山下沼津市議 移転登記求め反訴検討 駐車場問題、提訴案可決受け

 沼津市が山下富美子市議(70)に市有地を駐車場として貸した利益の返還を求めて提訴する議案が市議会で可決したのを受け、山下氏は17日に市役所で記者会見を開き、市の提訴に対し問題の土地の所有権移転登記を求める反訴を検討していると明らかにした。

提訴議案の可決を受け会見する山下富美子市議=沼津市役所
提訴議案の可決を受け会見する山下富美子市議=沼津市役所

 山下氏は新たな「証拠」とする書類を示した上で、問題の土地は市の登記漏れと改めて強調。市が提訴した場合は「私の土地で、不当利得には当たらない」と主張するとした。また、「市と話し合いをしたい」とする一方で、問題の土地を市が所有するとの前提では、和解は難しいとの考えを示した。
 提訴を巡っては同市の沓沢大三さん(69)が同日、計489人分の署名とともに「提訴に関する費用の支出は合理性がない」とし、提訴を行わないことを求める住民監査請求書(市職員措置請求書)を市監査委員事務局に提出した。今後、監査委員が正式に受理するかを決める。

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