知事選への出馬を表明し
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静岡県知事選ポスター完成 磯村勇斗さん前面に「新しいリーダーを選ぼう!」
静岡県選挙管理委員会は9日に告示される知事選(26日投開票)で、啓発キャラクターに起用した沼津市出身の俳優磯村勇斗さん(31)のポスターを制作し、若者を中心にさまざまな年代に投票を呼びかける。磯村さんがリーダーの啓発広報チームも結成し、SNSでの発信を強化する。 ポスターはB2判縦型とB3判横型の2種類で、計1万2300枚を作成した。市区町選管などに配布し、公共施設や金融機関、高校、大学などに掲出する。磯村さんがカーテンを開ける様子を大きく写して目につきやすいようにした。キャッチコピー「静岡県の新しいリーダーを選ぼう!」とともに26日の投票日をPRする。テレビCMも9日から放映する。 啓
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「棄権せず投票を」 県選管委員長ら談話【静岡県知事選】
静岡知事選と静岡市清水区の県議補選の告示を前に、県選挙管理委員会の山本正幸委員長と、県明るい選挙推進協議会の山崎智幸会長は8日、連名で談話を発表した。 「地方選挙は有権者にとって最も身近な政治に対して意見や考えを表明する最大のチャンス」とし、「元気な地域社会を創生するためにも投票日には棄権することなく投票に参加し、選挙当日に投票できない場合には期日前投票を活用されるよう希望する」と投票を呼びかけた。 候補者や選挙運動関係者には、選挙のルールを守り、有権者の信頼と期待に応えることを望んだ。
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清水区県議補選と藤枝市長選近く告示 知事選と同日投開票
静岡県知事選と併せて行われる静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)は17日、藤枝市長選と同市議補選(欠員1)は19日にそれぞれ告示される。同県議補選は2人が立候補を表明しているのに加え、さらに2人も立候補に関心を示していて計4人の争いとなる可能性がある。同市長選は現職の北村正平氏(77)以外に出馬の動きはなく、無投票の公算が大きい。同市議補選は2人が立候補の動きを見せていて選挙戦となる見込み。投開票はいずれも知事選と同じ26日。
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有権者300万971人 前回選より1.9%減 静岡県選管
静岡県選挙管理委員会が8日に発表した同日現在の県内の選挙人名簿登録者数は300万971人(男147万5097人、女152万5874人)で、2021年の前回知事選と比べて5万8020人(1・9%)減少した。 市区町別で増加したのは長泉町の106人のみ。減少数が多いのは静岡市清水区の5556人、沼津市の4430人、静岡市葵区4047人、浜松市中央区4042人と続いた。 静岡市清水区については、県議補選の選挙時登録を告示前日の16日に行う。 ※画像タップで拡大してご覧になれます
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届け出受理、流れ確認 静岡県選管がリハーサル
静岡県選挙管理委員会は8日、9日の知事選告示を前に、立候補届け出の受け付けリハーサルを県庁で行い、職員が手続き順序を確認した。 陣営関係者役となった職員を相手に、受け付け順序を決めるくじ引きを行い、提出書類を確認して届け出を受理する流れを試行した。七つ道具と呼ばれる選挙事務所の看板や運動員の腕章を本番と同様に交付した。
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「過去最短」決戦 準備に影響 辞職前倒し表明から投開票まで46日【静岡県知事選】
9日告示の静岡県知事選は、川勝平太知事が辞職の前倒しを表明してから46日目の26日に投開票を行い、県選管によると公選制になった1947年以来の21回で実質的に最短の選挙戦となる。衆院選でも解散前から兆しがある場合が多く、県選管担当者は「ここまで予期しない短期決戦は県政史上初ではないか。何とか準備を間に合わせたい」と話すが、複数の自治体で商業施設への期日前投票所の開設を断念するなどの影響が出ている。 川勝知事は4月2日に前触れもなく辞職を表明し、当初は6月定例会初日(6月19日)に辞職する意向を示したため、投開票まで97日と想定されていた。一部会派からの要請を受け、辞職届提出を4月10日に前
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【静岡県知事選】大学生座談会 静岡県変える気概 感じたい【動画あり】
静岡新聞社・静岡放送は投票率向上キャンペーン「決める、未来」の一環で、県東・中・西部の大学に通う学生を静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館に招き、9日告示、26日投開票の知事選に向けた座談会を開いた。植田勝也さん、白土優羽さん、赤松優さん、小長谷笙さん、オンライン参加の鈴木幸子さん(写真は別日撮影)の5人が、次の知事に期待する施策や静岡県の未来について話し合った。 東部の政策 忘れないで Q 川勝平太知事が新規採用職員への訓示で職業差別と受け取れる発言をし、批判を浴びて辞職に追い込まれ、急きょ知事選が行われることになった。一連の出来事をどう見るか。 小長谷 公務員を持ち上げ、他の職業をおと
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静岡県知事選、一枚岩にならない農業票 県農対協が大村氏推薦も西部JAは自主投票
知事選の告示を9日に控え、静岡県内農業団体の動きが活発化している。川勝平太知事の農業生産者に対する差別的な発言が辞職につながっただけに、新たな知事を決める選挙への関心は高い。上部団体の方針に地域の事情や思惑が交錯し、一枚岩にならない情勢の中、立候補予定の各陣営は農業課題の解決策を打ち出し、懸命に取り込みを図る。 4月25日、県内10JAのトップらで組織する県農政対策協議会(農対協)。元副知事大村慎一氏(60)の推薦を決めた鈴木政成委員長(JA静岡中央会会長)は終了後、報道陣の取材に「全会一致」を強調した。前浜松市長鈴木康友氏(66)の実績に一定の評価を示しつつ、県西部のJA関係者も含めて「
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浜中氏が出馬表明 静岡県知事選
コンサルティング会社社長の浜中都己氏(62)=東京都港区=は7日、静岡県庁で記者会見し、無所属で知事選に出馬すると表明した。 要望を議会に提起できる請願権の拡大を掲げ「静岡県を請願権の先進地域にしたい。県民の要望に応える県政を目指す」と述べた。 中京短大(現中京学院大短期大学部)卒。浜松市中央区出身。
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村上氏が出馬表明 静岡県知事選
アパート経営の村上猛氏(73)=静岡市駿河区=は7日、静岡県庁で記者会見し、無所属で知事選に出馬すると表明した。 リニア中央新幹線について「事業として成り立っていない。国費を使ったことに強く反発している」と述べた。 駒沢大卒、元会社員。選挙活動は政見放送のみとしている。
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静岡県知事選9日告示 6新人混戦の可能性
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選は9日、告示される。いずれも無所属で、元副知事の大村慎一氏(60)=自民党県連推薦=と、前浜松市長の鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党、連合静岡推薦=、共産党県委員長の森大介氏(55)=共産党公認=らが立候補する見込み。このほか3氏が出馬予定で、最大6新人による選挙戦になる可能性がある。投票日は26日で即日開票され、15年ぶりに新知事が誕生する。 リニア中央新幹線工事への対応をはじめ、浜松市の新野球場整備、人口減少や経済振興など県政課題を争点に、活発な論戦が繰り広げられる。立候補予定者の支援基盤を背景にした与野党対決や県西部と中部の地域間対決との
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「分かりやすい説明を」「市民感覚あるリーダー期待」 静岡の未来へ大学生座談会【静岡県知事選】
15年ぶりに静岡県政のリーダーが交代する今回の知事選(9日告示、26日投開票)は若者の目にどう映っているのか。静岡新聞社・静岡放送はこのほど、若者投票率向上キャンペーン「決める、未来」の一環として、県東・中・西部の大学生を静岡市駿河区の静岡新聞放送会館に招き、座談会を開いた。オンラインも含めた参加者5人は「県の役目や政策が見えにくい」とし、もっと分かりやすい説明が必要と指摘。市民感覚を持ち、一般の声に耳を傾ける知事の就任を期待した。 参加したのは静岡文化芸術大4年の植田勝也さん(21)=牧之原市=、県立大4年の白土優羽さん(21)=静岡市清水区=、日本大3年の赤松優さん(20)=函南町=、
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自民党本部、大村氏推薦へ 8日正式決定の見通し【静岡県知事選】
自民党本部は7日までに、静岡県知事選(9日告示、26日投開票)に無所属での立候補を表明している元副知事大村慎一氏(60)を推薦する方針を固めた。8日に正式決定する見通し。党関係者が明らかにした。立憲民主、国民民主両党は既に無所属の前浜松市長鈴木康友氏(66)の推薦を決めていることから、与野党対決の構図となる。 自民県連の城内実会長(衆院静岡7区)は「正式決定はまだだが、1次産業振興策などの政策面や、勝てる候補という点で判断してもらえたと思う。しっかりと戦いたい」と述べた。国会内で取材に答えた。 県連は4月23日に大村氏推薦を党本部に上申した。党本部は、党公認候補が出馬した衆院島根1区補選
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小長井富士市長 大村氏支持表明【静岡県知事選】
富士市の小長井義正市長は7日、知事選(9日告示、26日投開票)で立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)を支持する意向を明らかにした。 小長井市長は同日、同じく立候補を予定する前浜松市長の鈴木康友氏(66)と面会し、直後に記者団の前で大村氏支持を明言した。理由について大村氏が総務省在籍時から地方行政に関して2人で意見交換を続けているといい、「以前から県全域を等しく気にかけてくれ、岳南地域(富士、富士宮両市)の振興に期待を持てる」と述べた。
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公選法 維新、選挙妨害巡り改正案 東京15区補選受け規制強化
日本維新の会は7日、衆院東京15区補欠選挙(4月28日投開票)で選挙運動を妨げる行為が多発したとの指摘を受け、公選法改正案の概要をまとめた。公選法で定めた「選挙の自由妨害罪」を適用しやすいよう具体的な妨害行為を明記し、規制を強化する内容。今国会での成立を目指し、与野党に協力を呼びかける。 東京15区補選では、政治団体「つばさの党」の関係者が維新を含む陣営の街頭演説中に大音量で叫ぶなどした。警視庁は自由妨害の疑いがあるとして警告を出したが、つばさの党は選挙運動の一環と主張した。 維新案は具体例について、威力を与える方法として「著しく粗野または乱暴な言動」や「多数の者による選挙事務所または居
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1次産業3団体 大村氏を推薦【静岡県知事選】
9日告示、26日投開票の知事選で、静岡県漁業協同組合連合会、県森林組合連合会、県茶商工業協同組合は7日までに、元副知事大村慎一氏(60)の推薦をそれぞれ決めた。立候補予定者の政策方針や過去の実績などを踏まえて決定した。
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新リーダー15年ぶり誕生へ 過去にも激戦、混戦 与野党対決、100万票超えも【静岡県知事選】
9日に告示される静岡県知事選(26日投開票)では、15年ぶりに新たな県のリーダーが誕生する。国政政党の後ろ盾で立候補を表明しているのは元副知事の大村慎一(60)、前浜松市長の鈴木康友(66)、共産党県委員長の森大介(55)の3氏。自民党は7日、大村氏を推薦する方針を固め、立憲民主、国民民主両党は鈴木氏の推薦を決めている。混戦、現職の圧勝劇、与野党全面対決―。過去4回の知事選を政党支援の構図とともに振り返る。 ■2009年 静岡空港の開港に道筋を付けるためとして、石川嘉延前知事が4期目途中で辞職した知事選には4新人が名乗りを上げた。当時の民主党や社民党、国民新党は前静岡文化芸術大学長の川
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静岡県知事選立候補表明3氏 県政課題で主張展開 リニア、新野球場整備…【動画あり】
静岡新聞社は6日、知事選(9日告示、26日投開票)に立候補を表明している元副知事大村慎一(60)=自民党県連推薦=、前浜松市長鈴木康友(66)=立憲民主党、国民民主党、連合静岡推薦=、共産党県委員長森大介(55)=共産党公認=の新人3氏を静岡市駿河区の静岡新聞放送会館に招き、リニア中央新幹線工事や浜松市の新野球場整備などの県政課題に対する考えを聞いた。各氏が従来より踏み込み、具体的な主張を展開した。 リニア問題では、鈴木氏は「一番の問題は、県と流域市町、JRが意思疎通できなかったこと」と指摘。工事で下流域に影響が起きた場合に備え「補償を含めた責任を明記することができれば、流域市町も納得でき
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大村氏 防災・危機管理を重視/鈴木氏 地域特性生かした産業政策を/森氏 リニア・原発ストップ訴え【静岡県知事選 立候補表明3氏対談】
知事選に立候補を表明しているいずれも新人の元副知事大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)、共産党県委員長の森大介氏(55)は6日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館で自身の強みや最重点政策についても考えを語った。大村氏は総務官僚、鈴木氏は市長としての経験からいずれも「即戦力になる」とアピールし、森氏は「何者にも忖度(そんたく)しない」との立場を強調した。最も重視する政策では大村氏が防災・危機管理、鈴木氏が産業政策、森氏がリニア・原発ストップを掲げた。 自身の強みについて、大村氏は36年間の行政経験を挙げた。防災・危機管理や新型コロナウイルス対策に取り組み、「その道のプロだと自負し
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リニア批判票狙う共産森氏 衆院選見据えた思惑も【静岡県知事選の構図㊦】
このままではリニア建設が推し進められてしまうのでは-。リニア中央新幹線整備にさまざまな問題を提起してきた川勝平太知事が県庁から突如去ることになり、共産党県委員会の関係者は危機感を強めた。だが、独自候補の擁立作業は難航し、4月に県委員長に就いたばかりの森大介氏(55)自らが出馬することで、何とかリニア推進の流れに「待った」をかける構えを整えた。 先に出馬表明した大村慎一(60)、鈴木康友(66)の両氏はリニア建設について、出馬会見などでそれぞれ「推進のため、対話で課題解決を図る」「事業を進め、生態系との両立を目指す」と推進の立場を鮮明にした。浜松市の新野球場整備、中部電力浜岡原発再稼働につい
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実績と知名度 鈴木氏前面に 東、中部 浸透へてこ入れ【静岡県知事選の構図㊥】
川勝平太知事の辞意表明から2日後の4月4日、前浜松市長の鈴木康友氏(66)は市内の料亭で県西部経済界の重鎮と会談していた。相手は鈴木氏を長年支援してきたスズキの鈴木修相談役(94)とハマキョウレックスの大須賀正孝会長(83)。地元経済界は自民党と一緒に担げる知事候補を模索していた。 衆院議員2期5年、市長4期16年で培った実績と高い知名度を誇る鈴木氏。3年前の前回選で自民県連は、独自候補の“本命”として当時市長だった鈴木氏の擁立を画策したが、実現しなかった経緯がある。 昨年4月末の市長退任後も知事選挑戦のうわさが絶えなかったが、鈴木氏は年齢を理由に後ろ向きな発言を
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染谷島田市長が大村氏支持表明 静岡県知事選
島田市の染谷絹代市長は4日、知事選(9日告示、26日投開票)で、元副知事の大村慎一氏(60)を支持すると明らかにした。 同市で開かれた大村氏の集会で「しがらみがなく、バランス感覚がある。県内の諸課題を熟知し、県民の声を聞くことができる方」と述べた。
