掛川支局 山本萌絵佳
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静岡人インタビュー「この人」 菊川市産業支援センターEnGAWAコミュニティーマネジャー 藤江由加里さん(菊川市)
菊川市が3月にオープンした産業支援センターに常駐し、起業や事業承継を目的に来場する事業者をマッチングする役割を担う。新たなビジネス機会の創出に向けて発信力を強化する構え。休日は体験型美容ワークショップを運営する。香川県高松市出身。46歳。 -エンガワの利用状況は。 「作業スペースの利用者と相談者、ともに徐々に増えてきた。引き続き起業へのPRや、交流サイト(SNS)での発信に力をいれていく。駅前の拠点として有効に活用してもらいたい」 -なぜコミュニティーマネジャーに応募したのか。 「自分の経験を生かして、やる気のある人たちの背中を押す仕事がしたいと思ったから。市内の企業に長年勤める中で
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⚾中学女子野球チーム発足 掛川拠点「中遠ガールズ」 進学後も継続希望、受け皿に
女子中学生を対象にする軟式野球チーム「中遠ガールズ」が本年度、掛川市を拠点に発足した。スポーツ少年団に所属し、進学しても野球を継続したい選手の受け皿になっている。全国大会に向け汗を流しながら、女子野球の普及活動にも取り組む。 チームには中東遠地域の9人が所属し、週に2回、同市内のグラウンドで活動する。中学の野球部や他の部活と兼任する選手もいる。市の公認地域クラブで、2026年夏までに予定される部活動の地域移行の受け入れ先にもなる。 枝村皇也代表(41)によると、女子の野球経験者は進学を機に中学の野球部に入るか他競技に変更する場合が多い。体格差や雰囲気などから、男子の多い中学の野球部にはな
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菊川市の防災関連施設 中部電力、災害対策拠点想定
菊川市が市役所本庁舎隣接地に整備を進めている災害対策本部棟と堀之内体育館(いずれも同市堀之内)などの防災関連施設について、市は30日、中部電力から南海トラフ地震などの大規模災害に備えた浜岡原子力発電所(御前崎市佐倉)の災害対策支援拠点として各施設を使用したいとの申し出があったことを明らかにした。市は申し出を承諾し、事業費50億6400万円のうち、20億円の負担を中電に求める方針。同日の市議会全員協議会で報告した。 市防災強靱化室によると、中電は初動期の情報収集としての活用を想定している。同市棚草に整備中の雨水貯留施設も、応援の要員や物資の集結場所として使う。災害対策本部棟と堀之内体育館は浜
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生育進み、品質良好 市内8工場から上場 掛川で新茶初取引
掛川茶市場は23日、掛川市千羽のJA掛川市本所で初取引を行った。3月の冷え込みを受けて前年より8日遅い開幕となった。生産者と茶商、行政関係者が式典に出席し、取引の活況を願った。 市内南部、東部などからの8工場から11口計1066・8キロが持ち込まれ、やぶきたやさえみどりが上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると3回手をたたく「手合わせ」の音を各所で響かせた。最高値は3万円だった。 市は今期から、生産者と茶商が連携して適正価格を形成する「茶業版フェアトレード」を推進する。取引に先立ち行われた式典で、取引運営委員会の堀内尚委員長は「農家と茶商は一蓮托生(いちれんたくしょう)
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新知事の資質「バランス感覚大事」 菊川市長が言及
菊川市の長谷川寛彦市長は22日の定例記者会見で、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に関連し、新知事に求める資質について「バランス感覚が大事。県内各地に目を配り、国と地域の連携を進め、現場の話を受け止めてもらいたい」と述べた。 大井川流域市としてリニア問題で望むことについては「水量と水質に何かあっては困る。何もないということを前提に動いてもらいたい」とした。
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「私の好きな菊川」PR動画を募集 市制20周年記念
菊川市は市制20周年を記念した市のPR動画コンテストの募集を始めた。市の魅力の再発見と郷土愛の醸成が狙い。22日の定例記者会見で、長谷川寛彦市長が明らかにした。 募集テーマは「私の好きな菊川」。風景やイベント、食べ物などを通して市の魅力を広く伝える作品を募る。動画は15秒以上90秒以内で、コンピューターグラフィックス(CG)やアニメーションも可能。最優秀作品には賞金10万円を贈るほか、市のプロモーションビデオとして活用する。長谷川市長は「市民をはじめ全国、世界の多くの方々に応募してほしい」と呼びかけた。 市ホームページの専用フォームから応募する。データ入りのDVDの持参、郵送も可能。11
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⚾川根が46大会ぶり夏シード 死闘12回、星陵制す 春季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(掛川第2試合) 星 陵100111000221―9 川 根010020010222x―10(延長12回タイブレーク) ▽三塁打 鈴木(星)▽二塁打 井口(星)ヒロキ(川)▽捕逸 新井(星)堀田(川) ▽試合時間 2時間49分 【評】川根が星陵との延長十二回タイブレークを制し、46大会ぶりにシード権を獲得した。 川根は1点差の八回1死1塁でヒロキが二塁打を放って同点とした。タイブレークの延長十二回には四球と単打で2点を挙げて競り勝った。 星陵は初回に先制したが、打線のつながりを欠いた。 ヒロキが八回裏で二塁適時打 川根は1点を追いかける八回裏、ヒロキが得意の直球に狙いを
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⚾掛川工、粘る富士振り切り4-3 春季高校野球静岡県大会1回戦
▽1回戦(掛川第1試合) 富 士010010001―3 掛川工03010000×―4 ▽二塁打 小出、赤池、西(富)福住(掛) ▽試合時間 50分 【評】掛川工が粘る富士を振り切った。 掛川工は1点を追う二回、服部の安打を足がかりに3点を挙げて逆転した。四回も二死二塁から福住が適時打を放ち、リードを3点に広げた。その後は終盤まで堅い守備でしのいだ。 富士は相手を上回る7安打を放ったが、好機に1本が出なかった。 ▶高校野球しずおか 特設ページ イニング速報/日程・結果/トーナメント表/関連記事 ▶高校野球しずおか 特設ページ イニング速報/日程・結果/ト
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高品質の新茶に期待 菊川で初取引
菊川市和田のJA遠州夢咲茶業振興センター「サエリア」で19日、新茶初取引が行われた。3月の冷え込みを受けて前年よりも4日遅い幕開け。生産者と茶商、行政関係者約140人が式典に出席し、新茶シーズンの到来を祝った。 持ち込まれた荷は1工場2口で計32・8キロ。「やぶきた」と「おおいわせ」が上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると手をたたく「手合わせ」の音を響かせた。最高値は、茶業関係者にとって良い一番茶期になるよう願いを込めた3万7410(みんなよい)円だった。 同JAによると、2、3月の降水量は十分で、気象災害はなかったという。取引に先立ち行われた式典で河原崎友二組合長は
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菊川で新茶初取引、手合わせ威勢よく やぶきた、おおいわせが上場
菊川市和田のJA遠州夢咲茶業振興センター「サエリア」で19日、新茶初取引が行われた。3月の冷え込みを受けて前年よりも4日遅い幕開け。生産者と茶商、行政関係者約130人が式典に出席し、新茶シーズンの到来を祝った。 持ち込まれた荷は1工場2口32・8キロ。「やぶきた」と「おおいわせ」が上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると手をたたく「手合わせ」の音を響かせた。 同JAによると、2、3月の降水量は十分で、気象災害はなかったという。取引に先立ち行われた式典で河原崎友二組合長は「日増しに茶園の緑がのり始めて、生育も良好で最高の品質が期待できる。明るい茶業にしていきましょう」とあ
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記者コラム「清流」 葛布と時を刻みたい
掛川市の伝統工芸の葛布(くずふ)。魅力の一つは丈夫で、年月を経て色の変化を楽しめるところだろう。市内の織元で、織られたばかりの新品と35年、100年前のものを見比べる機会があった。いずれも光沢を持ちながらも、新品は白色で徐々にあめ色に変わっていく。家族の歴史を見守ってきた事実が、色の変化で可視化できたようで感慨深かった。 そんな葛布だが、市内の織元は2カ所に減り、手間のかかる葛の繊維をとる農家は高齢化が進む。化学繊維の普及で需要が減少し、今に至っているそうだ。 ただ、消費社会に多くの人が疑問を感じ始めた今、丈夫で持ち主と一緒に時を刻むことができる葛布は、PR次第で再び注目を浴びるのではな
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茶況(4月11日)月夜の茶摘み 参加者を募集 24日、掛川
掛川茶振興協会は24日午後7時半から、掛川市五明の茶園で「第十五夜 月夜の茶摘み会」を開く。満月の明かりに照らされながら、茶摘み体験ができる。17日まで参加者を募集する。 茶園に設置されたランタンや竹灯籠、生演奏の音楽が幻想的な雰囲気を演出し、楽しく茶に親しめる企画にした。摘み取った生葉は後日、製茶して100グラム分を参加者に送付する。 掛川茶ファン拡大のために始めて今年で15回目の取り組み。同協会の担当者は「新芽が色づき始めて開催日には摘むことができそう。新茶の時期を告げるイベントとして楽しんでほしい」と話した。 参加費は3千円で、掛川駅から茶園までの送迎がある。問い合わせは同協会<
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希少な山野草「クマガイソウ」 紫模様の花 掛川・倉真で咲き始め
園芸価値が高い希少な山野草「クマガイソウ」が自生する掛川市倉真地区の山林で咲き始めた。クリーム色に紫色の模様が入った袋状の花が楽しめる。 自生地は新東名高速道路掛川パーキングエリア南側の「おいの久保池」近くの斜面。ところどころに群生する様子を見ることができる。自生地を管理する倉真クマガイソウ保存会によると、2023年に比べて3割増の約300株が確認された。 同保存会は、全国的に盗掘被害があるクマガイソウの公開に向けて周辺環境を整備し、昨年一般公開した。佐藤典雄代表(75)は「マナーを守ってくれる人がほとんど。今年もきれいに咲いたので、ユニークな花の形を見に来てほしい」と話した。花は20日
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今新茶期から計画生産 掛川市「茶業版フェアトレード」、生産者と茶商連携 全国初の取り組み
掛川市の久保田崇市長は10日、市が実施を検討してきた持続可能な荒茶取引「茶業版フェアトレード」について、2024年の新茶期から計画生産を推進すると発表した。生産者と茶商がパートナーシップを結び、適正な価格形成で経営安定化につなげる。市お茶振興課によると、茶のフェアトレードは全国初の取り組み。 フェアトレードに参加するのは市内の茶商24社と32生産者になる見込み。茶商はあらかじめ品質、量、種類などの仕様を示し、生産者は必要な荒茶を生産する体制を整え、両者合意のもと取引を行う。 同市によると、荒茶価格が安定しないことから生産者の経営が圧迫され、離農が加速している。市内の茶農家は10年の141
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「掛川観光のきっかけに」 御城印と天守閣入場券をセット販売 新幹線ネット予約会員対象
掛川市の掛川観光協会とJR掛川駅が、掛川城と新幹線をあしらった御城印と天守閣入場券などのセットを発売した。駅利用者が掛川を観光するきっかけを作ろうと、若手駅員が発案した。インターネット予約の「スマートEX」か「エクスプレス予約」の会員を対象に、2025年3月末まで500セット限定で販売する。 御城印は、掛川城と木造駅舎が印刷された2枚組。鉄道ファンに人気がある新幹線の点検用車両「ドクターイエロー」も取り入れた。掛川城天守閣などの入場券、15日に駅北口に開店した緑茶カフェのどら焼きと茶の引換券のセットで用意する。 企画した同駅係員小田裕也さんは「コンサートが目的で利用する人も多い。城やお茶
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華やかな山車引き回し 掛川・三熊野神社大祭、7日まで
遠州に春の訪れを告げる三熊野神社大祭が5日、掛川市横須賀地区で始まった。7日までの3日間、13町が祢里(ねり)と呼ばれる華やかな山車を引き回し、遠州横須賀街道は祭りムードに包まれる。 小雨が降る中で迎えた初日は、各町の青年らが「シタッ、シタッ」のかけ声を上げながら、シートで覆った祢里を威勢良く引き回した。横須賀区祭典総代会の萩原弘一会長(61)は「年齢を問わず楽しい祭りにしたい」と話した。 6日は午前10時半から、同神社で県無形民俗文化財の三社祭礼囃子(ばやし)が奉納される。7日は神輿(みこし)渡御行列や田遊びなどの神事があり、祢里が境内に一堂に会する夜の千秋楽で閉幕する。 現在の大祭
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茶況(4月4日)カフェ「茶の庭」がランチメニュー 掛川
掛川市の佐々木製茶と掛川中央茶業が運営する茶専門店・カフェ「茶の庭」(同市上内田)はこのほど、ランチメニューの提供を始めた。季節を感じることができる2種を用意した。 春メニューとして用意したのは「春香る抹茶パスタ」と「茶の庭茶漬け」。パスタは、麺に抹茶を練り込み、タケノコや菜の花など季節の食材を添えた。茶漬けはタイやウナギなど魚の切り身と薬味に深蒸し茶をかけて食べる。季節に合わせて提供する料理を変える予定。 2021年の開店と同時にランチを始める予定だったが、新型コロナの影響で延期していた。担当者は「お茶を通してくつろいでほしい。飲むだけでなく、食べるお茶のPRにつなげたい」と話した。
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菊川で27日「茶畑の中心で愛を叫ぶ」 華やか会場装飾 作ったよ! 地元高校生企画 小中生がワークショップ
菊川市で27日に開かれる交流イベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」に向けて2日、会場の装飾を作るジュニアアート教室が市役所東館プラザきくるで開かれた。常葉大菊川高美術・デザイン科の2年生22人が企画し、小中学生約25人と一緒に制作に取り組んだ。 作ったのは縦90センチ、横7.2メートルの装飾と、叫ぶ人を応援するマラカスなどのグッズ。小中学生は、高校生が用意した薄い紙で作った花を台紙に貼り合わせて、富士山、こいのぼり、茶畑の絵柄を描いた。マラカスは透明のプラスチックにビーズを入れて作った。 教室のリーダー石関あこさん(16)は「小学生たちが楽しんでくれて良かった」と話した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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もえぎ色の新茶を丁寧に初摘み 菊川のハウス茶園
菊川市半済のハウス茶園で2日、新茶の初摘みが行われた。菊川茶手揉保存会や茶業協会、JA遠州夢咲、菊川茶娘ら約20人が参加し、もえぎ色の新芽を丁寧に摘み取った。4日に同市内で行う栄西禅師の供養祭で献茶する。 保存会や協会によると、供養祭に合わせ、2月からストーブを入れて24時間体制で管理をしたという。3月の日照時間不足などで、ハウス茶園ではやや遅めの生育になった。 茶園を管理する宮城孝雄さん(77)は「いいお茶ができるよう願いたい。出荷用の茶園の生育は順調だが、芽が出てから霜にやられないように注意していく」と話した。摘み取った1.7キロの茶は、保存会が製茶し奉納する。
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歴史・四季の移ろい、掛川城に投影 高校生が映像制作 木造天守復元30周年で
掛川市の高校生が30日夜、掛川城に映像を投影するプロジェクションマッピングを掛川城公園本丸広場で開いた。木造天守復元30周年記念事業の一環。 映像は掛川工と掛川西の生徒約30人が「掛川城の歴史と四季」をテーマに3カ月かけて制作した。城の白壁に映し出された季節の花や武者が戦う姿に、来場者は見入った。映像の制作に携わった掛川工の木村幸愛さん(16)は「年月が感じられるような内容にした」と話した。
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棚田包む 揺らめく明かり 幻想的空間、住民ら魅了 菊川
農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定されている菊川市倉沢の千框(せんがまち)棚田で30日夜、田んぼに灯籠を並べる「あぜ道アート」が行われた。3ヘクタールの田んぼの周りにろうそくの明かりが広がり、幻想的な空間を演出した。 棚田保全に取り組むNPO法人せんがまち棚田倶楽部や静岡大棚田研究会などで作る実行委のメンバーが、発光ダイオード(LED)のライト500本とペットボトルの灯籠1000本を設置した。水面(みなも)にろうそくの柔らかな明かりが浮かび、訪れた地域住民や棚田のオーナーらを魅了した。 同NPO法人の堀延弘事務局長は「学生たちと一緒に未来につながるようなイベントができて良かった」と話し
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茶況(3月28日)茶の萌芽調査 3日遅い生育 JA遠州夢咲管内
JA遠州夢咲は28日、一番茶の時期を前に、萌芽(ほうが)調査を始めた。JA職員ら8人が管内8カ所の定点茶園で調査し、平均より3日ほど遅い生育と分かった。 20センチ四方の枠を使い、枠内で芽を数えて萌芽率を調べた。初日の萌芽率は14・3%で前年の46・3%を下回った。3月上旬と下旬の冷え込みで生育が遅れているが、長期予報では高温が続くとされているため、平均並みの生育になる可能性があるという。同JA茶業振興センターの河原崎繁センター長補佐(47)は「急な寒さに備え、防霜ファンの稼働状況を確認してほしい」と呼びかけた。 JA掛川市は25日に調査を始めていて、同日の萌芽率は4%だった。前年の24
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ミシン技術全国大会最高賞 掛川・西山口小の瀬川さん、小学生の部
掛川市の西山口小6年瀬川ももこさん(12)がこのほど、ミシンの技術を競う全国大会「ホームソーイング小中高生作品コンクール」小学生の部で、最優秀に当たる経済産業大臣賞を受けた。夏用の開襟シャツとズボン、バッグ、ヘアバンドを制作した。瀬川さんは「ミシンが楽しいし、やってみようと応募した。うれしい」と喜んだ。 小学生の部には1033点の応募があった。瀬川さんは、夏でも涼しい服にするため麻の入った布を選んだ。弟2人にも将来着てもらえるよう男女の区別がない仕様にし、胸には柄の布でポケットを付けてデザイン性を高めた。シャツの襟を、首に沿うように縫うのが難しかったという。型紙も自分で起こし、約4カ月で完
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茶況(3月21日)菊川で振興大会 茶業活性へ決意 JA遠州夢咲など
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、茶業振興大会を菊川市本所の菊川文化会館アエルで開いた。茶業関係者ら約200人が参加し、茶業活性への決意を新たにした。 持続可能な経営と産地力向上を目指した有機茶生産に向けた取り組みなどの大会決議や、農薬使用基準の順守を盛り込んだ安全宣言を採択した。同協議会の戸塚訓由会長は「情勢を踏まえた経営を実践しつつ、生産者一人一人がお茶の魅力を発信してほしい」とあいさつした。茶業発展に貢献した個人、団体の表彰も行った。 受賞者は次の通り。 茶業功労者表彰 宮城孝雄(菊川市)植田一弘(同)杉山修一(同)山本一美(掛川市)河原崎秀起(御前崎市)▽茶業
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移動式カフェで景色と茶満喫 キャンプ用トレーラー活用 掛川・木村園
掛川市下垂木の茶製造販売「木村園」(木村徳彦社長)が、キャンピングトレーラーを活用した移動式カフェ「お茶旅」を完成させた。車でけん引できるため出店場所が自由で、景色を見ながらお茶を楽しめるのが売り。20日、同市東山の「茶草場農法ビューポイント3」でお披露目した。 お茶旅は縦5メートル、横2・2メートル。約3畳の畳スペースのほかにキッチン、トイレなどがある。景色を楽しめるよう窓を大きくとり、和室を意識して木材をふんだんに使った。同日は、東山茶と抹茶クリーム入りのどら焼きを販売。地元住民らが訪れ、粟ケ岳の茶文字を望みながら茶を味わった。 木村園は自園自製自販で茶を扱っていたが2020年ごろ、
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福祉送迎が資金難で苦境 燃料費高騰など 菊川市社協、支援募る
公共交通機関の利用が難しい高齢者や障害者の送迎サービスを展開する菊川市社会福祉協議会の「福祉有償運送事業」が苦境に立たされている。高齢化による利用者の増加などで運営費が不足している。 事業は、市民を対象に買い物や病院など利用者の希望する場所へタクシーの半額程度の値段で送迎する内容で、2012年から実施している。車椅子に乗ったままで移動もできる福祉車両8台が稼働していて、月に130件の利用があるという。市内では社協のほか2社が同様の事業を行う。 資金が不足したのは19年ごろ。高齢化に加え、多くの利用者を抱えていたNPOの撤退を受けて事業拡大したことがきっかけとなった。燃料費の高騰も事業を圧
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掛川市・掛川城下 葛布の伝統、未来へ紡ぐ 若い感性受け入れ進化【わたしの街から】
4月に木造天守復元30年を迎える掛川市の掛川城。城下の商店街には歴史ある店舗が軒を連ねる。掛川城天守閣のふすまに使われているのは、市特産の葛布(くずふ)。芭蕉布(ばしょうふ)、榀布(しなふ)と並ぶ日本三大古布で、江戸時代に産業が栄えた。独特の光沢と丈夫さが魅力だが、現在の織元は城周辺にわずかに残るのみ。歴史ある工芸を次世代につなごうと若手が奮闘している。 修業中の小崎将徳さん(32)は2023年11月、父が専務、おじが社長を務める小崎葛布工芸(同市城下)に入社した。販売員として店頭に立って知識をつけながら、職人としての研さんを重ねている。葛布は、横糸に葛の繊維、縦糸に絹や麻などを用いて織る
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茶況(3月14日)菊川の3茶農協 品評会上位報告 市役所訪問
2023年に行われた茶の品評会で上位に輝いた菊川市内三つの茶農協の代表者が14日、市役所を訪れ、喜びを報告した。 上位に入賞したのは、全国茶品評会の深蒸し煎茶の部で1等3席に輝いた小沢原茶農協、関東ブロック茶の共進会の荒茶・深蒸し煎茶の部で金賞を受けた西方茶農協、県茶品評会の深蒸し煎茶の部で1等2席だった赤土原茶農協。小沢原茶農協の永田秀実組合長(73)は初めての1等に喜びながら「これから暖かくなりそうなので、今年は例年より収穫が早くなりそう」と生育状況を話した。また「茶農家は後継者不足が深刻で市にも取り組みを求めたい」と語った。 長谷川寛彦市長は「茶価が上がるのを願うばかり。やる気のあ
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静岡県・山梨県生涯野球連盟リーグ戦 喜寿の部 掛川ファイターズV報告
2023年春から秋ごろまで行われた静岡県・山梨県生涯野球連盟リーグ戦の喜寿の部(75歳以上)で、中高年の野球チーム掛川ファイターズが優勝した。14日、チームのメンバー14人が掛川市役所を訪れ、久保田崇市長らに喜びを伝えた。 同チームには約50人が所属し、最高齢は89歳。喜寿の部のリーグ戦には両県の7チームが参加し、11勝1引き分けと圧倒的な強さを発揮した。市役所では、出場メンバーらが年齢とポジションを自己紹介した。奥宮正敏代表(74)は「野球好きな人で楽しく活動している。新しい団員も募集中」と話した。久保田市長は「皆さんを見て大谷翔平選手もびっくりするだろう。引き続き頑張ってほしい」とたたえ
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記者コラム「清流」 五明茶の○○売れ
俳優やアイドルなどが身につけたり紹介したりすると爆発的に商品が売れる「○○(俳優の名前)売れ」の文字を交流サイト(SNS)でよく見る。掛川市の五明茶も人気アイドルが取り上げて、ファンらによる注文が殺到した。 五明茶業組合がエコパアリーナで公演する歌手らに茶を提供してきたことがきっかけとみられる。○○売れは企業が戦略的に行うことも多いが、今回は組合も寝耳に水だった。生産者らが地道に丁寧に、取り組んだお茶づくりが好機を呼び込んだのだろう。SNSを見ると、五明茶の味や香りはファンからも好評だ。 掛川には茶以外にもイチゴやトマトなど特産品がある。ハードルは高いかもしれないが、公演時の提供やロケ弁
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茶況(3月7日)GI保護制度活用 ブランド戦略学ぶ 菊川市茶業協会講演会
菊川市茶業協会はこのほど、地理的表示(GI)保護制度を活用した産地ブランド戦略に関する講演会を同市下平川の市中央公民館で開いた。市内生産者や行政関係者など約50人が参加し、菊川茶が登録されているGI保護制度の活用法を学んだ。 東京大大学院の香坂玲教授が講師を務めた。香坂教授は、GI保護制度がフランス産ワインの地域ブランドを守るために発足したとして、場所の特性や環境が産地の品質や社会的評価とひも付けられていることが前提であることなど制度の概要を説明した。 また、欧州ではGI登録された農作物、食品は平均で通常品の1・55倍の価格で販売されるとのデータを示し、付加価値化されていることを紹介した
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産業支援センター JR菊川駅前に15日開所 起業や新事業相談を
菊川市は4日、JR菊川駅前の島田掛川信用金庫菊川駅前支店の跡地に15日にオープンする「市産業支援センターEnGAWA(エンガワ)」(同市堀之内)の内覧会を実施した。作業スペースや相談室を設け、事業者同士のマッチングを促進する。 作業スペース40席をはじめ、会議室や誰でも立ち寄れるカフェスペースを設けた。電源やWi-Fi(ワイファイ)が使えるほか、プロジェクターの貸し出しも行う。料金は2時間500円。1カ月単位の契約も可能。内装に暖色の照明や木材を使用し、入りやすい雰囲気を演出した。信金の金庫を書庫として再利用する予定。 市や同信金職員のほか、起業やビジネスに関する悩みを相談できるコミュニ
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津波想定、夜間避難迅速に 要配慮者搬送も体験 掛川の沿岸部、今沢地区
津波対策推進旬間(2~11日)に合わせ、掛川市は2日夜、沿岸部の同市今沢地区で津波避難訓練を行った。市での夜間実施は初。住民ら約100人が参加し、足元に注意して津波避難タワーに急いだ。 市内で最大震度7を観測する地震が発生し、大津波警報が発表されたとの想定。参加者は自宅から津波避難タワーまでの道のりを確認しながら、市職員や消防団らの誘導で海抜15メートルのタワーを上った。市職員は簡易トイレや防寒に役立つレスキューシートなどの備蓄品があることを伝えた。 要配慮者をリヤカーで運ぶ訓練のほか、消防団による搬送方法の実演も行い、住民が実際に避難者役の搬送を試した。 運搬を体験した松本航輝さん(
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かんな削りやニジマス釣り体験 菊川でアウトドアイベント 3日まで
屋外アクティビティの体験ができるイベント「シズオカアウトサイドフェスティバル」(実行委主催)が2日、菊川市西方の菊川運動公園で始まった。3日まで。 屋外で楽しむことをコンセプトに市内外の飲食、雑貨店など約120ブースが並んだ。テントやたき火台などのアウトドアグッズ、カー用品の展示・販売が行われ、キャンプファンや家族連れでにぎわった。ヒノキの角材をかんなで削ったり、プール内に放たれたニジマスを釣って食べたりする体験ブースも設けられた。公園内の池ではカヤックの試乗も行われた。 コロナ禍によって落ち込んだ地域を盛り上げようと、市商工会青年部がイベントを企画した。子ども向けの遊具も用意した。橋本
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茶況(2月29日)掛川お茶大使講座 日本茶の強み紹介
掛川市などは、世界の茶を学ぶ講座を同市千羽のJA掛川市本所で開いた。掛川お茶大使で英国の茶品評会で審査員を務めた経験のあるスチュワード麻子さんが講師を務め、日本の茶類の強みを紹介した。 市内外の茶商ら29人が参加した。スチュワードさんは、日本茶が他国の紅茶と比べ、品種が豊富であることや風味が独特であることなどを特徴として挙げた。世界では茶に「健康」の要素が求められているとし、牛乳を入れずに飲む緑茶が人気を集めている現状を話した。また、欧米では安価な紅茶が売られているため、ストーリー性や地球環境への配慮を求めて高価格の茶を買う消費者が多いとの分析も紹介した。 ダージリンやべにふうき、ウーロ
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【2024注目予算】菊川市 菊川茶の海外輸出 専用ページ 販売推進
市役所で開かれた菊川茶の海外輸出に向けた打ち合わせは、前向きな言葉が目立った。「菊川茶が持つ地理的表示(GI)と健康ブーム。海外で戦えないわけがない」。菊川市茶業振興課の増田健人課長は強気の姿勢を崩さず、佐川急便菊川営業所の石井隆亮所長代理は「茶の海外需要はすごい角度で増えている。GIは一つの大きな評価基準だ」と応じた。 市の主要産業である茶業は、長引く茶価低迷や担い手不足など厳しい環境が続いている。市は「稼げる産業」に再興するために2023年12月、流通大手の同社と連携協定を結び、海外輸出推進へ大きくかじを切った。同社は世界にバイヤーの会員を持つ中国電子商取引(EC)大手「アリババ」への
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高校生「特殊詐欺 気をつけて」 掛川3校のサッカー部員 祖父母世代に訴え
掛川署と掛川市内3高校のサッカー部などは25日、特殊詐欺被害と闇バイト応募防止の啓発活動をJA掛川市の新鮮安心市場さすが市(同市弥生町)で行った。高校のサッカー部を舞台にした漫画「シュート!」の絵柄を使ったチラシを配布して、注意喚起をした。 参加した掛川東、掛川工、横須賀の9人は祖父母世代の買い物客らに「特殊詐欺が多い。怪しい電話には出ないで」「闇バイトに加担しないでと孫に伝えて」などと声をかけて、チラシやタオルなどの啓発品を手渡した。掛川東2年の鈴木琉冴部長(17)は「掛川でも被害があると聞き、なくなればいいと思って活動した。絵柄に気づいて受け取ってくれた人もいた」と話した。 署は「シュー
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いろり魅力の空き家、宿泊施設に 菊川で3月1日オープン 移住定住促進へ
菊川市の火剣山の麓に3月1日、空き家を活用した宿泊施設「緑庵(ろくあん)」=同市富田=がオープンする。農地や森に囲まれた落ち着いた雰囲気といろりが売り。プロデュースしたイツワ不動産(同市堀之内)の白畑達徳専務(47)は「宿泊をきっかけに菊川への移住定住促進につなげたい」と意気込む。 施設は数寄屋風の平屋建てで築20年。和室、寝室、ダイニングキッチン、いろり付きの居間があり、風呂も利用できる。庭にはバーベキューができるガスグリルを置いた。 建物はセカンドハウスとして建てられたが、所有者が亡くなったことを機に使われなくなっていた。同社は所有者の家族が「大切に使い続けてほしい」との思いで相談に
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茶況(2月22日)外国人研修生対象に茶業体験 菊川市などが講座
菊川市と日本国際協力センターはこのほど、外国人研修生を対象にした茶業体験講座を同市西方の西方茶農協製茶工場で開いた。ブラジルやフィリピンの外国人研修生7人が参加し、工場を見学しながら茶の製造過程を学んだ。 組合員の減少を背景に、茶農協が法人化に伴う外国人労働者雇用を検討する機会として実施した。西方茶農協の杉本敏秀組合長が講師を務め、茶農協での取り組みや製造について紹介した。参加者は茶園の様子を確認し、摘採機に試乗した。工場内では工程や機械の説明を受け、茶の加工にかかる時間や勤務態勢について活発に質問した。 市の担当者は「茶業の魅力を感じてもらい、日本での就業選択の一つとして考えてもらえた
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みそ造り 園児が絵本読んで挑戦 菊川、女性団体が協力
菊川市潮海寺の菊川保育園の年中児24人が20日、同園でみそ造りに挑戦した。地元農家の女性でつくる団体「ちゃこちゃんみそ加工グループ」が協力し、約30キロを仕込んだ。 園児は事前にみそ造りが題材の絵本を読んで臨んだ。団体メンバーの指導を受けながらこうじと大豆を混ぜた。その後、ミンチ機で細かくして団子状に丸め、勢いよくたるの中に投げ入れて空気を抜いた。 みそ汁が大好きという山村悠ちゃん(5)は「投げるのも丸めるのも楽しかった」と話した。みそは1年熟成させた後、給食で味わうという。 同園は食への関心を育もうと毎年、年中児を対象にみそ造りを行っている。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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心弾む春の景色 70本の河津桜満開 掛川の田ケ池
掛川市中の田ケ池の河津桜が満開を迎えている。池の西岸約300メートルにわたり植えられた70本の周辺にメジロが飛び交い、春の訪れを告げている。 17日には池のそばの広場にキッチンカーが出店し、地域住民が食事をしながらピンク色の花を楽しんだ。今年は暖冬の影響で例年より10日程度早く満開となった。 周辺の草刈りなどで管理する田ケ池公園保全会の杉本光繁会長(76)は「きれいに咲いた。2月末まで楽しめそうなので多くの人に見てほしい」と話した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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個性輝く共生ブレイキン!! 芸術祭で18日発表 掛川のダンス教室
掛川市南を拠点にするダンス教室「カラサワダンスクルー掛川スタディカルチャースクール校」の生徒43人が18日、静岡市駿河区のグランシップで行われる「ふじのくに芸術祭春の祭典」でオープニングパフォーマンスを披露する。同教室のブレイキン(ブレイクダンス)科とダウン症や知的障害などのある若者が所属するハートフル科が初めて合同でブレイキンの演目を作り上げる。 17日、掛川市内で8分の演技の最終調整を行った。ステージのテーマは「共生社会」で、全員が一緒に踊りソロパートでは個性をアピールする。構成や振り付けを担当したのは教室を主宰する唐沢剛史さん(47)。唐沢さんは個人の性格や生き方を大切にするブレイキ
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抹茶ラテいかが 静岡県立大と佐々木製茶(掛川)共同開発 カフェ3周年、三ケ日みかん使用
静岡県立大食品栄養科学部(静岡市駿河区)のサークル「フードラボ」と佐々木製茶(掛川市上内田)は、同社と掛川中央茶業の運営する「茶の庭」の3周年を記念して期間限定ドリンク「三ケ日みかんクリームの抹茶あずきラテ」を共同開発した。3月14日まで同カフェで楽しめる。 ラテはカフェで人気の掛川産抹茶を使ったラテに、三ケ日みかんのソースとピール(皮)、マスカルポーネチーズのクリームを乗せ、粒あんも入れた。飲み応えがあり、かんきつの爽やかさを感じる味わいに仕上げた。開店3周年にちなみ数字の「3」が入り、抹茶との相性に意外性がある三ケ日みかんを素材に選んだ。 食の魅力発信に取り組む同サークルは県内の茶
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3色の梅、甘い香り 掛川・龍尾神社で”春の競演”
龍尾神社(掛川市下西郷)の梅園でしだれ梅が見頃を迎えた。16日時点で六分咲き。白、ピンク、赤の小さな花と膨らんだつぼみが同時に楽しめる。 7千平方メートルの敷地内に約300本が並び、甘い香りが来場者を出迎えている。元茶畑の庭園は高低差があり、園路からさまざまな角度の花を眺めることができる。高台からは掛川城を望める。梅の下には黄色い花リュウキンカが咲き、〝春の競演〟を鑑賞できる。 同神社によると、3月上旬まで楽しめそう。開園は午前9時~午後4時まで。入園料は600円(小学生以下無料)。
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茶況(2月15日)菊川茶海外輸出へ 市が推進協を設立 基盤構築目指す
菊川市はこのほど、菊川茶海外輸出推進協議会を設立した。菊川茶の海外展開に向けた基盤の構築を目指して市内の茶業関係者が議論する場で、年に2回程度開催する。 市が2023年12月、佐川急便と締結した海外輸出推進に関する連携協定に基づいて、海外需要や傾向を共有し今後の動きを検討する。協議会は市内の茶商や生産者、製造機械メーカーやJAなどで構成する。 初会合は市役所東館で開かれ、関係者9人が出席。海外輸出に当たって注意が必要な点などについて情報交換した。模倣品対策や有機栽培への転換中の収入、工場確保などの課題を指摘する声が上がった。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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掛川市中心部の未来は 市民らが活性化策討論
