沼津の中学部活動 平日週3日、午後5時まで 23年度から

 沼津市教委は25日、来年度から市立中学校の平日の部活動を週3日、活動終了を午後5時までとする方針を市総合教育会議で報告した。国は少子化で学校単位の活動が困難なことや、教員の負担軽減を目的に、中学校の休日部活動を2025年度までに段階的に地域移行する方向性を示していて、市教委は先行的に平日の部活動改革に乗り出す。
 市教委によると、同市の市立中学校(市立高中等部除く)は現在、8校で平日週4日、9校で週3日と、既に半数の学校で週3日の活動となっている。市教委は来年度から市内2校で原則全員加入となっていた部活動を全18校で任意加入とし、平日の活動日も市全体で統一して地域移行に備える。奥村篤教育長は「子どもたちのさまざまな活動時間を確保することや、保護者の意識改革も必要」と述べた。市教委は11月から校区ごとに開く懇談会でも市民に説明する。
 同会議では、教育委員から、部活動の地域移行に向けた今後の動きについて質問が相次いだ。部活動を地域の指導者に委ねる不安や、指導者確保への懸念、新たに発生する費用負担と経済的な格差への対応などが提起された。奥村教育長は「休日の事故やトラブルなど、どう対処するか大きな課題」とし、今後の体制づくりについて校長会と連携して検討していくとした。

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