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「自民色」抑える大村氏陣営 「オール静岡」演出 躍起【静岡県知事選の構図㊤】
4月中旬、自民党県連幹部の携帯電話が鳴った。「大村さんをよろしく」。電話の主は派閥領袖(りょうしゅう)に近く、総務省にも影響力を持つ党幹部。県内議員や首長に働きかけを続け、支援に反対した自民関係者には翻意を強く迫ったとされる。 元総務官僚で静岡県副知事も務めた大村慎一氏(60)。過去にも知事選の有力候補として名前が挙がり、2021年の前回選では自民関係者が出馬を打診した。この際は固辞したが、県内政財界との関係構築に地道に取り組んできた。ある経済人は「昨年夏ごろには出馬の意向を固めていたのでは」と推察する。 川勝平太知事の辞意表明後、大村氏の動きは速かった。わずか6日後に出馬表明し、前浜松
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時論(5月4日)巧みでなくとも分かりやすく
「川勝さん、演説がうまいなあ」 前知事の辞職に伴って実施された2009年の静岡県知事選。出馬した4人の中で担当したのが、静岡文化芸術大学長を務めた川勝平太候補だった。街頭演説を聴いた先輩記者に、開口一番言われたのが冒頭の言葉だ。ただ、素直に同意できず「そうですかね」と返したのを覚えている。 当時の民主党の支援を受けた川勝候補は自民党推薦の元副知事に競り勝ち、初当選を果たした。街頭演説で聴衆を沸かせ、時には「平太、頑張れ!」と自ら連呼して喝采を浴びた。それでも「演説がうまい」と思えなかったのは、自分には中身がよく理解できなかったから。むしろ選挙戦終盤にマイクを握った夫人の応援演説のうまさの
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知事選出馬予定の3氏 浜松まつりでアピール合戦 市民、新野球場の関心高く
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)に出馬を表明している新人3人が3日、浜松市で開幕した浜松まつりのたこ揚げ会場を訪れ、大勢の市民に顔を売ろうとアピール合戦を繰り広げた。立候補予定者同士が鉢合わせし、互いの健闘を誓い合う場面もあった。 最も早く会場を訪れたのは、前浜松市長の鈴木康友氏(66)。市長時代と同じように172の陣屋を全て回り参加者と交流した。鈴木氏の姿が見えると拍手やラッパ演奏で威勢良く迎えたり、スローガンの「やります!」にちなんで「やってください」と期待の声をかけたりと、地元ならではの激励を受けた。 浜松まつりに訪れたのは幼少期以来という元副知事の大村慎一氏(60)は、同市
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【静岡県知事選】公開討論会 3氏「リニア」で違い出す【動画あり】
9日の知事選告示まで1週間に迫った2日夜、立候補を予定する元副知事の大村慎一氏(60)=無所属=、前浜松市長の鈴木康友氏(66)=同=、共産党県委員長の森大介氏(55)=共産公認=による公開討論会(静岡青年会議所主催)が静岡市清水区で開かれた。初の論戦に臨んだ3氏は「思い描くビジョン」「子育て支援」「リニア中央新幹線静岡工区」をテーマに活発に意見を戦わせた。 大村氏「1年以内に結果出す」 鈴木氏「JRに新幹線増便交渉」 森氏「建設よりも自然と水守る」 リニア問題では、大村、鈴木両氏が整備推進の立場から県民に利点を示す重要性を訴え、森氏は建設反対を主張した。 大村氏は「責任を持って解決する
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静岡県知事選 “草刈場”東部へ懸命アピール 大村氏、首長から支持/鈴木氏「西部重視」払拭へ
9日の告示まで1週間を切った静岡県知事選(26日投開票)。各陣営は立候補予定者が不在で“草刈場”となっている県東部で攻勢を強める。元副知事の大村慎一氏(60)と、前浜松市長の鈴木康友氏(66)は、県東部の首長や企業、団体を次々に訪問し、支持拡大に懸命だ。大村氏へは、副知事時代から関係を築く県東部の市町長から支持表明が相次ぎ、市町との連携をアピール。鈴木氏は「東部はポテンシャルが高い」として必要な予算の確保を訴え、“西部重視”との懸念払拭に注力する。 大村慎一氏(左)の街頭演説でマイクを握り、支持を訴える仁科喜世志函南町長=4月29日、同町内
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浜松新野球場 形態、規模 3案議論【「グラレコ」で可視化!静岡県知事選争点㊦】
静岡県が浜松市中央区の遠州灘海浜公園篠原地区で予定している新野球場整備の方向性が、知事選(9日告示、26日投開票)の争点の一つに浮上している。基本計画素案には概算事業費や収容人数などが多様な3案が盛り込まれ、立候補予定者の間では建設の是非も含め、異なる主張が展開されている。その論点を、手書きの文字や絵で議論を可視化する「グラフィックレコーディング」で描いた。 静岡新聞社グラフィック戦略部の梅原陸が、本紙記者から浜松新野球場整備を巡る議論の概要について説明を聞き、作画した。 新野球場が整備される方向となったのは、県営野球場が東部の愛鷹球場(沼津市、1万3千人)と中部の草薙球場(静岡市駿河
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26日投開票 投票用紙、市区町に 静岡県選管
静岡県選挙管理委員会は2日、知事選(9日告示、26日投開票)の投票用紙を各市区町の選管に発送した。静岡市清水区には県議補選(17日告示、26日投開票)の投票用紙も送った。 投票用紙はいずれも一般用、点字、船員不在者用の3種類。県内の印刷工場で印刷した計328万3970枚を載せたトラックが、東部、中部、西部の各方面に向けて出発した。 沼津市役所には県内で最も早い2日午前10時10分ごろに県知事選の投票用紙が到着した。市選管職員がトラックから16万1400枚の投票用紙などが入った段ボール11箱を受け取り、中身に不備がないかを確認した。
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5月臨時会閉会後 川勝知事があいさつ 県議らに議場以外で
静岡県議会代表者会議が2日、県庁で開かれ、川勝平太知事側からの提案で、5月17日に開会する県議会5月臨時会閉会後に、9日をもって辞職する川勝知事が前知事として県議に退任のあいさつを行うことを了承した。場所は本会議場以外になる見通し。 代表者会議は非公開。関係者によると、一部会派から知事選の選挙期間中に前知事が発言することで選挙戦に影響を与えることへの懸念が指摘された。原則的に一般傍聴が可能な本会議場ではない場所で行い、マスコミなどにも非公開で県議に対してあいさつすることで一致した。知事側はその提案を了承したという。 川勝知事は当初、県議会6月定例会初日に辞職すると表明したが、2会派から早
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リニア水問題 全量戻し、解決の道は?【「グラレコ」で可視化!静岡県知事選争点㊥】
川勝平太知事はJR東海が2027年のリニア中央新幹線開業を断念し、「大きな区切りを迎えた」として辞職表明した。だが大井川の水や南アルプスの環境の問題はまだ解決に至っていない。なぜリニアが必要と言われ、どんなことが懸念されるのか、手書きの文字や絵で議論の全体像を可視化する「グラフィックレコーディング」で紹介する。 会議やイベントで話された内容を記録する「グラフィックレコーダー」として働く静岡市清水区の増田彩香さんに、静岡新聞記者がリニア問題の概要を説明し、制作を依頼した。 リニアは超電導の磁力で車両を浮かせ、最高時速500キロで走行。東京(品川)から名古屋まで最速40分、大阪まで67分で
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浜松新野球場の整備、主張に変化 大村氏「3案にこだわらない」/鈴木氏「開放型ドーム一つの案」【静岡県知事選】
静岡県が浜松市の遠州灘海浜公園篠原地区に整備を予定する新野球場を巡って、知事選(9日告示、26日投開票)に立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)の主張が変化している。大村氏は1日、「ドームありきの議論はストップすべきだ」と述べ、開放型ドームを訴えている鈴木氏との違いを打ち出した。一方、鈴木氏は同日、開放型ドームは「一つの提案」とし、あくまで公園整備の全体構想を丁寧に議論するとの考えを示した。 両者は出馬会見などで新野球場建設に推進の立場を表明している。主張に大きな違いは見えなかったが、県議会で賛否のあるドーム型野球場整備の是非が対立軸になる可能性も
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横山氏が知事選出馬表明 4人目の候補、政治団体代表
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選(9日告示、26日投開票)で、政治団体「個人の尊厳党」代表の横山正文氏(56)=菊川市=が1日、県庁で会見を開き、出馬を表明した。横山氏はリニア中央新幹線の早期開通などを重点政策に掲げ「先端技術で県の産業構造を変える」と決意を述べた。 横山氏は青山学院大卒。2022年12月に個人の尊厳党を設立した。23年4月の県議選に菊川市選挙区から出馬し、落選した。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)=無所属=と前浜松市長の鈴木康友氏(66)=同=、共産党県委員長の森大介氏(55)=共産党公認=の3人が既に立候補を表明している。
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JAとぴあ浜松農対協は自主投票【静岡県知事選】
JAとぴあ浜松(浜松市中央区)の農政対策協議会は1日までに、9日告示、26日投開票の知事選について、特定候補を支援せず、自主投票とすることを決めた。県内JAグループの政治団体、県農政対策協議会は知事選に立候補している元副知事の大村慎一氏(60)の推薦を決めている。前浜松市長の鈴木康友氏(66)もJAグループに推薦を依頼していた。 県協議会から大村氏の支援要請があったが、地元出身の鈴木氏を推す声も多く、地域性を考慮したとみられる。
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高校生呼びかけ「投票へ」 市民向け同報無線 静岡市立高生が録音【静岡県知事選】
静岡市立高放送部の生徒8人が30日、知事選と清水区選挙区の県議補選の選挙期間中に放送する市民向けの同報無線の録音に臨んだ。若者が投票を呼びかけることで、同年代の投票率向上につなげようと、市選挙管理委員会が初めて企画した。 生徒は収録前に、市選挙管理委員で元アナウンサーの橋本恵子さんによる話し方の研修を受け「リラックスして」「声はおなかから出す」などの指導を受けた。投票日を知らせるとともに「忘れずに投票に行きましょう」などと呼びかける原稿を繰り返し練習し、同報無線を吹き込んだ。 池ケ谷有彩部長(17)は「自分はまだ投票に行けないけど、同世代に行ってもらいたいという気持ちを込めて読んだ」と話
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浜岡原発再稼働の行方、地元の意向どう集約?【「グラレコ」で可視化!静岡県知事選争点㊤】
15年ぶりに静岡県のリーダーが交代する今回の知事選(5月9日告示、26日投開票)。重要課題である中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働、リニア中央新幹線、浜松市の新野球場整備の方向性を決める過程で知事は大きな権限を握り、立候補予定者の考えが注目される。これらの課題の論点とは何か。手書きの文字や絵で議論の全体像を可視化する「グラフィックレコーディング」を使って紹介する。 グラレコと略されるこの技法は、会議やイベントで対話の論点や構図をキーワードやイラストを使ってまとめ、思考をビジュアル化して記録する。今回の企画ではグラレコ制作者に静岡新聞記者が課題と論点を説明し制作してもらった。初回は「浜
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静岡県知事選啓発に磯村勇斗さん(沼津出身)起用 県選管、若者へ投票呼びかけ
静岡県選挙管理委員会は30日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の啓発キャラクターとして、俳優の磯村勇斗さん(31)=沼津市出身=を起用すると発表した。キャッチコピーを「静岡県の新しいリーダーを選ぼう!」とし、SNSや動画なども活用して、投票率が低迷する若年層などの選挙への参画を促す。 磯村さんは、第47回日本アカデミー賞で最優秀助演男優賞を受賞し、話題となったテレビドラマ「不適切にもほどがある!」にも出演した人気俳優。県選管は「若年層を中心に幅広い年代に知名度が高く、本県出身の青年として親近感が沸きやすい」と起用理由を挙げた。磯村さんは今後、テレビやラジオのCM、ポスターに登場する。
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大自在(5月1日)助詞の使い分け
「伝わる文章を書きたい」「おいしい新茶が飲みたい」。それぞれ「を」と「が」を置き換えても通じるが、ニュアンスが微妙に違う。コラム「時論」をスマホの静岡新聞DIGITAL[デジタル]で読もうとして並んだ見出しに目が止まった。 省略された主語「私は」と述語(「書きたい」「飲みたい」)のどちらを強調するかで「を」「が」を使い分けるのか。「伝わる文章」「おいしい新茶」とシンプルなタイトルだったら考え込むこともなかった。 〈「が」は主語を表すほか、対象語を受ける用法がある。「を」で安易に置き換えないほうがよい〉。新聞社系の著者が指南書で解説していた。日本語文法を意識しないまま、「アイ、マイ、ミー、
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藤枝市長選と市議補選迫る 自覚したい1票の重み【記者コラム 黒潮】
任期満了に伴う藤枝市長選(19日告示、26日投開票)と市議の死去による欠員1の市議補選(同)の告示まで3週間を切ったが、盛り上がりに欠けている。市長選で出馬表明しているのは5選を目指す現職の北村正平氏(77)のみで、4期連続無投票の可能性も高い。一方で、市議補選は新人2人による選挙戦の公算が大きい。市議選の投票率が過去最低だった2022年4月の44・15%を下回る事態は避けたい。市民はどのように受け止めているのだろうか。 市内で実施された直近10年の選挙の投票率は、17年10月の衆院選の58・40%が最高。一方、最も低かったのは19年4月の県議選で43・95%、次いで22年4月の市議選だっ
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社説(5月1日)出生率の低下 社会構造変える施策を
厚生労働省は2018~22年の市区町村別の合計特殊出生率を発表した。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数の5年間平均を算出し、静岡県全体は1・39、全国平均は1・33だった。 県として全国をやや上回っているとはいえ、人口維持に必要とされる水準2・07には程遠いばかりか、低下に歯止めがかからず、危機的な状況を脱する見通しは全く立たない。人口動態統計に基づく県の合計特殊出生率は15年にかけてやや上昇したものの、16年以降は下落が進み、最新の22年は1・33まで落ち込んでいる。 少子化の進行は国全体の問題として捉えることが大前提だとしても、県としてどう向き合い、対策を講じるべきかという観点が欠
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【質問募集】県知事選立候補者へあなたの意見ぶつけよう
5月26日投開票の知事選を前に、読者からの疑問に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」は4日午後9時まで、立候補者への質問を募るネットアンケート「あなたの意見を候補者にぶつけてみよう」を行います。 あなたが関心を持つ政策や日頃感じている県政の疑問、聞きたいテーマをお寄せください。下記の「アンケートに答える」から回答をお願いします。 NEXT特捜隊「あなたの意見を候補者にぶつけてみよう」 アンケートの募集は終了しました。結果は後日、公開します。 →NEXT特捜隊 公式サイトはこちら▶身近な疑問、 モヤモヤ、困りごと...静岡新聞社NEXT特捜隊へお寄せください。
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浜松新球場に意見100件超 静岡県知事選主要争点、関心高まる