第三セクター「かけがわ街づくり」と掛川市は12日、空き家の増加やにぎわいの減少が指摘されている同市中心部の未来を考える「掛川まちなか勉強会」を同市城下の飲食店「ぺーザロ」で開いた。パネル討論や講演を行い、集まった市民約40人とともに市中心部の今後の姿を考えた。 4月に迎える掛川城の天守復元30周年に合わせて開催した。パネル討論では市都市計画審議会の尾崎信会長が進行役を務め、久保田崇市長や市民団体代表、学生ら6人が登壇。掛川おかみさん会の山本和子代表は「街中の人口減少は顕著。居住者を増やすことが大事」と話した。 尾崎会長は「街中自体の魅力を高めることが大切」とし、商店街の店舗に触れ「奥行き
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ハード面、将来投資本格化 菊川市予算案 一般会計最大242億円
菊川市は9日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比17・8%増の242億4200万円で、過去最大の予算規模を3年連続で更新した。市は「未来夢づくり予算」と銘打ち、JR菊川駅南北自由通路整備や治水対策、認定こども園として開園する小笠北幼稚園の園舎や市道の整備などのハード整備を本格化させ、将来への投資を進める。 長谷川寛彦市長は「市のポテンシャルを最大限に引き出し、磨き上げ、市民の夢を未来につなげていく」と説明した。 一般会計の歳入は、市税が72億5700万円で、定額減税制度の影響から3・9%減を見込んだ。国庫支出金は駅や市道の整備に関連する補助金などにより、38・4
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高品質 イチゴずらり 掛川 JA遠州夢咲品評会 金賞に中村さん
JA遠州夢咲いちご委員会は9日、果実品評会を掛川市三俣の同JA営農会議室で開いた。紅ほっぺ34点、章姫1点、きらぴ香1点が出品され、中村達之さん(大城)が金賞に選ばれた。 JA静岡経済連職員や市場関係者など8人が形、色、味など8項目を審査した。審査長を務めた県中遠農林事務所生産振興課の加々美裕課長は昨年9月終盤まで続いた高温に触れ、「出品されたイチゴは果実が充実し品質が良く、手塩にかけられたことがうかがわれた」と講評した。 果実1粒当たりの重さを競うビッグベリーコンテストでは194グラムの紅ほっぺを出品した吉川勝巳さんら5人が入賞し、最も糖度が高いイチゴの出品者をたたえる糖度賞は匂坂かずえさ
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茶況(2月8日)認知症カフェで茶の入れ方教室 菊川市茶業協会
菊川市茶業協会はこのほど、報恩寺(同市堀之内)で開かれた認知症カフェ「またきてカフェ」でお茶の入れ方教室を開いた。菊川茶の認知度向上が目的。 同協会の一色京子事務局長がおいしくお茶を入れるポイントとして、湯の温度を70~80度にすることや均一な量と濃さにするため少量ずつ湯飲みにつぐ「回し注ぎ」を実演しながら紹介した。参加者約30人は一色事務局長やスタッフが入れたお茶を飲んで気持ちをほぐしながら、自身が抱える不安や悩みを仲間と共有した。 茶にストレスの軽減効果があるとされる「テアニン」が含まれていることや深蒸し菊川茶が地理的表示(GI)保護制度に登録されたことなども説明した。 (掛川支局
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育てたコメで餅つき きね振りかぶり「重い」 掛川・和田岡小
掛川市の和田岡小5年生は8日、同校で餅つきを行った。児童は年間を通して田植えや稲刈りなど一連の米作りに取り組んでいて、今回の体験を収穫祭と位置付けた。 もち米は同校近くの田んぼで育てた10キロを使用した。児童は地域の農家グループ「米作り体験学習保存会」のメンバーから、頭の高さまできねを持ち上げることや臼の中央を狙うことなど道具の扱い方を教わった。子どもたちは思いきり振りかぶり交代で餅をついた。長谷川莉衣菜さん(11)は「きねが重かった。きな粉をつけて食べるのが楽しみ」と話した。 米作りは同校の恒例行事。和田岡地区で盛んな米作りを学ぶことで、地元愛を育む狙いがある。児童は米の種類や調理法な
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燃料電池車の仕組み学ぶ 地元メーカー社員 講師に 掛川 千浜小児童
掛川市の千浜小は7日、自動車用触媒メーカー「キャタラー」(同市千浜)と協力し、5年生が理科で学んでいる電磁石に関連した授業を行った。児童32人は同社の製品を使った燃料電池車(FCV)を実際に見て仕組みを学び、日頃の学習と社会や地域との関わりを実感した。 社員3人が講師となり、電磁石を応用したモーターについて説明。同社が排ガスを浄化する「触媒」を製造していることにも触れた。子どもたちは触媒が使われているFCVを見学し、排ガスが出るマフラーがないことやボンネット中の燃料電池を確認した。小田崇平君(11)は「環境のことを考えて車が作られていることが分かった。排ガスの臭いがしない」と話した。 授業は
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若者のまちづくり支援 菊川市が新助成制度 24年度から
菊川市は2024年度から、若者団体が中心になった地域活性化の取り組みを支援する助成制度「こども・若者参画支援交付金」を新設する。24年度当初予算案に関連経費40万円を計上する。7日までの市への取材で分かった。 助成は1事業につき上限5万円。市内で地域のにぎわいづくりや課題解決のために取り組む高校生や大学生が対象で、活動する年度中の申請ができる。 市では公募型助成制度「1%地域づくり活動交付金」に学生団体枠を設け、高校生らの活動を支援していた。ただ、前年度までの申請や審査が必要で、時間がかかり利用しづらいとの指摘があった。25年度には1%地域づくり活動交付金の学生団体枠を廃し、こども・若者参画
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掛川の五明茶、人気沸騰 キスマイ玉森さん紹介「飲みやすく香り高い」
アイドルグループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さんがテレビ番組でお気に入りとして紹介したのをきっかけに、掛川市の五明茶業組合が販売する「緑茶ティーバッグ」の人気が急騰し、関係者を驚かせている。ファンからの注文が相次ぎ、放送後約2週間で昨年1年間の販売数の約3倍を売り上げた。 1月17日に放送された深夜番組で玉森さんがおすすめの静岡グルメとして紹介すると、翌朝には組合のメールに全国から約160件の問い合わせや注文が届いていた。「反響がすごい。工場がひっくり返るかと思った」と同組合の堀井聡理事(44)。ファンの要望を受け、放送後最初の土曜日となる20日には組合の直売店
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茶況(2月1日)フレーバーティー 台湾に向け発信 掛川の山啓製茶
山啓製茶(掛川市伊達方)とNTTスマートコネクト(大阪府)はこのほど、実演販売のライブ配信「ライブコマース」を行った。台湾で人気を集めるインフルエンサーさゆりさんが出演し、同国向けに栗や蜂蜜などのフレーバーティーを紹介した。 県による静岡茶の新しい需要創出を図る「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」推進事業の一環。「ChaOIフォーラム」が両社をつないだ。配信には山啓製茶の商品開発者も出演し、商品の説明や開発の苦労話を披露した。抹茶入り玄米茶やほうじ茶などを集めた静岡茶セットや、さゆりさんが選んだ煎茶や果物のフレーバーティーが入ったセットなど計5セットを紹介した。深蒸し茶や茶草場農法などに
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記者コラム「清流」 福を呼び込む棒たたき
丸太を囲み、ほころぶ住民の笑顔を見て温かい気持ちになった。年始に掛川市の普門寺で行われた、たたき棒祭り。心の中のあかを落とし鬼を追い払って福を呼ぶとする“奇祭”は、丸太を藤の根の先が裂けるまでたたく。丸太の両脇を埋めた住民が一心不乱にたたく姿は迫力満点だった。 取材後、私も参加させていただくことに。何度も何度も棒を振り下ろすと、なるほど確かになんともいえないすがすがしさだ。招福のゆえんをかみしめ、慢性的な肩こりもほぐれた気がした。しかし私の腕力では根は裂けず、結局地元の方に手伝っていただいた。 年始から心が痛くなる出来事が続く。寒さで行動も鈍くなりがちだ。気分転換
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消火栓、スプリンクラーの工事、点検 消防設備士へ理解深める 掛川工高生対象に講座
掛川市葵町の掛川工高は1日、消防設備士の資格について学ぶ講座を同校で開き、環境設備科2年の26人が参加した。県消防設備協会の松坂直和副理事長が講師を務め、消防設備士が消火栓やスプリンクラーなどの工事、整備、点検を行うことができる国家資格であることなどを紹介した。 消防設備の一つである火災報知システムの機能についてもデモ機を使用して説明した。デモ機には煙探知機や熱探知機のほかに緊急通報に使う発信機がついていて、生徒は実際に発信機のボタンを押すなどして消防設備への理解を深めた。 生徒からは「大変なことは」「スプリンクラーの水はずっと出続けるのか」などの質問が出た。藤田亮太さん(17)は「消防整備
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高校生がまちづくりプレゼン 誰もが住みやすい菊川に 福祉など 課題探り解決策
菊川市は31日、高校生まちづくりプレゼンテーション大会を市役所東館プラザきくるで開いた。小笠高と常葉大菊川高の生徒23人が7班に分かれ、多文化共生、福祉、医療などをテーマに地域課題の解決策を市幹部に提案した。 小笠高の4人は視覚障害者の支援について取り上げた。南北自由通路整備のための工事が始まったJR菊川駅について、現在の駅の案内板や時計の見づらさ、階段の滑りやすさなどを問題点に挙げ、弱視の利用者も見やすい黄色の滑り止めの設置などを提案した。3年の岡村帆乃さん(18)は「今、不自由を感じていない人も加齢で視力が低下することは避けられない。多くの人が情報を入手しやすい環境づくりが大切」と話し
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掛川城を火災から守れ 文化財防火デーで管理事務所などが訓練
文化財防火デーの26日、国の重要文化財に指定されている掛川市の掛川城御殿で消防訓練が行われた。掛川城公園管理事務所や周辺美術館の職員約20人と市中央消防署職員、消防団員が参加し、木造建物の有事の対応を確認した。 訓練は御書院上の間から出火し、足にけがをした人が1人いるという想定。担架の使用や消防への通報を連携して行った。御殿では四方に設置されている4基の放水銃のレバーを引いて消火の訓練を行った。 管理事務所の木曽美雪所長(58)は「防火への緊張感が高まった。日頃から電源をチェックするなど気を抜かず対応したい」と話した。
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茶況(1月25日)茶の知識や技術 小学生競い合う 掛川T-1グランプリ
掛川茶振興協会はこのほど、市内小学生が茶に関する知識や技術を競う「T-1(ティーワン)グランプリ」の決勝を掛川市役所で行った。3~6年の20人が参加した。 地元の子どもの掛川茶への愛着や誇りを醸成し、将来的に他地域に魅力を広めていくことが狙い。茶の知識10種類の中から、見た目で8種類の茶を選ぶ「お茶の種類当て競技」と、茶の入れ方の実技で順位を決めた。 審査に当たった掛川茶商協同組合の大塚裕彦さんは「ハイレベルな戦いだった。みんな基本的な動作は完璧で、湯を冷ます時間や注ぎ方など細かい項目で順位を付けた」と総括した。リモートで実施した予選には86人が出場。表彰式では1位に輝いた中央小4年の山
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放置竹林解消へ一役 小笠北小児童が竹灯籠作り 2月に展示
菊川市嶺田の小笠北小6年生が22日、市内の放置竹林で伐採された竹を使った竹灯籠作りに挑戦した。参加した36人は真剣な表情で竹に穴を開け、自分だけの作品を完成させた。 放置竹林の解消に取り組む市民団体「たねあかり」のメンバーらが指導した。児童は竹にキャラクターや鏡餅など好きな絵柄の紙を竹に貼り付け、絵に沿って電動ドリルで穴を開けた。花柄を選んだ粕谷一華さん(12)は「ドリルの刃の太さを決めるのが難しかった。きれいにできてよかった」と話した。作業後、同団体の塚本隆男さん(72)が放置竹林による土砂崩れなどの危険性を語り、地域が抱える問題を児童に伝えた。 制作した竹灯籠は2月22日から24日ま
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茶況(1月18日)有機栽培のポイント学ぶ 掛川で研修会
掛川市は18日、茶の有機栽培に関する研修会を同市千羽のJA掛川市本所で開いた。市内の茶農家や茶商65人が参加し、経験者らから有機栽培のポイントを学んだ。 静岡県の有機栽培推進コーディネーター後藤昇一さんは、生育条件の良い園地の選定や病害虫の抑制環境をつくることなどが重要とした。後藤さんは「有機農業は地力に依存している。土壌の物理性改良や豊かな生物相を育む土作りが大切」と話し、茶草場農法の活用を推奨した。浜松市天竜区春野町で約30年間、有機栽培に取り組む鈴木猛史さんは自身の経験を語り、土作りにおける微生物の重要性に触れた。このほか、国の有機農業の支援策や有機JAS認証についての注意点などの紹
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静岡人インタビュー「この人」 イタリアのスポーツバイク「パニガーレ」のイベントを開いた 菅沼学史さん(袋井市)
2023年12月、イタリアのオートバイメーカー、ドゥカティ社のスポーツバイク「パニガーレ」のオーナーが集う交流イベント「パニガーレMTG2023」を菊川市本所の菊川文化会館アエルで開催した。同実行委員会の代表。33歳。 -どんなイベントか。 「全国からパニガーレのオーナーが集い交流する。オーナーはX(旧ツイッター)でコミュニティーを作る場合が多く、オフ会のような雰囲気。互いのカスタムを見るなどして自由に過ごす。地元飲食店を中心に約40店のブース出店も行った」 -反響は。 「約500人、132台のパニガーレが集結し、Xではイベント名がトレンドワードになった。市からは、オーナーが市内に宿
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ペンギン一日署長がショー 110番の適正利用PR 掛川花鳥園
掛川署は13日、「110番の日」の広報キャンペーンを掛川市南西郷の掛川花鳥園で行った。ケープペンギンに一日警察署長を任命し、ショーや啓発品の配布を通じて適正な通報を呼びかけた。 一日署長を務めたのは雌の「音羽」。飼育員を通じて、鈴木康弘署長から特注のペンギンサイズのたすきをかけられると、来館者と記念撮影に応じた。 ペンギンプールでのショーでは、署員から「交通事故が発生したときは」「免許返納の方法を知りたいときは」などクイズが出され、音羽は飼育員の誘導を受けながら110番するべき状況か○×で示した。署員が持つくす玉のひもを音羽が引くと、「110番」「適正利用」のメッセージが現れ
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掛川茶のスイーツ、地元高校生が開発 第1弾パウンドケーキ、1月内販売予定
掛川市の掛川西高2年生4人が、同市の魅力を発信しようと国産サツマイモのスイーツ専門店「おいもや」(同市大渕)とともに、掛川茶を使用したスイーツ2種の開発に取り組んでいる。第1弾のパウンドケーキは1月中に販売予定。生徒は「一から手がけたものが販売されるのは貴重な経験」と販売準備を進める。 田中拓久磨さん、松井瑞樹さん、二宮優季さん、横山真奈さんの4人が授業の一環で、観光で地元を盛り上げる企画として掛川茶スイーツの開発を考えた。自ら同社に打診し、10月ごろから週に1度、ミーティングを進めてきた。 11日の会議では、同社EC事業部の伊藤優希さんが同校を訪ね、第2弾として準備するパフェの試食を
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茶況(1月11日)上品なうまみ 有機国産抹茶 掛川「山英」が発売
掛川市日坂の製茶販売「山英」(山崎元郷代表)はこのほど、「有機国産抹茶」を発売した。 まろやかで上品なうまみとあざやかな緑色が特徴。牛乳で割るラテやケーキ、プリンなどのデザートに使用しても楽しめる。取り出しやすい幅広のパッケージを採用し保存に向くチャックをつけた。 コロナ禍をきっかけにネット販売に力を入れる中、海外需要のある抹茶に目を向けたことが開発のきっかけだという。同社小売部の山崎千嘉さんは「量を調節して自分好みの抹茶料理を楽しんでほしい」と話した。 80グラムで999円(税込み)。店頭や各通販サイトで購入できる。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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茶況(1月4日)ご当地アイドルの和紅茶5種発売へ 掛川、JAさすが市
掛川市のご当地アイドルグループ「マーブル・メイプル」と、卒業生のソロシンガー望月瑠奈さん=同市=がこのほど、市内産紅茶を使ったフレーバーティーを完成させた。 味はグループ名にちなんだメープルのほか、ローズやマンゴー、オレンジ、ピーチの5種類を用意した。試作を3回ほど繰り返し、和紅茶のやわらかい味わいとフレーバーのバランスを工夫したという。同市の石神農園の茶葉を使用した。パッケージにはメンバーの顔写真を印刷した。掛川をアピールする製品を開発したいと発案した望月さんは「県外で活動することもある。特産のお茶をたくさんの人に飲んでほしい」と思いを語った。 1月中旬からJA掛川市の新鮮安心市場さす
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福呼び込む「たたき棒」 厄よけと無病息災祈る 掛川・普門寺
掛川市西大渕の普門寺で3日、新年の恒例行事「たたき棒祭」が行われた。地元住民や檀家(だんか)が丸太を藤の根でたたき、厄よけと無病息災を祈った。 棒の先が裂けるまでたたくことで、昨年心の中にたまったあかを落とし鬼を追い払って福を呼び込む祭り。住民は「悪星退散(あくしょうたいさん)」「善星皆来(ぜんしょうかいらい)」との文字が彫られた丸太の両脇にたち、太鼓の音に合わせて一心にたたき続けた。棒は水引と一緒に縁起物として持ち帰った。 高木光基住職は「今年の干支(えと)は甲辰(きのえたつ)で一からやり返しができる年。良い星を自分に呼び込んでほしい」と話した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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新年へ願い 「除日の鐘」鳴らす 掛川・満勝寺
掛川市中の満勝寺は31日、大みそかの日中に鐘を突く「除日(じょじつ)の鐘」を行った。近隣住民が新年への願いを込めて鐘を鳴らした。 檀家(だんか)で構成する護持会が、子どもや夜酒を飲む大人など、夜に外出しづらい人にも気軽に訪れてほしいと約3年前に始めた。住民らは大きく振りかぶって鐘を突き、境内には「ゴーン」という厳かな重低音が響いた。 家族で訪れた市内の会社員三浦直人さん(39)は「元気で過ごしたい」、娘の璃紗ちゃん(4)は「おままごとをして遊びたい」と新年への思いを話した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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山頂、登り口に巨大な“辰” 稲わらや茶草使用 掛川・粟ケ岳
掛川市の粟ケ岳山頂と登り口にこのほど、2024年の干支(えと)の辰(たつ)の巨大オブジェがお目見えし、ハイキング客らを楽しませている。地元住民が訪れる人の楽しみになればと制作した。 登り口の交流施設「こんにゃく亭」(同市倉真)の竜は全長8メートル、高さ2・2メートル。地元農家から譲り受けた稲わら軽トラック3杯分を使った。元日に行われるサッカーの国際親善試合で、タイと対戦する日本代表を率いる森保一監督が倉真にゆかりがあることから、竜がサッカーボールを蹴っている姿に仕上げた。 山頂では全長9メートル、高さ4・5メートルの竜がハイキング客を迎える。茶草場農法を実践する東山地区をアピールしようと
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辰ゆかりの神社、準備万端 掛川・龍尾神社と御前崎・池宮神社 かわいい♡お守りや絵馬も
2024年の干支(えと)の辰(たつ)にゆかりのある龍尾神社(掛川市下西郷)や池宮神社(御前崎市佐倉)は新年に合わせ、竜をモチーフにした新しいお守りや絵馬などを用意した。両神社によると、辰年は例年に比べ参拝客が多いといい、禰宜(ねぎ)は「明るい年になればいい」と話す。 古くから龍尾山と呼ばれる地に鎮座する龍尾神社では、辰の日に授与する御朱印のデザインを新しくした。昇り竜2頭が描かれている。禰宜の龍尾重幸さん(51)は「辰年は特別な年。数年前からお守りを増やすなどして徐々に準備してきた」と話す。前向きになれるような言葉を書いた「たつおみくじ」を3年前から設置し、新年からは竜のぬいぐるみのお守
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茶況(12月28日)ハーブティー 今季も完成 菊川ジュニアビレッジ
菊川市で小中学生が農業ビジネスを体験する「菊川ジュニアビレッジ」が手がける、市内産の紅茶とハーブをブレンドした今季の「本気のハーブティー」が完成した。包装デザインも新しくした。 ハーブのやわらかい甘さが特徴。包装デザインはシンプルに仕上げ、お土産や贈り物を想定した。菊川ジュニアビレッジがハーブティーの商品を作るのは7年目。小学5年生から中学2年生までの9人が5月に、同市倉沢の千框(せんがまち)の棚田の遊休地などにハーブを植え、育ててきた。 商品はティーバッグ4個入りでステビア、レモンバーベナ、パイナップルミントの3種類がある。ジュニアビレッジの通販サイトや市内の菓子店などで購入できる。各
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記者コラム「清流」 地元のシンボルの節目
10月、掛川城の復元30年記念事業を検討する会が市内で開かれた。産官学の委員が案を出し合う場に、違和感を抱く一幕があった。 インパクトある試みを考える中、徳川家康の側室、西郷の局の生誕地にちなみ大勢の着物姿の女性による行列が提案された。その場は「女性が輝くまちはいいね」「掛川美人を探す」と盛り上がった。 確かに着物姿の女性は美しいと思う。ありがちな武者行列から離れようという前段もある。ただ私は、着物姿で練り歩くことが女性の輝きだと安直に捉えられた気がして悲しかった。男性の着物姿も見たい、と発言した委員がいたが「男性はおまけでいいね」と意図が伝わらなかった。 せっかくの節目。多くの人が歴
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2度目の髪寄付「つかってね」 掛川第一小・宮本さん 意義聞き自発的に協力
掛川市旭ケ丘の宮本葉月さん(6)=第一小1年=が21日、医療用ウィッグ(かつら)に髪を提供する「ヘアドネーション」に臨んだ。葉月さんは4歳の時に生まれて初めて髪を切った際にも協力していて、今回が2回目。 2年前は母いずみさんの勧めでヘアドネーションを行った。今回はいずみさんから仕組みの説明を受けた上で、葉月さんが自発的に協力を決めたという。 葉月さんは七五三が終わったタイミングの同日、同市下俣の美容室「MayFair(メイフェアー)」を訪れた。伸ばした髪にはさみを入れ、約40センチを切った。寄付する髪に添えるカードには「つかってね」と書き込んだ。髪は美容室を通じヘアドネーションに取り組む
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茶況(12月21日)中電の新入社員 茶草場農法体験 掛川・東山
中部電力パワーグリッドの新入社員38人がこのほど、掛川市東山の茶園で茶草場農法の体験ボランティア活動をした。地元への関心を高めるとともに社会人としての視野を広げることが目的で、例年行っている。 社員は事前研修で市内の茶業の状況や茶草場農法を学んでから体験に臨んだ。12の茶園に分かれて農家から指導を受けた。ススキやササを乾燥させた茶草を束ね、茶園の畝間に敷いた。 世界農業遺産に認定されている茶草場農法は、高齢化や重労働により維持が課題になっている。ボランティアは企業とともに農家らの負担を軽減する目的で行っている。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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来年4月に天守復元30周年 掛川城ロゴマーク検討 実行委
2024年4月に天守復元30周年を迎える掛川城の記念事業実行委員会の第4回会合が21日、掛川市役所で開かれた。事務局からロゴマークとポスター案が示され、委員が意見を出しながら検討した。ロゴマークは検討結果を反映させた上で、年内に市民投票を開始する予定。 ロゴマーク案は5パターンが示された。掛川城は日本初の本格木造天守閣として復元されたことから、木の断面をデザインに組み込んだり丸い形を取り入れたりするものが目立った。委員からは「復元した1994年を入れるとよい」「用途別に使い分けるべき」などの意見が出た。10以上のパターンが示されたポスター案は、使用する写真を選び、次回検討を進めるとした。 そ
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茶況(12月14日)日本茶アワード 「浜茄子紅茶」受賞 菊川・サングラム
菊川市の製茶問屋丸松製茶場が運営するサングラムが日本茶アワード2023のフレーバーティー部門に出品した「浜茄子紅茶」がこのほど、日本茶輸出組合理事長賞を受けた。バラ科の花「ハマナス」を使った紅茶で、花の香りや爽やかな甘みが評価されたという。 浜茄子紅茶はべにふうきをベースにハマナス、ハマナスの実、甘茶をブレンドした。酸味のある実と甘みの強い甘茶の配合比率を工夫したという。ハマナスは川根本町の農家から仕入れた。担当者は「ティーポットに入れたときに花が開く姿も楽しめる。マイナーな材料を使うことで味を残すことができ、評価もされてうれしい」と喜びを語った。 今季の販売は終了していて、次の販売は春
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⚽名古屋グランパス森下選手 母校で語る「わくわくする進路 考えて」 掛川市桜が丘中
元日に東京・国立競技場で行われるサッカー国際親善試合のタイ戦で、日本代表に選ばれたJ1名古屋グランパスのDF森下龍矢選手(26)=掛川市出身=が14日、母校の桜が丘中で「その一歩が夢を叶える」と題して講演を行った。全校生徒約420人に、進路について真剣に向き合う大切さを伝えた。 森下選手は進学やプロ入団が転機になったと紹介した。友人のいない磐田西高に進んだことで一から人間関係を作る経験ができたと話し、土地勘のない佐賀県のクラブへの入団時もプレーで仲間の信頼を得てきたと振り返った。 その上で「今まで構築したものがなくなる気がするが、これまでより一つ上にいくということ」と強調。後輩たちに向け
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茶況(12月7日)茶のセットなどギフトセール JA掛川市の茶直売所
JA掛川市の新鮮安心市場さすが市の茶直売所「お茶処いっぷく」(同市弥生町)はこのほど、「お歳暮・お年賀ギフトセール」を始めた。茶のセットや福袋などを限定商品として販売する。31日まで。 毎年恒例で販売している「干支(えと)缶セット」は、甘みと渋みのバランスが良く水色も濃厚な人気商品の掛川茶「やよい」を100グラム詰めた缶の3本セット。うち一つには来年の干支の辰(たつ)をあしらっている。 福袋は2種用意した。福袋Aにはティーバッグや干し芋、急須などを入れた。福袋Bはお茶を多く飲む人のために120グラムのお茶10袋、そのほかチョコレート菓子、急須などを選んだ。担当者は「掛川の深蒸し茶の販促に
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栗焼酎「自ら」今季も販売開始 掛川、甘くまろやか
掛川市の市民有志でつくる「かけがわ栗焼酎プロジェクト」が5日、市特産の栗を使った焼酎「自ら(みずから・おのずから)」の今季の販売を開始した。栗の香りのたつ甘くまろやかな味わいに仕上がった。 掛川市産栗の有効活用を目的に2009年から続く取り組み。メンバーが農園の整備や栗拾い、皮むきなどを行った。蒸留は日本酒銘柄「杉錦」で知られる杉井酒造(藤枝市)が昨年から担当している。プロジェクトの山崎善久リーダー(60)は「やり続けることが情報発信につながる。栗焼酎を通して掛川のファンになってもらいたい」と話した。 720ミリリットル2400円、300ミリリットル1200円(いずれも税込み)。計140
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茶況(11月30日)イチゴとメロンの果汁入りほうじ茶 掛川一風堂
掛川市の製茶問屋「カネコ園」が運営するコーヒー豆・茶専門店「掛川一風堂」がこのほど、県内産イチゴとメロンの果汁が入ったほうじ茶のティーバッグをそれぞれ発売した。10~20代をターゲットにお茶を飲むきっかけになる商品開発を目指した。 米と茶を合わせた玄米茶に着想を得た。茶葉に果汁を吹き付け、ほうじ茶の味を大切にしながらもイチゴとメロンの香りが楽しめるようバランスを調整した。果実は傷があるなど出荷できないものを県内農家から仕入れて使用している。すっきりとしたほうじ茶に果物の風味が鼻に抜ける爽やかな味わいに仕上げた。 荒川佳也代表は「お茶に楽しみをプラスした。掛川のほうじ茶を味わいながら、フル
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記者コラム「清流」 旅の学び
休暇を利用してフランス・パリを旅した。学生だった5年前に訪れて以来の花の都。華やかな雰囲気はそのままで歩いているだけで楽しい街だが、変化を感じた面もある。 例えば火災に見舞われたノートルダム大聖堂は改修が続いていて、美術館はコロナ禍の影響か事前予約を推奨しているようだった。店では来年に控えた五輪のグッズが販売されていた。なかでも印象的だったのは、電飾で彩られたクリスマスツリーの真横で、国旗を掲げてデモをしている人たちの姿だ。金曜日の夜に響く、息の合ったかけ声は切実だった。 知っていたはずのことも実際に触れると一気に自分事になり理解も深まる。旅を通し、記者として多くの現場に足を運ぶべきだと
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遠州8神社巡り「八重神玉」完成 「良縁成就」「病気鎮護」…各木玉に御利益 ひも通して縁起物飾りに
遠州地域の神社8社がそれぞれの神社でおはらいした木玉「遠州八重神玉(やえだま)」を発売した。「良縁成就」「病気鎮護」など神社ごとの御利益を前面に出し、8社分をそろえてひもに通すと神棚や壁に飾れる縁起物になる。御朱印ブームなどで参拝客が増える中、圏域の神社が連携して回遊向上を狙う。 木玉は直径約3・5センチで各神社の社紋や御利益、神社を象徴する動物などを刻印した。玉にはビーズのように穴があいている。神社を回って玉を集めて連ねることで、神様との縁を重ねるとの意味を込めた。 ポスターには参加神社の社名の横にQRコードを配置して地図アプリに誘導する。企画者の1人、龍尾神社(掛川市下西郷)の禰宜(
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茶況(11月16日)河原崎さんが茶園共進会金賞 JA遠州夢咲
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、茶園の管理技術向上を目的にした茶園共進会を開き、御前崎市の河原崎功さんが最高賞の金賞に選ばれた。 菊川と掛川、御前崎の管内3市から20点が出品された。県中遠農林事務所やJA静岡経済連などの担当者が審査に当たった。各地区の茶園を巡回して花の数や樹高などを確認し、栽培管理や土壌の状態、生育状況などを採点した。上位には根の生育が良く葉層が十分に保たれていて、樹勢の強い茶園がそろった。審査長を務めた同事務所の永谷隆行さんは「立地条件が良く管理が行き届いた生育良好な茶園が多かった」と講評した。 金賞以外の主な結果は次の通り。 銀賞 増田茂樹(御
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大須賀(掛川)訪れ 移住者“つながる” 魅力発見バスツアー
掛川市内の移住者が交流する会「つながる掛川」のバスツアーがこのほど、開催された。移住者、転入者の22人が交流しながら市南部の大須賀地区を巡り、地域の魅力を発見した。 地域おこし協力隊の芳川翠さんが企画した。参加者の多くが市北部のJR掛川駅周辺に居住していることなどから大須賀地区を訪問地に決めた。参加者はとうもんの里や清水邸庭園、三熊野神社を地域住民らの解説を受けながら回った。200年以上の歴史を持つ栄醤油(しょうゆ)醸造(同市横須賀)の蔵も見学。蔵全体に染みついた醤油の香りに包まれながら、たるや設備を確認した。 2カ月前に同市に夫と移住した50代の会社員女性は、知り合いを作ろうと参加した。「
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地域に感謝伝える 「お茶まつり」盛況 菊川・丸松製茶場
製茶問屋の丸松製茶場(菊川市西方)はこのほど、地域へ感謝を伝える「丸松秋のお茶まつり」を同社で開いた。 従業員と地域住民の交流やお茶に親しむ機会をつくる目的で行っている秋の恒例行事。従業員は深蒸し茶の詰め放題やティーバッグつかみ取り、抹茶スイーツの販売などで商品をアピールしながら来場者と交流した。県西部を中心とした店舗が集結する「まるまつマルシェ」も行い、パンやカレー、手芸などの約30店がブースを構え、多くの来場者でにぎわった。 今回からステージを設け、市の公式マスコット「きくのん」が登場したりご当地アイドルがパフォーマンスを披露したりした。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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月夜 掛川で神秘の茶会 地元茶、生演奏や地酒と共に
掛川茶振興協会などはこのほど、「月夜の茶会」を掛川市掛川の掛川城御殿と大日本報徳社で開いた。今回は2024年に同市で行われる地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ」と初めてコラボレーションし、音楽の生演奏と共に茶を飲んだり地酒と同時に味わったりする多様な茶会を設けた。 市内外の日本茶ファン54人が参加。御殿では、5月に五明地区で開催した「月夜の茶摘み会」で一般参加者が手摘みした「満月新茶」を茶農家や茶商が丁寧に入れ、茶菓子と一緒に振る舞われた。参加者はほの暗い御殿の神秘的な空間に包まれ、マンドリンの生演奏を聞きながら深蒸し茶を味わった。 大日本報徳社では3人の入れ手が抽出やたて方などに工夫を凝
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掛川・吉岡大塚古墳が復元 市民の手を借りて完成
掛川市は4日、国指定史跡和田岡古墳群「吉岡大塚古墳」の復元工事の竣工(しゅんこう)式を開いた。地元関係者や市民約70人が参加し、復元埴輪(はにわ)を設置して地域の文化財の節目を祝った。 古墳の南側は葺石(ふきいし)などで築造時の姿を再現。北側は盛り土や植栽をして、現況の形状を保存する。敷地内には新たに遊歩道を設けて、休憩施設やトイレも整備した。 式には2年前に埴輪を製作した親子連れらが訪れ、2段に分かれる古墳の間の平らな部分に設置した。姉と埴輪作りに取り組んだ杉山晴也君(6)は「重たかった。また古墳を見に来たい」と話した。 復元工事は2017年度から始まり、市民が整備に参加してきた。原
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私も起業家!児童が開発商品販売 7月から計画・準備 出資元に“配当”も 掛川
掛川市内の小学生が起業を体験する「ジュニアエコノミーカレッジ」(掛川商工会議所青年部主催)の販売実践会が3日、同市の連雀商店街で開かれた。7チームがブースを構え、アクセサリーや掛川茶を使った菓子などそれぞれが考えた商品を販売した。 掛川商工まつりに合わせて実施され、5~6年生35人が参加した。7月から同商議所青年部が講師となり、商品開発や事業計画、銀行へのプレゼンなどの知識を学んできた。 曽我小のチーム「煌星(きらぼし)」はハンドメードのキーホルダーやヘアゴム、抹茶のパンケーキなどを考案した。多くの客に商品が行き渡るよう、午前と午後で販売数をコントロールする工夫も凝らした。社長役の6年芝尾な
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茶況(11月2日)新製茶ラインや茶摘採機を展示 2社、11月3日から
島田市の製茶機械メーカー、カワサキ機工は3、4日、掛川市伊達方滑川の掛川工場で製品の展示会「フェスタカワサキ」を開く。また、菊川市西方の茶摘機・茶園管理機メーカーの落合刃物工業も同日程で、同社で展示会「お客様感謝祭」を開催する。 フェスタカワサキでは新製茶ラインの提案や人気商品の蒸機の製茶実演を行う。煎茶や発酵茶の試飲会も予定する。 お客様感謝祭ではコンテナ式茶摘採機、肥料や農薬をまく際に使う複合管理機を展示する。来場者にはマグカップなどの記念品を贈呈する予定。 両展示会とも午前9時~午後4時まで。お客様感謝祭は4日のみ午後3時までの開催。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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地場産業の仕事 大人向けに16体験ツアー 掛川、19~26日
