チャットGPT 活用検討 来月から課題検証 沼津市

 沼津市は6月から、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」の業務での活用に向けた検討を始める。職員向けの研修会を開き、実際に職員が試験的に利用しながら、どのような業務で活用可能かや、問題点などを検証する。

 生成AIのチャットGPTを巡っては、島田市で業務効率化を目的に試験的に導入を開始するなど県内外の自治体で活用の動きがある一方、個人情報保護や偽情報の拡散対策などについて5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)でも討議されるなど、世界的な議論となっている。
 沼津市は当面、庁内のネットワークにつないでいない端末3台で利用し、個人情報や機密情報を入力しないなどのルールを決めた。6月2日には、各課に配置されたIT推進員の職員72人を対象に研修する。8月末までに各課からの報告をまとめ、国の方針も踏まえながら年内をめどに庁内でのルールづくりを目指す。
 市ICT推進課の飯塚允也情報政策係長は「過去に公開した情報の検証や、課題の洗い出しなどに活用が想定される。さまざまな活用法を柔軟に検証したい」と話す。
 (東部総局・尾藤旭)

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