音楽や食 沼津仲見世商店街で一息 市が社会実験、テーブルと椅子設置
沼津市などは14日、JR沼津駅付近高架化に伴う中心市街地の回遊性向上に向けた社会実験「オープンヌマヅ」の第3弾を沼津仲見世商店街で始めた。12月下旬までの長期間、路上に休憩スペースを設け、日常的な利用状況を検証する。
実験は旧マルサン書店仲見世店と駐車場「仲見世パーク2」前にテーブルや椅子を設置。16日までは「ミュージック」をテーマに、市内の音楽グループが路上で演奏し、飲食店4店が軽食を販売する。12月まで月替わりでテーマを決め、月1回週末にテーマに沿った市内の店舗が出店する。
市などから委託を受け、イベントを企画運営するまちづくり会社「レイバー」(同市)の鈴木智博代表は「毎月違うテーマで展開することで、まちづくりに携わる人が増えていけば」と期待した。
「ラブライブ!」聖地 旧マルサン書店 棚や装飾品譲渡
沼津市のコミュニティースペース「循環ワークス」(山本広気代表)は16日まで、2022年5月に閉店したマルサン書店仲見世店(同市大手町)で使用したブックエンドやテーブルなどを同店跡地で無償譲渡している。市などが沼津仲見世商店街で実施している社会実験「オープンヌマヅ」の関連事業。
同店は沼津を舞台にした人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の“聖地”として知られる。循環ワークスは店で不要になった棚や装飾品などを引き取り、展示譲渡している。今後も12月まで、月1回開かれる社会実験のイベントに合わせ、同店や市中心部で閉店した店舗で不要になった物品を並べる計画。
山本代表は「店側も不要品は費用を払って処分している。まだ使えて捨てられる品を、使いたい人につないでいきたい」と話した。