浜松市の遠州灘海浜公園篠原地区に整備予定の新野球場について、静岡県が30日まで実施した基本計画素案に対するパブリックコメント(意見公募)に、100件以上の意見が寄せられたことが分かった。新野球場整備は知事選(5月9日告示、26日投開票)でも争点の一つに浮上している。候補者の間でも整備方針に対する意見が異なり、選挙結果が事業そのものに大きく影響を及ぼす可能性がある。 県が実施したパブコメに対する意見は2021年度が平均18・8件、22年度は33・6件で、新野球場に対する県民の関心が急激に高まっていることがうかがえる。県によると、野球場の規模と構造に関する意見が目立った。内容を精査した上で6月
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【静岡県知事選】公明は自主投票に 2氏から推薦依頼も「意見集約できず」
公明党県本部は30日、5月9日告示、26日投開票の知事選について、立候補者への組織的支援を行わない「自主投票」とすることを決めたと発表した。立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)からそれぞれ推薦の依頼があり、自主投票にするよう党本部に上申していた。 30日の党中央幹事会で正式決定した。静岡市内で記者会見した県本部の蓮池章平代表代行は「政策面で大きな隔たりはなく、地域性やこれまでの人間関係で、どちらか一人に推薦を出すことについて意見集約ができなかった」と述べた。20日の幹事会では大村氏と鈴木氏の双方を推す声があり、自主投票を求める意見も出ていた。
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静岡県知事選 5陣営が届け出書類事前審査に出席
静岡県選挙管理委員会は30日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の立候補届け出書類の事前審査を県庁で行った。 県選管によると、立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)と、前浜松市長の鈴木康友氏(66)、共産党県委員長の森大介氏(55)の3氏の陣営関係者のほか、2氏も出席し、県選管担当者が届け出書類をチェックした。 このほかにも2氏が事前審査を受けたいとの意向を県選管に示しているという。
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島田市長「リニア議論の県専門部会、一度解散すべき」 知事選踏まえて見解
島田市の染谷絹代市長は30日の定例記者会見で、知事選を踏まえ、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴うJR東海の環境対策を議論する県の専門部会について「一度解散廃止すべき」との考えを示した。 染谷市長はあくまで個人の提案と前置きした上で、「専門部会は川勝平太知事の方針に沿って議論していた場。今のメンバーのままで続けていくのは難しいのでは」と指摘した。南アルプストンネル工事に関して県がJR東海と協議すべき課題として整理した47項目についても、「引きずったままでは仕切り直しもできない。新しい知事の方針によるところが大きいはず」との見解を示した。次期知事に対しては、「速やかに大井川流域の首長
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鈴木氏支援 自民浜松中央支部市議団 党本部に「分断しないで」 県連内 足並み乱れ【静岡県知事選】
知事選(5月9日告示、26日投開票)を巡り、自民党静岡県連浜松市浜松中央支部市議団の関係者が30日、党本部を訪ね、県連が上申している元副知事大村慎一氏(60)への推薦を事実上見送るよう茂木敏充幹事長や小渕優子選対委員長らに要望した。同市議団は前浜松市長鈴木康友氏(66)の支援で固まっていて、取材に応じた柳川樹一郎市議は「党を分断するようなことはしないでほしいというお願いをした」と説明。県連内の足並みの乱れが改めて表面化した。 党本部は23日に大村氏推薦の上申を受けた後、決定を出していない。リニア中央新幹線問題なども絡んで全国的に注目される知事選の結果は、岸田文雄首相の政権運営に影響を与える
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「協調型リーダー」 静岡市長が期待 特定の候補者支援せず【静岡知事選】
静岡市の難波喬司市長は30日の定例記者会見で、次の知事に期待する資質として「反対を唱えるだけでなく、物事を前に進める人を望む。今の県政には実務型、協調型のリーダーが必要」と述べた。一方で、知事選で特定の候補者を支援する考えは現時点でないとした。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)、共産党県委員長の森大介氏(55)の3氏が出馬を表明している。 大村、鈴木両氏が発表している政策に関し「差はあまりない」と指摘し、選挙では「誰に政策の実行力があるか」が問われると持論を述べた。森氏については「あまり存じ上げない」とした。 大村氏との関係を巡っては「総務省で重責
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「大村氏を支援」 伊東市長【静岡県知事選】
伊東市の小野達也市長は30日の定例記者会見で、知事選に関連して元副知事の大村慎一氏(60)を支援する意向を表明した。 小野市長は大村氏を「旧知の仲で気心も知れている。副知事を務め全てに対し精通している」とし「前面に出て応援していきたい」と述べた。新知事に求める要素は「落ち着きがあり、全県を見回して政策実現してくれる人。国と強固なパイプがあるといい」とした。
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川勝流15年 功罪相半ば 文化庁長官、県教育長、知事選候補…当事者3人に聞く【静岡県知事選】
川勝平太知事が5月9日をもって退任する。行政や政治の経験がなく2009年に初当選して以降、約15年間にわたり県政を担った本県初の学者知事。型破りな言動で国や大企業と相対する一方で数々の分断やあつれきを招いた。知事選や教育問題で対立したり、学術文化分野で知事に接したりした3人の当事者に話を聞き、“川勝流”の功罪を検証した。 政治と学問 両方実践した稀有な例 富士山世界遺産登録 近藤誠一氏 川勝知事が成果に挙げる2013年の富士山の世界遺産登録。一度は除外勧告を受けた三保松原(静岡市清水区)も含めた一括登録という逆転劇に本県は歓喜に沸いた。 元外交官で、当時は
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独自の言葉 魅力そして舌禍 「命の水を守る」「コシヒカリしかない」 川勝平太知事
川勝平太知事は、用意された文章を読み上げずに自分の言葉で語りかけるスタイルを貫いた。力強く発信される言葉は時に県民の心を魅了したが、たびたび舌禍を招いた。「学者知事」らしく和歌や古典をそらんじてみせることも。印象に残る発言を振り返る。 「川勝節」の真骨頂は選挙演説だ。2021年の知事選では「命の水を守る」と声を張り上げ、リニア中央新幹線整備に伴う大井川水問題の重要性を訴えて自民党推薦候補に圧勝した。17年の知事選では当時の静岡市長との関係改善を念頭に「仏の川勝になる」と繰り返した。 一方、21年10月には参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で「あちらはコシヒカリしかない」と発言。御殿場市をや
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自民静岡3区、焦燥感 支部長空席「まずは知事選」 議員辞職宮沢氏の地元
女性問題が報じられた宮沢博行氏(49)の自民党離党と議員辞職で、地元・衆院静岡3区の党関係者が異例の対応を迫られている。短期決戦になった知事選に向けて結束を強めようとする中、宮沢氏が党を離れ、3区支部長が空席になった。袋井市内で28日に開かれた3区支部の幹事会で、党県連幹部は6月末をめどに後任を据える意向を示した。まずは知事選に専念する構えだが、早期の衆院解散が取り沙汰され、決定を急ぐべきとの声も上がっている。割れる意見「まずは知事選、6月末までに」「早期解散?一刻も早く」 「裏切られた」「謝罪だけでは済まされない」。28日の3区支部幹事会では、謝罪する宮沢氏に対して出席者から厳しい指摘が
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民意の変化 JRとの信頼構築課題【静岡県知事選2024 リニアの行方㊦】
2021年6月の前回の静岡県知事選で川勝平太知事はリニア水問題を争点化した上で、「命の水と南アルプスの自然環境を守る」と主張し、自民推薦候補に圧勝した。環境への影響を懸念する住民の共感を集め、市町別の得票率は大井川流域が上位を独占した。しかし、3年がたち、民意は川勝知事から離反の様相を呈す。 「工事を遅らせることが目的のような言い方をしていた」。大井川土地改良区理事長の内田幸男さん(89)は、辞職表明後の川勝知事の記者会見を見てあぜんとした。大井川の水問題を巡って一歩も引かずに国やJR東海と渡り合う川勝知事を支持してきた。国の議論を経てJRの環境保全策が進んだことも評価していた。しかし、2
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リニア開業に伴う沿線の振興 東海道新幹線どう活用?【静岡県知事選2024 リニアの行方㊥】
リニア中央新幹線沿線都府県の経済団体で構成される「リニア中央新幹線建設促進経済団体連合会」(事務局・名古屋商工会議所)。静岡県が2022年7月に加盟した行政中心の期成同盟会と対になる組織で、リニア開業に伴う沿線の振興を目的にしている。静岡市の北端をトンネルが通るだけで、“蚊帳の外”だった静岡県の経済団体も最近、加盟に向けて遅まきながら動き始めたと複数の関係者が明かす。県幹部は「これまではリニア新駅ができる地域の議論が中心だったが、東海道新幹線沿線にも目を向けるきっかけになる」と歓迎する。 JRとの間で環境問題の協議が続いている静岡県では、環境の議論を優先し、リニア開
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出馬表明の新人3氏 GW初日から静岡県内各地奔走 “超短期決戦”の静岡県知事選
ゴールデンウイーク初日の27日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬を表明している元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)、共産党県委員長の森大介氏(55)の新人3人が知名度アップと支持獲得に向け、県政運営への強い意気込みを各地でアピールした。告示までの日数が限られた〝超短期決戦〟。立候補予定者の各陣営は、イベントがめじろ押しの大型連休を利用して幅広い世代に浸透を図ろうと、スケジュール調整に懸命だ。 大村氏「総務省のネットワーク生かす」 支援者と握手を交わす大村慎一氏(右)=27日午前、浜松市内 大村氏は浜松市内4カ所で集会を開いた。浜名区細江町では住民か
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静岡県知事、求められる「リニア解決」姿勢 川勝氏はルート変更固執、県内外の関係修復急務【知事選2024 リニアの行方㊤】
「喝破しなさい」「論破してみせなさい」。5月10日で辞職する川勝平太知事がリニア中央新幹線工事の水問題の対応で静岡県幹部と協議する際、よく使った言葉だ。「誤りを正す」相手はJR東海で、矛先は主に金子慎社長(当時)に向けられた。県幹部は「リニア開業の遅れを静岡県だけに押し付けているような一連の発言が許せなかったようだ」と話す。 2021年6月の知事選で「リニア工事から命の水と南アルプスの自然環境を守る」と訴えた川勝知事。自民推薦候補に30万票以上の大差で圧勝し、4選を果たした。選挙戦でJRに検討を求めたのが、県内を迂回(うかい)させるリニア計画ルートの変更だ。 しかし、14年10月に現行ル
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知事選「与野党対決」打ち消し躍起 静岡県内政党関係者「国政とは別」 自民、逆風懸念【静岡県知事選】
新人による三つどもえの争いが固まった静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)で、「与野党対決」の構図を打ち消す発言が相次いでいる。衆院選の前哨戦と見る向きもあるが、無所属の2人は「オール静岡」「県民党」を掲げ、県内の政党関係者らも「国政と地方選挙は別」と主張する。不祥事など国政の混乱を県政に持ち込みたくないとの思惑が透けるが、衆院選の足掛かりにしようと対決姿勢を鮮明にする動きもある。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)、共産党県委員長の森大介氏(55)が出馬表明している。自民党県連は大村氏の推薦を党本部に上申し、立憲民主、国民民主両党は鈴木氏の推薦を決
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静岡県警が取締本部設置 120人態勢で情報収集など【静岡県知事選】
静岡県警は26日、知事選(5月9日告示、同月26日投開票)の選挙違反取締本部を捜査2課内に設置した。取締本部は津田隆好本部長以下120人態勢。県内28署にも設け、各捜査員が情報収集などを本格化させて選挙違反に厳しく目を光らせる。 県警本部の捜査2課で26日午前、池田潔次席が取締本部の看板を掲げ、「全県下で各陣営の活動が活発となり、激しい選挙戦が予想される。選挙の自由と公正を確保するため、違反を看過せずに厳正、公平な取り締まりを行う」と話した。 県警によると、現在までに事前運動などの警告はない。2021年の前回選は文書掲示4件、文書頒布1件、その他2件の警告を出した。 超短期決戦といわれ
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投開票速報事務 正確かつ迅速に 選管担当者会議【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、投開票速報事務を担う市区町選管担当者向けの会議が26日、オンライン形式で開かれた。 県選管の磯崎猛総括書記長補佐は参加した市区町選管職員に、「県の新たな代表を選び、進むべき方向を決める極めて大切な選挙で、県民の関心も高い」と述べ、正確性と迅速性の両立を求めた。 5月26日の投開票日に行われる知事選の速報は市区町選管がインターネット回線を使って報告した投開票情報を県選管が取りまとめ、ホームページ掲載や報道機関への連絡を行う。 投票状況は午前9時半から午後9時半までの計9回、中間発表する。投票率、投票者数は午前10時半から発表する。開票状況は午後
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【静岡県知事選】新人三つどもえ 共産・森氏出馬で構図固まる 投開票まで1カ月
知事選(5月9日告示、26日投開票)は投開票まで1カ月となり、新人による三つどもえの構図となることがほぼ固まった。既に立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)=無所属=と前浜松市長の鈴木康友氏(66)=同=に加え、共産党県委員長の森大介氏(55)が25日、共産公認で出馬すると正式に表明した。与野党対決との見方もあり、解散総選挙を見据える中央政界からも注目される超短期決戦は、実質的な選挙戦に突入した。 大村、鈴木両氏はリニア中央新幹線整備事業と、浜松市の新野球場建設について推進の姿勢を示すが、森氏は反対を主張。大村、鈴木両氏が是非を明言していない中部電力浜岡原発の再稼働も森氏は反対し
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自民県連、結束強調も足並みに乱れ 支部代表者会議 党本部推薦不透明【静岡県知事選】
自民党静岡県連は25日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に向けた支部代表者会議を静岡市葵区で開き、推薦を決めた元副知事の大村慎一氏(60)を招いて選挙態勢を確認した。県連幹部は結束を強調したが、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する支部への批判の声が上がり、足並みの乱れが露呈した。党本部に上申した大村氏の推薦の扱いも宙に浮いたままだ。 「自民党がこんな時だからこそ一致団結しなければならないのに、単独行動は許せない」 会議終盤、浜松市浜北支部の関係者が声を張り上げた。背景にあるのは、県連決定とは異なる方針を打ち出した市内の支部への強い反発だ。突然の意見表明に、執行部は「あとはわれわれ
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共産・森氏、リニアや浜岡原発「反対」 大村、鈴木氏との違い強調【静岡県知事選】
