Vチューバ-「西浦めめ」 沼津市公認広報大使に 市の若手職員 余暇使い制作

 沼津市の魅力を動画投稿サイト「ユーチューブ」で紹介するVチューバー(バーチャル・ユーチューバー)「西浦めめ」が、沼津の見どころを集めた市の「ぬまづの宝100選」を紹介する広報大使に選ばれた。西浦めめを手がけるのは市の若手女性職員。「沼津を活性化したい」との思いで私的な活動として3月から始め、市の“公認”Vチューバーとなった。

「ぬまづの宝100選」の広報大使に任命されたVチューバ-「西浦めめ」(左)と頼重秀一市長=8月上旬、沼津市役所
「ぬまづの宝100選」の広報大使に任命されたVチューバ-「西浦めめ」(左)と頼重秀一市長=8月上旬、沼津市役所
沼津市の「ぬまづの宝100選」の広報大使に任命されたVチューバ-の「西浦めめ」。好物の寿太郎みかんを手にしている
沼津市の「ぬまづの宝100選」の広報大使に任命されたVチューバ-の「西浦めめ」。好物の寿太郎みかんを手にしている
「ぬまづの宝100選」の広報大使に任命されたVチューバ-「西浦めめ」(左)と頼重秀一市長=8月上旬、沼津市役所
沼津市の「ぬまづの宝100選」の広報大使に任命されたVチューバ-の「西浦めめ」。好物の寿太郎みかんを手にしている

 西浦めめは、駿河湾にすむ深海生物メンダコの女の子で、人間の姿になって沼津の街に遊びに来ているというキャラクター。アートクリエーター「千浜ちも」として活動する市職員が業務を離れて“プロデューサー”として手がける。
 子どもの頃から絵を描くのが趣味の千浜さんは2年前から「地元沼津を盛り上げるご当地キャラになれば」と、ツイッター(現X)に西浦めめのイラストの投稿を始めた。当初動画を作る予定はなかったが、市制100周年をPRしようと3月から7月の100周年記念日まで、100選を一つずつ紹介する動画を毎日投稿した。
 本名や顔を伏せて活動する千浜さんの職場は広報や観光とは関わりのない部署。イラストや3Dで動く動画は、業務外に余暇をほぼ全て使って1人で制作する。「VR(仮想現実)の技術を使いながら、1分の映像に数時間かけて作る。おかげで創作の技術は上がった」と苦労を語る。
 市は100選の内容を一新。7日に西浦めめを応援大使に任命し、100選の訪問数に応じて渡す認定証にデザインを盛り込む。頼重秀一市長は「仕事を離れても沼津を盛り上げようと発信している。自発的で前向きな活動は市としても公認しなければ」と“お墨付き”を与えた。
 千浜さんは「活動を通じて地元沼津をもっと好きになった。地元の皆さんにも『ぬまづの宝100選』を知ってもらいたい」と語り、西浦めめと共にイラストや動画で新たに加わった100選や沼津の魅力を宣伝していく。
 (東部総局・尾藤旭)

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