市営今沢団地、建て替えへ 沼津市が解体開始、PFI計画

 沼津市は、老朽化が進む市営今沢団地(同市今沢)の民間資金活用による社会資本整備(PFI)での建て替えを計画している。20日から解体が始まり、全20棟のうち、17棟の解体に順次着手する。事業完了は2032年度を予定する。

解体が始まった市営今沢団地=沼津市今沢
解体が始まった市営今沢団地=沼津市今沢

 建て替えるのは、1968~69年度に建設されたコンクリートブロック造りのB棟9棟(計54戸)と、68~71年度築で鉄筋コンクリート造りのA棟8棟(計262戸)。B棟9棟の解体は、来年2月中旬までに終える。A棟はB棟部分に新たな建物が建設された後、入居者の移転を行った後で解体する。建て替え対象外のA棟の3棟は、2030年代中に解体する。
 新たな整備戸数は275戸の予定。今年12月中に実施方針を公表し、来年度に事業者の入札公告、事業契約の締結を行う。建て替えに当たっては、断熱性や省エネ性能を上げ、再生可能エネルギーを活用することで、年間の1次消費エネルギーの収支をゼロに近づける「ZEH―M」水準の確保を目指す。

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