タケノコ発言で懲罰の江本沼津市議 撤回求め静岡県知事へ審決申請

 「市有地からタケノコを掘って販売した」とする議場での発言を巡り、沼津市議会から陳謝と出席停止1日の懲罰を受けた江本浩二市議(62)が1日、静岡県庁を訪れ、懲罰の取り消しを求めて川勝平太知事宛てに審決を申請した。
 江本氏は県庁と沼津市役所で開いた記者会見で、懲罰動議を審査した市議会懲罰特別委員会が非公開で行われた点や、懲罰理由の「品位を汚した」点が不明確で地方自治法などに違反し、表現の自由を侵害されたと主張。出席停止の懲罰は最初に科された陳謝を拒否したことが理由として「二つの懲罰を取り消してほしい」と述べた。
 県市町行財政課によると、申請が審決の対象になると判断されれば、県は有識者3人による自治紛争処理委員会を組織し、審査する。静岡県で議員が懲罰取り消しを求めて審決申請したのは、1992年に旧清水市議が提出して以来という。

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