静岡県知事選に立候補を表明した共産党県委員会委員長の森大介氏(55)は25日に県庁で開いた記者会見で、リニア中央新幹線建設や中部電力浜岡原発再稼働に反対の姿勢を強調した。先に出馬表明した元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)とは異なる立場を明確にして選挙戦に挑む。 森氏はリニア建設と原発について「政策的には破綻している。そのまま続けると負の遺産になりかねない」と主張。リニア建設は推進し、浜岡原発は「住民の安全を最優先する」としている大村、鈴木の両氏に対し、「多くの県民が不安に思っている問題に正面から答えていない。その問題抜きに『オール静岡』は語れない」と批判した。
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静岡県内JAグループ、大村氏推薦決める 「農業振興に熱い思い」【県知事選】
静岡県内10農協の組合長らで組織する県内JAグループの政治団体「県農政対策協議会」(委員長・鈴木政成JA静岡中央会長)は25日、静岡市で臨時会合を開き、知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬を表明している元副知事の大村慎一氏(60)の推薦を決めた。 会合には、ともに出馬を表明してJAグループに推薦を依頼していた大村氏と前浜松市長の鈴木康友氏(66)が出席し、それぞれ農業政策を訴えた。大村氏は「農林水産業の従事者は国の宝。皆さまの誇りを取り戻すために先頭に立ちたい」と強調。鈴木氏は先端技術を活用した農業の推進などの振興策を示した。 一部の委員から、大村氏が副知事時代に携わった、東日本大
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中野浜松市長、特定候補の支援や支持明言せず 対立構造に懸念【静岡県知事選】
浜松市の中野祐介市長は25日の定例記者会見で、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)が地域間や国政の対立構造としてクローズアップされることに懸念を示し、今後、特定候補の支援や支持について明言しない意向を表明した。 中野市長は人口減少など県全体で取り組む課題が山積しているとし「静岡県の状況に余裕はない。(地域間や国政の)対立を持ち込むと、県政が一丸となって進むときの足かせになる」と指摘。その上で「対立をあおることは望んでいないので、公式の場でどちらが良いとか、応援するとか言うのは控える」と述べた。 出馬表明している元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)は総務省時代
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小山町長も大村氏支持へ【静岡知事選】
小山町の込山正秀町長は25日の定例記者会見で、知事選に関し、元副知事の大村慎一氏(60)を支持する意向を表明した。 込山町長は「西高東低が隙間から見える気がするので、東部にも等しく目を向けていただける候補者を支援したい」と述べた。前浜松市長の鈴木康友氏(66)については「(知事になった場合)西部に偏ることは目に見えている」と指摘した。
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大村氏を支持 焼津市長表明【静岡県知事選】
焼津市の中野弘道市長は25日の定例記者会見で、知事選に関し、元副知事の大村慎一氏(60)を支持する考えを明らかにした。 中野市長は「考え方は保守系」と自身の政治姿勢を示した上で、「個人的には大村候補を応援していく」と述べた。新たな知事には、港を核とした市の産業振興に向けて、地震・津波対策のさらなる充実を求めた。
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経済活性、人口減対策に期待 静岡商議所会頭 候補者の論戦注視【静岡県知事選】
静岡商工会議所の岸田裕之会頭は25日の定例記者懇談会で、5月9日告示、26日投開票の知事選について「経済活性化と人口減対策にどう取り組んでいくかの論戦に期待したい」と述べた。 岸田会頭は、社会経済活動の正常化が進む一方、人手不足で稼働率を下げざるを得ない宿泊業者などに言及。「いかに経済全体を上昇気流に乗せてもらえるかが大事」と強調した。 経済界をはじめ県中西部の地域間対決の構図が取り沙汰されている点には「県内で競争していたら首都圏や中京圏に負けてしまうが、(立候補予定者は)『オール静岡』を掲げ、県内をくまなく発展させていこうと考えているのでは」との認識を示した。 約34年ぶりに一時1ド
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辞職表明の川勝知事に熱海市長が苦言 住民説明会「来なかった」【熱海土石流】
5月に任期途中で辞職する川勝平太知事について、熱海市の斉藤栄市長は25日の定例記者会見で、同市伊豆山の大規模土石流の対応で積極的な関与がなかったと指摘し、「知事にとって伊豆山土石流の優先順位は必ずしも高くなかったのではないか」と苦言を呈した。 斉藤市長は2021年7月の発災後、「土石流の件で知事からの接触や連絡はほとんどなかった」と明らかにした。県と市が被災地の復旧復興に向け、10回以上重ねた住民説明会に「知事は一度も来なかった」と振り返った。土石流の起点となった逢初(あいぞめ)川源頭部を含む上流域を砂防指定地に追加するよう川勝知事に要望を続けたが、「変化がなく、対応されていない状況」とも
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【静岡県知事選】鈴木氏推薦・支援 野党系4者、内部で温度差 選対は「結束」強調
知事選(5月9日告示、26日投開票)は自民党県連が推薦する元副知事の大村慎一氏(60)と、連合静岡、立憲民主、国民民主の両党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブの4者が推薦、支援する前浜松市長の鈴木康友氏(66)に加え、共産党も25日に候補者擁立を発表する。自民衆院議員の不祥事が野党の追い風になるとの見方もあるが、野党系議員の支援者や労働組合の熱量には差があり、活動にまとまりが出るかは不透明だ。 支援者「浜松での施策、通用するか」 大村、鈴木両氏はともに地域や党派を超えた「オール静岡」を掲げている。連合などの4者は鈴木氏の豊富な政治経験や県の将来ビジョンを評価して推薦、支援を決めた。た
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共産が森氏擁立へ 13年以来の独自候補【静岡県知事選】
共産党県委員会は、知事選(5月9日告示、26日投開票)に県委員長の森大介氏(55)を擁立する方針を固めた。24日までの関係者への取材で分かった。知事選の独自候補擁立は2013年以来で、リニア中央新幹線建設などへの批判票の受け皿を目指す。25日に記者会見して発表する。 森氏は藤枝市出身、日本福祉大卒。社会福祉法人職員、党機関紙「赤旗」記者などを経て、4月に県委員長に就いた。13年の参院選静岡選挙区、15年の県議選に出馬し、落選した。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)が出馬を表明し、いずれもリニア建設に「推進」の立場を明らかにしている。他の主要課題でも両
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宮沢氏辞職願に困惑広がるも「知事選への影響は限定的」 静岡県内政界や立候補予定者
自民党の宮沢博行氏(衆院比例東海)の議員辞職願提出から一夜明けた24日、静岡県内の政界関係者や知事選の立候補予定者に困惑が広がった。目前に迫った知事選への影響については「限定的」「切り離して考えるべき」など冷静な見方が目立った。 同党県連の城内実会長(衆院静岡7区)は「『政治とカネ』の問題で信頼が大きく失墜する中、極めて残念だ」と記者団に述べた。本人からは電話で「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と連絡があったという。 県連は元副知事大村慎一氏(60)の推薦を党本部に上申している。城内氏は「影響が全くないと言えばうそになるが、自民はオール静岡の一つの支援団体に過ぎない」と大きな影響はないとの
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大自在(4月25日)春の嵐
さしずめ春の嵐が吹き荒れている―とでも言えようか。新年度の幕開けとともに、県内政界を揺るがす事態が続いている。 先陣を切ったのは、これまでも「コシヒカリ発言」など、自らの言動でたびたび物議を醸してきた川勝平太知事。4月1日、新規採用職員に向けた訓示で「県庁はシンクタンク。野菜を売るのとは違う」などと述べ、職業差別との批判が殺到した。翌日の唐突な辞意表明には「投げ出し」の声も少なくない。 昨年来、国政に影を落とす自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件では、安倍派座長を務めた塩谷立氏(衆院比例東海)が、事実上の同派トップとして党紀委員会から離党勧告を受け、再審査を請求、却下された後に処分に従
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記者コラム「清流」 選ぶのは私たち
度重なる不適切発言によって川勝平太知事が突然の辞職を決めた。辞職説明も納得できるものではない。全国放送のテレビ番組で川勝知事の問題が繰り返し取り上げられ、県民の一人として恥ずかしくなった。 一方、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、塩谷立衆院議員(東海比例)が離党した。こちらも毎日のように報道されている。塩谷氏の地元・浜松市ではダブルの衝撃で、市民の政治不信がさらに加速しないかと危惧している。同時に、政治をチェックする報道に身を置く立場としても反省するばかりだ。 川勝知事の辞職に伴う知事選は5月9日告示、26日投開票の日程で行われる。現在は2氏が出馬表明し、選挙戦となる見通しだ
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菊地伊豆市長が大村氏支持表明【静岡県知事選】
伊豆市の菊地豊市長は24日の定例記者会見で、知事選(5月9日告示、26日投開票)について、元県副知事の大村慎一氏(60)を支持する意向を表明した。 菊地市長は支持の理由として、「元行政官として実務を着実に進めてくれるはず」と期待。「現職の知事では県東部は非常につらい思いをしてきた。県事業の予算配分の面でも、東部にも視野を広げてほしい」と求めた。 22日に同市役所で前浜松市長の鈴木康友氏(66)と報道陣に非公開で面会したことに触れ、浜松市の経済界との関係を念頭に「鈴木氏に対し、実績や政治手腕ではなく、県民はこれまでの県政の継続というイメージで見るだろうと申し上げた。はっきり申し上げるのが礼
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バランス感覚持ち県の政策を進めて 知事選巡り湖西市長
湖西市の影山剛士市長は24日の定例記者会見で、知事選(5月9日告示、26日投開票)を巡り新知事に求める姿勢として「バランス感覚を持ち、県の政策を前に進めてもらいたい」と述べた。特定候補を支援する意向は示さなかった。 影山市長は24日までに知事選への立候補を表明した元副知事の大村慎一氏(60)と、前浜松市長の鈴木康友氏(66)のどちらとも以前から面識があると説明。「(選挙戦が)地域間の戦いになることは誰も望まない。全県的なバランス感覚が必要」とした。 5月10日に辞職する川勝平太知事については「バッテリーパークの整備など、県の産業の中で湖西市を重視してもらい感謝している」と述べた。
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「新知事は県全体見て」 沼津市長が“注文” 定例会見
沼津市の頼重秀一市長は24日の定例記者会見で、知事選(5月9日告示、26日投開票)に関し特定候補の支持に言及せず、望む新知事像を「事業や予算配分が昔から“西高東低”と言われている。静岡県全体を見てやってほしい」と注文した。 JR沼津駅の鉄道高架化や、能登半島地震を踏まえた伊豆半島の防災対策、人口減対策としての広域連携の推進に期待を示した。サッカーJ3アスルクラロ沼津の本拠地・県営愛鷹広域公園多目的競技場についても言及。J2昇格時は5年以内の施設基準のクリアが求められることから「環境整備について議論していきたい。東部唯一のJリーグチームである点に目を向けてほしい」と訴
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【静岡県知事選】自民、選挙戦略見直し論も 塩谷氏離党と宮沢氏辞職願提出受け
自民党の塩谷立氏(衆院比例東海)が離党し、宮沢博行氏(同)が議員辞職願を提出したことを受け、県内の自民党関係者からは目前に迫った知事選(5月9日告示、26日投開票)への影響を懸念する声が上がった。23日には党県連が元副知事大村慎一氏(60)の推薦を党本部に上申したが、選挙戦略の見直しを迫られる可能性もある。 大村氏は特定の党派に偏らない「オール静岡」を掲げる。県連内には「国政と地方選挙は別問題で、影響はない」との見方がある一方、県連幹部は「自民推薦が候補者のマイナスイメージにならないようにする必要がある」と指摘し、「自民色」を抑えて選挙戦を展開すべきとの認識を示した。 塩谷氏の離党が既定
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自民浜松中央支部市議団 鈴木康友氏の支援決定【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の知事選で、自民党県連浜松市浜松中央支部の市議団は23日、独自に前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する方針を正式決定した。党県連は22日に元県副知事の大村慎一氏(60)の推薦を決定しているが、同市議会最大会派「自民党浜松」(24人)では以前から鈴木氏を推す声が多かった。 同支部は塩谷立氏(衆院比例東海)が支部長を務めていた衆院静岡8区全域がエリアで、自民党浜松の市議は12人。同日、緊急会合を開き、鈴木氏を支援する方針を決めた。 支部長の花井和夫市議は「(鈴木氏は)浜松のことを熟知している。これまで経済界といろいろなことを連携して進めてきた経緯もある。経済界と一
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立憲民主、鈴木康友氏の推薦決定【静岡県知事選】
立憲民主党は23日の常任幹事会で、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に無所属で出馬表明している前浜松市長鈴木康友氏(66)の推薦を決めた。19日に県連から上申があった。 岡田克也幹事長は、常任幹事会後の記者会見で「同じ旧民主党議員であり、その後も交流がある。浜松市長として実績を残し、知事に最適」と理由を述べた。 知事選では、国民民主党も19日に鈴木氏への推薦を決定している。
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公明県本部が対応発表延期【静岡県知事選2024】
公明党静岡県本部は23日、知事選対応について発表するとしていた24日の記者会見を延期すると発表した。「党内手続きの日程の都合」が理由としている。
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自民県連、大村氏推薦を全会一致で決定 城内会長「決まった以上は一致団結」【静岡県知事選】
自民党静岡県連は22日、常任選挙対策委員会と総務会を静岡市葵区で開き、知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した元副知事大村慎一氏(60)の推薦を全会一致で決めた。23日にも党本部に上申する。浜松市の支部内には前浜松市長鈴木康友氏(66)を推す声もあったが、大村氏への一本化で決着した。短期決戦に向けた準備も本格化し、選挙モードに突入した。 総務会では、浜松市の複数の支部から「これまで経済界と連携してきた。地域事情を考慮してほしい」「大村氏と鈴木氏で意見が割れ、自主投票を求める声もある」との意見が出た。大村氏の推薦に反対する声はなかったという。 城内実県連会長(衆院静岡7区)は
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推薦か、自主投票か 24日判断 公明党県本部の対応 自民注視【静岡県知事選】
自民党静岡県連が大村氏の推薦を正式決定したことで、注目されるのが公明党県本部の動向だ。24日の役員会で大村、鈴木両氏のいずれかの推薦か自主投票かを判断する見通しで、県議会で協力関係にある自民は秋波を送る。 自民県連の増田享大幹事長は22日、「今まで情報共有してきた。まずは今日の結果を報告し、連携を図っていきたい」と記者団に述べた。 自民、公明両党は国政で連立を組み、県議会では連携して川勝平太知事と対峙(たいじ)してきた。自民県議は「新人対決とはいえ、知名度では市長経験のある鈴木氏が上。公明党がどちらを推すかで状況は大きく変わる」と対応を注視する。 公明県本部は20日に幹事会を開いて対応
