沼津・門池で「寺子屋」スタート 世代間交流の機会に

 沼津市の門池コミュニティ推進委員会は今夏、地域の小学生を対象にした「夏休み門池ワクワク寺子屋」を始めた。地域ぐるみで子どもを育てるため、さまざまな年代の住民同士の交流機会をつくることが狙い。企画した同委員会学習支援担当の矢谷朋子さん(42)は「人との触れあいは子どもの人間形成の上で大切。コミュニケーション力を養えたら」と話す。

高校生の手ほどきを受けながらクッキーの生地の型抜きに挑戦する子どもたち=沼津市の門池地区センター
高校生の手ほどきを受けながらクッキーの生地の型抜きに挑戦する子どもたち=沼津市の門池地区センター

 同委員会はこれまでも乳幼児の預かり支援で世代間交流日を設けるなど、幅広い年代が交わるよう工夫してきた。
 寺子屋は7月下旬から約1週間行い、夏休みの宿題など持ち寄った教材で学習をした後、地域の大人らが手掛ける体験活動に臨む。
 28日には同市の門池地区センターで地元の沼津城北高家庭部を迎え、料理体験教室を行った。低学年22人が参加し、部員に指導を受けながらゼリーとクッキー作りに挑戦。門池小2年の大西陽士君(7)は「クッキーに(チョコペンで)絵を描いたのが楽しかった。優しく教えてもらった」と笑顔で話した。
 家庭部の2年勝又樂部長(16)は「普段子どもと関わる機会はない。自由でかわいくて元気をもらった」と喜んだ。
 同委員会は寺子屋を長期休みの恒例にしたいとしている。
 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