電動ボード貸し出し 沼津で9月から実験 ヘルメット着用は任意
沼津市は24日の定例記者会見で、市中心部や人気観光地の沼津港周辺で、9月17日~10月16日の1カ月間、静岡県内で初めてヘルメットなしで公道走行できる電動キックボードを貸し出す社会実験を実施すると発表した。国の特例を活用し、渋滞が激しい沼津港周辺を訪れる観光客や、市民の新たな移動手段として普及の可能性を探る。
実験は市中心部や、沼津港に7カ所の有料貸し出し場所を設け、どこでも返却可能。通話アプリ「LINE」で利用登録し、クレジットカードで決済する。料金は1時間半で1000円など。
定められたエリア内でのみ、ヘルメットなしの走行が認められる。市のスマートシティープロジェクト「クロステックヌマヅ」の一環として、衛星利用測位システム(GPS)機能を活用し、利用者がどのエリアを周遊したかも検証する。
電動キックボードは現在、原付免許やヘルメット着用が必要。今回は特例を受けた「小型特殊自動車」の扱いとなり、運転免許は必要だが、ヘルメット着用は任意となる。
頼重秀一市長は「新しいまちづくりに積極的に取り組む姿勢を発信していきたい」と述べた。