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静岡県知事選 立候補予定者説明会に出馬表明2陣営出席 共産など5陣営も
静岡県選挙管理委員会は22日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の立候補予定者説明会を県庁で開いた。立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を含めた7陣営の関係者が出席した。 説明会に出席した共産党の陣営関係者は取材に「候補者が決まり次第、発表したい」と話した。市民団体「リニアを争点にする会」の関係者は「現在候補者を探している」と答えた。政治団体代表の菊川市の男性(56)ら3人も説明を聞いた。 県選管の山岸達生書記長は「非常に短期間の準備になるが、県の針路を選択する極めて重要な選挙」と述べ、公正な選挙活動を呼びかけた。出席者は選挙運動用自動車や選
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川勝氏再出馬求め市民団体 署名活動 静岡市【静岡県知事選】
市民団体の「南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡」と「大井川の水を守る62万人運動」は22日、辞職届を出した川勝平太知事に知事選への再出馬を求める署名活動を静岡市葵区の青葉シンボルロードで行った。 両団体は、リニア中央新幹線建設工事に伴う大井川の水問題に関する川勝知事のJR東海や国への厳しい姿勢を評価。既に立候補を表明している2氏について「リニアと環境保全の両立と言っているが、具体策が示されていない。(政策を)評価できない」として、川勝知事の再出馬を求めることにした。 関係者が22日午前に川勝知事と面会して署名活動の実施を報告し、立候補を求めた。川勝知事は自身への評価に感謝を伝
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新知事の資質「バランス感覚大事」 菊川市長が言及
菊川市の長谷川寛彦市長は22日の定例記者会見で、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に関連し、新知事に求める資質について「バランス感覚が大事。県内各地に目を配り、国と地域の連携を進め、現場の話を受け止めてもらいたい」と述べた。 大井川流域市としてリニア問題で望むことについては「水量と水質に何かあっては困る。何もないということを前提に動いてもらいたい」とした。
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「誰も取り残さず」 連合静岡東遠地協が宣言採択 掛川でメーデーの集い
連合静岡東遠地域協議会は21日、メーデーの集いを掛川市のつま恋リゾート彩の郷で開いた。約1300人が出席し、「誰一人取り残されることのない社会を築く」との宣言を採択した。 ウクライナ侵攻やガザ戦闘を念頭に、世界平和実現の先導役になるとした。また物流、建設業などに向けた法改正を受け、長時間労働の是正に向けた働き方改革に向き合うことも明記した。 菅仁実行委員長は春闘が大きな転換期を迎えたとし「物価上昇に負けない賃金確保のためには来年以降も継続した高い賃上げが必要」と話した。5月の知事選に向け、推薦候補への協力も呼びかけた。
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静岡県知事選巡る対応、公明県本部が結論持ち越し 24日に決定へ
公明党静岡県本部は20日、静岡市駿河区で幹事会を開き、知事選(5月9日告示、26日投開票)の対応を協議した。立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)の双方を推す声があり、結論を持ち越した。24日の役員会で方針を決める。 幹事会後、蓮池章平代表代行は記者団に「地域で考えに差があり、今日の時点では意見集約できなかった。どちらかに推薦を出すべきという声も、自主投票にしてほしいという声もあった」と説明した。 両氏はともに公明党県本部に推薦を依頼している。国政で連立を組む自民党県連は大村氏の推薦を内定し、連合静岡や立憲民主、国民民主両党県連、県議会会派ふじの
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リニア、新野球場、原発…立候補表明の2氏、主な争点巡る違いは? 現時点で差異見えず、論戦に注目【静岡県知事選】
静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)が19日、県庁で記者会見を開き、リニア中央新幹線整備や産業、防災など9分野にわたる政策骨子を明らかにした。15日に政策を発表した元副知事の大村慎一氏(60)とともに、出馬表明している新人2氏の政策がほぼ出そろった。主要課題を巡って現時点で両氏の政策や基本姿勢には大差がなく、短期決戦の論戦を通じて主張に違いが現れてくるかが注目される。 全国的な注目を集めるリニア問題について、鈴木氏は「ずっと推進を主張してきた。どう課題を克服し、進めるかだ」と強調。希少植物の移植で種を残す手法を例示し、水資源確保や南
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自民静岡市4支部、大村慎一氏に推薦状交付【静岡県知事選】
自民党の静岡市内4支部と同党市議団は19日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した元副知事の大村慎一氏(60)に推薦状を交付した。市町など地域単位である県内の自民支部で大村氏に推薦状を交付したのは初めて。 党県連が18日、大村氏の推薦を内定したことを受けた対応。4支部のうち清水、由比、蒲原と市議団は19日までの総務会で推薦を決定し、静岡支部は同日、同市葵区で開催した総務会で出席者の満場一致で推薦を決めた。 市議団の役員は大村氏を推薦した理由について「総務省などで豊富な行政経験があり、県域全体の均衡ある発展や国、市町との緊密な連携が期待できる」と説明した。鈴木和彦市議団会長
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産業強化、行財政改革に重点 鈴木康友氏が政策9分野発表 「幸福度日本一に」【県知事選】
静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)は19日、政策骨子の発表記者会見を県庁で開いた。産業力強化や行財政改革など9項目を重点に掲げ、4期16年の市長時代に実績を挙げた施策を県全域に波及させることで人口減などの課題解決につなげる方針。「オール静岡で幸福度日本一の静岡県を目指す」と決意を語り「2期8年で全力で仕事したい」と期限を切って結果を出す考えを示した。 浜松市は都市部と山間地の双方を抱える「国土縮図型都市」だとし「あらゆる行政課題があった。その経験は全県的に生かせる。自信を持って実現できる」と強調。住民の暮らしやすさや幸福感を数値化し
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増井副知事就任「静岡県政発展へ一緒に仕事を」 臨時幹部会議であいさつ
任期満了で副知事を退任した出野勉氏の後任の増井浩二氏(66)が19日、川勝平太知事から辞令を受け、就任した。増井副知事は臨時幹部会議で「静岡県政の発展と県民生活の向上のために一緒に仕事をしよう」とあいさつした。 増井氏は「5年ぶりに戻ってきた。知っている方も多く、心強い」と述べ、「県職員や外部での仕事で得た経験を、新しい仕事に生かしたい」と抱負を語った。知事直轄組織、危機管理部、くらし・環境部(環境局除く)、経済産業部、交通基盤部、がんセンター局などを主に担当する。 森貴志副知事が筆頭副知事として知事不在時の職務を代理し、経営管理部、くらし・環境部観光局、スポーツ・文化観光部、健康福祉部
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唯一の与野党対決、衆院島根1区補選 与党、尾を引く分裂/野党、連携に不安 両陣営「本領」遠く
衆院3補欠選挙唯一の与野党対決となる島根1区で、両陣営とも本領を発揮できずにいる。逆風下で「王国」を死守したい自民党は、5年前の島根県知事選での分裂が尾を引く。岸田政権打倒へ「天下分け目の決戦」(立憲民主党幹部)と位置付ける野党側も、支持組織の連合との連携に不安を残す。どちらも後半戦の巻き返しが鍵を握る。 「政治資金の問題でご迷惑をかけた。議員となって、政治改革を後押ししたい」。自民新人の錦織功政氏(55)は19日の街頭演説で、このフレーズを繰り返した。 島根は元首相の竹下登氏をはじめ「参院のドン」と呼ばれた元官房長官の青木幹雄、前衆院議長の細田博之両氏らを輩出した強固な保守地盤がある。
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国民民主、鈴木康友氏の推薦決定【静岡県知事選】
国民民主党は19日、持ち回りの両院議員総会で静岡県知事選に無所属で出馬表明した前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦を決めた。18日に県連から上申があった。 知事選では、立憲民主党県連が鈴木氏への推薦を決定していて、23日に党本部が正式に決める見通し。一方、元副知事大村慎一氏(60)の推薦を内定した自民党県連は22日の総務会などを経て、党本部に上申する。 国民民主党の榛葉賀津也幹事長(参院静岡選挙区)は19日の記者会見で「まさに与野党ガチンコの知事選になった」と語った。
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野党系4者、鈴木康友氏推薦・支援へ団結確認【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を推薦、支援する連合静岡、立憲民主、国民民主の両党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブの野党系4者は19日、静岡市駿河区で会合を開き、4者が一致団結して知事選に臨むことを再確認した。 4者は18日までに組織としての推薦、支援を決めた。20日に総合選対本部を立ち上げ、今後の遊説日程の調整や人員配置などの具体的な支援態勢を検討する。 会合後の記者会見で、連合静岡の角山雅典会長は「リニアの問題を含め、静岡県のイメージが今、全国的に下がっている。県政を立て直してほしい」と鈴木氏に期待した。 自民党県連が元副知事の大村
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静岡県知事選、与野党対決の構図に 自民が大村氏の推薦内定、立民は鈴木氏
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、自民党県連は18日、元副知事大村慎一氏(60)の推薦を内定した。立憲民主党県連は前浜松市長鈴木康友氏(66)の推薦を決め、与野党対決の構図が固まった。早期の衆院解散・総選挙が取り沙汰される中、前哨戦の様相を帯びる可能性もある。 川勝平太知事の辞任に伴う超短期決戦となる中、両氏はともに、主要政党や政治団体に推薦を依頼するなど「オール静岡」の態勢構築を目指した。与野党相乗りを模索する動きもあったが、実現には至らなかった。 川勝知事と対立してきた自民県連は独自候補擁立を見送り、両氏に対する政策ヒアリングなどを踏まえて推薦候補を一本化した。22日の総務
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自民県連、大村氏支援一本化 政策見極め重視、‘’一枚岩‘’見通せず【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、自民党県連は18日、元副知事大村慎一氏(60)の推薦を内定し、支援先の一本化にこぎ着けた。2人の候補者がともに「オール静岡」を掲げる中、政策を見極めるプロセスを重視。所属県議による独自の県民アンケートの結果も加味して判断した。ただ、前浜松市長鈴木康友氏(66)を推す声はなおくすぶり、一枚岩で戦えるかは見通せない。 議員総会と役員会後に取材に応じた増田享大幹事長は、大村氏の推薦内定に至った理由について、全県的な視点で県政課題を認識している点や対話を重視する姿勢、危機管理・防災に対する元総務官僚としての知見などを挙げた。各県議による5千人規模のアンケ
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【静岡県知事選】立民県連も鈴木氏推薦 野党系4者でサポートへ
立憲民主党静岡県連は18日、静岡市駿河区で臨時幹事会を開き、知事選に立候補を表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦を決めた。22日に党本部に上申し、23日に正式決定する見通し。連合静岡、国民民主党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブを合わせた野党系4者で鈴木氏の選挙戦をサポートする。 幹事会は非公開。立候補予定者の鈴木氏と元副知事の大村慎一氏(60)からリニア中央新幹線整備や浜岡原発の再稼働などに対する考え方を聞き取った上で、推薦候補者を選定した。 源馬謙太郎県連代表は幹事会終了後の取材に「鈴木氏は市政運営や国会議員としての経験が豊富。大村氏も素晴らしいが、議会運営の経験が
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自民、18日にも推薦候補内定 候補者2人に政策聞き取り【静岡県知事選】
自民党県連は17日、知事選に出馬表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)と元副知事の大村慎一氏(60)から政策を聞き取った。18日に議員総会と役員会を開いて推薦候補の内定を目指す。 県連幹部が静岡市内で両氏と約1時間ずつ面談し、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事や地域産業の再生、浜松市の新野球場整備、中部電力浜岡原発の再稼働などについて考え方を確認した。 最も時間を割いたのは4期15年にわたる川勝県政の評価。両氏は終了後、「ゼロベースでしっかりとやっていく。『継承ではない』とはっきり申し上げた」(鈴木氏)、「政策推進手法は引き継がない。私は対話と実行。全く異なるスタイルで仕事を進め
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鈴木康友氏推薦・支援を決定 連合静岡、国民県連、ふじのくに県民クラブ【静岡県知事選】
連合静岡は17日、執行委員会を静岡市駿河区で開き、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦を正式決定した。県全域で活動する連合の姿勢が明らかになったことで、支援候補を決めていない他団体の判断に影響を及ぼす可能性がある。国民民主党県連と県議会第2会派ふじのくに県民クラブも同日、鈴木氏の推薦、支援を決めた。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)も出馬を表明している。連合は浜松市長選で推薦した鈴木氏を今回も支援する方針を固めていたが、大村氏からも推薦依頼があったため、両氏から県政運営の考え方を聞き取った上で、改めて内部で検討した。 連合
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静岡市議会 知事選と県議補選の経費追加 4月25日に正副議長選
静岡市議会は17日、議会運営委員会を開き、25日の4月臨時会で正副議長選を実施すると決めた。知事選と同市清水区選挙区(欠員1)の県議補選の事務経費2億7900万円を追加する2024年度4月補正予算案など市当局提出の5議案を審議することも確認した。 正副議長は1年交代を慣例としている。正副議長選に先立ち、立候補予定者の所信表明会を24日に開く。 議運では各会派代表者会議で決定した委員会構成案を報告した。4月臨時会で正式に委員を選任する。 代表者会議で決めた各委員会正副委員長候補は次の通り。 【総務】(正)堀努(副)児嶋喜彦 【市民環境教育】(正)平井正樹(副)長島強 【厚生】(正
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静岡市議会 25日に正副議長選 知事選経費など審議も
静岡市議会は17日、議会運営委員会を開き、25日の4月臨時会で正副議長選を実施すると決めた。知事選と同市清水区選挙区(欠員1)の県議補選の事務経費2億7900万円を追加する2024年度4月補正予算案など市当局提出の5議案を審議することも確認した。 正副議長は1年交代を慣例としている。正副議長選に先立ち、立候補予定者の所信表明会を24日に開く。 議運では各会派代表者会議で決定した委員会構成案を報告した。4月臨時会で正式に委員を選任する。 代表者会議で決めた各委員会正副委員長候補は次の通り。 【総務】(正)堀努(副)児嶋喜彦 【市民環境教育】(正)平井正樹(副)長島強 【厚生】(正)
