沼津の100年伝える 写真 絵はがき 明治史料館、歴史民俗資料館 企画展
沼津市の2カ所の歴史資料館(明治史料館、市歴史民俗資料館)が9月24日まで、市制100周年を記念した企画展を開いている。それぞれ写真と絵はがきで100年の歩みや町並みの変化を紹介している。
西熊堂の明治史料館は幕末期から現代までの写真を展示する「写真にみる沼津のあゆみ」を開催。明治初期の沼津兵学校の教授が写った貴重な写真や終戦直後の空襲を受けた市街地の様子など、約550点が並んでいる。特別展に合わせ、写真集(3千円)やポストカード(全50種、1枚100円)、クリアファイル(全3種、1枚300円)も販売。9月9日午後2時からは、「村と町と市と 町村合併にみる近代沼津のあゆみ」と題し、慶応大の松沢裕作教授による歴史講演会も開く。
市歴史民俗資料館(下香貫島郷)は企画展「絵葉書で見る100年まえの沼津」。1918(大正7)年~33(昭和8)年ごろの市発足時の市域を撮影した絵はがき97点と、現在の写真を比較して並べた。26(大正15)年の沼津大火復興時に拡幅された駅前通りの前後の様子も見られる。大火時に八幡町に置かれた市役所仮庁舎が記された珍しい地図など7点も展示している。
(東部総局・尾藤旭)