掛川市の掛川みなみ商工会は11月19~26日、地域企業の職人を訪ねる「大人の職業体験ツアー」を開く。地場産業のPRが目的。豆腐づくりや宮大工体験など16ツアーを用意する。 このほど先行体験会を開き、県西部を中心に活動し交流サイト(SNS)上で影響力を持つ「インフルエンサー」2人と行政関係者が参加した。織物製造のそま工房(袋井市中新田)では、天然繊維「アバカ」を使ったしめ飾りの制作を体験した。参加者は花やリボンを自由に選び、自分だけの作品を完成させた。 参加者は「大人になってからほかの職業を知ることがなかった」「初めての体験ですごく楽しい」などと話した。工房の乗松浩美専務(43)は「アバ
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桜ケ池の龍神伝説 歌や踊りで表現 御前崎 常葉大・阿部特任講師と磐田のグループ ゼミ生の研究 基に
常葉大健康プロデュース学部こども健康学科(浜松市北区)のゼミの研究成果を基に、創作活動グループ「アトリエgeiju」(磐田市)とゼミを受け持った同大の阿部真弓特任講師らが29日、御前崎市佐倉の池宮神社で舞台「桜ケ池物語」を上演した。ゼミ生が調査した境内の桜ケ池の龍神伝説を題材にした。 名僧が未来仏を求めて桜ケ池に沈み、一番長生きする龍に化けたとの地域の言い伝えを、昔話や童歌を研究する阿部特任講師のゼミ生が、2021年度に調査した。文献資料を確認したり神主に話を聞いたりして物語を大型紙芝居にまとめたが、コロナ禍の影響で発表の機会を逸していた。 舞台では学生たちの紙芝居も一部取り入れ、グループの
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生け花や書道 市民が成果披露 菊川市文化祭、29日まで
第19回菊川市文化祭(同市、市教委主催)が28日、同市本所の菊川文化会館アエルで始まった。市内で文化活動をする個人や団体が日頃の成果を発表した。29日まで。 展示部門には11団体が約330作品を出展した。小ホールには生け花や書道、盆栽などの作品が並んだ。 芸能部門に21団体約280人が出演し、初日は大ホールで開会式が行われた後、バンドや合唱、二胡(にこ)の演奏などが披露された。29日はバレエやよさこい、吹奏楽の発表がある。
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お化けやカボチャの竹灯籠 秋の夜照らす500本の光 菊川でハロウィーンイベント
NPO法人アートコラールきくがわは28日、ハロウィーンに合わせた竹灯籠ライトアップイベント「きくがわ灯(あか)りの散歩道」を市役所庁舎東館プラザきくる周辺と菊川赤レンガ倉庫で開いた。訪れた市民は竹灯籠約500本のやわらかな光に包まれ、秋の夜を楽しんだ。 ハロウィーンにちなみ、お化けやカボチャなどさまざまな模様の灯籠が並んだ。灯籠は市内の放置竹林の竹を活用。小笠高の生徒や市内の外国人児童、若者がまちづくりを考えるプロジェクト「菊川まちづくり部」のメンバーが制作に携わった。まちづくり部の斎藤翔さん(17)=小笠高2年=は「菊川の放置竹林を知ってもらうきっかけになればいい」と話した。 そのほか
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茶況(10月26日)靖国神社で掛川茶PR
掛川茶振興協会はこのほど、東京都の靖国神社の秋季例大祭に合わせ、掛川茶の湯茶接待を2日間にかけて行った。 湯茶接待は1988年から、春と秋に年2回行っている。掛川茶ファン獲得が目的。新型コロナウイルス禍の影響で、秋のPRは4年ぶりとなった。 市内茶商やJA職員、市職員や掛川茶PRアンバサダーが参加し、参拝客や外国人観光客に温かいお茶計約800杯を振る舞った。掛川茶の販売も行った。 市の担当者は「涼しくなり温かいお茶は好評で、知ってもらう良い機会になった。市の観光にも興味を持つ人が多かった」と振り返った。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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空手V 常葉大菊川高3年松永さん 指導の父と市長に報告 「14年間の練習 無駄ではなかった」
常葉大付属菊川高3年の松永伊織さん(17)=菊川市本所=が8月に京都府で開かれた国際空手道連盟極真会館が主催する全国大会「2023極真祭」に出場し、16歳17歳男子-(マイナス)70キロ級で優勝した。23日、指導者で父の敏さん(56)と共に長谷川寛彦市長を訪ね、親子でつかみ取った栄光を報告した。 全国大会のヤマ場は優勝候補と戦った準決勝。相手の力と圧に負けずに耐えて、攻撃をかけて競り勝った。伊織さんは「うれしかった。父が14年間一緒にしてくれた練習が無駄ではなかったことを証明できたことが一番うれしい」と振り返り、敏さんは「気持ちの弱さがあったが高校生ごろから強くなった。(息子の優勝は)ありが
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菊川の「まちづくり」 高校生や大学生提案 駅前活性化や環境問題
高校生・大学生が中心となって菊川のまちづくりを考えるプロジェクトの公開プレゼンテーションがこのほど、菊川市堀之内のプラザきくるで開かれた。 高校生が対象の「きくがわ高校生まちづくりスクール」と15歳から20代までがグループで考える「菊川まちづくり部」のメンバーが今春から始めた取り組みをまとめ、市民ら約40人に考えを発表した。 JR菊川駅前の活性化を考えた班は、ロータリー内のシェアスペース「サンカノー」を生かす方法を模索。掛川駅に視察に行ったり、七夕に合わせてイベントを開催したりした様子を紹介した。このほか、環境課題を伝えるため竹灯籠づくりや世代間交流を目指しカフェをオープンする取り組みの
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静岡人インタビュー「この人」 遠州横須賀カンパイビアフェスタを企画した 山下浩章さん (掛川市)
掛川市大須賀地域の夏祭り「ちっちゃな盆踊り」をリニューアルし同市西大渕の三熊野神社で、若者が参加しやすい交流イベントを初開催した。市内で自動車美装業を営みながら、遠州の春の風物詩である三熊野神社大祭の役員を務めたり、掛川観光協会大須賀支部の一員として活動したりと地元を盛り上げるために奔走する。48歳。 -どんなイベントか。 「地元で人気のビールやハムなど13店を呼んだ。子どもも楽しめるようアイスやかき氷店にも声をかけた。クラウドファンディングで募った資金で花火も打ち上げた。独自に企画していたが、踊り手不足で開催が難しかった盆踊りのリニューアルという形で開くことができた」 -開催を振り返
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茶況(10月19日)伊勢神宮に茶奉納 JA掛川市と山英
JA掛川市と山英(同市日坂)はこのほど、三重県の伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)で掛川茶を奉納した=写真=。 奉納は掛川茶振興協会や市内の茶商が掛川茶のブランド力向上や消費拡大につなげるため、2016年から実施している。振興協会長を務める久保田崇市長ら27人が参列し、神楽殿に深蒸し掛川茶のほか市内産の米や栗を奉納した。 市が4月、有機農業に地域ぐるみで挑戦する姿勢を示すオーガニックビレッジ宣言をしたことを記念して市環境保全型農業生産推進会の4団体も参加し、有機茶や有機野菜を初奉納した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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地元産の栗とソイラテで一息 山啓製茶 道の駅掛川で販売
山啓製茶(掛川市伊達方)は、市内産の栗をトッピングしたジェラートと温かいソイラテの販売を始めた。同市八坂の道の駅掛川内にある「お茶処 東山」で扱う。地元の農産物を広くPRするために、秋の行楽シーズンに合わせて開発した。 新発売のジェラートは通常販売している抹茶、濃い抹茶とほうじ茶の3種に、栗の渋皮煮一粒を添えた。渋皮煮は甘さを控え、ジェラートと合う味付けに仕上げた。ソイラテは抹茶とほうじ茶の2種。ヘルシー志向で人気が高い豆乳を採用し、茶の風味とすっきりとした後味が特徴。1杯ずつ茶筅(ちゃせん)でいれた茶を使用する。同社の担当者は「素材にこだわった。本物の味を楽しんでほしい」と話した。 栗
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イチゴ「紅ほっぺ」今季初出荷 JA遠州夢咲、静岡県内のトップ切り
JA遠州夢咲は13日、静岡県内JAのトップを切って今季のイチゴの出荷を始めた。昨年より1日遅いが、例年並み。掛川市大坂の大城青果物流通センターに管内の2生産者から紅ほっぺ約20パックが届き、県内の市場に発送した。 センターでは検査員が色や形状などを丁寧に確認した。集荷場に持ち込んだ同市大渕の生産者大石哲由さん(48)は「残暑が厳しく小粒だが、11月ごろになれば粒もそろい出荷量も増えるはず。苗作りも順調に進み、例年通り甘みのある味になった」と話した。 同JAによると、イチゴの生産者は143人で、栽培面積は約35ヘクタール。出荷は12月中下旬に本格化し、来年3月にピークを迎える。
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丸山製茶と五十右園 掛川茶品評会で優等
掛川茶商協同組合、掛川茶商青年団、静岡県茶商工業協同組合は12日、優良掛川茶品評会を掛川市千羽のJA掛川市茶業研修センターで開いた。1キロ当たり4500円の「掛川の誉」の部は丸山製茶A、2500円の「掛川の香」の部は五十右園がそれぞれ優等に選ばれた。 掛川の誉に31点、掛川の香に30点の応募があった。審査員は外観、香気、水色、滋味を採点した。審査委員長を務めた県茶商工業協同組合の岩崎正樹副理事長は「甲乙つけ難かった。掛川の茶商のレベルの高さがうかがえる品評会だった」と講評した。 優等以外の入賞は次の通り。 【誉】1等 五十右園、堀武商店B▽2等 中村香緑園、山英、堀武商店A▽3等 柳沢
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掛川「原泉アートデイズ!」開幕 11作家 日常から創作 茶工場や空き家 9会場 地域に滞在 経験や交流表現
掛川市原泉地区の茶工場や空き家を会場にした広域アート展「原泉アートデイズ!」(原泉アートプロジェクト主催)が12日、開幕した。6年目を迎えた今回は、原泉にとってアートは日常との思いを込めて「交差する日常」をテーマに据えた。国内外11作家の作品を地区内9会場で展示している。11月26日まで。 展示作品はそれぞれ、作家が地域に滞在して創作した。地域で得た経験や作家同士の交流での気づきを反映した作品がそろった。 初回から参加する野々上聡人さんは、グループ「作戦」で創作活動の場や寝室などが一つの空間に存在する「野暮 Yabo」を出品。作品について「生活そのものが芸術」と説明し「ここでしかできない
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菊川駅整備へGCF 市長会見 市民も控除対象に
菊川市は12日、3月末から仮駅舎工事が行われているJR菊川駅整備事業に関して、自治体が特定のプロジェクトに対して寄付を募るガバメントクラウドファンディング(GCF)を始める。市はすでに、ふるさと納税や一般寄付、企業版ふるさと納税制度で資金を募っているが、GCFでは市民がふるさと納税と同様の控除を受けられる。長谷川寛彦市長が11日の定例記者会見で明らかにした。 募集期間は2024年1月9日までの90日間。ポータルサイトのふるさとチョイス「ガバメントクラウドファンディング」で寄付を受け付ける。3万円以上寄付した人の名前を駅舎南側外壁に設置予定の芳名板に刻む。また、これまで一般寄付での芳名板刻印は
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「浦安の舞」児童厳かに 掛川祭開幕 市内各所 おはやし響く
掛川市中心部の7神社と氏子41町による伝統の合同祭礼「掛川祭」が6日、開幕した。初日から市内各所でおはやしが響き、祭りムードが高まった。8日までの期間中、各町自慢の屋台引き回しや手踊りなどの伝統芸能が繰り広げられる。 同市下西郷の龍尾神社の宵祭には、19町の氏子総代ら約60人が集まり、神事に臨んだ。北門地区の小学5、6年生の女子児童6人は「浦安の舞」を奉納。装束に身を包み、扇と鈴を使った厳かな舞を披露した。 今年は3年に1度の「大祭」には当たらず、通常の「小祭」として開催する。7、8の両日は午前9時から午後9時まで、市中心部で車両の交通規制が行われる。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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掛川茶 都内でPR 茶草場農法を説明
「静岡の茶草場農法」の世界農業遺産認定10周年を記念し、掛川市はこのほど、都内で掛川茶をPRするイベント「掛川のお茶と暮らしフェア」を開いた。茶葉や焼き菓子の販売のほか、呈茶サービスも行い、知名度向上を図った。 中央区日本橋の日本橋イベントスペースを会場に、サラリーマンや周辺百貨店の買い物客、外国人観光客らが掛川茶を買い求めた。呈茶では千杯ほどが飲まれ「苦みが少ない」「まろやか」などの声が聞かれた。 茶草場農法の説明パネルも展示した。市の担当者は「深蒸しなどお茶の製法を説明すると興味を持ってもらえた。今後もPRしていきたい」と手応えを話した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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掛川・高天神城 マイクラで復元 10月2日から公開、地形を忠実に再現
戦国期に徳川氏と武田氏が激しい攻防を繰り広げた高天神城(掛川市)をゲーム「マインクラフト」の世界に“復元”する試みを進めていた掛川市は1日、完成を報告した。常葉大造形学部有志の協力を得て、断崖絶壁の地形や城郭の形などを忠実に再現した。2日から公開する。 マインクラフトは、さまざまな素材のブロックで構造物を組み立てるゲームソフト。ユーザーが城郭に手を加えて自分だけの高天神城を作ったり、徳川方と武田方に分かれて攻城・籠城戦を楽しんだりできる。独自の城を作り込めるシングルプレーは2日、対戦などのマルチプレーは10月中旬ごろに公開する。 10月1日はデジタルの日に合わせて
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茶畑の中心で愛を叫ぶ(チャバチュー) 菊川で交流イベント
菊川市は1日、交流イベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」を同市本所の菊川中央公園で開いた。19組63人が参加し、特設の台の上から家族への愛や古里への思いなど、普段言葉にできない思いを茶畑に向かって叫んだ。 5~80歳の市民らが参加した。「堀之内小大好きだ。150周年おめでとう」「(妻へ)愛しているよ」など叫ぶ内容はさまざま。外国人住民が母国語を使ったり、手話で思いを示したりと多様な「叫び」を行った。菊川にちなみ「聞く側」としても約100人が参加し、叫びを受け止め、拍手で共感を伝えた。 フィリピン人の母を持つ山縣みさきブエナさん(18)=小笠高3年=は「多文化共生に力を入れる菊川市が大好き」「国
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菊川・小笠北小の児童、茶摘み体験
菊川市立小笠北小3年生38人はこのほど、茶摘み体験を同市下平川の茶畑で行った。体験を通して、地元の名産である茶への理解を深めた。市茶業協会と小笠手もみ製茶技術保存会(同市)が協力した。 児童は同保存会の赤堀実さんから親指より小さな葉を摘むことなど茶の摘み方を学んだ後、茶畑に入った。1時間ほどで計約2キロを収穫した。笹島美愛さん(8)は「やわらかいのとかたいのがあって触り心地が違う」と話した。茶摘みを終えた後、赤堀さんが工場長を務める共栄製茶農業協同組合(同市三沢)の工場を見学し製造過程を学んだ。 児童は摘んだ茶を使って11月に手もみや急須で入れる体験を行う予定。 (掛川支局・山本萌絵佳
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コスモス50万本の迷路! 掛川・松本さん 展望台も設置
掛川市水垂に住む松本和生さん(71)が自宅近くのイペの森城山公園南側の畑にコスモスの巨大迷路をつくり、地域の子どもたちを楽しませている。見ごろは10月上旬ごろまで。誰でも自由に遊んだり写真を撮ったりできるよう開放している。 1500平方メートルの遊休農地にコスモス約50万本を植えて、高さ約2メートルまで育てた。中央にはピンクや白のコスモス畑一面を見渡せる展望台を設置した。 農地周辺は地域住民の散歩コースになっていて、花を見て楽しい気持ちになれるよう、7~8年前ごろから妻の清美さん(66)と一緒に栽培を始めたという。孫の提案で、6カ所に出入り口がある本格的な迷路を完成させた。 和生さんは「季節
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茶況(9月21日)菊川茶の魅力満喫 日帰り旅参加募集
菊川市茶業協会は10月15日、市内を巡り茶と歴史を学ぶ「深蒸し茶発祥の地 日帰り旅」を行う。抽選で10組20人を招待する。9月24日までに、同協会のインスタグラムアカウントをフォローし、キャンペーン投稿に「いいね」とコメントをすると応募できる。 日帰り旅は午前10時に市役所をバスで出発し、牧之原台地の茶畑や戦国武将今川氏ゆかりの正林寺、徳川家康が高天神城を奪還しようと築いた獅子ケ鼻砦(とりで)跡などを巡る。牧之原台地では辺り一面に広がる茶園を見ながら、地元生産者らから茶の栽培や加工の方法を学ぶ。市内産茶のティーバッグやリーフ茶のプレゼントもある。 菊川茶や市のファンを増やすことが狙い。担
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掛川花鳥園 ポポと羽ばたいた20年 初代アイドルフクロウ “変身技”全国からファン
掛川市南西郷の掛川花鳥園が20日、開園20年を迎える。2003年に開園し、全国から年間30万人以上が来園する人気テーマパークに成長した。その立役者となった1羽が、アフリカオオコノハズクの「ポポ」。草創期から人気を集め、園の知名度を全国区に押し上げた。19歳になった今は展示の場から退き、バックヤードから園の盛況ぶりを静かに見守る。 ポポは03年に入園し、来場者の腕に乗るイベントに多く出演してきた。体を細くしたり羽を広げて大きくしたりして“変身”する姿がテレビ番組に取り上げられ一躍有名になった。ポポを見るために毎月、都内から通うファンもいたという。 ポポとバディを組み
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遊休農地「ヒマワリ摘んだヨ」 掛川・「桜木こどもの森」 園児73人
掛川市家代の認定こども園「桜木こどもの森」の園児73人がこのほど、園南側の遊休農地を活用した花畑でヒマワリの花摘みをした。 子どもたちは順番に畑に入りヒマワリの間を行き来しながら、成長具合や昆虫などの生き物の様子を観察。摘みたい2輪を選んだ。年長の小沢依愛ちゃん(5)は「花びらがかわいい。おうちで飾る」と笑顔で花を見つめた。摘んだヒマワリは園に飾ったり家に持ち帰ったりするという。 園児は7月、畑500平方メートルの半分にヒマワリ、残りの区画にコスモスの種をまいた。コスモスは10月中下旬に摘む予定。 花摘みは遊家、家代地区の田園風景の保全に取り組む農家の団体「桜木西美農里ネット」が昨年
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茶況(9月14日)一斉に「秋摘み茶」 JA遠州夢咲
JA遠州夢咲管内でこのほど、一日限定の「秋摘み茶」の手摘みが一斉に行われた。毎年恒例の行事で、管内の25工場が参加した。 同JAによると、秋摘み茶は摘採時期の気候が新茶シーズンの春の陽気に近いため、茶葉が柔らかく、爽やかな風味を味わえる。水色の良さも特徴だという。 菊川市牛渕の茶園では、牛渕茶農業協同組合員や同JA職員など約30人が丁寧に摘み取った。葉は小原製茶(同市和田)で荒茶加工し、同JAを経て関東を中心に出荷する。同市内2カ所のJA茶直売所でも販売している。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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クリ収穫、丁寧に 掛川産を海外に向けPRへ
春華堂(浜松市中区)をはじめとする地元企業や掛川市などで取り組む「遠州・和栗プロジェクト」のメンバーは14日、同市大和田の農園でクリの収穫に取り組んだ。約90人が参加し、農園内に落ちたクリを丁寧に拾った。イガを足で固定してトングを使ってイガむきにも取り組んだ。 プロジェクトは静岡県内各社や行政などが連携して、掛川産のクリを世界に発信しようと2022年に立ち上がった。収穫を体験することで、社員同士の親睦を深めたり農家の思いや悩みを想像しやすくしたりする狙いがある。今後は植樹を行う予定。 JA掛川市によると、クリは出荷のピークを迎えている。今年は身が小ぶりだが、甘みが凝縮しているという。収穫
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⚾浜松工、14得点で富士市立圧倒 秋季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(掛川第2試合) 浜松工 100200308―14 富士市立 100001010―3 ▽二塁打 清水大、清水琉、小粥(浜)、佐藤、常盤(富)▽捕逸 加藤(浜)、中山(富)▽ボーク 大場(浜) ▽試合時間 2時間32分 【評】浜松工が12安打14得点で富士市立を圧倒した。浜松工は初回、1番打者小粥の中前打から好機をつくり先制。七回には清水大が二死満塁の場面で適時二塁打を放って引き離すと、九回には打者12人の猛攻で5安打8得点を加え試合を決定づけた。富士市立は八回、3安打を集めて1点を返したが、及ばなかった。 清水大 攻守に活躍 予選ではバッティングが振るわなかった浜松工の遊撃手清
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⚾東海大翔洋、6回均衡破り掛川東に勝利 秋季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(掛川第1試合) 掛川東 000000000―0 東海大翔洋 00000321×―6 ▽三塁打 長田(東)▽二塁打 細谷、伊藤和(東)▽野選 中川(掛) ▽試合時間 1時間49分 【評】東海大翔洋が中盤に均衡を破り、掛川東に勝利した。 東海大翔洋は六回、伊藤和の二塁打など4長短打を集めて3得点を挙げた。七回には、牛口の適時打や敵失絡み2点を追加。八回にも三塁打を放った長田が生還し、ダメ押し点を加えた。 掛川東は打線がつながらず、得点シーンをつくれなかった。
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⚾浜名4連打 沼津市立振り切る 秋季高校野球静岡県大会1回戦
▽1回戦(掛川第2試合) 浜名 100004111―8 011210100―6 沼津市立 ▽本塁打 武田(沼) ▽三塁打 山本(浜)▽二塁打 中村、前園、原田、広岡(浜)、益山、栗田(沼)▽捕逸 広岡2(浜)、栗田(沼) ▽試合時間 3時間14分 【評】浜名は中盤で勢いに乗り、沼津市立を振り切った。 浜名は4点のリードを許して迎えた六回、中村のセーフティーバントを皮切りに4者連続安打で同点とすると、七回以降も着実に加点した。九回には山本が三塁打を放ち、試合を決定づけた。 沼津市立は武田が二回に本塁打を放つなど見せ場をつくったが、及ばなかった。 エース中村
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茶況(9月7日)原田支部の鈴木さんV 掛川で闘茶会 団体も原田支部
JA掛川市茶生産委員会(杉本樹彦委員長)はこのほど、茶の外観や味から生産地などを当てる闘茶会を同市千羽のJA茶業研修センターで4年ぶりに開いた。団体は同委員会原田支部、個人は同支部の鈴木孝之さんが優勝に輝いた。 茶の鑑定技術を磨き、生産に役立てるための恒例行事。市内4カ所で生産された荒茶と有機栽培された荒茶、つゆひかりやさえみどりなど5種の品種茶が用意され、管内の茶農家ら約50人が見た目や香り、味などで産地や品種を推察した。 個人優勝した鈴木さんは「市内の深蒸し茶を比べるため難しかった。水色や香気などからほんの少しの違いを見極めた」と振り返った。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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女性視点の防災組織、10月めどに発足 市職員が意見交換 菊川市
菊川市の長谷川寛彦市長は7日の市議会9月定例会一般質問で、女性の視点を防災に組み込むための庁内組織「防災女子の会」(仮称)を10月をめどに発足させる考えを明らかにした。女性職員を中心メンバーとし、女性が防災に関心を持ちやすい環境づくりについて話し合う。倉部光世氏(市民ネット)に答えた。 市によると、9月中に多部局からメンバーを選ぶ。どうすれば女性が防災イベントや訓練、講演会などに参加しやすいかなどの意見を出し合う場と位置付け、月に1回の開催を検討している。 市は避難所運営や自主防災活動に女性の視点を取り入れるために、各防災組織に女性役員の選出を呼びかけてきた。一方、市内の避難所に設置し
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「反省の言葉聞きたい」 京アニ元社員大村さん(菊川出身)の地元関係者、全容解明望む
アニメーターになる夢を目指した菊川市出身の大村勇貴さん=当時(23)=ら36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件。大村さんとゆかりのある地元関係者は、4年を経て開かれた5日の初公判を受けて「ようやく裁判が始まった」「反省の言葉を聞きたい」と全容解明を強く望んだ。大村さんを失った深い喪失感は癒えず、「事件を風化させてはいけない」との思いを強くしている。 大村さんは常葉大在学中、松崎町を舞台にした絵本「うーちゃんのまつざき」を創作した。菊川市の田んぼアート菊川実行委員会は事件後の2020年、絵本に登場する竜の絵柄を田んぼに描いた。実行委の池田正代表(79)は「起訴内容を認めたことは当
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スノーボード三木つばき選手 地元・掛川で講演 勝つために大事なことは
2月のスノーボード世界選手権パラレル大回転で金メダルを獲得した掛川市出身の三木つばき選手(20)が3日、同市大池の市総合体育館さんりーなで講演し、市内で運動に取り組む小学生とその保護者約110人に勝つために心がけたことを伝えた。実際のエピソードも交えながら、自己管理や思いを伝える大切さを強調した。 心がけたこととして、自分だけのノートを書く▽身の回りのことは自分でやる▽怠けたい自分と向き合う▽考えていることを周りの人に伝える―の4点を挙げた。練習内容をまとめていたノートを見返すと改めて頑張ろうと思えることや、身長を伸ばすために早寝早起きを徹底したことを紹介した。 三木選手はトレーニング
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茶況(8月31日)長坂養蜂場とコラボメニュー 掛川、きみくらカフェ
丸山製茶グループのきみくら(掛川市板沢)は9月1日から、同市大池の「きみくらカフェ」で浜松市北区三ケ日の蜂蜜専門店「長坂養蜂場」とコラボレーションしたミルクティーなど新メニュー3種を販売する。カフェでのコラボ企画は初。身近で健康に良いとされる食品を扱う2社がともに地域を盛り上げようと企画した。10月30日まで。 新メニューの「お茶とはちみつのスイーツプレート」(税込み1380円)は、抹茶のモンブランや和紅茶とハチミツのゼリーなどの4種が一度に楽しめる。別添えの長坂養蜂場のハチミツで甘さを調整できる。 日本茶きみくら本店(掛川市板沢)、長坂養蜂場の本店でも別の限定メニューを発売し、回遊性を
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大玉ナシ 出来も文句ナシ 掛川・大麓果実園
掛川市大和田の「大麓果実園」で9月1日から、今季のナシ狩りが始まる。園内には重さ1キロ以上の大玉がたわわに実り、来園者を迎える。 品種は甘くやわらかい歯ごたえの「かおり」と、果汁が豊富な「あきづき」。経営する細野厚さん(67)は開園に向けて、実の状態の確認や草取りを行い準備を進める。細野さんは「大ぶりぞろい。日当たりが良く、雨も降ってくれた」と出来具合に太鼓判を押す。 ナシ狩りは午前9時から午後4時までで、実がなくなり次第終了する。かおりは100グラム150円、あきづきは同120円で販売。配送は1日から10日まで受け付ける。 問い合わせは同園<電090(3257)8298>へ。 (掛川
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NEC子会社 掛川新工場公開 国内安定供給へ 生産体制を拡充
NECの子会社NECプラットフォームズ(本社・東京都)は29日、8月に本格稼働した掛川事業所の新工場(掛川市下俣)を報道陣に公開した。半導体不足への対応など経済安全保障の強化を主眼に、国内の生産体制の拡充を図った。ロボットを使った自動搬送システムなど先進技術を導入し、同事業所全体で生産効率30%向上を目指す。 サイバーセキュリティーや事業継続を重視し、秘密情報をサプライチェーン(供給網)全体で保護するための生産方式を採用した。高いセキュリティーや安定通信などの特徴がある局地的な通信環境を工場内に構築し、自律走行搬送ロボット(AMR)を運行させて生産効率を高める。 作業の進捗(しんちょく)
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記者コラム「清流」 地元へ恩返しする先輩
沼津市出身の人気俳優磯村勇斗さん(30)が、高校時代に所属した地元劇団と市内の学生らと一緒に舞台に出演した。市制100周年の記念事業。出演者らは和やかながらも真剣な表情で稽古に励んでいて、本番でも息の合った演技で会場を魅了した。 上演後、学生たちは「磯村さんの振る舞いや演劇と向き合う姿勢から多くを学んだ」と満足げ。磯村さんは「沼津は役者としての原点。一緒に盛り上がっていきたい」と熱く語った。 華やかな芸能界の第一線で活躍し、舞台に立つ磯村さんはもちろん輝いていたが、多忙な中でも沼津に恩返ししようとする懸命な姿はかなりまぶしかった。私も約4年前、地元を発信したいと記者の道を選んだ。得意分野
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深蒸し菊川茶知って 「茶ラリーマン」起用の動画作成 菊川市
菊川市が、深蒸し菊川茶を使ったペットボトル飲料のPR動画を制作した。独特な風貌で人気を集める市のキャラクター「茶ラリーマン」を初めて単独で起用した。動画は市ホームページなどで公開している。 茶ラリーマンは市の公式マスコット「きくのん」の応援団長との位置付けで、真面目で陽気な性格。仕事に追われる茶ラリーマンが菊川茶ペットボトルを飲んでリフレッシュするストーリーを約50秒間の動画にした。市内の茶畑にもロケに出かけ、爽やかな気分になった茶ラリーマンがスキップする場面も盛り込んだ。 臨場感を重視して、カメラアングルや効果音に工夫を凝らした。市の担当者は「構想を練るのが大変だった。多くの人に菊川茶
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茶況(8月24日)抹茶アイス好評 JA掛川市直売所
JA掛川市の新鮮安心市場さすが市の茶直売所「お茶処いっぷく」(同市弥生町)が販売している、掛川産の一番茶を使った「大人の抹茶アイスクリーム」が贈答用として人気を集めている。 同JAの石臼でひいた掛川産抹茶をふんだんに使用している。まろやかさが特徴で、濃厚な茶の風味とともに、すっきりとした後味も備えている。掛川の抹茶を知ってもらおうと2017年から販売していて、担当者は「高級感のあるアイスでプチぜいたくを楽しんでほしい」と話した。 1個450円(税込み)を店頭で販売している。29日まで夏のセールを開催していて、送料込みの6個セットが3240円(同)で購入できる。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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新廃棄物処理施設 焼却にストーカ式 掛川・菊川市選定委
専門家と掛川・菊川両市の担当者でつくる「新廃棄物処理施設建設に伴う焼却方式選定委員会」の藤吉秀昭委員長は24日、掛川市役所を訪れ、2030年4月稼働を目指す新施設での焼却方式に、ストーカ式を選んだことを久保田崇市長に報告した。 ストーカ式は火格子を階段状に並べてごみを燃やす方式。安全性や安定性に優れていて、採用実績が最も多いという。委員会は5方式を、安心安全、循環型社会貢献など6項目で数値化し評価した。 委員会は掛川市・菊川市衛生施設組合により6月に設置され、3回の議論を経て選定された。
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桜木女子ソフトボール部 全国3位を掛川市長に報告
7月下旬から三重県で開かれた全日本小学生女子ソフトボール大会で3位に入賞した掛川桜木女子ソフトボール部の12選手が24日、掛川市役所を訪れ、久保田崇市長に結果を報告した。 チームはベスト8に入ることを目標に試合に挑んだ。初戦で強豪に当たったが、大量得点で勝利。準決勝では優勝チームと途中まで互角の戦いを繰り広げた。立役者で防御率1.8の荒川柚奈投手(12)=桜木小6=は「いろんな球種を使って投げることができた」と振り返った。松浦凜夏主将(12)=同=は「今後も気を抜かず全力で取り組みたい」とさらなる高みを見据えた。 久保田市長は「誇らしい気持ちでいっぱい。一つの目標に向かって頑張ってくれた
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ニャンと井戸からネコの声…4時間半の救出劇 掛川・高天神城跡
22日午前10時半ごろ、掛川市に「高天神城跡の井戸から猫の声がする」と観光客から連絡があった。市職員が井戸端からバケツをつるすなどして救出を試みたがうまくいかず、連絡から約4時間半後、駆け付けた南消防署の隊員が助け出した。 猫が落ちたのは深さ約13メートルの「かな井戸」。猫が暴れて救出は難航したが、消防署員2人が慎重に井戸に入って確保した。途中、井戸の中にヘビがいることも分かり緊張が走ったが猫をケージに入れ、ロープで引き上げることに成功した。猫は雄で、目立ったけがはないとみられる。 現場の消防署員や市職員は救出後の猫の元気な鳴き声を聞いて安堵(あんど)の表情を浮かべた。佐藤鐘之消防司令補
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⚽学校の垣根越え 中学生がサッカーリーグ戦 アスルクラロスポーツクラブ(沼津市)が本格始動
部活動の地域移行を見越した取り組みとして、一般社団法人アスルクラロスポーツクラブ(沼津市)は本年度から、地域の中学生が参加するサッカー大会「フォスター(育成)リーグ」を本格的に始めた。同法人は地域の中学生に部活とは異なる形で指導していて、リーグはチーム同士の総当たり戦で12月まで行う。山本浩義理事は「(上達には)試合が最大の先生。試合経験を積む機会にしたい」と語る。 リーグには同法人が学校の垣根を越えて指導する静岡県東部の14チームが参加。試合経験の少ない子どもたちや、部活引退後、高校でもサッカーを続ける3年生の実戦を積める場になる。レベル別に1部と2部があり、15節まで月に2回、日曜日の
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未来の菊川「こんなまちにしたいな」 こども議会で地元小中生提言
菊川市議会は18日、市内の小中学生が市への質問や提案をする「こども議会」を同市役所内の本会議場で開いた。11人が「こんなまちにしたいな 未来の菊川」をテーマに市幹部や市議の前で、まちづくりに関する提言をした。 将来を担う子どもたちに議会や市政に関心を持ってもらおうと開いた。参加者は提言を考えるにあたり4回の事前学習会を行い、市職員に話を聞くなどして市の現状や取り組みを調べたという。市議も子どもたちに助言するなどした。 菊川茶を取り上げた菊川東中の森田穂希さん(12)は茶を飲むだけではなく、食べる方向に視点を変えてPRする考えを話した。長谷川寛彦市長は茶がスイーツで使われていることを紹介し
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若者も集まる夏のイベントに 掛川でカンパイ 初のビアフェスタ
遠州横須賀カンパイビアフェスタ(実行委主催)がこのほど、掛川市西大渕の三熊野神社で初めて開かれた。地域の若者が参加しやすい形を目指して、同市大須賀地域の夏祭り「ちっちゃな盆踊り」をリニューアルした。 境内に地元のビールやハムなど13店舗がブースを並べた。来場者は地域住民による歌唱などのステージを見ながら飲食をして、夏の夕べを楽しんだ。 掛川観光協会大須賀支部によると、盆踊りは踊り手不足で開催が危ぶまれており、若者の夏祭りの参加も少なかったという。夏のイベントを存続させ地域を盛り上げようと、20~40代をターゲットにビアフェスタを計画。親子で楽しめるようかき氷店などにも出店を呼びかけた。
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掛川・粟ケ岳登頂100回以上達成 「山の日」に111人表彰
「山の日」の11日、掛川観光協会掛川支部は掛川市北部の粟ケ岳(標高532メートル)に100回以上登頂した人を表彰した。山頂の世界農業遺産茶草場テラスで表彰式を開き、“山仲間”との交流を楽しみながら山頂で清掃活動に励む会社員伊藤真巳さん(51)=牧之原市=ら111人に賞状を贈った。 伊藤さんは登山のたびに山頂の阿波々神社を掃き掃除している。新型コロナが流行し始めたころ気分が沈みがちになったが、粟ケ岳に登って前向きになったという。徒歩での登頂最多3300回を達成した深谷たか江さん=菊川市=らとも声をかけ合う仲になった。伊藤さんは「(山仲間に)元気をもらっている。粟ケ岳は
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記者コラム「清流」 ハレの日 心の潤い
