沼津市 台湾と観光交流強化 アニメ、自転車PR
沼津市が台湾との観光交流強化に向けて始動する。台湾の経済・観光関係者が30日、同市を訪れ両者の連携を確認した。外国でも人気のアニメと自転車、食などの地域資源を柱に進める。
連携を確認したのは、頼重秀一市長と、領事館に相当する台北駐日経済文化代表処横浜分処の張淑玲処長や、台湾の大手旅行会社の日本法人社長ら観光関係者。11月上旬に頼重市長が訪台し、サイクルツーリズムやアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」などをPRして手応えを得ていたことから、強化に踏み切った。
張処長は県内と台湾の鉄道路線との姉妹提携に触れ、「沼津に多い水族館でも同様の提携が可能」と提案。台湾の旅行会社関係者も予約サイトを通じて月3万人が御殿場プレミアムアウトレットを訪れると紹介し、「沼津港での海産物をランチの選択肢に加えたい」と期待した。
頼重市長は11月3~5日に伊豆地域の10市町の首長で訪台。11日には台湾からのプレスツアー客を沼津で出迎えた。「沼津は取り組みが出遅れているが、魅力的な観光コンテンツは多い。台湾側のニーズを把握し、関係者と連携したい」と語った。
(東部総局・尾藤旭)