沼津港 バス停を集約、観光客の利便向上 デジタル表示板設置も

 沼津市は人気観光地・沼津港の利便性向上を進めている。同港の商業施設内にバスの発車時刻を分かりやすく表示するデジタル表示板を設置したほか、事業者ごとに2カ所に分かれていたバス停も9日、集約した。沼津港は週末を中心に車による県外客でごった返すため、市はバス利用を促すとともに、利用者に分かりやすい交通環境づくりに取り組む。

沼津港の沼津みなと新鮮館に設置されたバス案内のデジタル表示板=沼津市千本港町
沼津港の沼津みなと新鮮館に設置されたバス案内のデジタル表示板=沼津市千本港町
新たに設置されたバス停を確認する伊豆箱根バスの社員=沼津市千本港町
新たに設置されたバス停を確認する伊豆箱根バスの社員=沼津市千本港町
沼津港の沼津みなと新鮮館に設置されたバス案内のデジタル表示板=沼津市千本港町
新たに設置されたバス停を確認する伊豆箱根バスの社員=沼津市千本港町

 デジタル表示板の設置は、市のスマートシティープロジェクト「クロステックヌマヅ」の一環。同港の商業施設「沼津みなと新鮮館」入り口に設けられた縦約110センチ、横約60センチの表示板には、伊豆箱根バスと東海バスの2社のバス発車時刻、系統、行き先や経由地が一覧で表示される。外国人観光客にも対応し、15秒ごとに日本語と英語が交互に表記される。建物の外に向けて置かれ、閉館時も館外から見られるようにした。
 沼津港北側の県道沼津港線沿いにある沼津駅行きのバス停はこれまで、2社のバス停が約25メートル離れた場所にあり、時刻を確認するために行き来する必要があった。集約は東海バスの停留所を東側の伊豆箱根バスの場所に移設。時刻表も両社まとめて表示している。
 バスを待っていた沼津市戸田の落合ひろ子さん(76)は「一つになって時刻表も見やすい。観光客にも分かりやすいと思う」と歓迎した。

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