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鈴木氏推薦の野党系 自民に先手で存在感 次期衆院選躍進狙う【静岡県知事選】
静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に向けて、連合静岡と国民民主党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブが17日、前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦、支援を決めた。鈴木氏と元副知事の大村慎一氏(60)のどちらを支援するか方針が決まらない自民党県連に対し、野党系が先手を打つ形になった。自民の支持率が低迷する中、知事選で野党の存在感を高め、次期衆院選での躍進につなげたい狙いも垣間見える。 旧民主党の流れをくむ政党、会派を支援する連合静岡は、旧民主党で衆院議員を務めた鈴木氏を推薦してきた経緯があり、今回の知事選でも、鈴木氏の豊富な首長経験を評価する声が大勢を占めた。一部の産業別労働組合
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市区町の担当者に選挙事務など説明 静岡県選管【静岡県知事選】
静岡県選挙管理委員会は17日、知事選の選挙事務などを説明する市区町選管事務担当者会議を県庁で開いた。 会議はオンラインと併用で行い、県選管担当者が計41市区町の選管担当者や県内8カ所の財務事務所の担当者に関連日程や速報事務などを説明した。主な日程は、5月2日の投票用紙発送、同13日の選挙公報発送など。知事選の告示前日に立候補届け出リハーサル、24日に投開票速報事務のリハーサルを実施する。 県選管の磯崎猛総括書記長補佐は「年度の切り替わり直後に、過去に例を見ないような非常に短期間で準備を整えなければならない。市区町選管の協力を得て適正執行に努める」とあいさつした。知事選については「新たな代
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自民静岡県連、揺れる「支援」 支部先行、鈴木氏か大村氏か「分裂含み」【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選は元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)による選挙戦が確定的となり、自民党県連がどちらを支援するかが焦点となっている。異例ずくめの短期決戦でようやく選考方針を決めたが、一部支部が先んじて支援の旗印を鮮明にする。支援先を一本化できるかは見通せず、県連と支部の足並みが乱れた2017年の知事選を想起する関係者もいる。 「どちらに決まっても、別の地域から批判が出るのは仕方がない」。城内実県連会長(衆院静岡7区)は15日の記者団の取材に、候補者選考の難しさを指摘した。「推薦出し合戦みたいなのはちょっと控えていただきたい」とも述べ、17日に
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熊本の新知事「野菜売る人のため尽力」と訓示 県庁で就任式
熊本県の木村敬新知事は16日、県庁で行われた就任式で「野菜を売る人、牛の世話をする人のために全力で頑張るのが私たち県庁職員。熊本県は汗水流して働いている県民で成り立っている」と職員らに訓示した。 首長による訓示を巡っては、静岡県の川勝平太知事が1日、職員らに対し「県庁はシンクタンク。野菜を売ったり、牛の世話をしたりとかと違う」などと職業差別とも捉えられかねない発言をし、抗議が殺到した後に辞意を表明した。 木村氏は、任期満了に伴う3月24日投開票の県知事選で初当選した。就任式に合わせた記者会見では現場主義を強調し、2020年7月の熊本豪雨からの復興や治水対策が最優先課題だと説明した。 半
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静岡県議補選の出馬 山田氏 正式表明
川勝平太知事の辞職に伴う知事選と同時実施される静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1、5月26日投開票)で、税理士で公認会計士の山田新氏(43)=同区辻1丁目=が16日、県庁で記者会見を開き、正式に出馬を表明した。山田氏は「これまでの経験を生かし、県財政のチェックをしていきたい。中小企業の悩みを政治の立場から解決したい」と抱負を述べた。 山田氏は無所属で出馬する予定。会見には県議会第2会派ふじのくに県民クラブに所属した元県議2人が同席した。同補選には自民党県連公認を目指す伊藤高義氏(48)=同区幸町=も立候補の意向を示している。
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【静岡県知事選】県議会ふじが鈴木氏、大村氏に聞き取り 候補選定作業を継続
静岡県議会第2会派ふじのくに県民クラブは16日、知事選への立候補を正式表明した前浜松市長の鈴木康友氏(66)と、元副知事の大村慎一氏(60)からそれぞれ、県政運営や政策の構想を聞いた。所属議員の評価は分かれ、「甲乙つけがたい」との声も聞かれた。会派は支援する候補者の選定作業を17日も続ける。 両者への聞き取りは非公開で、それぞれ約45分間行われた。会派からは、防災対策▽リニア中央新幹線問題▽浜岡原発▽浜松市の新野球場整備―といった県政課題をはじめ、県東部、中部、西部それぞれに必要な施策などを質問した。関係者によると、両者はリニアや新野球場の整備を推進する立場を示し、政策に大きな差はなかった
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静岡県知事選、学生の力求む 沼津市選管が投票立会人など募集
沼津市選挙管理委員会は静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)をはじめ、2024年度に市内で行われる選挙で、投票日の選挙事務従事者と期日前投票所の立会人を務める、市内在住、在学の18歳以上の大学生や専門学校生を募集している。 市内各投票所で受け付け事務をする選挙事務従事者は午前6時半~午後8時半までで、報酬は1万9175円。市役所で投票監視する立会人は、前半の午前8時15分からと、後半の午後2時から各6時間。報酬は1回7800円。 希望者は市ホームページ掲載の申込書と学生証の写しを市選管にメールなどで提出する。知事選での希望者は4月24日まで。問い合わせは市選管<電055(934)48
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【静岡県知事選】自民県連、18日めどに推薦候補内定 一本化成否が焦点
自民党県連は14、15の両日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の候補者選定に向けた会合を相次いで開き、4月18日をめどに推薦する候補者を内定する方針を決めた。出馬表明した元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)はいずれも自民県連に推薦願を提出していて、17日に両氏から政策を聞き取った上で判断する。一本化できるかどうかが最大の焦点。 14日に開いた静岡県選出国会議員と県議らによる会合で、候補者選考の手順やスケジュールを了承した。選考対象は「党派にとらわれず、『オール静岡』で支持を求める立候補予定者」とした。県連幹部が直接面談し、川勝県政の評価のほか、リニア中央新幹線問
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【静岡県知事選】自民静岡市4支部 大村氏推薦で最終調整
自民党県連の静岡市内4支部が静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)への立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)を推薦する方向で最終調整していることが15日までの複数の関係者への取材で分かった。党県連は18日をめどに推薦候補を内定する方針で、県連の決定に先んじて支部単位で候補者推薦の動きが明らかになるのは初めて。 静岡市内の党支部は静岡、清水、由比、蒲原。関係者によると、一部の支部では既に大村氏の推薦を決定した。ほかの支部も今週中にも総務会を開き、大村氏推薦を正式決定する方針。 市内の自民党関係者は大村氏の副知事や総務官僚としての経験を踏まえ、「知事になれば、県域全体の均衡ある
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【静岡県知事選】連合、立候補予定2氏と面談 17日に推薦判断
連合静岡は15日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に向け、立候補を表明した元副知事の大村慎一(60)、前浜松市長の鈴木康友(66)の両氏と面談し、政策や県政運営の考えを聞き取った。17日の執行委員会で、連合としての推薦候補を決める予定。 大村氏は15日午前、鈴木氏は午後に静岡市駿河区の連合事務所を訪れ、それぞれ1時間ほど角山雅典会長らと面談した。角山会長は両氏との面談を終え、「(支援候補について)ゼロベースで考え、県政を担うリーダーとしてどんなことをやっていきたいのかを聞いた」と述べた。連合、立憲民主と国民民主の両党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブの4者は支援候補を統一する方針
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【静岡県知事選】大村氏が政策発表 防災や教育に重点 「デジタル大学」創設など提案
川勝平太知事の辞職に伴う知事選に立候補を表明している元総務官僚、元副知事の大村慎一氏(60)は15日の政策発表会見で、防災・危機管理や教育に力を入れていく方針を示した。災害時の応援派遣を通じた静岡県の防災力の強化や、デジタル人材の育成を重点施策に掲げ、国や県内市町と連携して推進するとした。 大村氏は、総務省在籍時に全国各地の災害対応に当たった経験に触れ、「(災害対応の)経験を共有しなければいけない」と強調。静岡県は災害先進県の看板を掲げているが、「看板ほどに体制が整っているか疑問視している」と述べ、被災地への応援派遣を積極的に行い、対応のノウハウ習得につなげるとした。 教育施策として、大
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山田氏出馬へ 清水区県議補選
川勝平太知事の辞職に伴う知事選と同時実施される静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1、5月26日投開票)で、税理士で公認会計士の山田新氏(43)=同区辻1丁目=が15日までに無所属で立候補する意向を固めた。同補選では自民党県連公認を目指す伊藤高義氏(48)=同区幸町=がすでに立候補の意向を示している。 山田氏は同区出身。東京都内の監査法人やIT企業などを経て、2014年3月から同区内で税理士と公認会計士の事務所を開業している。取材に「中小企業が抱えるさまざまな問題解決に取り組んでいきたい」と抱負を語った。 県議補選は昨年4月の県議選で戦後最年少当選を果たし、その後無免許運転が発覚した中山真
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立候補説明会22日 事前審査は30日 静岡県知事選2024
静岡県選挙管理委員会は15日、川勝平太知事の辞職に伴う知事選について、立候補予定者説明会を4月22日午後1時半から、届出書類の事前審査を30日午前10時から、いずれも県庁別館2階で行うと発表した。
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共生社会実現へメーデーの集い 掛川で連合中遠地協、宣言採択
連合静岡中遠地域協議会は14日、掛川市の小笠山総合運動公園で、静岡県内で先陣を切ってメーデーの集いを開き、貧困や格差のない共生社会実現などを目指すとする宣言を採択した。 被災地への寄り添った支援や働き方改革の推進、近づく県知事選や衆院選において、組織で行動をともにすることを確認した。永井新次議長は「活動を振り返りながら変化を取り入れ、組織を発展させていく」とあいさつした。
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前浜松市長の鈴木康友氏が県知事選への出馬表明
前浜松市長の鈴木康友氏(66)は15日、県庁で記者会見を開き、川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)に無所属で出馬すると表明した。
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知事選“候補”2氏は静岡県中、西部 「県政で埋没」危惧する東部、活性化は…低調懸念
川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)で、出馬意欲を示していた沼津市などを地盤とする渡辺周衆院議員(比例東海)が13日、不出馬を決めた。県中部、西部で立候補の動きが活発化する中、選挙日程を踏まえると、新たな候補予定者が出る可能性は徐々に低くなる。東部から立つ候補が不在となれば、「選挙だけでなく、その後の県政運営でも埋没するのでは」との懸念が有権者の間でささやかれる。 「人口が多い地域だけでなく、過疎地域にも目を向けてくれるか心配」。伊豆半島の宿泊業の男性(72)は知事選の動向に神経をとがらせる。出馬表明した元副知事の大村慎一氏(60)は静岡市出身、出馬意向を固めた鈴
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立民・渡辺周氏、静岡県知事選に不出馬表明 泉代表が慰留
立憲民主党の渡辺周衆院議員(62)=比例東海=は13日、川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)への不出馬を決めた。これまで出馬への「意欲はある」と前向きな姿勢を示していたが、党の泉健太代表から慰留を受けたことを理由に見送った。渡辺氏は静岡新聞社の取材に対し「知事選出馬に期待してくれた方々には申し訳ない」と述べた。 渡辺氏によると、12日深夜に泉代表と都内で面会し「再び政権交代を実現するため、党の総意として国政にとどまってほしい」との考えを伝えられたという。都内で13日、記者団の取材に応じた泉代表も慰留したことを明らかにした。 立民県連の源馬謙太郎代表(衆院静岡8区)
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【静岡県知事選】支援候補統一で一致 連合/立民/国民/ふじ、4者が緊急会議
連合静岡と立憲民主、国民民主の両党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブの4者は13日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に向けた緊急会議を静岡市駿河区で開いた。立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)、出馬の意向を固めた前浜松市長の鈴木康友氏(66)の両者から政策や県政運営の考えを早急に聞き取り、支援候補を統一する方針で一致した。13日中に結論を出すことは見送った。 会議は非公開で行われ、会議後に角山雅典連合静岡会長、源馬謙太郎立民県連代表、田中健国民県連会長が記者会見した。角山会長は、11日に鈴木氏から推薦依頼を受け、12日に大村氏からも推薦依頼があったとし「両者の考えを直
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知事選、渡辺周氏不出馬表明
川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬の意欲を示していた立憲民主党の渡辺周衆院議員(比例東海)は13日、出馬しない考えを自身のフェイスブックで明らかにした。
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自民静岡県連、内憂外患の様相 「ポスト川勝」選びで分裂の火種 裏金事件でベテラン離党勧告も打撃
自民党県連が難局に直面している。党派閥の政治資金パーティー裏金事件で逆風にさらされる中、重鎮が離党勧告処分を受け、知事選でも難しい対応を迫られているのが実情。党勢が上向く気配はなく、「ポスト川勝」選びでは分裂の火種を抱え、内憂外患の様相だ。 「ご苦労をおかけしている。深く反省し、強い危機感を持って対応しないといけない」 党本部が7日に静岡市内で開いた政治刷新車座対話。茂木敏充幹事長は裏金事件で政治不信を招いたとして、県連三役やベテラン県議らに謝罪した。出席者からは「岸田文雄首相(党総裁)が責任を取るべき」「関係者全員の処分が必要」など厳しい声が相次いだ。 裏金問題は地方議員にも深刻な影
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【静岡県知事選】難波静岡市長「特定候補支援の可能性ある」 地域のバランス重視