沼津市中心街に威勢のいいかけ声と鳴り物の音色が響いた。7月の週末、県東部有数のイベント「沼津夏まつり・狩野川花火大会」が開かれた。コロナ対策を全廃した4年ぶりの通常開催で、市内のみこしが集まる「みこし渡御」も復活。法被をまとい軽快な足取りで担ぐ人々に心が躍った。 夜、花火の見物客でごった返した。ほとんどの人がマスクをせず、解放感と活気があり、外国人観光客も多く見かけた。花火が打ち上がり始め、あたりを見回すと全員が空を見上げていた。光に照らされた笑顔を見た時、この光景だけで祭りの意義があったと思えた。 物価高、猛暑、凶悪事件の発生などのニュースで気が重くなりがちな今夏だが、まさに「ハレの日
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茶況(8月10日)水出しほうじ茶 ティーバッグ発売 掛川・山英
掛川市日坂の製茶販売「山英」(山崎元郷代表)はこのほど、有機栽培した掛川茶を使ったティーバッグ「山英の水出しほうじ茶」を発売した。ほうじ茶の香ばしさやこくを水出しで手軽に楽しめる。 同社の「水出しシリーズ」の煎茶、玄米茶に次ぐ第3弾。炭火で焙煎(ばいせん)することで、味の奥深さを追求した。急須で入れたような香りも特徴。ティーバッグは茶葉が開きやすく、こくが広がりやすい三角型を採用した。ペットボトルに入れて楽しむこともできる。同社小売部の山崎千嘉さんは「気分を変えたいときに気軽に楽しんでほしい。夏場に家庭でつくる麦茶のような存在になればいい」と話す。 ティーバッグは1個4グラムで10個入り
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鍛え上げた肉体美競う 菊川で静岡県ボディビル選手権
静岡県ボディビル・フィットネス連盟はこのほど、県ボディビル選手権大会を菊川市の菊川文化会館アエルで開いた。新人、一般、40~50代と60代以上のマスターズなどの部門に、県内各地から約120人が出場。鍛え上げた肉体美を競った。 七つの規定ポーズによる予選や1分間のフリーポーズを披露する決勝で、筋肉のバランスや表現を審査した。参加者は声援を受けながら日頃のトレーニングの成果を披露した。 同選手権に先立って、同所で東海フィットネス選手権大会と県ノービス大会も行われた。
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下水汚泥で発電事業 鈴与商事、菊川市と試験
鈴与商事(静岡市清水区)は8日、菊川市で下水汚泥を原料としたバイオガス発電の事業化を目指すと明らかにした。同市から汚泥サンプルの提供を受けて成分分析や試験を行う。事業性を検証した上で2024年度の事業用地確保を検討する。28年度の新プラント着工を想定している。 同社は16年から、同市内で給食センターや市立病院などから食品廃棄物を受け入れるバイオガスプラントを操業している。同社によると、下水汚泥を原料に使うには新たなプラントが必要。汚泥の処理コストが負担になっている市の課題を踏まえて、官民連携で実証試験に取り組む。 将来的には他自治体への転用も視野に入れる。同日、菊川市役所で行われた同社と
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菊川市 危機管理課専門監を任用 自衛隊出身・藤本氏 防災体制強化
菊川市は8日、新設の危機管理課専門監に元県危機対策課危機調整官の藤本啓一氏(60)を任用すると明らかにした。21日付。災害時の総合調整や職員の育成を担う。任期は2026年3月末まで。 藤本氏は岩手県出身で、1987年陸上自衛隊に入隊。地震や水害の災害現場で活動し、2018年の退職後は県危機対策課で危機調整監などを務めた。菊川市では災害対応に加えて、市の防災計画と各種マニュアルの検証、地域防災についての助言などを行う。 長谷川寛彦市長が8日の定例記者会見で明らかにした。長谷川市長は「情報処理能力にたけていると聞いている。災害発生時にしっかり動ける態勢を取れるよう訓練していきたい」と期待を込
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金魚「ランチュウ」泳ぎは、姿は… 愛好家 掛川で研究会
金魚の品種「ランチュウ」の愛好家でつくる「遠州らんちう会」(鈴木順治会長)が6日、当歳魚の研究会を掛川市の邦和工業で開いた。 今年の冬から春にかけて生まれた当歳魚約60匹を出展。審査員は白いたらいに1匹ごと入れられたランチュウの泳ぎ方や色、体のバランスなどを審査した。 1位に当たる東大関は山ノ内勝巳さん(沼津市)、2位の西大関は杉浦邦彦さん(浜松市)が選ばれた。
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地元の川きれい? 生き物と水質、親子で調査 菊川
菊川市は3日、市内を流れる菊川の生き物と水質を調べる「菊川河川生物調査隊」を同市本所などで開いた。市内外から親子17人が参加し、地元の川の状態を確かめた。 菊川文化会館アエルが主催する夏休みの子ども向け講座「アエルこどもサマーフェスティバル」の一環。川をきれいに保つ意識の醸成を狙って企画した。 採集に先立ち、市職員から生き物が水草や石の裏にいることなど採集方法の説明を受けた。参加者は川に入り、ヨコエビやアメンボなどを網ですくった。集めた生物は、資料と照らし合わせて種類を特定し、集計した。 採集した約110匹のうち約100匹が「きれいな水」に生息する生き物と分かった。御前崎市から参加した
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⚽沼津4発 琉球に快勝 サッカーJ3リーグ第20節
明治安田J3リーグは30日、県営愛鷹多目的競技場などで第20節2試合が行われ、沼津が4-0で琉球に快勝し、2試合ぶりの勝利で勝ち点を33に伸ばして4位につけた。YS横浜は岐阜に1-0で競り勝ち、7試合ぶりに白星を挙げた。 ②愛鷹(1勝1敗)▽観衆1892人 沼 津 9勝6分け5敗(33) 4(1―0 3―0)0 琉 球 7勝3分け10敗(24) ▽得点者【沼】持井(PK)(4)佐藤(1)徳永(1)菅井(3) 終盤に勝負強さ 沼津は試合終盤に勝負強さを発揮し次から次へとゴールネットを揺らし、琉球に4-0で劇的な勝利を決めた。押し込まれる中でも好機をものにして、リーグ後半初戦を白星発進した
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大輪の花 沼津の夜空彩る 狩野川花火 4年ぶり通常開催
第76回沼津夏まつり・狩野川花火大会(実行委主催)が29日、沼津市の中心街で開幕した。飲食スペースを設置するなど新型コロナウイルス対策の規制を取りやめ、4年ぶりの通常開催。メインイベントの花火大会会場の御成橋付近は、開放感に包まれた市民らで混み合った。 午後7時15分、開始を告げる花火が打ち上げられると、来場者の歓声が響き渡った。市制100周年の記念プログラムでは「きらり沼津次の100年へ」の文字入り仕掛け花火や「百寿」にちなんだピンク色の光が夜空を彩った。 久しぶりに訪れたパート山田陽子さん(60)=同市=は「孫と一緒に見られて良かった。心に響いた」と笑顔を見せた。
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⚽J3沼津の井上 JFL滋賀へ移籍
J3沼津は28日、DF井上航希(22)が2024年1月31日まで、JFLレイラック滋賀へ育成型期限付き移籍すると発表した。
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狩野川で灯籠流し 800個 故人の冥福祈る 「沼津夏まつり」に合わせ
29、30の両日に沼津市中心街で開かれる「第76回沼津夏まつり・狩野川花火大会」に合わせ、市民らによる灯籠流しが28日夜、狩野川御成橋付近で行われた。狩野川に約800の灯籠が流され、幻想的な雰囲気に包まれた。 市民らは柔らかな光を見つめながら、故人を弔った。市内から初めて訪れたという渡辺まつ子さん(71)は「昨年、夫と母を亡くした。さようならという思いで流した」と話した。 灯籠流しは1958年に発生した狩野川台風の被害者の供養がきっかけで始まった。 (東部総局・山本萌絵佳)
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夏の伊豆観光にぎわい戻る 「明るい兆し」高まる期待 まだ不透明感も
静岡県内有数の観光地、伊豆半島は新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行後、初めてとなる夏の観光シーズン本番を迎えた。各地でイベントがコロナ禍前の状態になり、にぎわいが戻りつつある。観光関係者の間ではインバウンド(訪日客)を含めた来客数の増加に期待感が高まる一方、物価高や猛暑、感染者増などの懸念材料もあり、先行きは見通せないとの声もある。直前の宿泊予約や少人数での利用といった傾向も見られ、関係者は動きを注視する。 3連休中日の16日、沼津市西浦江梨の大瀬海水浴場は一時、駐車待ちの車が出るほど混み合い、多くの家族連れが海水浴やダイビングを楽しんだ。宿泊施設を営む大瀬海浜商業組合の
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清水町での悩み 住民がサポート ごみ出しや買い物同行 隣近所で高齢者「ささえ愛」開始
清水町は今月から、困り事を抱えた高齢者に対して地域のサポーターが支援する事業「町生活支援サポーターささえ愛」を始めた。ヘルパーに頼りづらい細かな悩みを解決する。 サポーターは町内の17人。養成講座を受けた後、有償ボランティアとして事前登録した利用会員を支援する。草取りや買い物同行などちょっとした困り事を解決する。15分100円程度の料金は利用者が負担し、町の地域通貨「ゆうすいポイント」がサポーターに支払われる。 19日朝、サポーターの久保田吉子さん(72)は利用者の80代女性宅を訪問した。玄関前に置かれたごみ袋を収集所に持って行ったり、家の窓を開けたりして、移動に時間のかかる女性を手助
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⚽J3アスルクラロ沼津 4位浮上 ホーム戦で鹿児島に2―0
J3リーグは16日、5試合が行われ、沼津は鹿児島を2-0で破り、勝ち点30で4位に浮上した。 ①愛鷹▽観衆1787人 沼津 8勝6分け4敗(30) 2(1―0 1―0)0 鹿児島 9勝4分け5敗(31) ▽得点者【沼】浜(1)藤崎(3) 「超攻守一体」プレーで体現 DF浜と藤崎 ゴール 5戦負けなしの沼津は勢いそのまま、猛暑を吹き飛ばし、上位の鹿児島に快勝した。DF陣が2点を決め、掲げている「超攻守一体」を体現した。 前半、自陣からパスをつなぎ、攻撃に持ち込んだ。37分にゴール前でパスを受けたDF浜がマークを振り切り、右足で狙いすました。今季初得点に「練習してきた流れ。い
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静岡人インタビュー「この人」 幼稚園で外国籍の子どもたちの通訳をする アガラノ娃肥さん(沼津市)
外国籍の園児が約35%を占める清水町立清水西幼稚園で、昨年からフィリピン語と英語での通訳を担当している。保育の補助も行っている。フィリピン・アンティポロ出身。33歳。 -仕事内容は。 「年少のクラスをメインに外国籍の子どもたちの通訳をしている。保護者とコミュニケーションもとっていて、お便りの翻訳や先生との通訳、保護者用メール登録の仕方の案内も行う。職員や保護者には、来てくれて助かる、と言ってもらえた。子どもたちと関わるのは楽しく、お母さんたちが安心している姿を見るとうれしい」 -仕事の難しさや感じることは。 「保護者の中には、日本の教育を受けさせたいというよりも、預かってもらえればい
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⚽J3沼津 ブラウンノア選手好調 16日ホームで鹿児島戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は16日、2位の鹿児島ユナイテッドFCとホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で対戦する。FC今治との前節は、試合終了間際にFWブラウンノア賢信選手の4試合連続得点となる同点弾で勝ち点1をもぎ取った。チームの得点源となっているブラウンノア選手は「自信になり思い切ったプレーにつながっている」と手応えを語る。 前節は一進一退の攻防の中、後半12分にセットプレーを決められ、先制を許した。守備を固める相手に対し、ブラウンノア選手が跳ね返ったボールに反応。「イメージ通りのシュートが打てた」と振り返る。 12日に裾野市内で行った練習ではゴール前の流れなどを確認した。ブ
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けん玉日本一へ決意 東東海地区V岡村君(長泉小3年) 町長訪問
6月上旬に名古屋市で開かれた全日本少年少女けん玉道選手権の東東海地区代表選考会で優勝した岡村昂泉君(8)=長泉小3年=がこのほど、長泉町役場に池田修町長を訪ね、喜びを伝えた。 上級生を退けて勝ち進み、決勝ではけん玉の玉を持って回転させた後、剣を穴に刺す「2回転灯台」などの難しい技を次々に決め、優勝を飾った。岡村君は毎日の練習を欠かさず、兄と一緒に技を磨いているという。8月に東京で開かれる全国大会に向け、岡村君は「日本一が目標。頑張りたい」と語った。 (東部総局・山本萌絵佳)
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マリンレジャー新拠点 戸田漁港 海の駅に認定 交流人口拡大に期待 沼津
沼津市の戸田漁港がこのほど、ヨットなど海路から来た人が利用する「海の駅」として認定され、11日、戸田浮桟橋周辺で式典が行われた。県内13カ所目、市内では江浦、沼津港に次ぎ3カ所目。 全国でマリンレジャーの拠点を定める海の駅ネットワーク事務局が認定した。「ぬまづ・へだ海の駅」として観光客を受け入れ、交流人口の拡大を目指す。 海の駅はプレジャーボートなどの係留施設▽情報発信基地▽トイレ―があることが条件。 係留施設となった戸田浮桟橋は2014年の定期便廃止に伴い、活用されなくなっていた。観光促進につなげようと、戸田観光協会(川合健次会長)は20年から、地元漁協などの協力を得て浮桟橋活用の
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俳優磯村勇斗さんインタビュー 故郷・沼津は「初心に戻れる場所」 PR大使就任
沼津市出身の俳優磯村勇斗さん(30)が9日、同市を訪れ、先日任命された市のPR役「燦々(さんさん)ぬまづ大使」の認証式に臨んだ。本紙のインタビューに応じた磯村さんは、多忙な中でも度々訪れる沼津を「初心に戻れる場所」と表現。故郷への熱い思いを語った。 同市中心部の沼津仲見世商店街で育ち、18歳まで沼津で暮らした。「上京後、番組や映画の撮影で沼津に来ることが多くなる中で恩返ししたいと思っていた。子どものころと比べて寂しくなった商店街に、若い人たちで新しい風を吹かせたい」と大使としての抱負を口にする。 沼津西高時代に地元劇団「沼津演劇研究所」に所属。自身の初舞台で演じたロシアの劇作家チェーホフ
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全国の紙芝居師 沼津に集結 プロアマ45組 腕競う
全国各地から紙芝居師が集う「ニッポン全国街頭紙芝居大会INぬまづ」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が2日、沼津市の沼津仲見世商店街や新仲見世商店街などで開かれた。10回目を記念して集結した歴代の大賞受賞者を含むプロアマ45組の紙芝居師が、軽やかな語り口で観客を楽しませた。 沼津駅南口のイーラde前から新仲見世商店街の間に7会場を設置した。紙芝居師は拍子木などの鳴り物や小道具を使って民話やオリジナル作品を表現。ダンスなども織り交ぜて観客を沸かせた。子どもたちが競う「紙芝居甲子園」も行われ、小学6年の長谷川葉太郎さん(埼玉県)が大賞を受けた。 三ツ沢グッチ実行委員長は「天候に恵まれた
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⚽アスルクラロ沼津 逆転3連勝、北九州に2-1 J3リーグ第16節
明治安田J3リーグは1日、各地で第16節の8試合が行われ、沼津は北九州を2-1で下した。 ①愛鷹▽観衆1794人 沼 津 7勝5分け4敗(26) 2(1―1 1―0)1 北九州 2勝5分け9敗(11) ▽得点者【沼】ブラウン(4)藤崎(2)【北】村松(1) 記念試合 藤崎、劇的ヘッド 3試合負けなしと波に乗る北九州をホームに迎えた沼津は終了間際に劇的な決勝点をあげ、2-1で逆転勝利に成功した。地元の支援で実現した初のナイトゲームは、感謝の気持ちを込めた沼津市民招待試合。5シーズンぶりの3連勝で沼津市制100周年に花を添えた。 序盤は北九州の堅い守りに苦しみ、前半15分には先制を許した
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⚽本拠地でナイトゲーム「待ちに待った光景」 J3沼津、照明設備改修後初
サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津は1日、本拠地の愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で照明設備改修後、初のナイトゲームを行った。ギラヴァンツ北九州を2―1で下し、同市の市制100周年記念試合を飾った。 Jリーグライセンス維持のため、クラウドファンディング(CF)を募るとともに、市の企業版ふるさと納税や一般財源を充てて改修費約1億円を確保。LEDに替え、明るさを増す工事を行った。試合前、サポーター1794人のカウントダウンとともに、投光器330台が点灯した。選手は明るく照らされた競技場で熱戦を繰り広げた。 CFに参加した同市の会社員大川真吾さん(40)は「身近なプロチームが存続し
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アスルクラロ選手 沼津茶収穫 消費拡大へ 愛飲運動
JAふじ伊豆(沼津市)とサッカーJ3アスルクラロ沼津は27日、4選手が参加する茶摘み体験を同市平沼の茶畑で行った。消費拡大のためJAと市が5月に始めた「沼津茶愛飲運動」の一環。 選手は茶農家の伊山貞一さんの管理するほ場で、JA職員から茶の収穫の変遷の説明を受け、茶摘みや茶摘機を使った体験をした。 篠崎輝和選手は「沼津のお茶は濃くておいしい。茶摘みは大変な作業だった」と話した。製茶工場で、茶葉を蒸したり乾燥させたりする製造工程も見学した。 クラブは「沼津茶応援大使」として沼津茶の発信活動を行っている。 (東部総局・山本萌絵佳)
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J3沼津 1日に沼津市制100周年記念マッチ 地元と連携PR
サッカーJ3アスルクラロ沼津は7月1日、沼津市が冠スポンサーとなる「沼津市スペシャルマッチ~市制100周年記念デー」を愛鷹広域公園多目的競技場(同市)で開く。昨季改修した照明を使う初のナイトゲームとなる。クラブは昨年経営陣を刷新し、ホームゲームを「クラブの根幹」と位置づけた。ホームタウンとの連携をPRする「沼津市マッチ」で認知度を高めて地域を盛り上げようと準備を進める。 複数の企画を用意し、目玉は「校区オン沼津」。市内からの来場者が、どの校区から来ているかを調査する。スタッフの松本渚さん(29)は「コミュニティーの結束が強いのは沼津の特色。よりアスルを身近に感じやすいはず。地域の人が顔を
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柿田川公園×アニメ「幻日のヨハネ」 駐車場領収書イラストに 清水町がコラボPRへ
清水町は人気アニメとコラボしてPRを図る。隣接する沼津市が舞台の「ラブライブ!サンシャイン‼」のスピンオフ作品「幻日のヨハネ-SUNSHINE in the MIRROR」(7月2日放送開始)のイラストに同町の柿田川公園が使用されていることが分かり、町からの打診でコラボが実現した。ファンである「ラブライバー」の同公園への来訪を促し、町の認知度を高める。21日までの町などへの取材で分かった。 イラストでは、アニメの主人公らが柿田川公園のシンボルである第2展望台から水が湧く様子を眺めている。制作会社のバンダイナムコフィルムワークスの担当者は「(公園が)ファンタジーで、作品と相性が良いと考えた」
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⚽アスルクラロ沼津快勝 YS横浜に3―1 サッカーJ3第14節
明治安田J3リーグは18日、各地で第14節の5試合が行われ、沼津はYS横浜に3―1で勝利した。 ①愛鷹▽観衆1052人 沼津 5勝5分け4敗(20) 3(1―0 2―1)1 YS横浜 5勝4分け5敗(19) ▽得点者【沼】持井(PK)(3)森(2)ブラウン(2)【Y】柳(2) 好機生かし着実3発 沼津が8試合負けなしのYS横浜に快勝した。ボールを相手に持たれながらも要所を締めて加点、相手のシュートチャンスを摘む守備を展開した。「(マークを)はがすのが上手な相手だった。全員でハードワークした結果」とMF持井。好機を生かせず勝ちきれない展開が続いていただけに貴重な1勝になった。 押
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磯村勇斗さん故郷で夢舞台 出身劇団、高校生と共演へ 沼津市制100周年事業
沼津市出身の俳優磯村勇斗さん(30)が7月に同市で上演されるロシアの劇作家チェーホフの戯曲「プロポーズ」に出演する。高校時代に初舞台を踏んだ思い出深い作品で、当時所属した劇団の現役メンバーやオーディションで選ばれた市内の高校生らと共演する。市制100周年記念事業の一環。念願だった地元での上演に心を躍らせる磯村さん。このほど、市内で通し稽古に励んだ。 磯村さんは沼津西高時代に地元劇団「沼津演劇研究所」に所属し、「プロポーズ」に出演した。「がむしゃらにやっていた。(演劇が)面白いなと感じた」と原点となった経験を振り返る。東京で俳優活動を始めてからも、同劇団員から演技の感想が届くなど交流が続い
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色とりどりのアジサイ見頃 マルシェも開催 沼津・日枝神社
沼津市の地域活性化NPO山王会は11日、アジサイ観賞会とミニマルシェを同市平町の日枝神社と山王公園で開いた。雨粒にぬれて輝くアジサイを地元住民らが楽しんだ。 アジサイは東日本大震災の復興を祈念し、2012年から同会が植えている。現在はピンクや水色、青など色とりどりのアジサイ約250本が花を咲かせていて、管理する同会の河村良人さん(82)は「ことしは枯れることなくきれいに咲いている」と話した。6月下旬ごろまで見ごろが続くという。 マルシェには、同会のほか地元を中心に4店舗が出店。野菜や牛乳を販売した。
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⚽J3沼津 好機生かせず無得点ドロー リーグ第13節
J3リーグは11日、各地で第13節の8試合が行われ、沼津は0―0で岐阜と引き分けた。首位の富山は0-0で鳥取と引き分けた。奈良は1-1で北九州と引き分け、同21。松本は2-0で今治を下し、同21とした。 ①愛鷹▽観衆1567人 沼津 4勝5分け4敗(17) 0(0―0 0―0)0 岐阜 5勝3分け5敗(18) またも好機生かせず 沼津は、天皇杯でJ2の清水に勝利して勢いに乗る岐阜を相手に、シュート数は14と倍近く上回ったもののスコアレスドローに終わった。長い笛に両軍選手が下を向いた。中山監督は「粘り強い守備はできた。チャンスをゴールにつなげるところが課題」と冷静に分析する。 試合を通
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「商工会の日」で清掃活動 清水町
6月10日の「商工会の日」を前に、清水町商工会青年部と女性部は9日、町内で清掃活動をした。 青年部12人は同商工会館から柿田橋までの歩道を約1時間かけて往復し、たばこの吸い殻やプラスチックごみなどを拾い集めた。 女性部は清水小のトイレを掃除した。部員ら14人が参加。便器をたわしで磨いたりデッキブラシで床の汚れを落としたりした。
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⚽J3沼津 11日にホームで岐阜戦 徳永「連敗できない」
サッカーJ3アスルクラロ沼津は11日、10位のFC岐阜とホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で対戦する。前節、FC琉球とのアウェー戦は0-3で敗れた。前回のホーム戦で挙げた完勝を、再びサポーターに見せることはできなかった。MF徳永晃太郎選手は「上位に食い込んでいくためには連敗はできない」と闘志を燃やす。 琉球戦はボールを持つ時間は長かったものの、相手がチャンスを確実にものにして前半に3失点を許した。前半での連続失点にMF持井響太選手は「精神的にダメージがあったと思う。後半は気持ちを切り替えてゴールに向かえたが(相手の)最後の際の守り方がうまかった」と振り返る。 7日はミニゲームで調
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「柿田川語る会」設置 清水町 関町長が施政方針
清水町の関義弘町長は31日開会した町議会6月定例会で、2期目を迎えて初の施政方針演説を行った。柿田川公園に関して活動する団体が活用法を議論する「(仮称)柿田川を語る会」を新たに設置する考えを示した。 現在、柿田川公園は保全にかじを切っていて、観光地としては活用しきれていないという。後世に引き継ぐための活動を考える。秋以降に始動する予定。複数の団体が柿田川の保全と活用の仕方を話し合い、町の方針に反映させる。 また、関町長は「子育て世代と若者の支援」「笑街健幸都市の創生」などを2期目の重要施策と強調。高齢者の運動施設の利用料無償化や雨水貯留施設の整備、柿田川公園周辺へのバスターミナル導入の検討な
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「世界目指したい」ジュニア武術太極拳3位 加藤さん(清水中1)喜び報告
4月中旬に大阪府で行われたJOC(ジュニアオリンピックカップ)武術太極拳大会で、初級長器械で第3位を収めた清水中1年の加藤美海さん(12)が23日、町役場を訪ねて関義弘町長に結果を報告し、喜びを語った。 加藤さんは小学1年生の時に母親のすすめで競技を始め、週に3日練習するだけでなく毎朝、演武に使う武器を使ってのトレーニングも欠かさないという。初級長器械では棍(こん)という棒のような武器を使った演技を披露した。加藤さんは「動物の型などがありやればやるほどおもしろい」と魅力を語り、結果について「とてもうれしいが、満足せずアジアや世界を目指してがんばりたい」と話した。 関町長は「町の代表をして
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⚽J3沼津 レイラック滋賀に惜敗 サッカー天皇杯、初戦敗退
サッカーの第103回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催)は21日、1回戦の17試合が行われ、静岡県代表のJ3沼津はJFLのレイラック滋賀に1―2で惜敗した。 沼津は後半13分、FWブラウンノアがヘディングシュートを決めて先制した。しかし、カウンター攻撃から追い付かれ、さらに延長戦の追加時間に勝ち越しを許した。 攻守に甘さ 相手の勢い止められず 延長戦後半の試合終了間際に、勝ち越し弾を決められた瞬間、沼津の選手はグラウンドに倒れ込んだ。JFLで現在2位につけるレイラック滋賀の勢いを止められなかった。6年ぶりの天皇杯代表も初戦敗退。中山監督は「攻守にわたって甘さが出た。細
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⚽サッカーは障害の垣根なし J3沼津、子ども対象に大会 放課後デイサービス勤務の浜選手企画
サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津はこのほど、障害のある子どもたちを対象にしたサッカー大会を沼津市内で開いた。企画したのはトップチームで活躍するDF浜託巳選手(26)。障害児向けの放課後デイサービスでの勤務をきっかけに「子どもたちに体を動かす楽しさを知ってもらいたい」と、垣根なくサッカーを楽しめる環境づくりを思い描く。 浜選手が富士市の放課後デイサービスで働き始めたのは2022年2月。週に2回ほど通う中で、子どもたちが外で遊ばず、ゲームをしたりユーチューブを見たりする姿を度々目にしたという。身体能力の維持だけでなく体を動かす楽しさを感じる機会を提供したいと考え、自閉症の子ども向
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⚽J3アスルクラロ沼津 天皇杯へ調整「油断せず」
J3沼津は17日、天皇杯全日本選手権の初戦(21日、滋賀県平和堂HATOスタジアム)に向け、沼津市の愛鷹広域公園スポーツ広場でミニゲームなどを行い調整した。相手は同県代表のJFLレイラック滋賀。中山監督は「油断なくリーグ戦と同じプレーをする。一つ一つ勝つことで自分たちの力にする」と全力で挑む。 沼津はリーグ戦開幕当初からボールを保持して優位に進めるも、決定力不足で勝ちきれないゲームが続いていた。4月には敵地で連勝を飾り克服の兆しも見えたが、守備の甘さや、前線の選手のけがなどがあり順位は中位にとどまっている。 リーグ前節の鳥取戦では、後半に2点を決め逆転するも、試合終了間際に追いつかれて引
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沼津の有名店「スパゲティ 夢の中へ」20日閉店 営業38年 入居ビル老朽化、退去で決断
沼津市のJR沼津駅南口で38年間、地元住民に親しまれた飲食店が20日の営業を最後に幕を下ろす。店主の人柄と旺盛なサービス精神が人気で、最近はテレビ番組で取り上げられて静岡県外からの常連も抱えるが、入居ビルの老朽化で退去するのを機に店を畳む決断をした。この連休中は無休で営業し、2週間後に迫った閉店まで最高のサービスで感謝の気持ちを示す。 店は「スパゲティ 夢の中へ」。駅の南口を出て、西へ徒歩数分のビル2階。店主福木清延さん(61)によると、移転再開は現時点で考えていない。「もったいないとは思うがやりきった」と晴れやかな表情だ。 1985年、福木さんは脱サラして同店を構えた。妻昌子さん(61
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J3沼津応援歌、サポーター愛詰める 歌手のフルヤさん(裾野) 歌詞募り制作中
シンガー・ソングライターやスポーツDJとして県内で活躍するフルヤトモヒロ(本名・古谷智浩)さん(41)=裾野市=が、サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津の公認応援ソングの制作に取り組んでいる。詞をサポーターから募り、「応援の一体感を高める曲に仕上げたい」と意気込む。クラブによると、サポーターを巻き込んでの応援曲制作はJリーグでも珍しいという。 フルヤさんはJFL時代の8年前から試合を観戦するアスルクラロサポーター。昨季からは試合前のステージイベントで演奏を披露してきた。「サポーターとのアットホームな距離感がいい。(本拠地の)愛鷹から見える景色も気に入っている」とチームの魅力を語る。
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⚽J3アスルクラロ沼津 主導権握るも黒星 愛媛に1-2
J3リーグは3日、各地で第9節の7試合を行い、沼津は愛媛に1―2で敗れた。 ①愛鷹▽観衆2268人 愛媛 5勝3分け1敗(18) 2(1―1 1―0)1 沼津 3勝3分け3敗(12) ▽得点者【愛】茂木(1)行友(1)【沼】和田(2) 終始優勢 隙突かれ 沼津は、7戦負けなしで勢いに乗る愛媛に競り負けた。シュートやコーナーキック数で上回り試合を優位に進めたにもかかわらず、5年ぶりの3連勝を飾れなかった。MF菅井は「タフさやしぶとさが足りなかった」と悔やむ。 前半序盤は愛媛ペース。前半16分、FW和田のファウルで与えたフリーキックをきっかけに、一気に自陣に抜け出され先制を許した。だがその後
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⚽J3沼津「連勝続け上位へ」 5月3日のホーム愛媛戦へ闘志
サッカーJ3アスルクラロ沼津は3日、ホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で3位の愛媛FCと対戦する。4月8日の福島戦終了時点で、1勝2敗3分けだった沼津。その後、敵地で2連勝と勢いに乗って迎えるホーム戦。MF菅井拓也選手は「連勝が続けば上位に行ける。結束したい」と闘志を燃やす。 16日の松本山雅戦は4-3で逆転勝ち、29日の大阪戦は菅井選手が決めた1点を守り切った。中山雅史監督は「辛抱強く戦ってくれた。選手も積極的に試合に臨めている」と評価する。 30日、沼津市内で練習を行いジョギングやミニゲームなどで調整した。FW赤塚ミカエル選手は「ゴールはもちろんチームの勝利に貢献するためにで
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清水町政に求める政策 交通渋滞解消最多 静岡新聞社アンケート
静岡新聞社が清水町長選・町議選(23日投開票)に合わせ、町政に求める政策について期日前投票の出口調査で有権者にアンケートをとったところ、「交通渋滞対策」が19・3%で最多となった。「子育て支援策拡充」(16%)、「防災対策」と「財政健全化」が15・6%だった。 町内は徳倉橋や町役場周辺など至る所で交通渋滞が慢性化。企業や商業施設を抱える三島、沼津両市と隣接し、同町を通過する車両が多い。町長選で再選を果たした現職関義弘氏(69)は、ともに都市計画道路の西間門新谷線と玉川卸団地線、狩野川新橋の整備を進める考えで、「東西南北の交通網を整備して渋滞解消につなげたい」としている。 アンケートは、「
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現職が再選 豊富な行政経験を選択 清水町長選解説
現職と新人の一騎打ちになった清水町長選。町民は大きな争点がない中で、関義弘氏の豊富な行政経験と町政の継続を選んだ。 関氏は収支均衡型予算を組み、初当選時に約3億円まで減っていた財政調整基金を約10億円にまで増やした。一方、1期目は新型コロナ対応に追われ、掲げた政策の実現は道半ばだ。「町民との対話が必要だ」と現町政を批判した山本文博氏が一定の支持を得たことを踏まえれば、町民の声に耳を傾けながらまちづくりを進めることが求められる。 同町は、近隣市町に比べて存在感を示せているとは言いがたい。課題の交通渋滞解消や狩野川の浸水対策に加え、柿田川や商業施設の強みを生かした政策を進めるべきだ。2期目は
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静岡人インタビュー「この人」 全日本ベンチプレス選手権大会で王者に輝いた 伊東永悟さん(沼津市)
2月に愛知県で開かれた全日本ベンチプレス選手権大会フルギア男子93キロ50歳代の部で、全日本王者に輝いた。沼津市職員で、地域密着型プロレス団体「沼津プロレス」のレスラーとしても活動する。54歳。 -全日本制覇した感想は。 「まずはほっとした。ただ、242キロの日本記録を目指していたため悔しさも残る。最低優勝、最高日本記録という気持ちで臨んだ。大会では、挑戦可能な3回のうち2回目で210キロに成功、3回目の242キロで失敗してしまった」 -トレーニングを始めたきっかけは。 「プロレス好きの父親の影響。高校時代に部活でウエートリフティングに取り組み、25~27歳には東京でプロレスラーとし
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外国人との共生、対応は 増える園児に通訳 受け皿づくり急務 清水町長・町議選
清水町に住む外国人約1300人のうち、約4割が暮らす町西部の長沢区。同区の町立清水西幼稚園では外国籍の園児が増え続け、現場は対応に追われている。町長選・町議選が告示され、候補者が舌戦を繰り広げている。今後も増加が想定され、臨機応変な対策が必要になりそうだ。町の実情を探った。 「バイユアセルフ」。同園で外国籍園児におむつをたたむよう声をかけるのは、フィリピン出身のアガラノ娃肥(あび)さん(33)。町が昨年から通訳として雇用した。アガラノさんはフィリピン語など3カ国語で園児や保護者と接する。斉藤泰枝園長(50)は「意思の疎通ができず困り果てていた。娃肥先生が橋渡し役になってくれている」と喜ぶ。
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給食費や就学援助、どう考えてる? 地元の若者が独自アンケート「同世代政治へ関心を」 清水町長・町議選18日告示
若者に政治に関心を持ってもらい、地元を良くしたい-。清水町長選・町議選(18日告示、23日投開票)を迎える同町出身の若者2人が町長選と町議選の候補者に独自にアンケートを行った。結果を広く公表し、「有権者が投票する際の指標になれば」と期待する。 原太郎さん(26)と斉藤皐稀さん(24)の2人で、「清水町の教育費を考える会」を手がける。学生時代、高等教育の無償化を訴える学生団体で活動。就職を機に昨春、Uターンした。斉藤さんは「収入に対して教育費が高すぎる」と話し、子育てする同世代から金銭的に苦しむ声を聞くという。原さんは「この町では子どもを育てられない」と主張し、支援の拡充を期待する。 統一
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JR三島駅弁当店再開へ 新幹線ホームの桃中軒 「抹茶シリーズ」県内食材生かす
弁当・仕出しの桃中軒(沼津市)は14日、コロナ禍で休業しているJR三島駅新幹線ホーム2号売店の弁当店を再開する。2020年4月に休業して以来、約3年ぶり。利用客の回復を見込んだ対応で再開に合わせ、県内産の食材を使用した「抹茶駅弁シリーズ」を発売する。 新シリーズを含めた10種の弁当と冷凍弁当、23日までの限定品を販売する。新幹線ホームの売店は乗り換え客を中心に利用が多い。22年11月に再開した新幹線ホームのそば店の利用客が安定してきたことや、5月の大型連休前に活気づけようと再開を決めた。 駅弁新シリーズは県外客へのPRを狙い、日持ちがしやすいように仕上げた。人気商品の「港あじ鮨」や「沼津
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⚽J3アスルクラロ沼津 3戦連続ドロー
