沼津市大平地区の石仏、もっと広まれ! 河野さん(知徳高)と広中さん(沼津西高) カレンダーとトランプ作製

 沼津市大平地区の2人の高校生らが、中学時代に学び始めた地域の文化財について、245体ある地域の石仏の魅力を発信するカレンダーとトランプを作製した。地元住民や市内小中学校に寄贈。地域に伝わる宝を広めたいという。

作製に携わったカレンダーやトランプを手にする河野さん(左)と広中さん=沼津市役所
作製に携わったカレンダーやトランプを手にする河野さん(左)と広中さん=沼津市役所


 知徳高2年の河野莉月羽さん(16)と沼津西高2年の広中優美さん(16)が中心となって取り組んだ。大平中時代にSDGs教育の一環で学習した地域の文化財を引き続き学ぼうと、大平郷土史研究会(月ケ洞広己会長)に加わり研究を続けてきた。
 大平中は2019年度から地域の石仏を研究。2人も中学時代に興味を持ち「地域の人にまず知ってもらいたい」と作製を思い立った。河野さんはカレンダーの原画を担当。「自分の好きな絵で地域に貢献したいと考えた。石仏が置かれた意味が分かるような絵を心がけた」。広中さんは、同校の先輩が考案した石仏のキャラクターや小中学生から募集した絵をとりまとめ、トランプに配した。「楽しんで学ぶことが重要と感じた」と振り返る。
 市の補助でカレンダーは400部、トランプは100部作製。月ケ洞会長は「地域の宝を広めようと頑張ってくれた」とたたえた。
 (東部総局・尾藤旭)

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