静岡市の難波喬司市長は12日の定例記者会見で、川勝平太知事の辞職に伴って行われる静岡県知事選に関し、政策を見極めた上で、特定候補の支援をする可能性もあると明らかにした。東西に広い本県の特徴を踏まえ、「どこか(の地域)に重点を置きすぎると分断が生まれる。バランス良く県政運営することが大事」との認識を示した。 難波市長は県、市ともに人口減少が課題とし、「県市一緒になって、これまでの延長上にないやり方をしないといけない。市町の実情を理解し、丁寧に意見交換してくれる人に知事になってほしい」と理想の知事像を説明。候補者の政策が出そろった段階で「静岡市政としてうまく物事が前に進むと思える人を応援してい
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【静岡県知事選】国民民主・榛葉幹事長「特定候補を応援」「傍観しない」
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)を巡り、国民民主党の榛葉賀津也幹事長(参院静岡選挙区)は12日の記者会見で、党として「特定の候補を応援していく」との考えを示した。 国民民主、立憲民主両県連と連合静岡、県議会第2会派ふじのくに県民クラブは13日に静岡市内で会合を開き、支援候補について協議する。連合静岡は立候補の意向を固めた前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する方針。 榛葉氏は争点としてリニア中央新幹線や中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働、人口流出といった問題を挙げて「課題は山積している。(党として)自主投票とかで傍観するのではなく、仲間の意見をしっ
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知事選へ「オール静岡」構築急ぐ 大村氏は会見先行、あいさつ回り 鈴木氏、経済界との連携印象付け
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)は、元副知事の大村慎一氏(60)が立候補を表明し、前浜松市長の鈴木康友氏(66)も15日に正式に出馬表明する。告示まで既に1カ月を切っている超短期決戦。両者とその周辺は「オール静岡」態勢をいかに早く構築できるかが鍵とみて、関係先への働きかけを加速させている。 県中部の経済界の一部から水面下で出馬要請を受けていた大村氏は、川勝知事の辞意表明から6日後の8日に立候補を表明。すぐに県内市町の首長や議会などにあいさつ回りを始めた。突然の訪問で面会がかなわなかった市町もあったが、複数の首長らに対し、地域や政党を超えた県政運営への熱意を
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【ウェブ限定】静岡県知事選・大村慎一氏出馬記者会見全文 リニア「責任持って解決」/浜松新球場「市民要望踏まえる」
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)への出馬を表明している元総務官僚で元静岡県副知事の大村慎一氏(60)の12日の記者会見でのやりとりは次の通り。 【出馬動機】 川勝平太知事が急きょ辞任され、混乱とさまざまな分断や対立がある県政の現状に大変に危機感を持ち、オール静岡で課題を解決して、ふるさとの元気で明るい未来をつくっていきたいという思いで決断した。人生を懸けて県政の立て直しを県民とともにオール静岡で取り組む決意だ。 今の県政には県民のために行うべきさまざまな施策、それに対する課題がある。分断や対立、たとえば県と市町、他県、国との連携とか、1人でものごとの解
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静岡県知事選は5月9日告示、26日投開票決定 清水区県議補選17日告示 県選管が臨時会合
静岡県選挙管理委員会(山本正幸委員長)は11日、臨時の会合を開き、川勝平太知事の辞職に伴う知事選の日程を5月9日告示、26日投開票と決めた。静岡市清水区の県議補選(欠員1)は5月17日に告示され、知事選と同日の投開票とする。 知事選には、元総務官僚で、元静岡県副知事の大村慎一氏(60)が立候補を表明し、前浜松市長の鈴木康友氏(66)も出馬の意向を固めて近日中に記者会見を行う予定で、選挙戦となる可能性が高まっている。立憲民主党の衆院議員渡辺周氏(62)=比例東海=も出馬に意欲を示している。 県議補選は、静岡市清水区選挙区選出の県議が、無免許運転が発覚して2023年9月に辞職したことを受けて
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連合静岡が鈴木氏支援で一致 静岡県知事選へ緊急会議
連合静岡は11日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に向けた緊急会議を静岡市駿河区で開き、立候補の意向を固めた前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する方針を決めた。首長として行財政改革を断行した手腕を評価した。連合は立憲民主、国民民主の両県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブと連携して候補者を擁立する方針で、13日の4者協議で鈴木氏支援を伝えるとみられる。関係者への取材で分かった。 鈴木氏は15日に出馬を正式表明する見通し。連合は鈴木氏が浜松市長に就任する前の衆院議員時代から推薦してきた。関係者によると、鈴木氏側から11日に支援要請があった。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)が
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知事選など経費15億4800万円追加 県が専決処分
静岡県は11日までに、川勝平太知事の辞職に伴う知事選と、静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1)の執行経費15億4800万円を一般会計に追加する補正予算を専決処分した。処分は10日付。 内訳は、県の事務執行に関わる経費が2億2300万円。選挙事務を行う市町への交付金が13億2500万円となる。 補正後の一般会計総額は1兆3175億4800万円。
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【知事選】投票所入場券、期日前初日に間に合わない!? 超短期決戦で選管大わらわ
5月9日告示、26日投開票と決まった知事選。川勝平太知事の職業差別と受け取れる発言から急転直下の辞任劇で決まった“超短期決戦”の余波で、多くの市町では投票所入場券が期日前投票初日の10日までに届かない恐れが生じている。告示まで残り1カ月弱。各市町の選挙管理委員会は「これほど準備期間が短い選挙はほとんど前例がない」と戸惑う。投票所やポスター掲示場の確保なども含め、1日でも早く態勢を整えるべく腐心する。 「何とか早めにお願いします」。県選管が知事選の日程を正式決定した11日午前、富士宮市選管では入場券作製を業者に依頼する職員の電話の声に熱が帯びていた。同日時点の見通しで
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5月の知事選備え補正予算専決処分 浜松市
浜松市は11日、2024年度一般会計に3億6400万円を追加する補正予算を専決処分した。 川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選(5月9日告示、同26日投開票)の選挙費用に充てる。
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静岡県知事選は5月9日告示、26日投開票
静岡県選挙管理委員会は11日、川勝平太知事の辞職に伴う県知事選を5月9日告示、同26日投開票の日程で行うと決めた。
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【表】川勝県政4期15年の歩み
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知事選5月9日告示、26日投開票
県選管は11日、臨時の会合を開き、川勝平太知事の辞職に伴う知事選について、5月9日告示、26日投開票とする日程を決めた。知事選に合わせて投開票が行われる静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1)は5月17日告示となる。
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静岡県知事選 鈴木氏が出馬意向固め、選挙戦へ 渡辺氏も意欲明言
川勝平太知事の辞職に伴う知事選に、前浜松市長の鈴木康友氏(66)が出馬の意向を固めたことが10日、関係者への取材で分かった。複数の関係者に意向を伝えた。元総務官僚で静岡県副知事を務めた大村慎一氏(60)が立候補を表明していて、5月9日告示、同26日投開票となる公算が大きい知事選は、選挙戦に突入する見通しとなった。立憲民主党の衆院議員渡辺周氏(62)=比例東海=も出馬に意欲を示している。鈴木氏は週明けにも正式に出馬を表明する見通し。 鈴木氏は浜松市内の経済界の一部が首長としての経験が豊富で知名度が高く、中央政界など幅広い人脈を持つことなどを評価して水面下で出馬を打診していた。自民党や連合静
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熱海土石流の法的責任言及せず 真相究明「可能な限りした」【川勝知事辞職届提出】
熱海市伊豆山で2021年7月に盛り土が崩落して住民28人が死亡した大規模土石流を巡り、川勝平太知事は10日の定例記者会見で、過去の行政対応の法的責任を問う質問に対し「事務方(の考え方)と一体だ」として言及を避けた。昨年7月の土石流災害の追悼式後に遺族と約束した真相究明に関しては「事務方と一体で、できる限りのことをしてきた」と述べた。 県は22年5月にまとめられた第三者検証の結果を受けて「行政対応の失敗」を認める一方で「法的な瑕疵(かし)や不作為はなかった」と法的責任を否定。その後、検証不足が明らかになったため、県議会の要請を受けて追加で内部検証し、今年3月に砂防法による盛り土規制について「
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川勝節、最後まで 会見でガラシャ辞世の句「散りぬべき 時知りてこそ…」【川勝知事辞職届提出】
川勝平太知事は10日の定例記者会見で、辞職届を提出した今の心境を俳句や漢詩を交えた「川勝節」で表現した。県民へのメッセージを求められ、「本当にありがとうございましたと言う以外ない。みんな人がいい。静岡県は素晴らしいところ。迷惑をかけたことは誠につらい。私だけが原因なので早く去るのが県民のためになる」と述べた。 知事は、西南戦争で敗れた西郷隆盛の胸の内を表現したとされる漢詩を披露し、「私にとってリニア問題は厳しい問題だった。地元の声を体に受けながら(政府や大企業と)戦うのは厳しいものがあった。さあ、どこに骨をうずめるかという心境だ」と述べた。 辞職届を提出する前に報道陣に対して、戦国武将明
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リニア環境問題「解決に道筋」 次期知事に「資料読み歴史勉強を」【川勝知事辞職届提出】
川勝平太知事は10日の定例記者会見で、任期途中の辞職を決断した理由としてリニア中央新幹線の静岡県内工事を巡る問題に「解決の道筋がついた」と説明したことに関し、「環境問題を解決するためのモニタリングに国もJRも協力することになったため」と具体的な理由を明かした。ただ、国が設置したモニタリング会議の主な役割は県内工事開始後の環境変化と対策の確認、検討であり、「県内の環境問題の解決に結びつくのか」との問いには明確な答えを示さなかった。 川勝知事は辞職を決断した理由について、JRがリニア27年開業を断念し、南アルプストンネル静岡工区工事が約10年かかるとの工事計画を明らかにしたことを改めて挙げた。
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静岡県議会各会派「建設的議論が不足」「突破力あった」【川勝知事辞職届提出】
川勝平太知事が辞職届を提出した10日、静岡県議会各会派からは、15年にわたる川勝県政について「建設的な議論が不足した」「突破力があった」などの声が交錯した。 最大会派自民改革会議の増田享大代表は記者団に「知事の言動ばかりがクローズアップされ、その対応に追われた。もう少し前向きな議論や政策的な話し合いをしたかった」と所感を語った。辞職届提出までの一連の経過を「県外の人を含めてお騒がせした。県政の停滞は許されない」と断じる一方、「人口減少はどの自治体も苦労している。本県はリーマン・ショック後の経済回復が遅れるなど難しいかじ取りだった」とも述べた。 これまで知事を支えてきた第2会派ふじのくに県
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掛川市長「辞意表明から辞職、短い方がいい」【川勝知事辞職届提出】
掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で、川勝平太知事の辞職届提出について「辞意表明から実際の辞職までが長いと、その間は新たなことが決められない。一般的な意味で短い方がいい」と受け止めた。新しい知事像に関しては「リニアを着実に推進し、同時に水問題で県民不安を払拭できる人。バランスよく両立できることが求められている」と述べた。 職業差別と受け取れる川勝知事の発言にも言及した。市内にも農業などに従事する人が多いとした上で「不用意な発言で不適切だった」と断じた。
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辞職前倒し「県政の空白を短くするため」 【川勝知事辞職届提出】
10日午前に辞職届を提出した川勝平太知事は同日午後に定例記者会見で、「私の発言により県民に大変な迷惑をかけた。なるべく早く県政の空白を短くするため」と当初の予定より辞職を早めた理由を説明した。4期目の最大の政治課題だったリニア中央新幹線問題は「途中で投げ出すわけにはいかないが、道筋が見えた」と述べ、辞職を判断する大きな理由になったと改めて強調した。 川勝知事は3日の記者会見で、県議会6月定例会の冒頭で辞職する考えを示していた。しかし、1次産業従事者への職業差別とも受け取れる発言を巡り、県民などから3千件以上の批判が殺到した。坂本哲志農相が苦言を呈する事態に発展していた。 川勝知事は10日
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知事選 鈴木康友・前浜松市長が出馬意向固める
前浜松市長の鈴木康友氏(66)が川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に出馬する意向を固めたことが10日、関係者への取材で分かった。複数の関係者に意向を伝えた。鈴木氏は週明けにも正式に出馬を表明する見通し。
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大自在(4月10日)県知事選挙投票率
一昨日深夜の激しい雨音を聞き、1974年7月の「七夕豪雨」を思い出した。まさに「車軸を流すような雨」が、静岡県内各地で土砂崩れや河川の氾濫をもたらした。全県で44人が亡くなり負傷者241人、床上・床下浸水は8万戸超。住んでいたアパートは、備中高松城の水攻めのようだった。 この日、もう一つ覚えているのは、当日が県知事選の投票日だったこと。事実上の一騎打ちとなったこの選挙では、山本敬三郎氏が大接戦の末、後に衆院議員となった永原稔氏を4千票差で破り、その後は3選を果たしている。 山本氏から数え4代目、4期務めてきた川勝平太知事が、任期途中で辞職願を提出する見通しとなった。これを受けた知事選は来
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社説(4月10日)知事選前倒し 県の将来像を競い合え
任期途中での辞職を表明した川勝平太知事は、当初、静岡県議会6月定例会としていた辞職時期を早め、10日にも県議会議長に辞職願を提出する見通しだ。辞職に伴う次の知事選は5月9日告示、26日投開票で実施される公算が大きい。県民はわずかな期間で、後任の知事を選ばなくてはならない。 既に元総務官僚が立候補を表明し、複数の政治家の名前も取り沙汰されて選挙戦の可能性が高まっている。突然の知事交代による混乱を早急に収め、新たな県政を円滑にスタートさせるには、有権者が立候補者の資質と政策の適否を見極め、一票を投じることが欠かせない。そのためには短期決戦といえども、立候補者は自分の描く県の将来像をしっかり語り
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【知事選】県議会ふじのくに県民クラブ「支援候補とは政策協定を」 役員会で方針確認