J3リーグは8日、各地で第6節の5試合を行い、沼津は福島と1―1で引き分けた。前節首位の岩手は相模原と1-1で引き分け、勝ち点11となった。松田が全得点を挙げ、2-1で岐阜に競り勝った愛媛が岩手と勝ち点で並んだ。奈良は琉球に2-0と快勝し、勝ち点9とした。(45分を超える時間表記はロスタイム) ①愛鷹▽観衆1233人 沼津 1勝3分け2敗(6) 1(0―0 1―1)1 福島 1勝1分け4敗(4) ▽得点者【沼】持井(2)【島】古林(2) 好機生かせず 決定力不足解消が急務 沼津は先制したものの、好機を生かし切れず福島と1-1の痛み分け。3試合連続の引き分けとなった。中山監督は
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女性デー仕込み ビール完成 「働きやすい業界」願い込め 沼津の醸造所
JR沼津駅前でビールの醸造所兼パブを開くリパブリュー合同会社(畑翔麻代表)の女性スタッフが、国際女性デー(3月8日)に合わせて仕込んだビールが5日、完成した。性別にかかわらず、働きやすい業界になるよう願いを込めた。 取り組みの中心になったのは昨年9月に店長となった加藤瑞生さん(25)。ブルワー(ビール職人)に教わりながら、数人の女性スタッフと一緒に仕込んだ。 ビール業界で働く女性を支援するアメリカの団体「ピンクブーツソサエティー」から仕入れたホップを使用。これまでも同様の取り組みはしていたが、今回、初めて女性スタッフが主導した。加藤さんが店長となり女性スタッフが増えたことがきっかけの一つにな
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豊漁願う勇み踊り 本格復活 沼津「大瀬まつり」
駿河湾の豊漁と航行の安全を祈願する「大瀬まつり」が4日、沼津市の大瀬神社で開かれた。市内各地の漁港から大漁旗や紅白幕で華やかに飾った漁船が大瀬崎に集結。新型コロナウイルスで中止していた最大の見せ場「勇み踊り」が本格的に復活し、地域住民は春の風物詩を楽しんだ。 「勇み踊り」は漁船上で女装した漁師らが舞う呼び物で、明治時代ごろに盛んになったとされる。顔を白く化粧し長じゅばんをまとった男性が「ちゃんちゃらおかし、ちゃらおかし」のかけ声に合わせ、踊りを披露した。 同市西浦久連地区の「久連勇み踊り保存会」の宮崎万寿夫副会長(61)は「待ちに待った行事。久しぶりに踊り船で参拝に来られてうきうきする」
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ふるさと大使に野毛さん(アザレア・セブン監督) 記念のポロシャツなど製作 清水町制施行60周年
清水町は町制施行60周年に合わせ、新たにふるさと大使として、元女子ラグビー日本代表で女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」の監督兼チームコーディネーターを務める野毛伸子さん(36)=同町湯川=を任命した。記念のポロシャツやピンバッジなども製作し、60周年のPRを図る。 ふるさと大使は全国的な町のイメージアップを目指し、2010年に始まった。委嘱は絵本作家の宮西達也さんに次ぐ2人目。地元出身で、町のラグビー教室の講師を務める野毛さんに白羽の矢が立った。任期は4月1日から4年。 町役場で31日開かれた委嘱式で、関義弘町長が委嘱状や名刺を手渡した。野毛さんは、自然が豊かな所とし、「住みやすさ
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城跡キャラ ステッカーに 清水町商工会 車に貼って 観光資源PR 沼津商高生がデザイン
清水町商工会はこのほど、沼津商高の生徒が考案した町内の城跡のキャラクターを用い、同校の生徒と教諭がデザインしたステッカー2種を製作した。商工会所有車に貼ったり、インボイス(適格請求書)発行事業者に配布したりして、町の観光資源PRにつなげる。 キャラクターは全12種。2021年度に当時の2年生が、戦国時代の北条氏の拠点、泉頭城と戸倉城にちなんで考案した。12種のキャラクターを円状に紹介するデザインと、町の鳥「カワセミ」をモチーフにした12種のひとつ「とくらくん」をあしらった2種類を作った。 キャラクターをデザインした3年の西川玲音さん(18)は「活用してもらえてうれしい」と喜んだ。商工会は今後
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芸術に触れる機会提供 美術館ない清水町の子に ワークショップで名画模写 29日まで展示
美術館がない清水町の子どもたちに芸術に触れる機会を-。町は小学生が制作し、作品を展示するワークショップ(WS)を今月下旬、初めて開いた。個性あふれる33点が完成し、29日まで町地域交流センターで展示。企画した町社会教育課の渡部碧唯[あおい]さん(25)は「美術を通して他者や違いを受け入れる寛容さを育めたら」と話す。 テーマは「美術館がないのなら自分たちでつくればいいじゃない」。小学生9人が3日間、サポーターの中高生14人とともに制作した。県内で活躍する名画を模写するユニット「アーブル美術館」や県立美術館学芸課の職員を講師に迎え、1・5メートル超四方の段ボールを台紙に、パステルやフェルトペン
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中学部活と合同演奏練習 地域移行 関わり方模索 清水町の吹奏楽団
清水町で活動する社会人の吹奏楽団「ジェイドウィンドオーケストラ」は25日、部活動の地域移行を見据え、清水町立清水中と南中の吹奏楽部との合同練習を町地域交流センターで行った。 同楽団が演奏技術向上のほか、部活動地域移行時の方向性や、学校との関わり方を考える機会を設けようと、両校に声をかけた。清水中は53人、南中は13人の部員が在籍しているが、両校の交流も少なく、つながりを作ることも目的の一つとした。 合同練習では、共通の課題曲として各自練習してきた2曲を初めて一緒に演奏した。南中の金崎和寛部長(14)は「(いつもとは違って)自分の音が聞こえないこともあった。またやりたい」と笑顔で話した。そ
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住民憩いの店、バスで再出発 沼津の駄菓子屋兼バー「とらちゃん」 火災で全焼、CF活用
沼津市内浦重寺で2021年11月に発生した火災で全焼した駄菓子屋兼バーの「とらちゃん」が21日、営業を再開する。クラウドファンディング(CF)で募った資金で中古バスを購入し、店舗風に改装した。年齢を問わず地元から愛されてきた店が、念願の再スタートを切る。 「悲しんでくれた子どもたちのためにも同じ場所で作り直したかった」。店主の石津太雅さん(46)は振り返る。同市で地域おこし協力隊として活動する中で、住民の交流の場をつくりたいと19年に開店。昼は駄菓子屋、夜はバーとして住民に親しまれてきたが、火災で全焼してしまった。憩いの場を復活させたいとCFに挑戦し約360万円が寄せられた。 店舗は「秘
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⚽「中山アスル」初勝利 監督、ベンチでガッツポーズ J3沼津ホーム開幕戦
サッカーJリーグ3部(J3)のアスルクラロ沼津は12日、沼津市の県営愛鷹広域公園多目的競技場で今季のホーム開幕戦を迎え、カターレ富山に2-1で勝利した。中山雅史新監督は就任して以降、今季2戦目で初勝利を飾った。 待望の瞬間、ホームは歓喜に包まれた。昨季ホーム初戦の倍以上となる2854人のサポーターや市民は、中山雅史新監督率いる「新生アスル」と喜びを分かち合い、今季への期待値を高めた。 試合前のホームスタジアム。知名度とカリスマ性がある監督誕生と選手の発奮への期待感から、熱気に包まれていた。「攻めるアスルを見たい」。JFL時代から応援する会社員藤本理恵子さん(29)=沼津市=は「監督が代わ
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⚽J3アスルクラロ沼津 ホーム開幕戦飾る ゴン中山監督初勝利
J3リーグは12日、7試合を行い、ホーム初戦となった沼津は富山に2-1で競り勝って初勝利を挙げた。J3初参戦のFC大阪も宮崎を1-0で破って1勝目を挙げ、松本は岐阜と引き分けた。 「超攻守一体」2得点 沼津はボールを保持して試合を優位に進め、富山に2-1で勝利した。中山新監督の指揮のもと挙げたリーグ戦初白星。試合終了後、全員で肩を組み、喜びを爆発させた。指揮官は「勝利を勝ち取れたのが全て。試合中ずっとどきどきしていた。選手が最後まで踏ん張ってくれて頼もしさを感じた」と語った。 前節と先発を変えずに臨んだホーム開幕戦。堅い守りに阻まれる中、前半終了間際に相手ファウルで得たPKを、新加入のM
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サッカーJ3沼津 12日に富山戦 ホーム開幕へ闘志
サッカーJ3アスルクラロ沼津は第2節の12日、愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)でのホーム開幕戦でカターレ富山と対戦する。前節の中山雅史新監督の初陣は、カマタマーレ讃岐に0-1で敗れた。地元での今季初勝利に向け、中山監督は「どれだけ一本に集中できるか。結果を求めていきたい」と闘志を燃やす。 前節、敵地で迎えた今季開幕戦はスタメンに新戦力4人を起用。自陣からパスをつなぎ、相手を2本上回る10本のシュートを放った。新加入のFW津久井匠海選手は「アシストや攻撃のチャンスを作ることができた」と振り返る一方、「最後に決めきるところが課題」と認識する。 9日の裾野市での練習では、ゲーム形式でゴール
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沼津「防災かるた」制作 「かんがえる さいがいのない 今のうち」 MV東海、地元PRも
マックスバリュ(MV)東海が、サッカーJ3アスルクラロ沼津と一般社団法人スマートサプライビジョンの協力を得て、防災知識の啓発と沼津のPRを兼ねた「防災かるた」を制作した。 J3沼津と同法人が9月、地元向けに行った防災イベントに、同社が防災かるたづくりブースを出展したことがきっかけ。参加した子どもたちや選手、スタッフらが作った「かんがえる さいがいのない 今のうち」「いざに備えて確認しよう緊急避難場所」などの標語を、沼津市内9店舗のMV従業員がかるたにまとめた。かるたの札には、標語と沼津の地域資源を集めた「ぬまづの宝百選」の写真を載せた。 6日、関係者らが市役所を訪れ頼重秀一市長に完成を報
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ペット高齢化 清水町の動物病院、訪問診療導入 通院ストレス軽減
ペットの高齢化が進む中、清水町の動物病院が家庭に出向く訪問診療を新たに始めた。静岡県獣医師会によると、会員内で積極的に取り組む例は聞かれていないという。飼い主の負担軽減や、体力が低下する高齢のペットのストレスを減らすことにつながる利点もある。ペットの寿命は医療技術の進歩などで飛躍的に伸びており、需要は高まりそうだ。 訪問診療を取り入れたのは清水町の予約制動物病院「ハッチどうぶつクリニック」。松居裕介院長(31)は「ペットの不調でもやもやしたまま生活してほしくない。解決する手助けになれば」と導入の理由を話した。 「せきに変わりないですか」。2月中旬、三島市内で小型犬チワワのちび(犬の年齢で
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⚽ゴン中山監督「僕自身も未熟」 J3沼津、黒星発進
元日本代表のストライカーとして活躍した中山雅史監督(55)が今季から指揮を執るサッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津。5日、アウェーの香川県丸亀市で開幕戦に臨んだ。あと一歩及ばず黒星発進となったが、中山監督は「自分たちに矢印を向けて成長していくしかない」と先を見据えた。 ほとばしる闘志を前面に、ジュビロ磐田や日本代表で一時代を築いたレジェンド。身上とするプレースタイルとは打って変わり、スーツ姿で主にベンチに座って冷静に戦況を見守った。初陣には「ふわふわした感じがしている。ずっと落ち着かなかった。まだまだ僕自身も未熟」と率直に語った。一方で「(敗戦は)非常に悔しい」と勝負師としての顔を
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⚽新生アスルクラロ 初陣飾れず 終了間際、讃岐に痛恨失点
明治安田J3リーグ第1節は5日、各地で7試合が行われ、中山雅史新監督率いる沼津は5日、敵地での開幕戦で讃岐に0-1で敗れて初陣を勝利で飾れなかった。 沼津は前半、枠内に何度もシュートを放ってゴールを脅かしたものの、讃岐の守りを崩せなかった。試合終了間際の後半45分、讃岐に先制点を許し、そのまま無得点で敗れた。 松本は、J3初参戦の奈良に2-0で快勝。昨季J2の岩手は愛媛に大勝した。 ①ピカスタ▽観衆3216人 讃岐 1勝(3)1(0―0 1―0)0沼津 1敗(0) ▽得点者【讃】吉田(1) 終了間際 讃岐に痛恨失点 前半の逸機響く 沼津は作り出した多くの好機をものにできず、讃
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町の魅力満載 沼津商高生がマップ作成 柿田川公園周辺スポット、ラーメン店 清水町
清水町の沼津商高情報ビジネス科マルチメディアコース3年生がこのほど、町の魅力を発信するマップを作成した。柿田川公園周辺のスポットや町内に複数あるラーメン店などをイラストで紹介している。 地域の課題研究を行う授業「未来創造プロジェクト」の一環。生徒が感じた「良いものがあるのに生かされていない」などの課題解決のためにマップ化した。昨夏から秋にかけて飲食店や神社などをフィールドワークして、場所ごとの特徴を学んだ。 マップはカラーA3判で3枚作成。5班に分かれ、それぞれの取材の成果をまとめた。 生徒約10人と教諭らが2月28日、町役場を訪れ、関義弘町長らに完成を報告。関町長は「みずみずしい感性
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記者コラム「清流」 新生アスルに期待
5日、サッカーJ3が開幕する。近年、2桁の順位に低迷しているアスルクラロ沼津。ただ今季は元日本代表の中山雅史氏が監督に就き、経営陣も一新。新たなスタートを切る。 2月中旬、地元スポンサーを集めてキックオフパーティーが開かれた。7年目の菅井拓也選手は「クラブは今できる最高の体制を整えてくれた」とあいさつし、前会長らへの感謝も忘れなかった。成績を残せないのはこれ以上ないほど悔しく苦しいことだろう。選手にとって変化は大きく、今季への決意を感じた。 昨年、J3ライセンスを維持するため本拠地の照明改修を実現させた。ただ、現状の設備では優勝しても昇格できない。結果を残すことで機運を高め、今季をJ2ク
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「若き1票を」20歳の訴え 清水町「トリプル選」へPR動画作成
統一地方選で、県議選(3月31日告示、4月9日投開票)、町長選と町議選(4月18日告示、23日投開票)の「トリプル選」となる清水町はこのほど、20歳を迎えた地元の若者が選挙をPRする動画を制作した。20代の低投票率克服へ、身近な若者による啓発で投票を促す。 昨年7月に行われた参院選の町の投票率は52・43%で、県内43の開票区のうち、31番目だった。20代は30・84%で、同町の年代別では最も低い。 動画は15秒で、出演する若者の友人や家族など幅広くアプローチするのが狙い。1月に行った「二十歳の門出」の式典に出席した15人が参加し、カメラの前で「選挙へ行こう」「選挙ブラボー」とキャッチー
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J3沼津 5日に開幕戦 「超攻守一体」で再起へ
J3沼津は5日、敵地で讃岐との開幕戦を迎える。中山新監督が就任し、経営体制、スタッフも一新。本拠地のJ3ライセンス問題も解決し、再出発を図る。中山監督が目指すのは「超攻守一体」。攻守の切り替えを重要視して練習を重ねてきた。自身にとって「大きなウエートを占める」と話す初の公式戦を前に指導に熱が入る。 昨季は15位に沈み、総得点27はリーグワースト2位。チームの課題は得点力向上だ。新入団11選手のうち、津久井らFWが4人で新戦力の活躍に期待がかかる。昨季、得点源だったMF佐藤、FWブラウンノアらも残留。新たに背番号10を背負う佐藤は手応えを語り「細かい部分を突き詰めてやっている。ハイプレスを
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J3アスルクラロ沼津 木札型年パス製作 地元福祉施設とコラボ
木工製品を扱う沼津市の障害福祉サービス事業所「クリエート太陽」とサッカーJ3アスルクラロ沼津は、地元産木材による同クラブの2023シーズンパスの「木札型年パス」を製作した。利用者が手がけた温かみのある木札で、地域貢献と地元のPRを目指す。 年パスは、戸田森林組合(同市)から提供を受けたヒノキの丸太を、利用者や職員が小さく切り出して製造。レーザー彫刻でエンブレムを彫ったり、ニスを塗ったりして完成させた。 交流のあった同事業所にクラブが声をかけたことで実現した。これまでは紙で発行していたが、クラブの担当者は「利用者さんの意欲の高まりにつながればとお願いした。木のいいにおいがする」と話す。
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静岡人インタビュー「この人」 ヤングケアラーを支援する元当事者の家庭教師 宮坂智恵子さん(沼津市)
静岡県が本年度から始めた、ヤングケアラーだった元当事者が子どもの相談に応じるピアサポート事業で、学習支援を行うほか、講演会や勉強会の講師としてヤングケアラーの存在の周知に努める。「ミスどん底先生」と名乗り、家庭教師として活動する。横浜市出身。41歳。 -ピアサポートとしてどんな活動をしているのか。 「県の委託を受ける一般社団法人の活動に参加し、沼津、富士、御殿場の3市で学習支援している。家にいると手伝いをせざるを得ない子どもたちが集まっている。個別でつながり、学習だけでなく心の面や進学もサポートする。行政や学校などに向けた講演会活動も行い、自分の体験を伝えている」 -「ミスどん底先生」
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各自の避難計画 専用シートで作成 清水町
清水町は26日、災害時に活用する各自の行動計画「わたしの避難計画」を作成するワークショップを同町の上徳倉公民館で開いた。 地元の自主防災会役員ら約20人に、町職員が作成手順を説明。参加者は水害や土砂崩れの発生を想定し、ハザードマップを見ながら一時避難先や避難のタイミングを考え、専用シートに記入した。今後、地域にシートを配布し、記入を促すなどして浸透を目指す。 岩崎博文・上徳倉区長(70)は「避難場所を選ぶ判断基準を改めて知ることができた」と話した。
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清水町当初予算案 継続事業中心に骨格編成 一般会計99億円
清水町は22日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比5%減の99億800万円。任期満了に伴う町長選や町議選を4月に控え、継続事業を中心にした骨格予算の編成となった。特別会計などを合わせた総額は2・6%減の179億7600万円。 歳入のうち、町税は2・9%増の55億8300万円。企業収益の回復を見込んだ。道路や河川の建設事業を必要最小限としたため、町債は86・3%減の7600万円。自主財源比率は65・3%となった。 歳出では、昨年12月議会の債務負担行為で設定した、築50年以上で老朽化が問題の南小北校舎改築に向けた工事設計事業を盛り込んだ。現在は西小のみの特別支援学級の情緒
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取り調べ、家宅捜索…偽ブランド事件捜査 高校生が体験 裾野署
裾野署は18日、生活安全課の署員が事件捜査や防犯活動について紹介する「1Day生安警察」を開いた。警察に関心のある高校生ら4人が参加。業務を学んだほか、フリマサイトでの偽ブランドスマートフォン販売の“事件捜査”を体験した。 参加者はまず、再現された容疑者の部屋を家宅捜索。中村佑馬生活安全課長のアドバイスを受けながら、不自然な入金記録のある通帳や発送シール、出品予定のスマホを撮影したデータの入ったカメラなどを押収した。取り調べでは、うそをつく容疑者役の署員に証拠品を見せながら追及した。 ドラマなどの影響を受け、警察に関心を持っていた岡本楓さん(17)=裾野高2年=は
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沼津・原地区が生んだ名僧・白隠禅師 地元中学生に絵本で紹介 美術教諭の米倉さん朗読劇
沼津市内の有志でつくる絵本「ぬまづ昔ばなし」推進会が、同市原地区に生まれ後に名僧と呼ばれた白隠禅師の生涯を紹介する絵本を作製した。絵と文章を担当したのは会の代表を務める同市立原中の美術教諭、米倉丈智代表(43)。同校生徒へ披露する朗読劇をこのほど開き、地元の昔話を発信した。 米倉代表は子どもたちに沼津に残る物語を知ってもらい次世代につなごうと、親子で手に取れる絵本での発信を決めた。市商工会や原地区連合自治会の協力を得て、発行基金を募り、第1弾として「白隠禅師」を作った。絵本は全40ページ。温かい雰囲気を出すため筆を使い、セピア調に仕上げた。 このほど開かれた朗読劇会では、同校出身の植松知
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⚽「元気を世界に届ける」J3沼津が必勝祈願 新体制での飛躍誓う
3月5日の開幕を前に、サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津は16日、沼津市の日枝神社で恒例の必勝祈願を行った。今季のパートナー企業が参加するキックオフパーティーも市内で開き、新体制での飛躍を決意した。 高島雄大社長、中山雅史監督やスタッフ、選手の計約40人が神事に臨んだ。玉串を奉納したあと、中山監督と菅井拓也主将が、それぞれ「健康第一」「より高みへ」と記した絵馬を奉納。中山監督は「元気を全国、世界に届けていきたい。熱い戦いをグラウンドの上で思い切り表現する」と誓い、菅井選手は「精いっぱい頑張る。結束して闘っていきたい」と闘志を燃やした。 パーティーではスポンサーら150人が集まり
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記者コラム「清流」 小さな気遣いの積み重ね
昨年12月の第23回県市町対抗駅伝で、清水町が町の部の王座に返り咲いた。大会新記録で制した圧巻のレースを、出走選手の雄姿で振り返る写真展が町内で始まった。 第1回から指揮官を務める朝倉和也監督が大切にしているのは、年間を通して選手とコミュニケーションを取ること。部活で町の練習に参加しづらい学生らには、週に1度ほど電話をして不調や悩みを相談できる関係性をつくり、助言するという。 監督の細やかな気遣いが勝因の一つだと感じた。確かに、何事も小さな努力や配慮の積み重ねが大きな成果をもたらす。季節の変わり目で気持ちが不安定になりがちだが、私も地道にやるべきことをやろうと思い直した。ことしの駅伝では
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交流センター活用策は 高校生や町職員が議論 清水町
清水町は11日、行政と住民が協働して町の課題解決を図るワークショップ(WS)を町地域交流センターで開いた。地元高校生や町職員らが昨年9月から、魅力ある同センターの実現をテーマに意見交換した全3回のWSの最終回。集大成として、施策につながるアイデアを発表した。 参加者約30人は3グループに分かれて、知名度の低さなどが課題に挙がるセンター活用案をこれまでの内容を深めて話し合った。常葉大造形学部の学生が進行役を務め、図やイラストを付けて模造紙にまとめた。 発表では、紹介動画を作成する▽高校生が主体となり部活動としてイベントを企画運営する▽多世代が交流できるカフェをつくる―などのアイデアを提案し
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清水町V 駅伝感動再び 県市町対抗駅伝の写真展、28日まで
清水町は28日まで、町の部で優勝を果たした第23回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の写真展を町図書館・保健センター複合施設「まほろば館」で開いている。 静岡市内を走った全12区間と、同市の草薙陸上競技場で行われた小学生の1500メートル走で、力いっぱい走る選手の写真パネル13点を並べた。懸命に走る選手の表情や声援を受けて力走する姿を、臨場感を持って伝えている。 優勝旗と優勝カップも展示している。町担当者は「感動を思い出してもらえたら。来年度もスポーツで町を盛り上げたい」と話した。
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情報誌「うらっち」お披露目 沼津・内浦、西浦の魅力発信 宿のおかみ、肉用牛生産者など 小中生が取材
沼津市内浦、西浦両地区の子どもたちが地元の魅力を発信する情報誌「うらっち」の完成披露発表会が5日、同市立長井崎小中一貫学校で開かれた。作成は第3弾で、これまでコロナ禍で自粛していた披露の場を初めて設けた。同校5~9年生の“記者”が、地元住民や取材に応じた人たち約60人を招き、活動の感想を伝えた。 今回はA4判、16ページでオールカラー。小中学生12人が、地域の宿のおかみや肉用牛の生産者、移住者らに取材、撮影し、地元の産業の現状を紹介した。特集には同市内浦の水族館「伊豆・三津シーパラダイス」を取り上げ、イルカとセイウチの飼育が国内最古であることや、飼育員らの仕事の様子
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裾野に音楽愛好家集いの場 手がけた塩川さん「地域活性の力に」
裾野市に音楽愛好家らの集いの場が誕生した。地元や周辺市町から参加したり、若い世代やフォーク世代のシニア層など年を問わず交流したりと、富士の麓で音楽の輪が広がっている。 手がけるのは同市のデザイン会社代表塩川哲也さん(56)。趣味で長年、作曲や演奏活動をしてきた。参加していた地元の発表会がなくなったのを契機に2020年頃から、市内のショットバー「ワインプール」でギターの練習会として始動した。 新型コロナの流行が始まった時期と重なり、これまで中断と再開を繰り返してきたが、現在は「富士山すその昼下がりの歌会」として毎月1回、開催。感染防止対策で無観客だが、愛好家らは主に自作の曲を披露し、互い
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記者コラム「清流」 無機質の中の彩り
機械が並ぶ無機質な工場に、色鮮やかな絵の具がまぶしい。広さや汚れを気にしないで制作できる「工場アトリエ」で油絵画家の北見美佳さん(36)が取り組むのは、縦3メートル超の500号のキャンバス2枚を合わせた大作だ。 作品の題材は、戦争と新型コロナがある世界と自分。ロシアのウクライナ侵攻を受けテーマを変更した。「描くことは生きること」と語る北見さんは、この世界でどう生きて死ぬか考えてみたくなったという。 「想像力が豊かになれば、人の痛みが分かるようになる」。北見さんは美術が想像力を養うと信じ絵筆を振るう。確かに自由に想像の翼を広げられることは、芸術鑑賞の楽しさだ。先行きが見えず不安な世界でも美
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全国子供大正琴コンクールで最高賞 長泉のグループ 技術向上へ気持ち新た
長泉町の大正琴演奏グループ「ことふれんど ジュニアアンサンブル」に所属する4人が2022年11月に沖縄県で開かれた「全国子供大正琴コンクール」のアンサンブルA部門(平均年齢12歳以下)で、最高賞の文部科学大臣賞を受けた。4人は気持ちを新たに、練習に精を出している。 受賞したのは若林杏奈さん(加藤学園暁秀初等学校3年)、芹沢郁奈さん(長泉小5年)、大島千佳さん(清水中2年)、若林慧磨さん(不二聖心女子学院中2年)。4人は大正琴を始めて3~6年になり個々の技術が上がったため、アンサンブル部門に初挑戦した。 コンクールには全国からエントリーした11組のうち、1次審査を通過した3組として出場。テ
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3月に芝生開き 清水町の柿田川公園 パネル展でイベントPR
清水町と、町民らで柿田川公園の活用を考える団体「リボーンシティーシミズ」は29日、同公園で3月26日に行う芝生開きイベント「ゆうすいしばふあそび」をPRするパネル展を同町のサントムーン柿田川で開いた。 同公園の芝生は2022年10月に再整備された。翌11月に芝生開きイベントが予定されていたが、天候不良で延期されていた。同展では団体発足の経緯や、芝生が育つ様子などを写真付きのパネルで解説。メンバーや町職員がチラシを配布し、買い物客にアピールした。 イベントは、ヨガ体験や移動図書館、キッチンカーによる軽食の販売など芝生を楽しめる内容を予定する。同団体の清水周一代表は「公園は周辺市町との結び目
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交通事故死者増 高齢者横断時に 2022年の裾野署管内
裾野署は26日、2022年の管内の人身交通事故が392件で前年に比べ2件減ったものの、死者は4人と3人増えたことを明らかにした。同署で行われた同署協議会で説明した。 死亡事故のうち、2件は11、12月の夕方に裾野市内で発生した。いずれも近所に住む高齢者が歩いて道路を横断していたところ、軽乗用車と衝突した。このため協議会では、横断歩道の利用や反射材着用の徹底など高齢者向けの広報を引き続き行うことを確認した。 任期満了を迎える西島奉行会長ら協議会委員への感謝状の贈呈も行った。山下安則署長は感謝の言葉を述べ「引き続き警察と市民との架け橋になってほしい」と話した。
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カナダの生徒 身近に感じた 清水中生、オンラインで交流
清水町の清水中1年生が26日、姉妹都市のカナダ・スコーミッシュ市の中学2年生とオンラインで交流した。英語を使い、町や学校を紹介したり質問をし合ったりして、互いの生活に理解を深めた。 約20人の代表生徒はスライドを示しながら英語の時間で考えた紹介文を読み、交流相手の生徒が作った学校や地域の伝説を紹介した動画を視聴。「どんな授業を受けているか」「おすすめのゲームは」などの質問をし合った。 勝又悠正さん(13)は「日本から遠いはずなのに近く感じた」、璒美川千晃さん(13)は「始まる前は緊張していたが相手のことを知れて緊張しなくなった」と話し、「実際に行ってみたい」と声をそろえた。 2003年
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⚾選抜高校野球 加藤学園は補欠校 「夏へ前向こう」決意新た
加藤学園は2度目の選出がかなわず、補欠校となった。米山監督から結果を聞いた選手らは「前を向こう」と夏の甲子園出場を目指し決意を新たにした。 太田主将は「引きずらず前に進んで、夏に向けてやるだけ」と冷静に受け止めた。「(悪い流れの中で)攻略できずに終わってしまうことがよくある」とチームの課題を挙げ、「流れを止める強い選手を増やしたい。悔しい気持ちは夏の試合で前面にぶつける」と力強く語った。 指揮官は「走攻守の全てでレベルアップしなければならない」と見据える。昨秋の県大会は3位。県勢対決となった東海大会準決勝は常葉大菊川に0-2で封じられた。「得点力(不足)というのもあった。生徒としっかり話
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心の不調、支援につなげる「ゲートキーパー」養成 清水町で研修会
清水町は23日、心の不調に悩む人の支援につなげる「ゲートキーパー」の養成研修会を町役場で開いた。町民39人が、悩みを抱える人の話を聞くこつなどを学んだ。 町担当者が講師を務め、町民へのアンケートで2割の人が「死にたい」と思ったことがあることや、動機などの現状を紹介。声かけの練習を行い、悩んでいる人のペースに合わせることや雰囲気づくりの重要性を伝えた。担当者は「孤立しないよう地域全体で支えることが大事」と強調した。 町は自殺対策推進計画で、年間50人のゲートキーパー養成を目指している。
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2個人1事業所が交通安全全国表彰 裾野署長に報告
交通安全功労の全国表彰を受けた静岡県交通安全協会裾野地区支部の山田豊副支部長(75)=長泉町=と村上武監事(78)=裾野市=、製造業のMAアルミニウム=同市=の関係者が24日、裾野署の山下安則署長に受賞の喜びを報告した。 山田さんは43年間交通安全活動に携わり、村上さんは2013年から同地区支部で街頭広報などに参加。緑十字銀章を受けた。山田さんは「新婚旅行で交通事故に遭ったことがきっかけで活動を始めた。妻の支えがなければ続けられなかった」と感謝し、村上さんは「最高の名誉。今後もがんばりたい」と話した。 同社は21年度に安全運転管理推進事業所に指定された。各部署の安全係員を中心に、全社的な
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新加入選手 ドリブル披露 J3沼津、裾野東小で交流
サッカーJ3アスルクラロ沼津の選手が23日、裾野市立東小を訪れ、4年生約70人と体を動かしながらプロの技を披露した。 参加したのはいずれも新加入の渡辺健太、下川雅人、市川侑麻の3選手。子どもたちはボール投げやボールを使った鬼ごっこなどを経て、ドリブルに挑戦。選手と一緒にボールに親しみ、サッカーの楽しさを味わった。柏木湊斗君(10)は「みんなで協力できて楽しかった。(プロの選手は)迫力があった」と目を輝かせた。 地域活動に初参加した下川選手は「子どもたちに元気をもらえた」と振り返り、「いろんな世代と関わりサッカーやクラブの良さを伝えていけたら」と意欲を語った。
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女性起業へ、スキル紹介 「言葉で伝える大切さ」実感 清水町が応援サロン
清水町は21日、女性の起業を後押しする応援サロンの初回を町商工会館で開いた。まちづくりや子育て支援をする一般社団法人「いちご」の藤井さやか代表(同町)がコーディネーターを務め、縁や資金などのテーマごと全5回で起業に大切なスキルを紹介する。 町商工会によると、2022年4~12月末までの起業相談59件のうち、39件が女性からだった。町は相談の多さを受け、連続講座として企画した。 初日は起業を検討中の人を含む創業したばかりの計21人が参加。PR会社「わたしたち」(伊豆の国市)の中野あゆみ社長を講師に、自身のブランディング方法や思いを言語化する重要さを学んだ後、自己紹介文を作って発表した。町
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妊娠・出産時に各5万円 清水町が応援給付金事業 開始へ
清水町は20日、「出産・子育て応援給付金事業」を開始すると発表した。妊娠、出産時にそれぞれ1人あたり5万円を支給する。対象者には順次通知し2月以降に申請を受け付けて、審査を経て交付する。 対象は2022年4月以降に妊娠届を提出した妊婦および出産した人。妊娠届け出時に妊婦1人あたりに5万円、出生後の面談を経て子ども1人あたり5万円を支給する。出産済みの場合は一括支給する。同日、22年度分の事業費2794万円を専決処分した。 このほか、妊娠届提出時、妊娠8カ月、出生届提出後に面談や子育て関連イベント情報の提供など伴走型相談支援と経済的支援を一体的に行う。
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タオルと2万円 2団体に寄贈 清水町ライオンズクラブ
清水町ライオンズクラブ(LC)はこのほど、町社会福祉協議会にタオル120枚、町手をつなぐ育成会には現金2万円を寄贈した。 町福祉センターで寄贈式を開き、同LCの鈴木茂登子会長が社協の原田茂徳会長、育成会の高塚一夫会長らに目録などを手渡した。 同LCは会員から集めたタオルを毎年、社会福祉に関する団体に寄贈している。タオルは福祉施設入居者のぞうきんづくりなどに活用してもらっている。鈴木会長は「役立ててもらえたら」と話した。
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病院や薬局に10~30万給付 清水町支援金
清水町は20日までに、コロナ禍の長期化や物価高騰対策として、病院や薬局へ10万~30万円の支援金給付を決めた。 対象は保険医療機関・保険薬局に該当する町内の病院、診療所(医科・歯科を含む)、薬局など約70施設。病院は1施設あたり30万円、有床診療所が20万円、無床診療所と薬局は10万円を給付する。予算額は730万円で、財源は国の交付金を充てる。 申請は2月28日まで。問い合わせは健幸づくり課<電055(971)5151>へ。
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高齢者の「電子化」解決 知徳高生がスマホ講師 清水町で教室
清水町は18日、知徳高(長泉町)の生徒が講師を務める高齢者向けスマホ教室を清水町の伏見区公民館で開いた。福祉科の2年生27人が、高齢者のデジタルに関する悩みを解決した。 コロナ禍でサービスのデジタル化が進む中、情報格差の解消と世代間交流を目的に初開催した。 70~80代の25人は町が貸し出したり、持参したスマホやタブレットを手に参加した。生徒は高齢者の悩みや疑問に思っていることを聞き取り、画面の操作方法や無料通話アプリLINE(ライン)の使い方、ゲームアプリの楽しみ方などを丁寧に教えた。 メモを取りながら参加した山下直子さん(72)は「分かりやすく教えてくれた。これから便利になりそう」
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工場アトリエに大作 沼津に移住4年、画家の北見さん 絵画教室で地域交流も
沼津市の油絵画家北見美佳さん(36)が、地元住民の厚意で借りた市内の工場で、販売規格の最大サイズとなる縦3メートル超のキャンバスで制作に取り組んでいる。約1年半前に“オープン”した「工場アトリエ」では絵画教室も開かれるなど、今では住民が芸術に親しむ拠点に。「描くことは生きること」。北見さんは自身の表現を追究しながら、地域との交歓を重ねている。 北見さんは松崎町出身で、伊東市にアトリエを開いた野獣派(フォービズム)の画家山川茂さんの最後の内弟子。2018年、千葉県から沼津市に移住した。主に自宅で制作に励んできたが、広さが限られることで表現にも制限がかかっているのでは、
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⚽結束して戦う J3沼津・中山雅史新監督 就任会見一問一答
