安倍氏と御殿場の「縁」紹介 御殿場・東山旧岸邸 パネル公開

 7月に参院選の街頭演説中、銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の祖父岸信介元首相の邸宅だった御殿場市の東山旧岸邸で12日、安倍氏と同市のつながりを紹介するパネルが設置された。死去を受け、旧岸邸や市役所に設けた記帳所で市民らが記した芳名帳のレプリカも飾られた。

旧岸邸と安倍晋三元首相のつながりを紹介するパネルや芳名帳が展示された館内=12日午前、御殿場市東山の東山旧岸邸
旧岸邸と安倍晋三元首相のつながりを紹介するパネルや芳名帳が展示された館内=12日午前、御殿場市東山の東山旧岸邸

 パネルは、安倍氏の死去から8日で1カ月が過ぎたのを機に、市が管理棟に設けた。旧岸邸が2003年、岸氏の長女で安倍氏の母洋子さんから市に寄贈された経緯や、市が安倍氏に整備計画を説明した際の写真などを紹介している。安倍氏が幼少期や、09年の一般公開後にも旧岸邸を訪れたことを説明している。
 7月12~15日に行われた記帳の芳名帳は、18冊、市内外の3412人分があり、遺族の意向で市が保管することになった。パネルなどは9月の国葬後に本館展示室に移す予定。
 見学した東京都目黒区の狩野敏也さん(58)は「多くの方が記帳していて、改めて人気のある首相だったと感じた」と話した。
 旧岸邸は1969年に完成し、岸氏は晩年の約17年間を過ごした。

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