鈴木選手(飛龍高)大相撲入門 伊勢ケ浜部屋へ「幕内優勝狙う」

 飛龍高(沼津市)相撲部3年の鈴木塁智選手(18)=浜松市西区出身=が8日、大相撲伊勢ケ浜部屋入りを決め、同校を訪れた伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と入門を報告した。部屋には九州場所で優勝を争った同校卒業生の幕内熱海富士や、翠富士が所属する。「先輩に追いつけ追い越せ。幕内優勝を狙いたい」と意気込みを語った。

大相撲伊勢ケ浜部屋への入門を決め、伊勢ケ浜親方(右)と握手をする鈴木塁智選手=沼津市の飛龍高
大相撲伊勢ケ浜部屋への入門を決め、伊勢ケ浜親方(右)と握手をする鈴木塁智選手=沼津市の飛龍高

 小学4年から競技を始めた鈴木選手は身長185センチ、体重130キロの恵まれた体格を生かし、右四つから前に出る相撲が持ち味。高校3年時に全国高校総体と国体にも出場した。熱海富士や、先場所幕下優勝の聖富士ら先輩の活躍を見て部屋を見学し、「かっこよさに憧れた」と入門を決めた。「優しくて力持ち。みんなに応援してもらえる力士」と目標に熱海富士を掲げ、「厳しい稽古で強くなりたい」と力を込めた。
 伊勢ケ浜親方は同校OBの弟子の活躍に「根性ある子が多い。いつか『飛龍部屋』になるのでは」と笑いを誘い、鈴木選手には「プロ向きの体形で柔軟性もある。まずは体をつくり、自分の相撲を作り上げてほしい」と期待した。
 鈴木選手は新弟子検査を経て、来年の初場所で前相撲デビューする。同校からは他にも2人、角界入りを予定する。
 (東部総局・尾藤旭)

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