沼津市内で17日に就任記者会見に臨んだサッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津の中山雅史監督(55)は、慢心せずチームで結束して戦う考えを強調した。 -就任の経緯は。 「監督経験がなく不安だったが高島雄大社長から、皆でサポートするとの言葉をいただいた。選手時代に勝利に関われなかった悔しさがあった。自分が以前なし得なかったチームの力になることができれば、それが一番だと引き受けた」 -目指す監督像は。 「選手をどのように配置するかが重要だと思っている。選手が自身の判断で試合を進められるように導くのが一番。多くを語らず練習の中で落とし込み、選手が吸収して試合に生かすのが理想」 -磐
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⚽中山雅史新監督「勝利へ全身全霊」 J3沼津、就任記者会見
サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津は17日、中山雅史新監督(55)の就任記者会見を沼津市内で開いた。古巣で監督としてのキャリアをスタートさせた中山監督は「全身全霊を込めて勝利に向かっていきたい。野心いっぱい」と、熱っぽく語った。 沼津は昨季、18チーム中15位。得点やシュート数などからも「足りない部分が多すぎる」と課題を挙げた。目指すサッカー像は「攻守一体」。コースを作りポジションをとって「当たり前のことを当たり前にやって、その上でいいプレーを表現できるようにしたい」と話した。 同席した高島雄大社長は中山監督を起用した経緯にも触れ「モチベーターで質の高いトレーニングを構築できる
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心の不調、支援につなげる「ゲートキーパー」 清水町が養成講座 23日、町役場
清水町は23日午前10時から、町民を対象に、心の不調に悩む人の支援につなげる「ゲートキーパー」の養成研修会を町役場で開く。参加費無料。 町自殺対策推進計画の事業の一環で、町民が心の不調への対応について考える機会にする。自殺の現状や身近な人への声のかけ方、必要な支援につなげる方法などを紹介する。 定員は30人で先着順。19日までに申し込みが必要。問い合わせは町福祉介護課<電055(981)8204>へ。
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手揉製茶 伝統の技披露 沼津の保存会
沼津茶手揉(もみ)保存会(野崎正人会長)は13日、新春恒例の手揉技術競技会を沼津市の愛鷹地区センターで開き、会員が技術を競い合った。 12人が4チームに分かれて参加。昨春に摘み取り、冷凍保存した「やぶきた」計約8キロをほいろに広げ、伝統の技を披露した。 会員は茶葉を空中に舞わせて水分をとばす「葉振るい」や形状を整える「こくり」など6工程を約5時間かけて進めた。 (東部総局・山本萌絵佳)
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ペット同行避難、ポイントは 清水町で研修会 準備など確認
清水町は12日、大規模災害発生に備えたペットの災害対策研修会を町防災センターで開いた。ペットを飼う町民ら9人が県動物愛護推進員や獣医師から同行避難について理解を深めた。 参加者は講義形式で、ペット用の備えが5日分必要であることや持ち出すものの優先順位、日頃の健康管理の重要性などを学んだ。また、県動物愛護推進員の茶谷千穂さんが犬のケージへの順応訓練を実演。ペットの様子をよく見て訓練を進める必要があることを強調した。茶谷さんは「(避難所では)互いに協力しあってどのペットも困ることのない環境をつくることが大切」と話した。 会社員の露木久代さん=沼津市=は「避難用品の準備が必要と分かった。ペット
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ヤングケアラーの支援加速 静岡県がピアサポート導入 経験交え寄り添う
大人に代わって子どもが家事や家族の世話をするヤングケアラーへの支援が静岡県内で加速している。県は本年度、かつてヤングケアラーだった元当事者が子どもの相談に応じるピアサポート事業を開始した。県の委託を受ける一般社団法人「ルミナス」(沼津市)の尾朝健太郎代表理事(53)は「ヤングケアラーとして接するのではなく、ふんわりと関わって、あの時助かったと思ってもらえるような支援にしたい」と在り方を模索する。 困り事を抱える子どもの手助けをしているルミナスは、ピアサポート事業として沼津、富士、御殿場の3市で月に2回以上、子どもたちが食事を楽しむ場を設けている。学習支援も行っていて、元当事者の家庭教師、宮
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20歳の門出を祝福 沼津「手をつなぐ育成会」
知的障害者の家族などでつくる「沼津市手をつなぐ育成会」(尾藤正弘会長)は9日、障害のある2人の「二十歳の集い」を同市のサンウェルぬまづで開いた。根上真緒さん(20)と浜道真緒さん(20)が家族や恩師の祝福を受けながら、新たなスタートを切った。 2人の人柄や職場での様子などを本人へのインタビューを交えて紹介した。尾藤会長は「責任ある行動が求められる人生の大きな節目。周囲の笑顔の中心にいられるように」と激励し、記念品と花束を手渡した。 新成人を代表し、浜道さんは「大人としてきれいな言葉遣いができるようになりたい」と決意を語った。
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仕事選びに「清水町企業図鑑」 サイト開設、地元社員の生の声紹介
清水町はこのほど、UIJターンの促進を目的に、町内企業を紹介するウェブサイト「清水町企業図鑑」を作成した。担当職員が取材し、7企業の社員の声を集めた。 コロナ禍で採用活動が難航しているとの企業からの声を受け企画した。ウエディングプランナーや酵素風呂の経営など、多彩な分野で働く社員の1日や会社の第一印象、やりがいなどを働く様子を収めた写真付きで示している。 担当者は「就職サイトとは異なり、社員の生の声を掲載した。町内で働くイメージがしやすいはず」とアピールする。 2023年1月8日の「二十歳の門出」の式典で参加者にPRし、地元企業の雇用支援につなげる。今後、掲載企業を増やし大学の就職相談
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Jリーガー起業 沼津出身の鈴木選手(FC東京) 新会社でサッカー教室
沼津市出身でサッカーJ1FC東京のDF鈴木準弥選手(26)が、社会貢献を目的にした会社「準弥」を同市に立ち上げた。自ら社長を務め、サッカースクールをはじめとする多様な事業を展開する。「生きてて楽しいと思えるような地域にしたい。現役Jリーガーがやることに価値がある」と意気込む。 鈴木選手は清水エスパルスユース、早大、ドイツ3部VfRアーレンとキャリアを重ね、2019年にJ3藤枝MYFCに入団。さらにJ2ブラウブリッツ秋田を経て、21年からFC東京に所属している。キックの精度を武器に上位カテゴリーへ駆け上がった。藤枝時代は試合やアルバイトを通し、サポーターと地域からの応援を身近に感じたという。
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SPAC芸術総監督 宮城聰氏講演要旨 多様な価値観、演劇発信 サンフロント21懇話会
静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」の第28回全体会が22日、沼津市で開かれ、県舞台芸術センター(SPAC)芸術総監督の宮城聰氏が「世界から見た日本の芸術 そして静岡のこれからは~県東部地域における文化力の向上に向けて」をテーマに記念講演を行った。 同懇話会の伊東哲夫運営委員長は2023年度の活動方針案を説明した。方針案の基本テーマには、コロナの時代に即した伊豆東部の観光創造、文化力向上を支援▽愛護から共生へ。動物と人との一層の近接化支援―など4項目が示された。 講演要旨 宮城氏の講演要旨は次の通り。 歴史をさかのぼるとどの時代、地域にも演劇はある。人とつながる手段、他人
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静岡人インタビュー「この人」 日本とモルディブをつなぐ団体の代表 サウドラ アハメッドさん(清水町)
日本と、インド洋に浮かぶ島国モルディブ共和国をつなぐ非営利団体「モルディブ ジャパン ネットワーク」で、モルディブ側の代表を担う。清水町出身の妻と運営する。町の生徒とモルディブの中学生らを結ぶオンライン交流会を町に働きかけ実現させ、現在も取り組んでいる。同国第二の都市アッドゥ出身。41歳。 -団体の活動内容は。 「日本にモルディブと結ぶ団体はほとんどなく、2008年の立ち上げ以降、フェイスブックに寄せられる多種多様な相談に対応している。15年には、きれいな水の大切さを伝えようと現地108の学校などに浄水器を贈った。活動は大使館に報告し、情報共有している」 -オンライン交流会の手応えは。
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南小の北校舎改築へ 清水町議会、設計業務予算を可決
清水町議会12月定例会は20日の最終本会議で、南小の北校舎改築に向けた設計業務費8025万円を盛り込んだ2022年度一般会計補正予算案を賛成多数で可決した。北校舎は建て替える方針。 築50年以上経過し、老朽化などが問題になっている南小の北校舎について、町は22年度当初予算で調査費を計上した。調査結果などを踏まえ、町として建て替えが必要と判断した。早急に取りかかりたいとして、債務負担行為補正で対応した。国の方針に基づいて21年3月に策定した「学校施設長寿命化計画」では、大規模改修予定としていた。 反対討論には5人、賛成討論には3人が登壇した。反対意見として「地域の住民と十分議論を尽くすべき
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冬の夜空に大輪 ネッツトヨタ静岡 沼津、松崎、静岡で花火
沼津市のネッツトヨタ静岡は17日夜、地域を元気づけようと静岡県内3カ所で花火を打ち上げた。 静岡市葵区の田町緑地スポーツ広場と松崎町の松崎港、沼津市の千本浜公園でそれぞれ約5分間にわたり、鮮やかな大輪が夜空を彩った。同公園では約130発が打ち上げられ、地元住民らが冬の花火を楽しんだ。 同社は新型コロナウイルス収束を願い、約2年前から花火の打ち上げを行ってきた。今回は、県内各地で台風による被害が発生したことを受け、復興祈願の思いも込めて実施した。
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イルカショーで交通安全呼び掛け 沼津・三津シーパラダイス
沼津市と交通安全協会沼津地区支部、沼津署などは18日、交通安全啓発イベント「三津シーde交通安全」を同市内浦の伊豆・三津シーパラダイスで開いた。年末の交通安全県民運動の一環。 来場者に人気のショーでは、署員や交通安全指導員のほかに、同館のマスコットキャラクター「うちっちー」とイルカの「ウェズン」「アリア」が登場。同署管内で運動の重点としている高齢者対策や夕暮れ時と交差点での事故防止、飲酒運転根絶を訴えた。 観客に向けて○×クイズを出題。自転車は保険に入らなければならないか、小学生の事故は登校時間が最も多いかなどの問題に、イルカがジャンプの数で正解を示した。 パトカーと白バイ
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中高生10個人・団体を表彰 沼津千本ライオンズクラブ
沼津千本ライオンズクラブ(相良優太会長)は18日、部活動やクラブ活動で優秀な成績を収めたり、社会貢献活動に尽力したりした中高生をたたえる「千本賞」(静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式を沼津市民文化センターで行った。市内の10個人・団体が表彰を受けた。 相良会長が受賞者にに賞状を手渡した。受賞者を代表して、6月に都内で開かれた全国高校生大作書展で文部科学大臣賞を受けた萩原彩加さん(沼津西高3年)があいさつし、「制作は挫折の連続。いい作品ができた時の達成感は何物にも代えがたい。人間的に成長できるのが書道のいいところ」と述べた。現在取り組んでいる受験勉強にも生かされていると話した。 萩原さん以
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新体操 華麗な演技 沼津のクラブ、園児から高校生
沼津市を中心に活動する「沼津香陵新体操クラブ」(秋山仁美代表)は17日、第25回演技発表会を市民文化センターで開いた。園児から高校生までの生徒69人が練習の成果を披露した。 生徒はグループや個人で舞台に立ち、フープやボール、リボンなどの演目を発表した。最後の集団演技には全員が参加し、マイケル・ジャクソンの楽曲「ヒール・ザ・ワールド」のリズムに合わせて、華麗な演技を披露した。 卒業生らによる発表も行われた。
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記者コラム「清流」 面接のような語る会
会場は役場の応接室。仕切り越しにスーツ姿の町幹部。学生時代の自分なら、この時点で緊張して逃げ出したくなるだろう。清水町が初めて開いた、町長ら三役と新幹線通学支援事業を使う大学生がまちづくりを語る会。盛り上がったようには見えなかった。 学生たちが順に、町への要求や課題を話す。町の幹部は返答として行政の仕組みを解説したが、実現の難しさを伝えた場面では、できないことの言い訳にさえ聞こえた。その後は職員の気遣いもあり和やかな雰囲気となったが、全体的には面接のよう。学生は「お堅い。円になっていたら違ったかも」と話した。 事業は若年層の人口流出抑制が目的だ。初の試みとはいえ、学生の思いを聞く機会とす
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健康増進や災害時支援へ 長泉町、杏林堂と協定
長泉町と杏林堂薬局(浜松市中区)は14日、町民の健康増進や災害時支援へ包括連携協定を締結した。 健康づくり▽高齢者支援▽災害時の支援などの7項目に基づき、具体的な内容を協議する。町役場で行われた締結式では池田修町長と小河路直孝社長が協定書にサインした。小河路社長は「地域の期待の大きさが伝わる。健康寿命延伸に尽くしたい」と話し、池田町長は「想定を上回る自然災害が起きている。協定締結は意義深い」と歓迎した。 同社は4月末に長泉店をオープンし、協定を結ぶのは14件目。
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新人山本氏 現職を訪問 清水町長選、直接対峙に緊張感
来年4月の任期満了に伴う清水町長選に立候補を表明している2氏が14日、同町役場で顔を合わせる場面があった。山本文博町議(65)が保護司活動で法務大臣表彰を受け、関義弘町長(68)を表敬訪問した。2人があいさつ以外でじかに話すことはなく、選挙戦に向け緊張感が漂った。 山本氏は所属する沼津地区保護司会のメンバー6人と共に訪れた。18年にわたる活動への表彰で、「励みは罪を犯してしまった人の社会復帰。これからも頑張っていきたい」と語った。関町長は「再犯率が高い傾向。更生保護に対する期待は高まっていると認識している」と原稿を読み上げた。歓談では保護司会側が最近の犯罪傾向などを説明した。 関町長は元
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裾野東中美術部 防災倉庫に壁画 地域住民と交流楽しむ
裾野市立東中美術部はこのほど、同市平松富士見台区の依頼を受け、地区の防災倉庫の壁画を完成させた。コミュニティースクールの一環。子どもたちは地域住民との交流を楽しみながら、地元の依頼に応えた。 市が学校ごとに配置したコミュニティースクールディレクターの佐々木裕子さん(62)が、地域と学校の橋渡し役を担った。大和田進区長(67)から「ペンキがはげてしまった壁の装飾を学校にお願いしたい」との相談を受け、学校とつないだ。 壁画は、防災倉庫にちなみ水の大切さを訴えたデザイン。美術部メンバーがアイデアを出し、地元住民が選んだ。生徒らは住民の助言を受けながら、約2カ月かけ完成させた。2年河口巧磨さん(
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税に関する作品 19日まで展示 清水町
清水町納税推進委員会は19日まで、町内の小中学生から寄せられた本年度の税に関する習字、ポスター、作文の優秀作品を同町堂庭の町地域交流センターで展示している。 3部門に計650作品が寄せられ、同委員会表彰の優秀賞17作品を展示した。公共サービスと税の関わりを訴える作品が並ぶ。 各部門の優秀賞の受賞者は次の通り。 習字 古沢優夏(清水小6)石田桃々佳(同)芹沢江梨花(西小6)遠嶋菜桜(南小6)平井奏夢(清水小6)小林斗翔(南小6)古本胡桃(西小6)▽ポスター 山川有希(南小6)正木那奈(清水小6)古沢優夏(同)鈴木奏音(南小6)池谷琴美(清水小6)菊田姫海(西小6)東杏恋(南小6)▽作文
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夏休みの思い出 児童らの絵画表彰 長泉町
長泉町のベルナール・ビュフェ美術館は11日、県内の幼児と小中学生を対象にした「第42回絵画展」(静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式を同町で開いた。 「夏休みの思い出」をテーマに1792点の応募があり、最高賞の金賞など入賞・入選作品300点を6部門ごと選んだ。ヒマワリやアサガオを育てた様子や虫取り、手筒花火の鑑賞など今夏の体験を生き生きとしたタッチで描いた作品がそろった。 表彰式には入賞者123人が参加した。同美術館の石田伸吾常務理事が表彰状を手渡した。 入賞・入選作品は2023年1月7日~3月5日に開く「ちいさなアーティスト展」で展示する。 各部門の金賞受賞者は次の通り。 幼児 名
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手話言語条例制定 清水町長方針示す 町議会一般質問
清水町の関義弘町長は7日の町議会12月定例会で、手話言語条例を制定・施行する方針を示した。石垣雅雄氏(公明党)の一般質問に答えた。 同条例は手話の普及促進で、ろう者とろう者以外が共生する地域を目指すもので、内容や制定・施行の時期は今後詰める。町によると、聴覚の障害者手帳を持つ人は82人(2021年度末時点)。このうち、言語を手話のみで生活している人は7人という。 町内には県認定手話通訳者や手話通訳士はいない。必要とする人には、町社会福祉協議会が沼津市内の通訳士らの派遣を受けているという。
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プロとバイオリン演奏 清水中生、セッション体験
清水町立清水中はこのほど、第一線で活躍する演奏家を招いた芸術鑑賞教室を同校で開いた。全校生徒約600人がプロの美しい音色を体感し、代表生徒が一緒に演奏を披露した。 東京交響楽団ソロ・コンサートマスターの矢部達哉さんとショパン国際ピアノコンクールで3位となった横山幸雄さんが、「タイスの瞑想(めいそう)曲」やバイオリンソナタなど6曲を披露した。このうち、バイオリンセッション体験として、代表生徒と共演し「かえるのうた」を演奏した。生徒は昼休みなどを活用して練習してきたという。3年名和滉人さん(15)は「すごく緊張したがいつも通り演奏できた。プロのすてきな音が聴けた」と話した。 同校はコロナ禍で
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歩いて地域通貨ゲット 清水町、健康増進アプリ配信
清水町は30日、ウオーキングを通じて町民の健康づくりを促すアプリ「PLUS-Walk(プラス・ウオーク)清水町」の配信を開始した。歩数に応じて独自のポイントがたまり、町の地域通貨「ゆうすいポイント」に交換することができる仕組み。楽しみながら継続して健康習慣をつけてもらうことを目指す。 アプリは歩数の計測のほか、体重や血圧などの記録もでき消費カロリーも表示される。データはグラフで確認できる。ポイントは町が「健幸スポーツの駅」に指定するプールやジムの利用でもためることが可能。 町によると、2019年の調査で約10年前と比べて運動する人が減少しているという。コロナ禍による活動自粛で運動がしづら
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ホッケー代表 清水町の3人活躍誓う U-12東海ブロック
ホッケーU-12(12歳以下)ドリームキャンプの東海ブロック代表に選出された杉山智風さん(12)=清水小6年=、土屋八信アハメッドさん(12)=同=、小出樹さん(11)=清水西小6年=がこのほど、清水町役場の関義弘町長を訪ね、今後の活躍を誓った。 3人は清水町ホッケークラブジュニアの所属。キャンプは12月3、4日に京都府で行われる。 杉山さんは「今まで練習したことを生かしたい。コミュニケーションをとって日本代表になりたい」と語り、土屋さんは「選ばれなかった人の分も経験したい」と話した。小出さんは「オフェンスの技術を学んで楽しみたい」と意気込んだ。 清水町では2003年の静岡国体でホッケ
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清水町・まほろば館 菜園を無料提供 食育と親子触れ合い創出
清水町は本年度から、町図書館・保健センター複合施設「まほろば館」の裏の空きスペースを整備した菜園「まほろばポタジェ」を町民に無料で提供している。本年度の提供を終了する11月末を前に、利用者が野菜の手入れに通う。 食育と親子の触れ合い機会創出を目的に企画した。菜園は約3平方メートルで、8家族分用意した。地元農家の武藤正一さん(76)が指導役を務め、町職員も水やりをするなど野菜の様子を気にかけた。 11月上旬、主婦田代綾乃さん(31)は夫の大さん(40)と娘の希ちゃん(3)と収穫に訪れた。これまで、ナスやピーマンなど10種類の野菜を栽培し、夏場は毎日手入れに通ったという。 田代さんは「(娘
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J3沼津の未来「明るく」 ライセンス維持へ本拠地改修、照明点灯
サッカーJ3アスルクラロ沼津は20日、本拠地、沼津市の県営愛鷹広域公園多目的競技場で、改修を終えた照明の点灯式を行った。Jリーグライセンス維持に必要だった今季中の照度不足解消が実現し、来季に向け課題の一つがクリアされた。 式はホーム最終戦後に行われ、菅井拓也主将のほか、川勝平太知事、頼重秀一沼津市長らも参加し、LED化した全投光器330台を点灯した。これまでの3倍の照度(1500ルクス)でともると、サポーターから歓声と拍手が上がった。 同市の会社員庄司崇彦さん(48)は「地域で盛り上げようとした成果が点灯の形で見えた。照明のように明るい未来が開けるといい」と期待した。富士市の自営業小野貴
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特殊詐欺防止へポスター作製 裾野署と静岡ブルーレヴズ
裾野署はこのほど、静岡県内をホストエリアとするラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズと連携し、特殊詐欺被害防止を訴えたポスター60枚を作製した。このほど、山下安則署長が裾野市内で合宿中のチームを訪ね、矢富洋則選手(27)に感謝状を手渡した。 ポスターは昨季の最終戦で、矢富選手がボールを持ちながら相手選手をかわして走る写真を使用。ボールを守りながらトライを目指すラグビーにかけ、「大事なものは渡さない」「キャッシュカードを預かりますは詐欺」などと呼びかけている。同じデザインのチラシも2千枚作製し、同日、同署とチームスタッフが長泉町のJAふじ伊豆長泉産直市での啓発に活用した。 管内でキャッシ
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⚽J3沼津 高島氏の社長就任正式発表 鹿島アントラーズで指導歴
サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津を運営するアスルクラロスルガ(沼津市)は15日、渡辺隆司社長の退任と、後任にJ1鹿島アントラーズで指導歴を持つ高島雄大氏(55)の就任を正式発表した。山本浩義会長も退き、後任に都内不動産会社経営の谷強氏(54)が就くことも明らかにした。いずれも12月1日付。 関係者によると、高島氏は三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を退社後、1993年にアントラーズ入社。事業部長、育成部長などを歴任し、日本代表FW上田綺世らを輩出した。 谷氏は国内外で事業展開する三ツ星不動産サービスの代表。J3のYSCC横浜のスポンサーで、2020年に株主となった。サッカー選手育成
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⚽アスルクラロスルガ社長に高島雄大氏 会長に谷氏
サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津を運営するアスルクラロスルガ(沼津市)の渡辺隆司社長が退任し、後任にJ1鹿島で指導経験を持つ高島雄大氏が就任することが14日、関係者への取材で分かった。山本浩義会長も退き、後任には都内の不動産会社経営、谷強氏が就く。いずれも12月1日付。近く正式発表する。 J3沼津は来季から新監督にクラブOBの中山雅史氏を迎えることも決まり、近年低迷するチームの再建へフロントと現場の指導体制を一新する。 関係者によると、高島氏は鹿島の育成部長を務め、2011年に鹿島が始めたアカデミー強化策にも取り組んで日本代表FW上田綺世らを輩出した。谷氏は国内外で事業展開す
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⚽“ゴン監督”沸き立つ沼津 サポーター「東部盛り上げて」 J3来季就任
サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津の来季監督に、クラブOBの中山雅史氏(55)の就任が発表され、沼津のサポーターからは14日、低迷するチーム再建や県東部を盛り上げてほしいと期待の声が聞かれた。 今季の沼津は波に乗りきれず低迷し、14日現在、8勝7分け18敗の15位。年間成績も2018年の4位を最後に、2桁台に沈んでいる。会社員の村松和幸さん(50)=沼津市=は「この2年間くらい閉鎖的な空気を感じていた。選手がのびのびプレーできる環境をつくってほしい。ゴンさんならやってくれる」と力を込める。 主婦の渡辺結香里さん(39)=同市=は、本拠地の設備不足で昇格が不可能であることなどで、
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新型コロナ抗原検査キット 配布対象年齢を拡大 清水町
清水町は11日、無料配布中の新型コロナウイルス感染の有無を調べる抗原検査キットの対象を、中学生以上64歳以下の有症状者に拡大すると発表した。配布期間は12月15日まで。 これまでは18歳から39歳に限定していた。年齢以外の要件は同様で、基礎疾患がないことや妊娠中でないことなどを満たしている必要がある。配布は宅配で、1回の申し込みにつき2個分を配布する。 受け付けは、14日9時から町のホームページやLINEで予約を開始し、12月14日午後5時で終了する。
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女性への暴力根絶 サシェ制作し表現 清水町商工会
女性に対する暴力をなくす運動期間(12~25日)を前に、清水町商工会女性部は9日、キャンドル素材に香りをつけて装飾した雑貨「アロマワックスサシェ」の作成会を町商工会館で開いた。 女性部員の交流やつながりづくりを目的に、昨年から運動に合わせて活動している。今回は11人が参加し、運動のシンボルになっているパープルリボンにちなみ、紫色を基調とした作品を制作した。キャンドル素材を固めた後、ドライフラワーなどで思い思いに装飾。部員同士会話を楽しみながら、自分だけのサシェを作り上げた。 作品は11~25日に、町役場1階で運動啓発ポスターと一緒に展示する。
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児童ら栽培のキク、役場玄関彩る 清水町
清水町の町の花キクを紹介する菊花展が11日まで、町役場の正面玄関で開かれている。菊友会会員5人が育てたキクと町内3小学校の児童が栽培したドームギク58鉢が来庁者の目を楽しませている。 来年の町制施行60周年を前に、小学生に町の花に親しんでもらおうと実施した。児童は5月ごろから委員会活動で栽培を始め、水やりに取り組んできた。 町の担当者は「町の花をPRし、見て心が癒やされたら」と話した。来年は数を増やし、中学生の参加も検討している。 清水町は町制10周年を記念し、1973年に町の花にキクを選んだ。毎年11月にはキクの普及に取り組む同会が育てた花を展示している。
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飛龍高自動車工業科 EVやPHEV学ぶ 分解や組み立て、試乗も
沼津市の飛龍高自動車工業科は8日、専門家を招き電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)を学ぶ講習会を同校で開いた。主に自動車整備士を目指す1年生18人が参加し、実習を通して最新技術に触れた。 実習はEVとPHEVのグループに分かれて実施。EV班は、日本自動車教育振興財団(東京都)の清水譲二技術顧問が講師を務め、生徒は座学後に1人乗りの教育用EVの分解と組み立てに挑戦した。EVの構造や工具の使い方などに理解を深め、組み立てた車の試乗もした。 PHEV班は、東海三菱自動車販売(静岡市駿河区)の用意した2台を使って、自動パーキングの様子などを車内から見学した。 EVの分解を行
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女子中学サッカーチームが花を植栽 沼津・愛鷹広域公園
沼津市を拠点に活動する女子中学サッカーチーム「T-Dream」がこのほど、同市の愛鷹広域公園で花を植栽した。来園者に親しみを持ってもらうため、同公園が展開する「ひとり一鉢運動」の一環。 約20人が参加した。公園内に設置されたプランターにパンジーとビオラを2株ずつ計194株を植えた。裾野市立西中1年の渡辺ののはさん(12)は「隣の鉢と違う色の花を植えた。楽しい」と話した。 花は来年5月ごろまで楽しめる。
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絵画や書など320点 清水町民の力作展示 13日は発表の部
第52回清水町芸術祭(町、町教委主催)が30日まで町地域交流センターで開かれ、町民が芸術文化活動の成果を披露している。 展示の部では園児から90代までの町民が約320点の絵画や陶芸作品を寄せた。書道や工芸など部門ごと、3回に分けて展示する。前期が9日まで、中期は11~19日、後期は22~30日まで。生け花などの展示は11~13日に行う。特別展示として、町内5作家の作品を1カ月間並べる。 発表の部は13日に行い、町内29団体が日本舞踊、フラダンスなどを披露する。一部は映像で出演する。
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救急受診アプリ活用して 芸人とPR動画作成 駿東伊豆消防本部
消防庁の救急受診アプリをPRしようと駿東伊豆消防本部はこのほど、吉本興業「静岡県住みます芸人」のさこリッチさんとコラボレーションした啓発動画を作成した。 動画は「救急マン危機一髪~全国版救急受診アプリQ助編」。さこリッチさん扮(ふん)する救急マンが人命救助するうちに体調が悪くなり、救助者にアプリを使うように促す内容になっている。 アプリは具合の悪い人の症状に合わせて、項目を選択し救急車を呼ぶ目安を判定することができる。救助者の判断を支援するほか、救急車の適正利用などにもつなげる。 さこリッチさんは「落ち着いて利用してもらえたら。救急マンと一緒にアプリも広まってほしい」と話した。動画作成
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5回目と乳幼児 ワクチン券を発送 清水町、22日と18日
清水町は8日までに、新型コロナウイルスワクチン5回目接種と、乳幼児(生後6カ月~4歳未満)のワクチン接種の接種券をそれぞれ22日と18日に発送すると発表した。 5回目接種はオミクロン株対応ワクチンを使用する。主に9月末までに4回目接種を受けた高齢者や医療従事者向けとして、22~30日の間に接種券を順次発送する。届き次第予約ができる。同ワクチンは2回目以上の接種を完了した12歳以上の全町民が対象。早期の接種希望者は15日まで、保健センターで電話受け付けを行っていて接種券を先行配布する。 乳幼児の対象者は約1100人で、町内2病院で28日から個別接種を始める。3回1セットで間隔を空けて接種す
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⚽J3沼津、中学生に指導 地域部活動「受け皿」に 指導者バンク構想も
教員の労働環境改善などを目的に6月、スポーツ庁が提言した運動部活動の地域移行。サッカーJ3アスルクラロ沼津(沼津市)は下部組織での強化育成とは別に、地域の埋もれた人材が中学生向けにサッカーなどのスポーツ指導を行う地域主体の運営を目指している。クラブを運営するアスルクラロスルガの山本浩義会長(61)は「地域としてスポーツ好きな子を育てたい」と語る。 子どもの減少などから部活動の地域移行を見据え、山本会長が地域の指導者らと2020年から試行的に始めた。同市を南、北、東、中央のエリアに分けて活動。南エリアでは週に2回ほど、香貫地域を拠点に市南部などから中学生が集まる。運営は県東部を中心にスポーツ
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身近な税、動画に J3沼津選手がPR 静岡県財務事務所が作成
静岡県沼津財務事務所はこのほど、税を考える週間(11~17日)に合わせ、県の税金で管理運営されている県営愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)を本拠地とするサッカーJ3アスルクラロ沼津の協力を得て、税に関する啓発動画を作成した。菅井拓也選手が登場し、税の使われ方を身近に感じる内容に仕上がった。全4回で、9日の第1回を皮切りに順次公開する。 動画は各約2~3分で、菅井選手と県職員が税のイメージや還付金詐欺、公園についてなどテーマごとに会話しながら紹介している。企画や同公園などでの撮影を職員が担い、沼津情報・ビジネス専門学校の学生が編集した。県のマスコットキャラクター「ふじっぴー」も出演する。
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戸田の特産品に列 深海魚「漁師鍋」も人気 沼津でまつり
沼津市戸田地区の特産品を販売する「戸田さんさんまつり」(実行委主催)が6日、同市戸田の戸田御浜岬公園で3年ぶりに開かれた。 市商工会戸田支所の会員らが、戸田塩や駿河湾の深海魚など地元食材を使ったメニューを販売。旧戸田村の友好市村の長野県原村、山梨県忍野村、埼玉県戸田市による特産物も並んだ。「B級グルメフェア」として、戸田の「へだトロはんぺん」のほか、近隣市町の逸品も一堂に会した。 地元有志の団体は本エビやトロボッチなどの深海魚を使った「漁師鍋」を販売し、来場者の人気を集めた。
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キッズバイク白熱レース 清水町で産業祭、和太鼓やダンス披露も
清水町は6日、産業祭と国際交流フェスタ、町キッズバイクカップ2022を同町伏見の町総合運動公園で開催し、多くの親子連れでにぎわった。 産業祭と国際交流フェスタは3年ぶり。町内を中心とした14団体による子ども向けの体験コーナーが設けられたほか、ペルーやブラジル料理の出店、伊豆総合高生の和太鼓演奏、各国のダンスステージなどが会場を盛り上げた。事業アイデアを募集する「清水町創業大会」の表彰式も行われ、4人に奨励賞が贈られた。 初開催のキッズバイクカップでは、県内から集まった約100人の2~6歳がランニングバイクで競った。4部門に分かれ白熱したレースを展開した。
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トータルテンボスが一日消防署長 御殿場市出身のお笑いコンビ
9日から始まる全国秋の火災予防週間を前に、お笑いコンビ「トータルテンボス」が5日、駿東伊豆消防本部で一日消防署長と副署長を務めた。大村朋宏さんと藤田憲右さんはともに御殿場市出身。業務体験や商業施設での啓発を通して、火災予防を訴えた。 沼津市の同消防本部で委嘱式が行われ、沼津東高出身で、署長を委嘱された大村さんは「身が引き締まる思い。職務を全うしたい」と意気込んだ。副署長の藤田さんは「心の火は消さないようにしたい」と笑いを誘いながら、「乾燥してくる時期。意識するだけで違う」と火災予防へ思いを新たにした。 2人は119番の受信体験も行った。救急車要請の模擬通報を受けた藤田さんが、状況や場所、
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女性がん経験者ら支えて20年 患者や社会に活動発信 NPO法人「オレンジティ」理事長/河村裕美氏【本音インタビュー】
静岡県内を拠点に、女性特有のがんの経験者や家族を支援するNPO法人「オレンジティ」。患者や家族が悩みを打ち明け合う「おしゃべりルーム」のほか、企業や専門機関と共同研究も行う同NPOはことしで設立20周年を迎えた。今後はより専門性を高め、患者だけでなく社会全体への発信も続けていく。 -20年を振り返って。 「がんの罹患(りかん)を経て、患者同士で助け合おうと設けたおしゃべりルームからスタートした。当時、県内には婦人科がんの患者会がなく、孤独を感じていた。生活に必要な排尿やむくみ防止のリンパマッサージなどの悩みも尽きず、自分が助かりたいとの思いから組織を立ち上げた。これまで支援を続ける中で知
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SDGs実現へ地域に提案 沼津・大平中 発表会向け準備着々
沼津市立大平中は本年度、学校全体で持続可能な開発目標(SDGs)の実現に取り組んでいる。11月下旬に行う地域への提案発表イベントに向け、3年生が中心となり準備を進める。行政や地域の団体も出展予定。大平地区に向けた情報発信の機会にする。 同校は昨年度からSDGsへの取り組みを本格的に開始した。3年生は2年時から、生き物や地域の歴史資源である石仏などSDGsに関連したテーマごとに分かれ、地域の課題解決のためにフィールドワークを重ねている。 10月下旬、福祉子ども班は大平地区センターで行われた地域の未就学児らが集う「エンゼルサロン」を訪問。工作やおもちゃで遊び、触れ合った。月ケ洞菜那さん(14
