適正な学校規模、地域と議論 沼津市教委が11月から懇話会

 沼津市教委は29日、市内の児童生徒数の減少を受け、11月下旬から17の中学校区ごとに学校規模・配置の適正化や部活動の地域移行などについて住民らと意見交換する「地域懇話会」を開催する方針を、市議会文教産業委員会で報告した。市教委は児童生徒数の推移予測も示し、5年後にはピーク時(1982年度)の3分の1を割り込むとみて、懇話会では推移予測を議論のたたき台とする。

 10月25日に開かれる総合教育会議で出た意見も踏まえて協議する。現在5中学校区で導入している「コミュニティ・スクール」の取り組みの市全域導入について検討も進める。23年度初頭までに全校区で第1回を開き、必要に応じて複数回開く予定。
 同市では昨年、第一と第二中学校区の統合が白紙となった。人口動態などを踏まえ、新たに示された推移予測(2027年)によると、17年時点の前回推計と比べ、第一小と第二小、第一中は減少数が拡大する見込みとなった一方、千本小と第二中は増加予測となった。市全体では前回推計と大きな差異はなかったが、校区ごとに予測に違いがあり、懇話会では地域の実情に合わせて方針を検討する。

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