静浦小中校が研究成果 一貫校9年間の取り組み紹介 沼津
沼津市獅子浜の静浦小中一貫学校は11日、開校時の1年生が最終学年の9年目を迎えたことを受け、これまでの研究成果の発表会を同校で開いた。オンラインでの講演会も含め、市内外の教員や教育関係者が参加した。
2014年に開校した同校は、県内で初の新築の施設一体型小中一貫学校。発表会の全体会では、大川淳校長や研究担当の教員が、9年間の取り組みについて紹介した。小中の9年間を「4・3・2」に区分し、段階的な教科担任制を採用するなど、成長に応じた指導に取り組んできたとした。
カリキュラムの作成やマネジメントについては、学年のつながりを意識した学習単元の作成などを説明し、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の平均正答率の向上にもつながったとした。
同校のカリキュラムマネジメントに携わった千葉大の天笠茂名誉教授と放送大の塩谷京子客員准教授によるオンライン講演会や、授業の公開も行った。
(東部総局・尾藤旭)