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“宮西ワールド”に夢中 清水町出身の絵本作家が読み聞かせ
清水町立図書館はこのほど、町ふるさと大使で絵本作家の宮西達也さん(同町出身)を講師に招いた「おはなし会とワークショップ」を同館で開いた。2歳から小学生20人と保護者が、宮西さんの読み聞かせや紙工作体験を通して“宮西ワールド”に夢中になった。 宮西さんはスクリーンに絵本を投影し、「のびのびおおかみ」や「ままみてて」など6作品を臨場感たっぷりに読み上げた。子どもたちは引き込まれるように物語を楽しんだ。沼津市立第四小1年の瀬川晴仁君(7)は「楽しかった。(読み聞かせの)声がおもしろかった」と声を弾ませた。 参加者は読み聞かせでも登場した「ちっちゃなトラックレッドくんとピ
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高齢者介護の負担軽減、観光活性化… 町の将来 清水中生が提言、3年間の学習成果披露
清水町立清水中3年生約200人は28日、将来も住み続けたい町にすることを目標に、柔軟な発想で考案した福祉や観光など課題の解決策を提言として、町職員に伝えた。 1年時から行ってきた総合的な学習の「清水町探究」の一環。代表生徒がプレゼンし、グループに分かれて内容を深め発表した。 大野ひとみさん(15)は認知症患者の家族の負担軽減策を提案。患者がつけることで周囲の人に手伝ってもらう目印になるバッジの作成、家族がオンラインで相談できる制度などを伝え、「緊張したが町の介護体制が整ったらいい」と話した。そのほか、観光客増加のためにラーメン店が多い特徴を生かして「清水町ラーメン」を開発する案や、公民
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優しい雰囲気の原画並ぶ 三島の絵本作家えがしらさん 清水町
三島市在住の絵本作家えがしらみちこさんの作品「あきぞらさんぽ」の原画展が29日、清水町立図書館で始まった。11月29日まで。 10月27日からの読書週間に合わせ、地元の作家に親しんでもらおうと企画された。同作品はえがしらさんの「おさんぽシリーズ」(全5種)の一つで、主人公の女の子が秋の自然の中を散歩するストーリー。柔らかく優しい雰囲気の原画17枚が並ぶ。 同図書館は開館3年目で、原画展の開催は初めて。企画した司書の秋田桂輔さん(37)は「本物の原画を見るという体験を通して絵本を好きになるきっかけにしたい。今後も地元の作家さんとの企画をしていけたら」と話す。
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香貫活性化へ初のマーケット 出店やワークショップ 沼津
地元店舗による商品販売やワークショップを開く「香貫ローカルマーケット」(実行委主催)が29日、沼津市下香貫の沼津御用邸記念公園で初開催され、多くの人でにぎわった。 市内5地区が連携して、地域活性を目的に各地で開く沼津ローカルマーケットの一環。香貫地域にゆかりの沖縄料理や青果店など19ブースの出店や、ダンスステージも開催した。公園で拾った松ぼっくりでハリネズミの置物を作るワークショップも子どもたちの人気を集めた。 実行委員長は、香貫地域に移住して3年目の原川萌佳さん(34)が務めた。コロナ禍で家にいる時間が多い中、近所の人に声をかけてもらった経験などから地域に恩返ししたいと開催を決めた。原
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風、花、自由 写真で表現 SBS学苑生、沼津で展示会
SBS学苑イーラde沼津校の「花と風景の写真講座」の受講生らでつくる光彩会沼津の写真展(静岡新聞社・静岡放送後援)が11月2日まで、沼津市大手町のしずぎんギャラリー四季で開かれている。 風、花、自由の3テーマで受講生と講師の計10人が40点を出品した。風を主題とした作品には、東伊豆町稲取で撮影した風力発電機とススキの様子や、風に吹かれるこいのぼりを写した写真など多様な題材の力作が並ぶ。 講師の後藤勤さん(80)は「目で見える風と作者の頭の中でイメージした風が表現されている作品を選んだ」と話した。
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狩野川 力合わせ疾走 沼津でレガッタ
第11回狩野川レガッタ(県スポーツ協会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が29日、沼津市中心部の狩野川で開かれた。30~60代までの50人が参加し、白熱したレースを展開した。 コースは狩野川に架かる永代橋から御成橋付近までの約200メートル。底が五角形の船で競うこぎ手4人、かじ手1人の「ナックルフォア」には10組が挑戦し、声を掛け合って水面を滑るように駆け抜けた。
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英語での発信力どう強化 教員が授業見学 文科省の「研修協力校」清水町立西小
文部科学省の研修協力校に指定されている清水町立西小でこのほど、発信力強化を目的にした英語の公開授業が行われた。1、3、6年生のクラスで開かれ、静岡県東部の英語を担当する教職員ら約70人が授業を見学し、改善点などを話し合った。 同校は児童の1割以上が外国籍で、多文化に触れている児童が多い。6年生のクラスでは、未来の友達に校区のすてきなところを紹介することをテーマにタブレットを用いて授業を行った。教員らは、子どもたちがペアになって自分のお薦めを英語で伝え合う姿を見学した。 全体会では授業を振り返り、教員らから「テンポ良く会話ができていた」「原稿に頼りすぎている」などの意見が出た。仏教大教育学
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明治安田生命 清水町に40万円寄付
明治安田生命保険は27日、全国で展開している「私の地元応援募金」として清水町に40万5千円を寄付した。町役場で贈呈式が開かれ、沼津支社沼津中央営業部の高野裕営業部長が、関義弘町長に目録を手渡した=写真=。 同社の従業員が出身地や前の勤務地などゆかりのある地域を選んで寄せた募金に、会社の拠出を上乗せした。 高野営業部長は「地元の健康づくりやスポーツに役立ててほしい」と話した。 寄付金は健康づくりの事業に役立てる予定。
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江原素六 史跡ツアー 沼津・金岡小児童 地元偉人功績学ぶ
沼津市立金岡小の4年生100人がこのほど、明治期に県東部の産業振興や教育発展の礎を築いた江原素六翁(1842~1922年)ゆかりの史跡を巡り、地元の偉人の功績を学んだ。 地域の人に学校現場に参画してもらう「チーム学校実現事業」として、地元顕彰会の9人が案内役を務めた。児童は戦時中に供出された素六の銅像の代わりに設置された「身代わり玉石」や、愛鷹山麓の領地払い下げ10年を記念して作られた石碑、素六が酪農に取り組んだ牛牧場跡、墓などを見学した。 各所では、会員が功績やエピソードを解説し子どもたちは真剣に聞き、質問もして理解を深めた。阿久根大稀君(9)は「たくさんの石碑が残されたほど地域の人に
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記者コラム「清流」 コロナ終息の入り口に
新型コロナウイルスの水際対策大幅緩和や全国旅行支援の開始-。国の取り組みにウィズコロナを感じる。週末には、周辺市町のイベントも復活している。 清水町は地域通貨の利用促進を目的に、町内の個店が集まる催しを実施。多くの町民らが降雨の中、店の前に列を作っていた。裾野市でも市民向けの「ふれあいフェスタ」が開催された。出展者の1人は盛況ぶりに驚きながらも笑顔を浮かべていた。にぎわいの中、子どもたちが露店の食べ物をほおばったり、走り回ったりする姿を見るのは久しぶりで2019年にタイムスリップした気分になった。 復活をうれしく感じながら、「コロナで中止」の記事をもう書きたくないと思う。できる対策を続け
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除草剤の大量購入 不審客対応を訓練 裾野署、JAふじ伊豆
安倍晋三元首相の銃撃事件や来年のG7広島サミット開催を受け、裾野署はこのほど、JAふじ伊豆と連携し、爆発物の原料になり得る除草剤の大量購入を想定した不審者対応訓練を、長泉町下土狩のながいずみ営農経済センターで行った。 警察庁が爆発物の原料になり得るとして、化学物質に指定している塩素酸ナトリウムの大量購入を求める客の来店を想定。職員が「一度にどれくらい買えますか」などの不審な電話を受けた後、警察に通報。実際に来店した後も声をかけ、身分証明書の提示を求めるなどした。 田代祐輝警備課長は「テロは身近になっている。目を背けたり変な動きをしたり不審な点がある場合は迷わず通報してほしい」と呼びかけた
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寛平さんマラソン「沼津の夜景楽しんで」 23年3月25日開催
お笑いタレントの間寛平さんは20日、自身が発起人の「寛平アメマナイトマラソンin沼津2023」(静岡新聞社・静岡放送後援)を来年3月25日に沼津市で開催すると発表した。ことし3月に続き3回目の開催。同市の沼津ラクーンよしもと劇場で開いた記者会見で、間さんは「夜景を見ながら走るマラソンはどこにもない。きれいな町並みの沼津を全国の人に知ってもらうのが一番の目標」と語った。 大会は前回と同様で25キロ、10キロ、5キロコースを設定。距離に応じて狩野川や千本浜、香貫山など沼津の名所を巡る。今回はより多くの参加者に夜景を楽しんでもらおうと、日中のスタートだった10キロの開始時間を25キロと同じ午後5
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道に迷った男児を保護 裾野署、高校3年生に感謝状
道に迷った男児を保護したとして、裾野署は20日、御殿場南高3年の勝又咲依さん(18)=裾野市=に署長感謝状を贈った。 勝又さんは3日午後7時半ごろ、同市稲荷で下校中、母親が先に帰ってしまったという男児=年長=に「助けてください」と声をかけられた。勝又さんは泣いている男児を見て「何とかしなくては」と一緒に男児の自宅まで歩いたが、母親がいなかったため警察に通報し、保護に貢献した。 同校で感謝状を受け取った勝又さんは「無事で良かった。自分の周りでも(子どもの事故が)起きていると感じた。ニュースに関心を持ちたい」と話した。山下安則署長は「勇気ある優しい行動に感謝している」とたたえた。
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ふるさと大使に絵本作家宮西達也さん 清水町が委嘱
清水町は17日、同町出身の絵本作家宮西達也さん(65)を4期目の「ふるさと大使」に委嘱した。任期は4年。 宮西さんは2010年からふるさと大使を務め、町のイメージキャラクター「ゆうすいくん」のデザインや読み聞かせなどの活動を精力的に行ってきた。今後は、来年の町政60周年を記念したシンボルイラストのデザインも手がけ、町内での原画展も検討している。 宮西さんは「みんなで60周年を盛り上げていきたい。ゆうすいくんをアピールしていく」と抱負を述べた。
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記者コラム「清流」 秘境と言いたくない
人口約50人の沼津市井田地区は、集落が山と海に囲まれていて、人々が豊かな自然の恵みを生かした地域振興に励んでいる。古墳、池、寺社などがコンパクトに位置し、田畑が海に近接している景色は、人々がこれまで懸命に生きてきた痕跡のようでいとおしく感じる。 市街地から距離があり魅力が詰まった井田は、私にとって「秘境」という言葉がぴったりだ。地域を紹介する記事で使いたくなったが、話を聞かせてくれた人たちの顔が頭に浮かび、やめた。 私が興味深く感じた自然と地形も、集落に病院や学校がないことも住民にとっては当たり前。秘境という形容は自分の立場にたちすぎていて一方的だ。伝わりやすさや主観も重要だが、地域に寄
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妊娠や育児 ママの不安、ラジオで解消 三島の助産師多田さん放送
三島市の助産師多田和子さん(53)がこのほど、エフエムみしま・かんなみ「ボイス・キュー」で、妊娠中や子育て中の女性の孤独や不安を解消するヒントを発信するラジオ番組を始めた。祖父母世代との意見の違いに悩む妊婦や、育児に奮闘する家族を励ましている。 番組は「助産師ただちゃんのこんな声ですみません」(毎月第1、3水曜日)。午後1時15分から15分間で、助産師として蓄えた知識を自身の出産、育児の経験を交えて紹介する。9月の放送では、「妊娠は病気ではない、だからこそつらい」をテーマにした。妊娠は通常の生活からさらにタスク(作業)が増えると捉え、自分の能力を超えるまで頑張らないことが大切と、妊婦らに語
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痴漢被害は相談を 高校生に呼びかけ 裾野署が啓発活動
裾野署は14日、女子高生への声かけや痴漢被害が後を絶たないことを受け、痴漢被害防止キャンペーンを裾野駅ロータリーで展開した。20日まで行われる全国地域安全運動の一環。 裾野署員や地域安全推進員の女性を中心に約10人が参加。通学途中の女子高生らに啓発品の「私たちは泣き寝入りしません」「痴漢は犯罪です」と書かれた缶バッジと、防犯ブザーを持ち歩くなど犯罪に巻き込まれないための対策を記したリーフレットを手渡した。 中村佑馬生活安全課長は「満員電車ではドア付近が被害に遭いやすい。被害を受けたときには勇気を持って届け出てほしい」と呼びかけた。
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柿田川公園の芝生広場開放 清水町、寄付金財源に改良
清水町は15日から、整備のために利用を制限していた柿田川公園の芝生広場を開放する。直近の芝生整備は2014年だったが定着しなかったため、今回よみがえったのは約8年ぶりとみられる。 同公園は芝生整備のために6月から広場南側を立ち入り禁止にしていた。日照不足などで部分的に生育が遅れていたため、制限の期限を延ばしていた。今後さらに生育させるため、ヒールなどでの立ち入りは禁止する。 公園整備を目的に町民から寄せられた寄付金500万円の一部を財源に充てた。土壌改良の後、町民らが約1400平方メートルに苗5400ポットを植えていた。 町民らで町の活性化を考える「リボーンシティーシミズ」のメンバーが
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SDGs体験して学ぶ 清水町環境展 燃料電池車展示や科学実験
清水町はこのほど、持続可能な開発目標(SDGs)を楽しく学び、体験することをテーマにした環境展を町地域交流センターで初めて開いた。講演会や体験ブースを開き、多くの家族連れでにぎわった。 町ではSDGsを身近に感じてもらおうと、ことしから本格的に取り組みを開始。小学校で職員による授業も行っている。 環境実験パフォーマー「らんま先生」による講演会では、約140人が科学実験を通してリサイクルやごみの分別の大切さを学んだ。ブースには、2030年の海を想定した模擬魚釣りや自転車で発電できる体験コーナーが設けられた。不要な食品を集めるフードドライブや企業による燃料電池車の展示も行った。 町の担当者
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グリーンアンモニア研究 沼津高専を視察 南ア・科学省やJICA
日本と共同で「グリーンアンモニア」の研究を進める南アフリカの科学技術イノベーション省事務方トップ、フィル・マジュワリ氏や国際協力機構(JICA)の職員ら10人がこのほど、日本の研究拠点である沼津市の沼津高専を訪ねた。 グリーンアンモニアは再生エネルギーを用い、二酸化炭素を排出しない原料で作ったアンモニア。10人は4年生の電子機械設計製作の授業を見学。高専の教授らからは研究概要や計画、高専の教育カリキュラムの説明を受けた。 研究はことしから始まり、沼津高専と南アフリカのノースウエスト大学が実用化に向けて進めている。来年からは研究者の行き来も予定する。 訪問の調整をした駐日南アフリカ大使館
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黄瀬川大橋の仮設橋着工「早く開通を」 住民、渋滞緩和期待
昨年7月の豪雨で橋桁が傾き、現在は大型車や二輪車などの交通規制をした応急組立橋が架かる黄瀬川大橋(沼津市、清水町)の仮設橋が11日、着工した。仮設橋は全車両の通行が可能で、歩道の幅も約2メートルに広がる。県沼津土木事務所によると、来年秋の開通を目指している。 週に2、3度、自転車を引いて応急組立橋を通行するという主婦牧野沙織さん(33)=沼津市=は、橋の幅が狭いため「道を譲り合わなければならず、ストレスだった。できるだけ早く開通してほしい」と話した。清水町長沢の無職男性(74)は迂回(うかい)路では「(橋桁が傾く)前より混みが激しくなった」と指摘し、渋滞緩和を期待した。 工事は準備段階と
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小祝さくら 今季2勝目 ゴルフ・スタンレーレディース
スタンレーレディースホンダトーナメント最終日(裾野市東名CC=6570ヤード、パー72)、暫定首位でスタートした小祝さくらがノーボギー2バーディーで回り、通算12アンダー、204として、一時は首位に5人が並んだ混戦を制した。今季2勝目を挙げ、賞金2160万円を獲得した。 菅沼菜々、西郷真央、永井花奈が11アンダーで2位タイ。最終日にそれぞれ6アンダーで回った大里桃子が5位、脇元華が6位と続いた。県勢は、渡辺彩香(熱海市出身)が1アンダーで44位、村上瑞希(富士国際GC)は予選落ちだった。 大会は7日は降雨、8日は日没で2日連続のサスペンデッドとなった。9日は一部選手が2ラウンドの途中から
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ネギ作りに研修生挑戦 JAと4市町の就農支援事業 裾野
JAふじ伊豆なんすん地区本部(沼津市)と管内4市町がことし始めた新規就農支援事業「きままに就農」で、裾野市で初めて研修生になった生出道徳さん(47)=三島市=がこのほど、裾野市内で白ネギの種まきを地元農家から学んだ。 生出さんは同市が調整し、使用が可能になった約800平方メートルの耕作放棄地で来年5月の収穫を目指し白ネギを育てる。研修として、地元農家から道具の使い方や土の量などを教わった。 生出さんは地元の食べ物を存続させたいと念願の農業に挑戦した。家族の応援もあるといい、「夢のスタート地点に立てた。来年以降(経営する)会社の事業としてやっていけたら」と話した。
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SDGsと地域学ぶ 沼津・愛鷹中生、地元企業社員から
沼津市立愛鷹中はこのほど、地元企業の社員から持続可能な開発目標(SDGs)と地域との関わりを学ぶ講話を同校で開いた。 1学期からSDGsを学ぶ2年生約105人が参加した。講師として招かれたイワサキ経営グループの福原美奈さんは業務内容とSDGsの関わりや、災害や海洋プラスチック問題などの身近な解決案を示した。「まず自分が行動すること、いろいろな人がいることを受け入れて良い悪いを評価しないように意識してほしい」と伝えた。沼津信用金庫(沼津市)、東伸紙工(富士市)も社内の取り組みを紹介した。 石井咲希さん(13)は「小さなことでもSDGsにつながることが分かった」と話した。 2年生は9月にも
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赤ちゃんへの思い、詩集に 流産/子育てに奮闘/孫への愛情…静岡県東部で配布
静岡県東部の母親らが赤ちゃんへ贈るメッセージをつづった詩集「トツキトウカSHIZUOKA EAST2022」が完成し、制作に取り組んだ実行委員会メンバーが4日、配送作業を長泉町内で行った。2万部を発行し、「十月(トツキ)十日(トウカ)」にちなみ10日以降、県東部の各市町で母子手帳交付時などに配布する。 全30ページの詩集に妊婦や子育て中の親、祖父母らの作品20編を掲載した。流産の経験や子育てに奮闘しながら幸せを感じる様子、孫への愛情などをつづった作品が並ぶ。寄せられた115編の中から、委員の投票で選出した。地域になじみのない妊婦らの参考になるよう助産院や子育て支援団体の情報も盛り込んだ。
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大型トラックの死角や内輪差学ぶ 裾野・向田小児童
裾野署と交通安全協会裾野地区支部、裾野市などはこのほど、同市の向田小で交通教室を開いた。全校児童91人が大型トラックの内輪差や死角、飛び出しの危険さについて学んだ。 秋の全国交通安全運動の一環。同市の運輸業「七栄」が協力し、交通安全指導員が交通上の危ない点を解説した。乗用車とトラックがそれぞれ左折する様子を実演。大きい車ほど内輪差があることを学んだ。 3年の丸山ひらりさん(8)は乗用車の助手席に乗り、交通安全指導員がボールを追って飛び出す様子を確認した。「ボールが転がっても追いかけないようにしたい。横断歩道は手前で待つようにする」と話した。
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油彩美術家協会 会員の多彩な力作 長泉で作品展
静岡県油彩美術家協会東部支部の作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が10月2日まで、長泉町下土狩のコミュニティながいずみで開かれている。 県東部の小学生から90代までの会員と一般の合わせて99人が1点ずつ出品した。ヨーロッパなど旅先や地元の風景や静物画、ロシアの侵攻を受けるウクライナの国花であるヒマワリを抱き、涙を浮かべる少女を描いた力作など多様な題材の作品が並ぶ。 同協会の今井利男副会長(79)は「展示を通して技術を高めたり親睦を深めたりするきっかけにしたい」と話した。
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⚽望月監督「積極性、もっと」 J3沼津、2日にホーム松本戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は10月2日、3位の松本山雅FCとホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で対戦する。2試合続けて白星がない沼津。望月一仁監督は「アグレッシブさを迷いなく出したい。結果を求めていく」と意気込む。 前節の長野戦は1-2で敗れた。グラウンドコンディションの悪い中でも相手のミスを逃さず先制したが、相手の強い圧力を跳ね返せず逆転を許した。MF鈴木拳士郎選手は仲間との連携不足を反省点に挙げ、「守り切りたかった」と悔やむ。もともと中盤が得意な鈴木選手だが7月ごろから最前線、最近は守備を任されている。「どこでもできることを強みにしたい」と受け止め、「後ろから(試合が)見える
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ウナギ店「うなぎの八葉」開店 裾野に10月1日
裾野市深良に10月1日、ウナギ店「うなぎの八葉」がオープンする。 ウナギは富士山麓の井戸水で泥抜きして、臭みを消した。一押しメニューは一匹丸ごと使った「うな重」(みそ汁付きで税込み3080円)。関東風のたれを使用した。ウナギは炭火で焼き、蒸して、再び焼くことで身をふっくらと仕上げた。 客席は130席で、一部では富士山を望むことができる。すしなども用意していて季節の魚を楽しめる。 沓間大作代表は「ウナギは高級食ではない。日常使いしてもらえたら」と呼びかける。同市の飲食業の沓間水産が運営する。
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アート思考 中高生、自分と向き合う 長泉・ヴァンジ美術館
三島青年会議所は23日、探究的な見方や考え方を育むワークショップ「アートが教えてくれる『自分らしい答え』の見つけ方」(静岡新聞社・静岡放送後援)を長泉町のヴァンジ彫刻庭園美術館で開いた。地元の中高生43人が作品を鑑賞したり工作したりして、自分自身と向き合いアート思考を体験した。 「13歳からのアート思考」の著者末永幸歩さん(35)が講師を務めた。末永さんはアート思考を、自分なりの見方で世界を見つめ、自分だけの答えを作ることで新たな問いを生みだすことだと紹介。アンリ・マティスの作品も例に出して解説した。 生徒らは美術館の中から1作品を選び、1時間かけて鑑賞。作品について意識的に否定してみ
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津波から全力で逃げろ 沼津で「防災チャレンジカップ」
サッカーJ3アスルクラロ沼津と一般社団法人スマートサプライビジョンでつくる「一生忘れない防災訓練実行委員会」は23日、県東部の小学生らが参加する体験型イベント「全力!防災チャレンジカップ」を沼津市大手町のプラサヴェルデで開いた。子どもたちは選手や地元企業と一緒に防災への理解を深めた。 5月から行っているステップアップ型地域防災訓練の最終回。初回はコーチ、2回目はスクール生が主に体験した。今回はさらに裾野を広げ、地域の子どもたちや企業、行政が参加した。 沼津には時速36キロの速さで津波が押し寄せるとされることを受け、スピードを体験する「津波スプリント」を行った。チーム最速のブイ・ゴック・ロ
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全国少年少女空手準V 沼津の山本さん(養正館所属)喜び報告
沼津市本田町の空手道場「養正館」(渡辺貴斗館長)に所属する三島北上小1年の山本美緒さん(6)が、8月に都内で行われた全日本少年少女空手道選手権大会で準優勝した。沼津市役所をこのほど訪問し、頼重秀一市長と奥村篤教育長に喜びを報告した。 山本さんは組手で出場。週に3度道場に通い、研さんを積んでいるという。試合に臨むにあたり「勝てるかちょっと不安だった」と振り返った。順調に勝ち上がった3回目の試合は相手の出方をうかがう中で先制されたが、一気に逆転した。 得意技は突き。「蹴りを決められるように頑張る。(次は)1位になりたい」と決意を新たにした。 奥村教育長は「次も頑張って。応援しています」と述
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人口53人 豊饒の海と生きる 沼津市井田地区【わたしの街から】
沼津市街地から南へ車を走らせる。くねくねとした海岸線を抜け小高い山を越えると、海水浴場や春の菜の花畑で知られる井田地区にたどり着く。かつては海水浴客向けの民宿が多く営業してにぎわったが、今は人口53人(9月1日現在)、約7割が高齢者だ。それでも塩作りやダイビングなど地元の恵みを生かし、何とか地域を存続させようと奮闘する人たちがいる。 1500年前に詠まれた塩 父から娘、そして次代へ 井田で生まれ育った弓削美幸さん(54)が、父親の奥田三樹夫さんから塩作りを本格的に引き継いだのは約5年前。三樹夫さんは2005年ごろ、安康天皇が1500年前に井田の塩を詠んだとされる歌が近所の家に伝わっていた
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愛犬も熱中症対策万全 静岡県内で病院受診減少、飼い主の意識向上
近年、熱中症になる犬が減っている。静岡県内の獣医師らによると、空調や水分補給に気を配るなど飼い主の意識が変わり、動物病院を訪れるケースが少なくなっているという。県内のペットショップでも対策グッズの売り上げが好調。県内の獣医師は「9月も暑い日が続く。残暑を迎えても要注意」と強調する。 「6月中旬からずっとエアコンを入れている」。9月上旬の夕方、沼津市内で犬の散歩をしていた飲食店店員の田中美絵さん(44)は空調のほかにも、散歩の時間を短くしたり、途中で水を飲ませたりと対策に力を入れる。同市の理容師中村英仁さん(69)は新たにミストファンを購入したといい、「(今年は)ばてずに元気」と愛犬の様子を
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清水町と書店 認知症理解へ連携、コーナー設置 世界アルツハイマー月間
世界アルツハイマー月間(9月)に合わせ、清水町は30日まで、認知症への理解を深める啓発イベントを展開している。静岡県内で初めて町内の書店とも連携し、関連図書を集めたコーナーを各店舗に設置した。 高齢化に伴い、町では認知症に関連した介護申請が増えている。正しい理解の広まりと、本人や家族の支援につなげることを目的に企画した。 実施したのは、本に触れる機会づくりを目的に町と協定を結んでいる4書店。長倉書店サントムーン店では介護や病気の書籍が並ぶ一角に、絵本など11冊を置いた。 長倉一正代表(56)は関連本の売り上げが好調なことや啓発の重要性を日頃から感じ、町の企画に快諾したという。「手に取
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人気パン店集結 ららぽーと沼津でまつり 19日まで
静岡県内外の人気パン店を集めた「パンまつりinららぽーと沼津」(静岡新聞社・静岡放送企画協力)が16日、沼津市の同施設で始まった。19日まで。食パンや総菜パン、菓子パンなど多種多様な商品を販売する。 一般社団法人「パン好き協会」が選んだ県内を中心としたお薦め店舗が出店する。初日は20店舗が並んだ。 熱海市の「薔薇(そうび)堂」は卵とバターをふんだんに使ったブリオッシュでふわっとした食感を楽しめるパンドーロのほか、食パンなど多彩な種類を売り出した。富士市の「パンのくに。」は、デニッシュ生地に独自で配合したシロップをしみこませたデニッシュロールを販売し、来場者の人気を集めた。 17~19日
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清水町 10月からオミクロン対応ワクチン 新型コロナ
清水町は16日、現在実施している新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を10月から、オミクロン株に対応したワクチンに移行すると発表した。3月31日まで実施予定。 対象は2回目接種を完了した12歳以上の全町民。現在、町では60歳以上と、18歳以上60歳未満の基礎疾患者に向け4回目接種を進めている。 オミクロン株に対応したワクチンは、4回目の個別接種を10月1日から、集団接種を4日から始める。エッセンシャルワーカーへの接種も1日、その同居家族は11月19日に予定している。このほかの対象者は10月半ばに接種を始める。 予約はウェブとコールセンターで9月22日から受け付ける。接種券は前回接種か
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J3沼津と安協地区支部が安全教室 体動かし交通マナー学ぶ
交通安全協会沼津地区支部は14日、サッカーJ3アスルクラロ沼津と連携した交通安全教室を同市のあしたか太陽の丘で開いた。就労支援施設「ワークスうしぶせ」の約40人が選手と一緒に体を動かしながら交通マナーに理解を深めた。 参加者は交通安全指導員による講話を受けた後グラウンドに移動した。実際に車や自転車を走らせ、制動距離を確認したり、子どもの視野を体験する「チャイルドビジョン」をつけた歩行を体験したりした。 車と歩行者役に分かれて行うゲームでは、野村政孝、三井大輝両選手も歩行者役として参加。利用者がグラウンドを走り、選手が手を挙げたら停止するルールで、道路でよく見て確認する大切さを学んだ。
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静岡人インタビュー「この人」 沼津市茶道連盟の会長に就いた 東海庵龍子さん(沼津市)
茶道7流派でつくる沼津市茶道連盟の会長に4月末に就いた。毎年、三嶋大社で献茶式を行う東海流の家元を夫に持つ。本名は長島幸子さん。76歳。 -茶道を始めたきっかけは。 「先代東海流家元の父を持つ夫と結婚したこと。何も分からない中、義母の背中を見て茶道を学んだ。沼津での茶会に通い、周囲の勧めで茶道研究家の杉浦澄子先生にも学んだ。月に1回程度東京に通い、杉浦先生から茶わんや掛け軸、表具の見方などを丁寧に教えてもらった。自分の茶道の輪郭をつくってもらったと感謝している」 -茶道の精神とは。 「豊かな心で人に接し、明るく過ごせるように努めること。多くの恩恵に感謝することも大切。例えば茶を頂くと
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児童 犬、猫と触れ合い 清水町で愛護教室
清水町はこのほど、動物の愛護教室を町地域交流センターで開いた。児童19人が犬と猫の触れ合い方に理解を深めた。 県動物保護協会に登録するボランティアにより、犬3匹、猫3匹が集まった。子どもたちは接し方の説明を受けた後、それぞれ気になった動物と触れ合った。飼い主にそれぞれの生態や習性などを聞きながら、動物を大切にすることを学んだ。 清水西小2年の山崎のの花さん(7)は「ふわふわしていた。すごくかわいい」と笑顔で話した。 子どもたちの居場所と交流活動の提供を目的に取り組む「土曜日チャレンジキッズ」の一環で初開催した。
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記者コラム「清流」 本を選んで行政参加
清水町は町内4書店と協定を結び、本に触れる機会づくりをしている。取り組みの一環で、書店が用意した約2800冊から町民が図書館に置きたい本を選ぶイベントを開催した。参加者は本を自由に見て回り、中身を確認しながら真剣にリクエストをした。 子どもたちの楽しそうな姿を見て、たまらず私も参加させてもらった。無数の本からお気に入りを見つけようと内容を確かめる。しかし、多くの人が利用する図書館に置く本。趣味に走りすぎていいのだろうか、この本をみんなに読んでほしい-。税金で購入することを思い、責任を感じながらも2冊を選んだ。 他者を意識すると本選びも慎重になった。だが、その思いやりが町民にとって身近な行
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愛鷹盛り上げへ 住民らイベント 沼津
地元の個店などが商品を販売したり、ワークショップを開いたりするイベント「愛鷹ローカルマーケット」(実行委主催)が10日、沼津市東椎路のららぽーと沼津で行われ、地元の魅力を住民自ら発信した。市内5地区(愛鷹、大岡、香貫、西浦、金岡)が連携して各地で開催する「沼津ローカルマーケット」の一環。 愛鷹地域のコーヒーや焼き菓子、家具店などが出店。ワークショップには森林組合、地元消防団も参加したほか、建設会社による小物づくりも子どもたちの人気を集めた。初出店したドリンク店「スタンド介」の店主勝亦睦さん(37)は「近所の店舗が頑張っているのを肌で感じた。普段付き合いのある人同士のイベントで楽しい」と話し
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沼津市制100周年に弾み 住民主体でマーケット企画
沼津の魅力に気づき、地元を楽しくしよう-。2023年7月の沼津市制100周年に弾みをつけようと、市内5地区が連携し、商品販売やイベントを楽しむ「ローカルマーケット」を企画している。2017年に愛鷹地区で始まった住民主体のイベントで、5地区の連携は初めて。「沼津ローカルマーケット」として10日の愛鷹を皮切りに各地で開催予定。愛鷹ローカルマーケット実行委員会の三沢和也代表(48)は「特色を楽しみながら、沼津全体のおもしろさを感じてほしい」と意気込む。 愛鷹ローカルマーケットは地域活性化を目的に始まった。愛鷹での取り組みに触発され、大岡や金岡などでも開かれてきた。 今年はこれまで独自に行ってき
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障害ある子がボッチャ体験 東京パラ「金」コーチが指導
サッカーJ3アスルクラロ沼津(沼津市)は4日、ボッチャ体験会を同市のサンウェルぬまづで開いた。脳性まひのある人がプレーする「CPサッカー」のスクールに通う子どもたち15人と保護者が、目標球に向かってボールを投げ入れる競技を楽しんだ。 東京パラリンピックで金メダルを獲得した杉村英孝選手のコーチを務める内藤由美子さん=同市=を講師に迎え、試合の流れやボールの投げ方を教わった。保護者を含む6チームに分かれて試合に挑戦し、好投が出ると拍手でたたえ合った。 小学校高学年からボッチャに親しんでいた勝又大輝さん(18)は「(ボッチャを専門的に)1から教わって初心に戻った。話し合って作戦を立てることで仲
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J3沼津戦で市がサンクスマッチ 3競技チーム選手ら座談会
沼津市は3日、同市の愛鷹広域公園で行われたサッカーJ3アスルクラロ沼津のホーム戦「沼津市民スペシャルサンクスマッチ」に多数のブースを出展し、試合を盛り上げた。市と連携協定を結ぶスポーツチームの選手らによる座談会も繰り広げた。 座談会は、男子バスケットボールリーグB3ベルテックス静岡の大石慎之介(同市出身)、村越圭佑の両選手、バレーボール男子東レアローズスタッフで元日本代表の富松崇彰さん、J3沼津の藤崎智貴、染矢一樹両選手が登壇。互いに質問し合ったり、競技の裏話を披露したりした。染矢選手は「他競技の人と話すことがないので楽しかった。スポーツで東部を盛り上げて行けたら」と述べた。 3チームは
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認知症予防に川柳、随筆 沼津の佐野さん 高齢者向け講座
認知症予防などを目的に、沼津市大諏訪の片浜地区センターを拠点にした随筆と川柳の講座「ほのぼの舎」が高齢者向けに開かれている。各講座の講師を務める佐野貢さん(80)=同市原=は「自分や生徒にとって生きがいになっている。外出する機会になれば」と話す。 講座は約10年前に発足。それまで同市を拠点に文章教室を開いていた佐野さんが、より多彩な内容を取り扱う講座を開催しようと始めた。随筆と川柳の講座は受講生が計約20人で月1~2回開いている。 24日には川柳の講座を行い、作品を披露する句会を行ったり作り方のポイントを伝えたりした。両講座に参加する山田文子さん(74)=三島市=は「先生の話がおもしろ
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黄瀬川大橋、仮橋10月着工 23年秋完成予定、全車両通行可に 沼津・清水町境
