沼津市 排水ポンプ2台停止 6月2~3日大雨 災害対応検証へ 

 沼津市は20日、今月2~3日の大雨で同市大岡の白滝排水機場が停止するとともに、狩野川水系の2カ所の排水機場でいずれも2台あるポンプのうち1台が一時停止していたと明らかにした。市議会6月定例会一般質問での山下富美子氏(未来の風)への答弁。
 一時停止したのは、狩野川に注ぐ水路に設置されている二ツ谷排水機場(大岡)と三枚橋排水機場(大手町)。市河川課によると、いずれも自動で作動するポンプ1台ずつが動かなかった。
 二ツ谷排水機場は2日午前11時ごろから1台が始動。同日夜には2台動かす水位になっていたとみられるが、もう1台が作動しなかった。3日未明に委託業者が停止を確認したが、水位が下がっていたため、動かさなかった。
 三枚橋排水機場は2日午前11時ごろに2台が始動。水位が下がり、3日午前3時ごろに1台の運転となったが、同5時半ごろ運転中の1台が停止した。同6時半ごろに委託業者が手動で再起動した。
 杉山泰彦建設部長は原因や停止の影響については調査中とした。今回の災害対応についても検証し、「結果を公表していきたい」と述べた。
 市議会6月定例会は20日、一般質問を行い、計6氏が登壇した。このほか、江本浩二氏(未来の風)は、ごみの中間処理施設整備について質問した。高橋達也議長は、江本氏が同市を相手にした同施設整備に関する公金支出差し止め訴訟の原告の一人であり、訴訟に関わる質問は地方自治法の規定に抵触する可能性があると指摘。その上で市は大半の質問に「裁判の中で主張する」と答弁した。

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