沼津の大雨被害 ボランティア始動 静岡県内各地から24人 家具など搬出

 梅雨前線と台風2号による大雨被害を受けた沼津市で7日、災害ボランティアの活動が始まった。初日は原、大岡、浮島の各地区で、静岡県内各地から訪れた24人が水に漬かった家財道具などの搬出や側溝にたまった土砂の撤去に取り組んだ。

床上浸水した家から水に漬かった畳を搬出するボランティア=沼津市西添町
床上浸水した家から水に漬かった畳を搬出するボランティア=沼津市西添町

 ボランティアは市内5カ所に分かれて作業した。床上約10センチ浸水した同市西添町の会社員山本竜嘉さん(35)宅では、ボランティアが畳の搬出や水に漬かった衣類の処分などを行った。静岡市清水区から参加した小松明正さん(70)は「困った時はお互いさま。衛生的な面でも早く作業してあげたい」と話した。山本さんは「家族だけでは無理な作業も、大勢で来てやっていただき、大変助かった」と感謝した。
 市災害ボランティアセンターを運営する市社会福祉協議会によると、7日までに約40件の作業依頼を受けた。同社協の井上公康さんは「床上浸水していない家でも床下に泥がたまり、カビの原因になることもある。遠慮せずに依頼や相談をしてほしい」と呼びかけた。
 ボランティア参加は同センターホームページの専用フォームで登録する。作業依頼など問い合わせは市社協〈電055(922)1500〉へ。

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