文学者ゆかりの地巡る 沼津でウオークイベント

 沼津市芹沢光治良記念館は20日、市制100周年記念事業の一環として、同市ゆかりの文学者にまつわる場所を巡るウオークイベント「沼津ゆかりの文学散歩」を開いた。同市出身の作家芹沢光治良をはじめ、市内で少年時代を過ごした作家井上靖や、晩年居住した歌人若山牧水ゆかりの地をたどった。

旧制沼津中時代に下宿した妙覚寺にある井上靖の文学碑(左)を見学する参加者=沼津市下河原町
旧制沼津中時代に下宿した妙覚寺にある井上靖の文学碑(左)を見学する参加者=沼津市下河原町

 24人の参加者は2コースに分かれ、同記念館の職員やぬまづ観光ボランティアガイドの案内で市内の各所を巡った。井上靖や若山牧水ゆかりの地をたどるコース「沼津ゆかりの文豪を訪ねる」では、井上の自伝的小説「夏草冬濤(なつぐさふゆなみ)」に登場する御成橋周辺を歩き、小説の舞台となった約100年前の沼津をしのんだ。井上が旧制沼津中(現沼津東高)在学中に下宿した同市下河原町の妙覚寺も訪れ、境内の文学碑も見学した。
 芹沢の代表作の舞台をたどるコース「『人間の運命』ゆかりの地を巡る」では、生まれ育った同市我入道周辺にある文学碑などを訪ねた。

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