5月26日に投開票が行われる見通しの知事選に向けて、県議会第2会派ふじのくに県民クラブは9日、県庁で役員会を開き、会派として推す候補者と政策協定を結ぶ方針を確認した。具体的な政策を10日の議員総会までにまとめ、所属議員に諮る見通し。 同会派は立憲民主、国民民主の両党県連、連合静岡との4者で連携して候補者を選定する方針。川勝平太知事の辞意表明を受け、会派では先週末までに所属議員から知事候補に関する意見を聴取した。役員会では議員からの聞き取り内容や、これまでに知事候補として取り沙汰されている人物などの情報を共有した。 会派の所属議員は16人。国政政党の党籍や連合静岡の推薦の有無を巡って属性は
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「ポスト川勝」静岡県内経済界が擁立主導 知事選前倒し見通しで与野党、思惑と焦り
「ポスト川勝」レースが風雲急を告げた8日、静岡県内与野党は慌ただしく知事選への対応を協議した。経済界が擁立を主導する中、相乗りか独自候補か、各党の思惑が交錯する。ただ、知事選の日程が大幅に前倒しされる見通しとなり、関係者には焦りもにじむ。党内の分裂を懸念する声も出始め、選挙戦の構図はまだ見えない。 自民県連 相乗りか一本化か「丁寧に調整」 自民党県連は城内実会長(衆院静岡7区)と増田享大幹事長ら三役が急きょ県庁に集まり、今後の対応を協議した。城内会長は記者団に「現時点では白紙。政策、理念、熱意、人柄を踏まえて議論したい」と強調する一方、「相乗りがいい人も、一本化がいい人もいると思う。丁寧
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川勝知事が10日にも辞職申し出の意向 知事選、5月26日投開票か 2カ月の超短期決戦
県議会6月定例会で辞職する意向を示していた川勝平太知事が10日にも県議会議長に辞職を申し出る方針であることが8日、関係者への取材で分かった。この場合、知事選は5月9日告示、同26日投開票となる可能性が高く、わずか2カ月の超短期決戦となる。 知事は記者会見などで県議会6月定例会開会日(6月19日予定)に辞職すると表明。辞職の申し出は5月中旬が想定されていた。 知事が4月10日に辞職を申し出た場合、30日後の5月10日午前0時に自動的に失職する。6月1日が基準日となる夏のボーナスは、8割支給となる見通し。5月17日に予定されている県議会臨時会は自動失職後になるため、県議会でのあいさつの機会が
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鈴木康友前浜松市長 知事選出馬に意欲 近日中に最終決定
川勝平太知事の任期途中での辞職に伴って行われる知事選を巡って、前浜松市長の鈴木康友氏(66)が8日、浜松市内で静岡新聞社の取材に応じ、「浜松市長を16年間務めた実績をベースに、いろいろなことができると思っている」と出馬に意欲をにじませ、近日中に出馬の可否を最終決定する意向を示した。 鈴木氏は市長時代に注力した産業分野を例に挙げ、「静岡県は産業政策が相当遅れている。忸怩(じくじ)たる思いがある」と県内経済振興の必要性を強調した。川勝知事の一連の不適切発言によって、静岡県のイメージが悪化していることも危惧し、「イメージ回復は急務だ」と述べた。 鈴木氏は浜松市経済界の一部が、首長経験が豊富で知
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浜松市長、知事選で「特定候補との連携視野」 新野球場への考え方も重視
川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に関連し、浜松市の中野祐介市長は8日の定例記者会見で、「候補者の政策方針を見極めたい。必要として選挙戦の連携も考えなくてはいけない」と述べ、特定候補との連携も視野に入れることを明らかにした。 中野市長は候補者の判断基準を「浜松市、県西部地域を含めた静岡県がどのように進むのか、成長していくのかという観点」とし、「県民の声をしっかりと聴き、地方自治と地方行政に十分な見識がある人に次の知事を担ってもらいたい」と述べた。県が同市中央区に整備する新野球場についても触れ、「知事の交代で動きが足踏みする、後退するというのは耐えがたい」と新野球場への考え方も重要な要
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大村慎一氏、静岡知事選出馬表明 主な発言
静岡県知事選への立候補を表明した元総務官僚の大村慎一氏(60)の8日の主な発言は次の通り。 【取材冒頭】 大村慎一と言います。静岡県出身で、総務省に入り、長い間地方行政、国、都道府県市町村で仕事をしてきた。古里の静岡県でも総務部長と副知事の仕事をした。 今の静岡県政について(川勝平太)知事の急な辞職があり、混乱も起き、対立と分断があるように思っている。 私自身は何の政治経験もない、ただの1人の行政マン。一市民だと思っている。そういう中で、長年培ってきた地方行政での経験を、この状況での県政の立て直しや再構築に役に立てるのではないかと考えた。私が取り組みたいのは、県政の立て直し、その一点
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静岡知事選出馬 大村慎一元副知事が表明 鈴木康友前浜松市長も意欲
元総務官僚で、静岡県の副知事を務めた大村慎一氏(60)は8日、川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に無所属で立候補すると表明した。県庁前で取材に応じた大村氏は「混迷する県政の立て直しに全力で取り組みたい」と述べた。同知事選への出馬表明は大村氏が初めて。一方、地元経済界の一部が擁立に動く元浜松市長の鈴木康友氏(66)は同日、浜松市中央区で静岡新聞社の取材に「市長の実績をベースにいろいろなことができる」と意欲をにじませ、近日中に出馬の可否を決める考えを示した。 大村氏「愛する古里を豊かに」 地方行政精通、強調 静岡県知事選への立候補を表明する大村慎一氏=8日午前、県庁前
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大村慎一氏が出馬正式表明「混迷の県政立て直す」 静岡県知事選
元総務官僚で、静岡県副知事も務めた大村慎一氏(60)は8日、静岡県庁前で報道陣の取材に「混迷する県政の立て直しに全力で取り組みたい」と述べ、川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に無所属で立候補する意向を正式に表明した。知事選への立候補表明は大村氏が初めて。 大村氏は現在の県政課題について、防災対策や地域経済の発展、市町との関係を挙げた。その上で、「国際社会がどんどん変化する中で、西だ東だと(県内で)対立している余裕はない。対立や分断よりも、静岡県を未来に向けてさらに豊かに発展させていきたい」と述べた。加えて、「地方行政に精通する私の力が役に立てる。県民のために身を賭して頑張りたい」と強
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知事選 大村慎一氏が出馬表明
元総務官僚で、静岡県副知事も務めた大村慎一氏(60)は8日、県庁前で報道陣の取材に応じ、川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に「立候補する意向を固めた」と表明した。後日正式に会見の場を設ける見通し。
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知事選、大村慎一氏が出馬意向固める 鈴木康友氏擁立へ調整の動き “ポスト川勝”活発化
川勝平太知事の任期途中での辞職に伴って行われる知事選に、元総務官僚で静岡県副知事も務めた大村慎一氏(60)が7日までに出馬の意向を固めた。一方、浜松市経済界の一部が前浜松市長の鈴木康友氏(66)の擁立を目指して調整していることも関係者への取材で分かった。知事選出馬への具体的な動きがにわかに表面化した。 大村氏については、県中部の経済界の一部などが、国とのパイプを持ち、地方行政にも精通する手腕を評価。本県が抱えるさまざまな課題へも適切に対応できる人材だとして、水面下で出馬を要請していた。大村氏も応じる考えを伝えた。大村氏は静岡新聞社の取材に「国と地方で行政に携わってきた経験を生かし、(川勝
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榛葉賀津也氏(参院静岡選挙区) 静岡知事選への出馬質問かわす
国民民主党の榛葉賀津也幹事長(参院静岡選挙区)は5日の記者会見で、辞意を表明した川勝平太静岡県知事の後任を決める知事選出馬の可能性について問われ「いろんな方面から声をいただいている」と明らかにした。その上で「玉木雄一郎代表に対する畏敬の念は富士山より高く、党に対する愛情は駿河湾より深い。今言えるのはそこまでだ」とかわした。 同時に「今、私に与えられた職責を全うしたい。それ以上でもそれ以下でもない」とも語った。 職業差別とも捉えられかねない川勝氏の発言に関しては「看過できない」と批判。浜松市を地盤とする自民党安倍派幹部の塩谷立元文部科学相が派閥の裏金事件で離党勧告処分を受けたことにも触れ「
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静岡知事選6月30日、7月7日、21日の3案浮上 投開票日、県議会検討【川勝知事辞意表明】
川勝平太知事が静岡県議会6月定例会の冒頭で辞職する意向を示したことを受け、知事選について三つの日程案が検討されていることが4日、分かった。県議会の各会派で検討を進めていて、10日の会派代表者会議で方針が決まる見通し。 浮上している知事選の日程案は(1)6月13日告示、同30日投開票(2)6月20日告示、7月7日投開票(3)7月4日告示、同21日投開票ーの3案。いずれも6月定例会の開会日に知事が辞職していったん休会し、知事選を行った後に再開して新知事のもとで所信表明や代表質問などを行う想定。 川勝知事の辞職を巡り、議会内では、県政の空白期間をつくらないよう6月定例会開会の前倒しを求める声が
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静岡知事選へ対策本部 県議会会派ふじ、候補擁立急ぐ 本部長に阿部氏
川勝平太知事の辞意表明を受け、静岡県議会第2会派ふじのくに県民クラブは4日、県庁で議員総会を開き、知事選に向けて選挙対策本部を設置した。本部長には、川勝知事が4選した前回選に続き会派副会長の阿部卓也氏(浜松市浜名区)を選任した。阿部氏は早急に関係団体などに意見を聞き、「一日も早く候補者を擁立したい」と述べた。 川勝知事は辞職の最大の理由として、JR東海がリニア中央新幹線の事業計画を大幅に変更し「大きな区切りを迎えた」ことを挙げている。阿部氏は今後のリニア問題に関し「(次の知事は)県や会派がこれまで積み上げてきた議論を継承してもらわないといけない」と強調。同会派の田口章会長も「(JR東海と)
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【川勝知事辞意表明】次期知事選は最短で7月7日投開票
川勝平太知事は3日の記者会見で、6月19日に開会予定の静岡県議会6月定例会の冒頭で辞職する意向を示した。県選管や県議会事務局によると、2009年6月に辞職した石川嘉延前知事と同様の対応をした場合、最短で6月20日告示、7月7日投開票になる。県議会の対応が未定のため、辞職や投開票の日程は大きく変わる可能性がある。 県選管によると、公職選挙法の規定で、知事が県議会議長に退職の申し出をした後、議長から県選管が受理通知を受けて50日以内に選挙を行う。地方自治法で議長への申し出は退職の30日前と規定されている。30日以内に退職する場合は議会の同意が必要になる。 知事が6月定例会開会日(6月19日予
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知事辞職表明、リニアへの影響「極めて大きい」 難波静岡市長、自身の知事選出馬は否定
静岡市の難波喬司市長は3日、川勝平太知事が任期途中の辞職意向を表明したことを受けて市役所静岡庁舎で取材に応じた。環境への影響を懸念して静岡県内での着工を認めてこなかったリニア中央新幹線トンネル工事への影響について「極めて大きい」と述べ、知事の職業差別ともとれる発言については「これまで聞いたことがないレベルの不適切な発言」と問題視した。 難波市長は、川勝知事が「この職を辞そうと思っている」と述べたことから、「まだ正式に表明したわけではない」との認識を示し、辞職への直接的な言及は避けた。次期知事選への出馬については「市長になってまだ1年。全く考えていない」とし、周囲から求めるような声も届いてい
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静岡知事選、戦略見直し必至 自民/候補擁立加速も支持低迷 野党/足並みそろうか見通せず【川勝知事辞職表明】
川勝平太静岡県知事の辞職表明により、焦点は次期知事選に移る。長年対立してきた自民党県連は候補者擁立を加速させる。ただ、派閥パーティーの裏金問題を巡って支持率が低迷している実情もあり、「自民色」を前面に出さない選挙戦略を描く。野党は川勝知事と比較的良好な関係を築いてきたとされ、候補者擁立はこれから。各党の足並みがそろうかどうかも見通せない。 自民は知事選で不戦敗を含めて川勝知事に4連敗中と苦杯をなめ、打倒川勝に並々ならぬ決意を見せてきた。昨年5月の県連大会では早期に知事選の対応を協議する方針を打ち出し、本県選出の国会議員や幹事長経験のあるベテラン県議らによる会合を二度にわたり開催。3月下旬の
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【識者評論】静岡県内の新しい分断招く/白鳥浩法政大大学院教授(現代政治分析)【川勝知事辞職表明】
エープリルフールにしては1日遅く、また場をわきまえない発言である。2009年の川勝県政の誕生以前から四半世紀以上にわたり、県政を見続けてきた筆者としては、今回の川勝氏の発言はあまりに突然であり、「虚を突かれた」というのが正直なところである。 前回21年の知事選での圧倒的勝利以来、その3カ月後に行われた参院静岡選挙区補欠選挙の最中の御殿場市を揶揄(やゆ)する「コシヒカリ」発言に始まり、浜松市より磐田市は文化が高いと浜松市を揶揄したともとれる発言があったことは記憶に新しい。こうした発言は「県内の分断」を招くものであった。 そして今回は直接的に、この発言である。本来であれば、県庁新入職員の晴れ
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2025年知事選への対応協議 自民静岡県連会合 候補者リストを共有
自民党静岡県連は23日、静岡県内選出国会議員と三役、歴代幹事長による会合を静岡市内で開き、2025年の次期知事選や政治とカネの問題を巡って意見交換した。知事選では候補者リストを共有し、絞り込みを本格化させる方針を確認した。 会合は非公開。国会議員や県議ら約20人が出席した。関係者によると、本県に関わりのある官僚や政治家などをリストアップした資料が提示されたが、擁立作業で具体的な進展はなかった。 城内実会長(衆院静岡7区)は会合後の取材に、「最もふさわしい方に知事になっていただくためにも、自民だけで決めるということでなく、各種団体、財界を含めていろいろな方に意見を聞きながら進めていきたい」
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知事選擁立、早期に準備 増田享大氏 自民党静岡県連幹事長【各党に聞く 2024年選挙戦略①】
2024年は御前崎、伊豆、藤枝など県内7市町の首長選が控え、翌25年の知事選や参院選に向けた候補者擁立作業が本格化する。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題が岸田文雄政権を直撃し、国民の政治不信が高まる中、来るべき衆院選をどう戦い、党勢を拡大していくか。県内で候補者擁立を予定する主要政党幹部に戦略や展望を聞いた。 ―「政治とカネ」の問題による混迷が続く中で新しい年が幕を開けた。 「派閥の政治資金パーティーを巡る問題は通常国会前に捜査が進展し、さらに深刻な政治不信を招いている。県連として申し訳なく、おわびしたい。各派閥としても説明責任を果たしてほしい。失った信頼は簡単には取り戻せ
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知事選候補、早期擁立へ 自民静岡県連、会合で方針確認
自民党静岡県連は23日、2025年の次期知事選に向けた会合を静岡市葵区で開き、候補者の擁立作業を事実上スタートさせた。県議会で川勝平太知事に不信任決議案を突き付けるなど対立が先鋭化する中、早期に候補者擁立を目指す方針を確認した。具体的な候補者名は挙がらなかったという。 会合は非公開。県内選出国会議員のほか、増田享大幹事長ら県連三役、過去に幹事長を務めた県議ら約20人が出席し、リニア中央新幹線工事への対応をはじめとする県政課題や川勝知事に対する県民の評価などを巡って意見交換した。 自民県連は知事選のたびに川勝知事と激しくぶつかってきたが、不戦敗を含めて4連敗中。敗因の一つに候補者選考の遅れ