税と選挙、関係は 税務署と市選挙管理委員会 沼津東高で授業

 沼津税務署と沼津市選挙管理委員会はこのほど、税と選挙に関する出前授業を同市の沼津東高で開いた。間もなく選挙権を得る2年生約290人が、それぞれの担当者から税金や選挙の仕組みについて学んだ。

架空の候補に模擬投票する生徒=沼津市の沼津東高
架空の候補に模擬投票する生徒=沼津市の沼津東高

 税務署の牧野よし美税務広報広聴官は所得税や消費税など、さまざまな税の種類を紹介。「税金の使われ方を議論するのは議員」とし、選挙で議員を選ぶ重要性を訴えた。
 市選管事務局の島田彩未主事は昨年7月の参院選で、同市の投票率が県内市区町で4番目に低い48・56%だったと説明。また、18歳未満は選挙運動ができないとし、SNS(交流サイト)で特定候補への投票を呼びかける投稿や、その拡散も選挙運動に当たると注意を呼びかけた。
 生徒の代表16人による模擬投票も行い、「所得税の最高税率を引き上げ、所得の再分配を行う」「消費税を引き上げ助け合う社会を」などと主張する3人の架空の候補から選んで投票した。本間涼楓さん(17)は「投票率の低さに驚いた。若者が興味を持つ政策を示す候補者が増えてほしい」と望んだ。
 (東部総局・尾藤旭)

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