沼津・愛鷹の民話を絵本に 小中学校寄贈へ寄付募る

 沼津市愛鷹地区の住民有志がこのほど、同市柳沢の赤野(あけの)観音堂に伝わる民話を基にした絵本150冊を作製した。市内の小中学校などへ寄贈するため、寄付を募っている。

完成した絵本「赤野観音」=沼津市愛鷹地区センター
完成した絵本「赤野観音」=沼津市愛鷹地区センター

 絵本は「赤野観音」(43ページ)。50年前に発刊された書籍「ぬまづ昔ばなし」を基にした絵本を刊行する「絵本『ぬまづ昔ばなし』推進会」が制作した。絵は地元の画家梅邑[うめむら]さんが手がけた。観音像が地域の水害の危機を救ったという民話と、江戸初期の名工左甚五郎が観音堂を造ったとする伝説2話をまとめた。
 有志の愛鷹まちづくりプロジェクトチームが地域の伝承を残そうと、制作済みだった絵本を追加で印刷した。チームの鈴木正伸さんは「防災教育にもつながる。地域に広げたい」と願う。
 寄付は1口千円で、31日まで愛鷹地区センターで受け付ける。3口以上の寄付で絵本1冊を手渡す。問い合わせは同センター<電055(966)5301>へ。
 (東部総局・尾藤旭)

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