噴火避難計画策定へ 沼津市、地震津波対策で新案
沼津市は7日、2032年度までの新たな「地震・津波対策アクションプラン」の案をまとめ、市議会総務委員会で報告した。13年度に策定した前プランで示した100の対策項目を94に再編し、地震との連動が懸念される富士山噴火に備えた避難計画の策定などを新たに盛り込んだ。
プランは人的被害の最小化を目的に、ハード・ソフト対策を、数値や達成時期の目標とともに掲げる。22年度までの前プランは、同報無線のデジタル化など77項目で目標を達成、またはほぼ達成した一方、市街地の無電柱化をはじめ未達成も23項目あった。
新プランは、未達成や継続的な取り組みが必要な73項目を引き継ぎながら、県の計画を踏まえ、津波避難施設の長寿命化など21項目を新規に加えた。市は来年1~2月に市民から意見を募り、3月に公表する。
(東部総局・尾藤旭)
沼津市の新地震・津波対策 アクションプランの主な項目
【前プランで未達成(30項目)】
◎計画的な分散備蓄の推進
◎市街地の無電柱化推進
【継続(43項目)】
◎津波ハザードマップの周知
◎津波避難路の整備
【新規(21項目)】
●富士山火山避難計画の策定
●津波避難施設の長寿命化
※達成目標年度 ●2025年度まで ◎2032年度まで