沼津・アーケード名店街再開発 「現代的に新装」学生が提案

 沼津市中心街のアーケード名店街を題材に、静岡理工科大理工学部建築学科(袋井市)の学生が再開発やリノベーションの提案をする発表会が19日、沼津市の第一地区センターで開かれた。住民らが参加し、学生と意見交換した。

アーケード名店街の再開発案について、住民と学生が議論した発表会=沼津市第一地区センター
アーケード名店街の再開発案について、住民と学生が議論した発表会=沼津市第一地区センター

 同名店街は1954年、歩行者通路と店舗が一体化した全国初のアーケード街として建設された。空き店舗の増加と建物の老朽化もあって再開発が決まり、南側の街区では2027年に新たな建物が建設される予定。
 発表会は、同学科の脇坂圭一教授と長尾亜子准教授が3年生の設計演習として「特徴的な名店街を現代的にリニューアルするならば」との課題を与え、昨年11月から準備を進めてきた。12人の学生は名店街を6区画に分け、このうち2区画を選び、再開発やリノベーション案の模型を製作した。向かい合う建物を橋で結ぶ案や、5階建ての木造建築にする案、既存建物を活用する案などを説明した。
 意見交換会も開かれ、住民と学生が語り合った。町方町・通横町第一地区市街地再開発組合の水口隆太理事長は「古い建物の雰囲気を多くの学生が魅力に感じているのが驚きだった。検討中の街区の再開発を考える上で刺激になる」と期待した。リノベーションの上、建物を減築する案を発表した牧田実夕さん(21)は「今の建物の良さを生かしたいと考えた」と話した。

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