健康産業に光技術 フォトンバレーセンター、長泉で人材育成講座

 浜松地域イノベーション推進機構フォトンバレーセンター(浜松市中区)はこのほど、健康関連産業の技術課題と光・電子技術をマッチングする人材育成を目的にした講座「富士山麓ひかり塾」を長泉町のファルマバレーセンターで開いた。県東部での開催は初めて。製薬など健康関連産業との接点が多い同センターの職員や、地元金融機関の職員ら18人が受講した。

光や電子技術に関する基礎的な知識を紹介した「富士山麓ひかり塾」=長泉町のファルマバレーセンター
光や電子技術に関する基礎的な知識を紹介した「富士山麓ひかり塾」=長泉町のファルマバレーセンター

 入門編として、フォトンバレーセンターの神谷真好さんと高木喜世志さんが講師を務めた。光や電子技術がさまざまな分野で活用されている現状を紹介。医療や製薬分野では特に、分析機器でさまざまな波長の光を分ける「分光」の技術が応用されているとした。
 受講者からは「非接触形の治療に光技術が応用できないか」などの質問が寄せられた。同センターの伊東幸宏センター長は「製薬や医療、介護の分野は裾野が広く、技術が応用できる可能性がある。課題解決に向け、企業のマッチングにつなげたい」と話した。
 (東部総局・尾藤旭)

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