昨年7月の豪雨で橋桁が傾き、現在は大型車などの通行を規制した上で応急の組立橋を架けている黄瀬川大橋(沼津市、清水町)の南側に、県が仮設橋を10月に着工することが30日までに分かった。2023年秋の完成予定で、全車両が通行可能となる。 県沼津土木事務所によると、仮設橋は黄瀬川大橋の下流側約30メートルに設置予定。通行不可となっている大型と中型車、自転車を含む二輪車の通行が可能となり、迂回(うかい)によって発生している周辺道路の慢性的な渋滞の解消が見込まれる。沼津市側には十字路の交差点を新たに設け、利便性を高める。 本設橋の建設は仮設橋の開通後に進めるが、着工時期は未定という。 黄瀬川大橋
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テクノスジャパン選手 全国軟式野球へ意欲 清水町長訪問
清水町野球連盟に加盟し、9月中旬から佐賀県で行われる全日本軟式野球大会に出場するテクノスジャパン(沼津市)の選手らがこのほど、同町役場を訪れ、関義弘町長に意気込みを語った。 35チームが出場する県大会を勝ち抜き、全国への切符をつかみ取った。県大会は先制を許す試合がほとんどだったが、終盤で粘りを見せ、勝利を収めてきた。 役場には関係者ら5人が出席。決勝で先制ホームランを放った伊藤圭吾捕手(23)は「まずは1勝。優勝できるようにがんばりたい」と活躍を誓った。関町長は「清水町と県の軟式野球界をリードしてほしい。実力を十分に発揮して」と激励した。
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地域通貨「ゆうすいポイント」 清水町、利用促進に注力 全世帯と転入者に贈呈 物価高、コロナ禍対策
清水町は今夏、町の地域通貨「ゆうすいポイント」に関する事業に力を入れている。原油価格や物価の高騰、コロナ禍を受け、町内の個店や住民の支援に役立てようと全世帯配布や転入者への贈呈などを行っている。 ゆうすいポイントは町内約130店舗で買い物や飲食をした際に付与され、1ポイント1円で利用可能。図書館や循環バスなど公共施設の利用でもためることができる。2016年から事業を開始した。 8月中旬には町内全世帯に4千ポイントが入ったカードを送付した。7月以降の転入世帯へ「清水町ウエルカムポイント」として千ポイントを2023年3月末まで贈呈している。 今月29日から9月11日までと10月10日にはポ
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中学生に応援、チア指導 加藤学園高生、演技披露も 沼津
沼津市の片浜中と加藤学園高は26日、応援団とチアリーダー部の交流会を片浜中で開いた。コロナ禍の影響で2年ぶり。同校の全生徒約190人が先輩の演技を鑑賞したり、直接指導を受けたりした。片浜中では約70人の生徒有志が部活動とは別に、応援とチアリーディングに取り組んでいる。行事ごとに演技を披露していて、現在は11月に行われる体育祭に向け練習を積んでいる。 演技鑑賞後、有志が応援とチアリーディングに分かれて指導を受け、体を大きく動かすことや正しい姿勢などを学んだ。チアリーダーの3年尾鷲万緒さん(14)と松岡亜姫さん(14)は「自分が楽しまないと見ている人も楽しくないと教わった」と気づきを得た様子。
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児童が立案 輪投げ、射的を運営 J3沼津ホーム戦で「縁日」
沼津市の愛鷹広域公園で27日、サッカーJ3アスルクラロ沼津のホーム戦を前に小学生向けの夏休み自由研究体験講座が開かれた。9人が参加し、自身が企画した試合の集客イベントを行った。 県東部地域局が、若い世代に地域の企業を知ってもらおうと企画した講座の一環。子どもたちは7月下旬、Jリーグの集客をテーマに企画立案を体験していた。 実際に企画した「アスル縁日」のブースを設置。参加者はホーム戦に詰めかけた子どもたちやサポーター向けに、輪投げと射的体験の運営を担った。呼び込みやルールの説明、景品の贈呈などに協力して取り組んだ。 将来、集客イベントに携わりたいという富士宮市立大宮小6年の桑原陽有悟君(
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沼津学園第一幼稚園 園舎完成で式典「楽しい園で」
4月に幼保連携型認定こども園になった沼津学園第一幼稚園は27日、新園舎の竣工(しゅんこう)式を沼津市寿町の同園で行った。関係者ら約25人が完成を祝った。 保護者のニーズに合わせ、0~3歳児を受け入れる体制を整えるために建設した。延べ床面積1966平方メートル。シャワーやおむつを替えるスペースなどを確保した保育室や、遊び場を新設した。 杉山盛雄理事長は周辺住民や施工業者への感謝を述べ、薩川敏子園長は「子どもたちとともに一歩一歩、歩んでいきたい。楽しい園でありたい」と話した。
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全国大会初出場をPR サッカー県社会人SS伊豆
長泉町を拠点に活動するサッカー県社会人リーグ1部所属のSS伊豆は27日、J3アスルクラロ沼津のホーム戦が行われた愛鷹広域公園で、10月の全国社会人サッカー選手権全国大会(鹿児島県)への初出場をPRする決起集会を開いた。 選手10人が大会への遠征費や活動資金の募金活動を行ったほか、8月中旬に始めたクラウドファンディングもPRした。チームの知名度を上げようとチラシ配布も実施した。 決起集会は、SS伊豆とともに全国大会に出場する岳南Fモスペリオと行い、「東部地域を盛り上げるのでよろしくお願いします」とアスルサポーターに呼び掛けた。
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求人と補助金採択のこつ伝授 沼津・片浜産業クラブ
沼津市片浜地区と近隣の事業所で組織する「片浜産業クラブ」(佐藤宗徳会長)は26日、求人と補助金採択のポイントをテーマにしたセミナーを同市米山町の沼津商工会議所で開いた。 同地区の総合印刷会社文光堂の工藤慎也専務が講師を務め、自社の例を交えてこつを解説した。 求人について、優秀な人材を採用するために常に募集していると紹介。補助金の申請書作成には企画力と文章力が必要と伝えた。
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沼津拠点に活躍 市民が活動紹介 4人トークイベント
沼津市リノベーションまちづくり実行協議会事務局は24日、沼津を拠点に多彩な分野で活躍する市民らを招いたトークイベント「LINK NUMAZU」を同市大手町の沼津ラクーンで開いた。 ゲスト4人が自身の経歴や活動を紹介した。民間で教育事業に携わる鈴木歩美さんは海外留学など「マイノリティーになった」経験から人はそれぞれ違って当たり前であると感じたといい、「一人一人がのびのびと過ごせる教育の場をつくりたかった」と語った。 サッカーJ3アスルクラロ沼津の、鈴木拳士郎選手=同市出身=は愛鷹広域公園多目的競技場の照明問題のクラウドファンディングに触れ、「サッカー以外の問題でチームが(Jリーグから)なく
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J3沼津「不安払拭、勝ちこだわる」 27日ホームで相模原戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は27日、15位のSC相模原とホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で対戦する。前節は最下位のYSCC横浜に2-4で敗れ、4連敗を喫した。22日には成績不振を理由に今井雅隆監督を解任し、新体制で悪い流れを変えたいところ。菅井拓也主将は「(サポーターらの)不安を払拭できる試合をしたい。ホームなので勝ちにこだわる」と前を向く。 横浜戦は立ち上がりに先制したが、4分後に失点。その後も守備が薄くなり連続で失点した。菅井主将は「もっと粘り強く守れればよかった」と反省する。一方、全国高校サッカー選手権得点王の実績を持つMF森夢真選手はプロ3年目で初ゴールを挙げた。「やっ
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ファンケルクラシックゴルフ アマ水上7位タイ 鈴木、首位守る
PGAシニアゴルフツアーのファンケルクラシック(静岡新聞社・静岡放送後援)は20日、裾野市の裾野カンツリー倶楽部(6985ヤード、パー72)で第2ラウンドが行われた。前日首位の鈴木亨が69で回って通算7アンダー、137で単独首位に立った。 2打差の2位で手嶋多一とタワン・ウィラチャン(タイ)が追いかける。アマチュアの水上晃男は68で回り、通算3アンダーに伸ばして7位タイに浮上した。藤田寛之(葛城ゴルフ倶楽部)は2オーバーで31位タイ。御殿場市出身の芹沢信雄は9オーバーで69位タイに後退した。(賞金総額6600万円、優勝1500万円、出場81選手=アマ5、晴れ、30・8度、西南西の風4・9メ
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ファンケルクラシック ゴルフや健康チェック、イベント盛況 裾野
裾野市の裾野カンツリー倶楽部で21日まで繰り広げられているPGAシニアゴルフツアーのファンケルクラシック(静岡新聞社・静岡放送後援)の会場では、子ども向けの体験コーナーや健康チェックイベントなどが開かれている。3年ぶりの有観客開催で、20日も多くの家族連れらでにぎわった。 子ども向けコーナーはクラブハウスのキッズパークに設けられた。縁日を模した射的や輪投げ、パターやスナッグゴルフ体験などを企画。同体験では子どもたちが的にめがけて懸命にクラブを振った。埼玉県から家族で訪れた福井彩香梨さん(4)は「楽しかった。的に当てるのは難しい」と話した。 健康チェックイベントには、肌のトラブルや野菜摂取
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ファンケルクラシック 久保、鈴木、手嶋が首位発進 ゴルフ
PGAシニアゴルフツアーのファンケルクラシック(静岡新聞社・静岡放送後援)が19日、裾野市の裾野カンツリー倶楽部(6985ヤード、パー72)で開幕した。新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの有観客開催。初日は久保勝美、鈴木亨、手嶋多一が4アンダーで首位に立った。 1打差の4位にプラヤド・マークセン、タワン・ウィラチャン(ともにタイ)、野上貴夫が続いた。御殿場市出身の芹沢信雄と、藤田寛之(葛城ゴルフ倶楽部)はともに2オーバーの43位タイからの巻き返しを図る。初日から多くの観客が詰めかけ、富士山麓の熱戦を見守った。(賞金総額6600万円、優勝1500万円、出場81選手=アマ5、晴れ、30・4度
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図書館に置く本リクエスト 清水町でブックフェア
清水町立図書館と町内4書店が連携したブックフェアが13日、同図書館で始まった。町民らが約2800冊の中から図書館に置いてほしい本を選び、リクエストする。14日まで。 町が2020年、町内で書店を展開する4事業所と結んだ協定による取り組み。町と各書店は年に3回ほど会議を行い、図書館に書店が選書したコーナーを設けたり、売り上げランキングの掲示を行ったりしている。今回は、町民が本に触れる機会を増やそうと初開催した。 書店が持参した高校生向けの約2千冊と小中生向けの約800冊を展示した。訪れた町民は記入用の紙を手に、自由に本を見て回り選書した。参加者には町と各書店が持ち寄ったポストカードなどの記
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児童が一日図書館員 貸し出し業務体験も 長泉町
長泉町は11日、小学5、6年生を対象にした一日図書館員体験を町民図書館で開いた。7人が参加し、貸し出しや書架に戻す作業をして、多岐にわたる司書の仕事を学んだ。 生涯学習課が行う夏休み子ども体験講座の一環。図書館を身近に感じてもらおうと企画した。 子どもたちは、司書から図書館の本が「日本十進分類法」と呼ばれるルールに従って置かれていることや、利用者からの質問や相談を受ける「レファレンス」について説明を受けた。カウンターに立ち、貸し出し業務にも挑戦。返却期限を伝え、本の向きなどに注意して利用者に手渡した。閉架書庫の見学や書架へ本を戻す作業も行った。 図書館をよく利用する長泉小5年の井上優香
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磯村さん出演「ヤクザと家族」 地元沼津上映であいさつ
沼津市出身の俳優磯村勇斗さんがこのほど、同市の商業施設「ららぽーと沼津」で映画「ヤクザと家族 The Family(ザ・ファミリー)」の記念舞台あいさつに立った。同市内で撮影し、昨年1月に公開された出演作について、磯村さんは「この映画をきっかけに日本アカデミー賞新人俳優賞も頂き、ターニングポイントであり宝物になった作品」と語った。 映画は暴力団対策法の強化など社会情勢の変化を追いながら、家族をキーワードに暴力団の在り方を描く人間ドラマ。磯村さんは暴力団組員の主人公を慕う「半グレ」の青年役を演じた。 磯村さんは、先輩俳優や藤井道人監督との出会いで現場での振る舞い方などを学んだと振り返り、共
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静岡人インタビュー「この人」 伊丹弥生さん 行政相談委員の活動で内閣総理大臣感謝状を受賞
住民の行政などへの意見や相談を聞き取ったり、市町に届けたりして解決促進を図る行政相談員。清水町の相談員として長年活動を続け、内閣総理大臣感謝状を受けた。1997年に委嘱され、2021年3月まで24年間務めた。83歳。 -受賞の感想を。 「思いがけなかった。人に頼られることは幸せ。活動は生活の一部になっていて、好きなことをしていたら賞をもらえた。人生の集大成の賞のように感じている」 -活動を始めるきっかけは。 「平井弥一郎町長(当時)に声をかけられたこと。幼い頃からはきはきした性格で、新しいことに挑むのが好きだった。当時は女性の相談員はおらず、どんな相談があるか分からず不安だったが、挑
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SUPで海上散歩 沼津・牛臥海岸 親子向け体験会
沼津市のマリンスポーツ用品店「DE MER(ドゥメール)」(大川瞬代表)は6日、親子向けのスタンドアップパドルボード(SUP)体験会と水難事故訓練を同市の牛臥海岸で開いた。 2部に分けて行い、各回約20人が参加した。参加者は大川代表にボードの立ち位置やパドルの動かし方などを教わった後、海に入った。バランスを取りながらボード上に立ち、ゆっくりと「海上散歩」を楽しんだ。 訓練は駿東伊豆消防本部の水難救助隊が講師を務め、事故発生時に慌てず対応することなどを学んだ。同市の会社員、戸塚幸俊さん(44)は「事故が起きたとき、落ち着くように声かけしたい」と話し、娘の咲里さん(7)は「(SUPに)初めて
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SDGs身近に 毛糸のたわし作り体験 清水町で小学4年生
清水町は今夏、希望した小学4年生が企業などのSDGsや環境への取り組みを学ぶ仕事体験を始めた。子どもたちがSDGsの活動が盛んな町内企業を訪れて身近にできることを知る機会にする。 町は7月に、作成した「SDGs攻略本」を教材として使った事前授業を開催。概要や達成するための暮らし方のヒントを伝えていた。 4日は清水小の4人が同町玉川の静岡ガスエネリアショールーム柿田川に出向き、同社が行う料理教室の準備として、教室で使うこともある毛糸のたわし作りに挑戦した。同社によると、毛糸製は洗剤を使わずに食器洗いが できるという。子どもたちは指に何度も毛糸を巻き付けて編み上げ、たわしを完成させた。チラシ
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事業発展目指し実例基に学ぶ 清水町商工会女性部
清水町商工会女性部はこのほど、事業の発展を目指すセミナー「商品を売るために必要なこと」を同町卸団地の町商工会で開いた。部員ら18人が事業に関する実例に基づいた知識を得た。同町の作業服販売「山本被服」の山本陵取締役(40)が講師を務めた。山本取締役は約100年前に自社で製造していたデニム生地のオーバーオールを復刻し、売り出した例を紹介。クラウドファンディングが需要を把握するために有効であることを伝えた。 山本取締役は社員らを大切にすることに加え、「トライアンドエラーが大事。迷ったときはブランドコンセプトに立ち返るようにしている」と自身が重要視している経営の考え方を示した。
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児童ら防災意識高める 調理やクイズ…J3沼津など「アカデミー」
サッカーJ3アスルクラロ沼津と一般社団法人スマートサプライビジョンでつくる「一生忘れない防災訓練実行委員会」は4日、子ども向けの防災アカデミーを沼津市東椎路のららぽーと沼津で開いた。スクール生と一般参加者約45人が体験や講話を通じて防災への意識を高めた。 5月から両者が連携して行っている、地元を巻き込んだステップアップ型地域防災訓練の第2弾。初回は同法人の防災士が講師となりスクールの指導者らへの勉強会を行った。 今回は同法人メンバーのほかスクールコーチらと3選手も運営に携わった。防災食作りでは子どもたちが協力して、菅井拓也選手がステージ上で示すお手本を見ながら、米に水を注いで調理した。
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英検検定料 5級も補助 清水町が対象拡大
清水町は本年度から、小中学生への英検検定料補助事業を拡大し、5級を受けた小学生にも検定料を全額補助する取り組みを始めた。 町は2017年度から、英検4級以上を受けた小学生、3級以上を受けた中学生に助成してきた。小学生にとって身近な5級も対象とすることで、子どもの学習意欲と英語能力向上を目指す。助成は年度内1回のみで、本年度末までの申請が必要。 町には人口規模で他市町と比較すると、多くの外国籍児童生徒が在籍している。町の担当者は「英語に挑戦するきっかけになれば。多文化に親しんでもらいたい」と呼び掛ける。
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9月の敬老会中止 清水町
清水町は2日までに、9月に同町の沼津卸商社センター展示場で予定していた敬老会の中止を決めた。中止は3年連続。町内で新型コロナウイルスの感染者が急増したため。
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3年ぶり沼津夏まつり 桐陽高ダンス部 練習の成果発揮
沼津市の桐陽高ダンス部21人は、同市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の楽曲など5曲を力いっぱい舞った。 ダンス部は昨年、市内の高校による同作の楽曲を使用した創作ダンスコンテストで優勝した。楽曲「ファンタスティックデパーチャー」やヒップホップなど幅広い音楽で、息の合ったダンスを披露した。 3年生が引退後、初の舞台となった。これまで1、2年生はコロナ禍の影響から、校外でダンスをPRする機会がなかったという。青木舞奈部長(17)は「練習の成果が出た。多くの方に見てもらえてうれしい」と笑顔で話した。 31日は、同校を含む市内高校5校の生徒が、音楽や書道、ダンスなどをリバーサイドホ
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ウクライナの原発制圧受け清水町へ 避難の60代夫婦、支援感謝
ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナ南部のザポロジエから60代夫婦が清水町に避難している。29日、町役場に関義弘町長を訪問した。2人は日本の支援に感謝した上で「早く戦争が終わってほしい」と願った。 2人は3月4日、ロシア軍が欧州最大のザポロジエ原発を砲撃、制圧したことを受け、出国を決意。自宅でも爆発音や発砲音が聞こえたという。身の危険を感じた2人はリュックサックだけを背負って電車に飛び乗り、4日かけ着いたドイツで避難生活を送った。「(移動の電車は)丸1日座れないこともあった。地獄のようだった」と振り返る。戦争の長期化を感じ、30代の娘が日本人の夫と暮らす清水町へ6月、避難した。 日本での
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30日から沼津夏まつり 花火大会前後、周辺交通規制
地元最大の観光イベント「第75回沼津夏まつり・狩野川花火大会」が30、31の両日、沼津市中心街で開かれる。3年ぶりの開催。メインイベントの花火大会前後の時間帯を中心に、市中心街で交通規制が行われる。 花火大会は午後7時半から約1時間にわたり、狩野川河川敷で行われる。あゆみ橋、御成橋、永代橋、市役所周辺は午後6時半から車両通行止めになり、立ち入り禁止区域も設けられる。 JR沼津駅から南に延びる「さんさん通り」の沼津駅南口-大手町交差点間は午後6時半から、大手町-通横町交差点間は午後1時から9時まで歩行者専用となる。 雨天などで花火大会が30、31日のどちらか実施不可能な場合は8月1日に延
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沼津・門池で「寺子屋」スタート 世代間交流の機会に
沼津市の門池コミュニティ推進委員会は今夏、地域の小学生を対象にした「夏休み門池ワクワク寺子屋」を始めた。地域ぐるみで子どもを育てるため、さまざまな年代の住民同士の交流機会をつくることが狙い。企画した同委員会学習支援担当の矢谷朋子さん(42)は「人との触れあいは子どもの人間形成の上で大切。コミュニケーション力を養えたら」と話す。 同委員会はこれまでも乳幼児の預かり支援で世代間交流日を設けるなど、幅広い年代が交わるよう工夫してきた。 寺子屋は7月下旬から約1週間行い、夏休みの宿題など持ち寄った教材で学習をした後、地域の大人らが手掛ける体験活動に臨む。 28日には同市の門池地区センターで地元
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歯の健康表彰 清水町、杉村さんと南保育所に
清水町はこのほど、「噛(か)むカムケア8020コンクール」で県歯科医師会長賞を受賞した杉村美代子さん(89)と、「むし歯ゼロ優良施設コンクール」で優良施設に選ばれた町立南保育所(下川原あゆみ所長)を表彰した。 8020コンクールは80歳を迎えても自分の歯を20本以上保とうという運動の一環。杉村さんは毎日4回歯を磨き、30本の歯を保っているという。「幼い頃から歯磨きが好きだった。生きている限り続けたい」と話した。 南保育所は、年長児の9割以上に虫歯がない。下川原所長は「コロナ禍で指導が難しいが、家庭での歯磨きを呼び掛けている」と語った。 町役場で表彰式を開き、関義弘町長は「町民の模範とし
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夏まつり 開催無事願う 沼津実行委、安全祈願祭
沼津夏まつり実行委員会(紅野正裕実行委員長)は23日、30、31日の両日開く「沼津夏まつり」の安全祈願祭を沼津市の丸子・浅間神社などで行った。 まつり関係者約35人が参加した。宮司が祝詞を読み上げた後、参加者は玉串をささげ、3年ぶりのまつりが滞りなく無事に開かれることを願った。 紅野実行委員長は「伝統的なまつり。(新型コロナウイルスの感染拡大で)厳しい環境下だが、沼津の夏が来たと思ってもらえるようにしっかり対策をしたい」と話した。 沼津夏まつりは同市の中心市街地を会場に、演舞や花火大会などを繰り広げる。
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リーグ後半「勝利へ一丸」 J3沼津、23日にホーム戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は23日、8位のFC今治とホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で対戦する。前節はリーグ上位のいわきFCに0-4で敗れた。リーグ後半戦初戦を前にDF藤崎智貴選手は「上位に行くには連敗してはいけない。出し切ってチームで勝ちたい」と意気込む。 いわき戦はフィジカルで優位に立つ相手に無失点で折り返したが、先制を許してからは意思統一ができず大量失点した。藤崎選手は「相手の速いプレッシャーの中で一人一人の位置、球離れの部分などにずれが生じた」と振り返る。エースのFW渡辺りょう選手移籍後、初めての試合となった前節。前線でプレーしたMF鈴木拳士郎選手は「前で起点になるのが
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裾野の高校生健闘誓う 全国総体「自分の力出し切る」
6月の静岡県大会で優勝し、7月下旬に開幕する全国高校総体などに出場する裾野市内在住の高校生3人が20日、同市役所を訪れ、村田悠市長に全国での活躍を誓った。 訪れたのは女子ソフトボールで出場する飛龍高の西原千央さん(2年)、ボクシングで出場の同校の渡辺響太さん(3年)、弓道の田方農高の高村鎧斗さん(2年)。西原さんは「チームの得点に絡めるよう全力で頑張りたい」、渡辺さんは「ベスト3に入る」と話し、高村さんは「自分の力を出し切りたい」と語った。 村田市長は「みなさんはまちの宝。全国1位になって市長室に帰ってきてほしい」と激励した。 同市の沼津城北高の駒田真琴さん(3年)も女子レスリングに出
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清水町の伊丹さん 大臣感謝状報告 24年間、行政相談委員
清水町担当の行政相談委員として24年間活動を続け、内閣総理大臣感謝状を受けた伊丹弥生さん(83)=同町堂庭=がこのほど、町役場を訪れ、関義弘町長に受賞を報告した。 伊丹さんは1997年に委嘱を受けた。役場で定期的に設けられる相談所などで、行政サービスに対する町民の苦情や意見を聞き取り、町に伝えてきた。静岡行政相談委員協議会の役員を務めたり、地元での積極的な広報活動をしたりしたことなどが評価された。 伊丹さんは町民一人一人の思いを大切にし、平等に接することを心掛けていたという。「(受賞は)うれしい。多くの人の協力のおかげ」と喜んだ。 関町長は「行政相談委員活動において、伊丹さんはなくては
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本物そっくり「木彫りパン」 加藤学園暁秀中生が体験教室 沼津
沼津市の加藤学園暁秀中は19日、同市出身の木彫り作家川崎誠二さん(37)を招いた体験教室を同校で開いた。1年生23人が木片を削り、本物そっくりな木彫りのパン作りに挑戦した。 美術の授業の一環で、物づくりの楽しさを知ってもらおうと企画した。川崎さんは木彫りの動物や野菜などを制作していて、チョコレートを題材にした作品は本年度の中学校の美術科教科書にも掲載されている。 川崎さんは木目を意識して掘ったり、角度をつけてパンのふっくらした丸みを出したりして、質感を表現するこつを伝授した。生徒はキリの木片を彫刻刀で丁寧に彫り、アクリル絵の具でグラデーションを強調しながら思い思いの作品を完成させた。影山
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沼津港ひものセンターリニューアル 遊覧船と待合所新装
沼津市の千鳥観光汽船(後藤武彦代表)は16日、沼津港などで運営する遊覧船と待合所「沼津港ひものセンター」をリニューアルした。夏の行楽シーズンを前に施設を新装して誘客を図る。 遊覧船は同港周辺を約30分かけて巡るコースが中心で、デッキでのカモメの餌やりが名物。家族連れに楽しんでもらおうと、大型モニターを船内に設置し、景色や深海魚の説明をする映像を放映している。 待合所は米国・サンフランシスコの港町をイメージ。青と木目を基調として開放感や親しみやすさを演出した。干物などの土産物のほか、新名物として開発した「沼津港餃子」も販売。皮に海藻を練り込んで地場の魚のだしふりかけを使い、地元産を売りにし
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J3沼津 山本昌邦会長退任 後任に実弟・浩義氏
J3沼津を運営するアスルクラロスルガ(沼津市)は15日、山本昌邦氏(64)が5月1日付で会長を退任し、取締役相談役に就いたと発表した。 後任には副会長で昌邦氏の実弟の浩義氏(60)が同日付で就任した。 クラブは経営体制の見直しによる人事としている。4月27日の株主総会で承認を得た。 昌邦氏は沼津市出身。現役時代日本代表に選ばれた。2004年アテネ五輪では男子日本代表を監督として率い、J1磐田でも指揮を執った。 浩義氏はクラブ創設者で、1990年の創設時から経営に携わっている。
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手筒花火返礼品に 寄付者祭りで紹介 清水町
清水町は、8月6日に3年ぶりに行われる湧水まつりで披露する手筒花火を、ふるさと納税の返礼品に加える。披露時に寄付者の名前を紹介する。寄付の受け付けは今月31日まで。 手筒花火は湧水まつりの人気イベント。花火は同町の柿田川煙火保存会が竹から切り出して製作し、当日のパフォーマンスも担当する。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のメインテーマに合わせて打ち出され、その際に寄付者名を読み上げる。使用後の手筒花火を記念品として発送する。 花火は「小筒」(寄付金額1万円)、「中筒」(同3万円)の2種類で25本限定。サイト「楽天ふるさと納税」から受け付ける。
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清水町の特産、返礼品に ふるさと納税特設サイト開設
清水町は15日、1次産業の生産者による出品に特化したふるさと納税サイトでの寄付受け付けを始めた。専門サイトを導入することで出品を促す。 町によると、町内で1次産業に従事するのは2021年時点で5軒で、従業者数は全産業の1%未満。販路拡大のきっかけにしてもらう。出品数などに制限のないサイトを使うことで出品しやすくし、町のPRや納税額増加も目指す。 現在は1軒が参加し、町特産の緑米などを返礼品として登録している。サイト「ポケマルふるさと納税」で寄付ができる。 町の担当者は「サイトは寄付した人と生産者でメッセージのやりとりもできる。生産者の励みになれば」と期待する。
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自転車の二重施錠を 沼津署、沼津駅で高校生に呼び掛け
沼津署はこのほど、自転車盗難被害防止のため二重施錠を呼び掛ける街頭キャンペーンをJR沼津駅北口周辺で行った。 沼津市内の私立高6校でつくるハイスクール防犯隊や地域安全推進員ら約30人が参加。登校中の高校生らに「防犯登録と2ロック」と書かれた啓発品のティッシュを配った。加藤学園高2年の八木孔明さん(17)は「盗難に遭わないように2ロックをしてほしい」と話した。 同署によると、管内で発生した犯罪のうち、自転車盗が最多。被害に遭った車両の7~8割が無施錠という。
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河津のバラ使用、沼津蒸留所ジン金賞 アジア最大の蒸留酒品評会
沼津市のジン製造「沼津蒸留所」(小笹智靖代表)のクラフトジン「レイジーマスターヘブンリーローズ」がアジア最大の蒸留酒品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2022」で金賞に輝いた。河津町産のバラの花びらを使用したジン。蒸留所の永田暢彦取締役(38)は「つくってきたものが間違ってなかったと思えた」と喜びを語る。 ヘブンリーローズは春をイメージさせる甘い香りが特徴。河津町のバラ園から仕入れたバラの花びらやショウガ、シナモンなどで香り付けしている。審査員からは味のバランスの良さや、ジンの味を生かした個性ある味わいなどが評価された。 同蒸留所は20年から製造を開始。酒造りの経験がない
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暑さを吹っ飛ばせ!! 長泉の児童、元気に水遊び
長泉町内の子どもたちが年間を通じてさまざまな体験活動を行う「ながいずみわんぱく冒険サークル」(後藤知彦代表)が9日、同町のコミュニティながいずみで行われ、小学生ら約20人が水鉄砲や巨大シャボン玉づくりで夏ならではの遊びを楽しんだ。 参加者は竹製のパーツを組み立てて水鉄砲を作った後、的の人形にめがけて水を放った。子どもたちとスタッフの対決も行われ、会場を走り回り水を掛け合った。水鉄砲遊びの前には、モールで作った型で大きなシャボン玉づくりに挑戦した。長泉南小5年の渕岡舞緒さん(10)は「暑いから涼しくなっていい。コロナで遊べなかったから大勢でできて楽しい」と笑顔で話した。 (東部総局・山本萌
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⚽勝利へ「メンタルが鍵」 J3沼津、9日にホームで讃岐戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は9日、13位のカマタマーレ讃岐とホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で対戦する。リーグ前半戦最後のホーム戦。DF浜託巳選手は「全員がどれだけ勝つ意識を持てるか。暑さもある中、メンタルが鍵になる」と意気込む。 前節のホーム戦は、ガイナーレ鳥取を相手に果敢に攻め快勝した。浜選手は「(パスをつなぎ)ボールが回った。守備も前線から取りに行くことができた」と振り返る。7日の練習では攻撃のパターンを繰り返し確認した。 ホーム戦連勝が期待される中、今井雅隆監督は「いいゲームを継続することが勝者になるために必要。次節が大切」と強調した。 9日は午後4時キックオフ。
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沼津・大瀬で修祓式 海水浴シーズンの無事故祈る
本格的な海水浴シーズンを前に、沼津市の大瀬海浜商業組合(高野貴好組合長)は1日、海での安全を願う修祓(しゅうばつ)式を同市西浦江梨の大瀬海水浴場で行った。 海水浴場関係者ら約20人が参加。海岸に祭壇を設置し、宮司が祝詞を読み上げた。参加者は一人ずつ玉串をささげて海の無事故を祈った。 大瀬、御浜、らららサンビーチ、井田の市内4海水浴場には16日から8月下旬ごろまでライフセーバーを配置する。各海水浴場では新型コロナウイルス対策が行われる。高野組合長は「富士山が見える海水浴場としてたくさんのお客様が沼津に来てくれることを願う。事故防止にご協力を」と話した。
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⚽J3沼津「良い時間帯に点取る」 ホーム鳥取戦前に調整
サッカーJ3アスルクラロ沼津は2日、17位のガイナーレ鳥取とホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)で対戦する。下位に沈みつつも6月負けなしで勢いに乗る鳥取を相手に迎える3試合ぶりのホーム戦。今井雅隆監督は「(流れが)良い時間帯で点が取れるかが鍵」と臨む。 敵地での前節今治戦では、相手に決定機をつくらせない守備を展開するも攻撃の精度に課題を残し0-0の痛み分けに終わった。前節、けがから復帰したMF菅井拓也選手は余裕のなさを「いっぱいいっぱいだった部分があった」と悔やみつつも、「選手の気迫や気持ちをグラウンドでしっかり表現したい」と意気込んだ。30日は大人数でゲーム形式の練習をした。 ま
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J3沼津本拠地 照明改修にめど 沼津市長とクラブ側が会見
Jリーグライセンス基準を満たさないサッカーJ3アスルクラロ沼津の本拠地の照明改修へ補助を決めた沼津市の頼重秀一市長は29日の定例記者会見で、補助の決め手としたクラブによる経済効果について具体的な数値をまとめていないことを明かし、「今後、データを出せるよう関係部局と連携したい」とした。一方、クラブ運営会社の山本浩義会長も同日会見し、「地元から好選手を発掘し、育てていきたい」と地元密着で沼津を盛り上げたいと述べた。(東部総局・尾藤旭、山本萌絵佳) 市長 地域貢献を高く評価 沼津市の頼重秀一市長は「アスルクラロ沼津は県東部唯一のプロサッカーチーム。沼津の名を全国に広めてくれている
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柿田川公園に芝植栽 清水町民ら200人 親しみ深い場所に
住民に柿田川公園への愛着や親しみを深めてもらおうと、清水町は26日、同公園芝生広場で芝生の植栽を行った。児童生徒や町商工会、町とパートナーシップを結ぶ企業などの職員ら約200人がポットの苗を植えた。 植栽は2022、23年度の2カ年計画。参加者は芝生を管理するNPO法人「グランドキーパーズ」のメンバーに苗の植え方を教わった後、広場の南側約1400平方メートルに5400ポットを植えた。清水小4年の浅井智基君(9)は「楽しかった。植えた芝生をまた見に来たい」と笑顔で話した。町はより多くの住民と観光客に来園してもらえるよう、公園の多彩な活用法を模索していて、芝生整備は8年ぶり。5月25日の町議会
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長泉メロン出荷開始 JAふじ伊豆が目ぞろえ会 糖度例年並み
JAふじ伊豆長泉メロン部会は27日、出荷数が少ないため「幻のメロン」と呼ばれる長泉町特産の「長泉メロン」の目ぞろえ会を同町下土狩のJAふじ伊豆特産センターで行った。同日、出荷を開始した。 部会員やJA職員ら約15人が参加。長泉メロンは同町北部で生産されている。ミツバチで交配し、一株に1玉だけを残して栽培するためおいしさが凝縮されるという。参加者は生産者4人が持ち寄ったグレースとアールス2種類の果肉の糖度を調べた。今回そろったメロンの糖度は12~15・5度で、例年並みだといい、13度以上を出荷する。 井出昌宏部会長(75)は「天候に恵まれ、思ったより良いできになった」と品質に太鼓判を押す。
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学童野球熱戦 裾野ライオンズクラブ富士山カップ
小学生以下のチームが対戦する第10回裾野ライオンズクラブ富士山カップ選抜学童野球裾野大会(裾野市など主催)が25日、同市で開幕した。市内3チームを含む県東部・中部の計16チームが市内4会場で熱戦を繰り広げた。 トーナメント式で行われた。市運動公園野球場では、保護者らの拍手や声援を受けた選手が懸命に白球を追いかけた。初日は1、2回戦計12試合を実施。26日は準決勝と決勝を行う。
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安全運転審査 交通ルールを確認 裾野
裾野地区安全運転管理協会はこのほど、安全運転コンクールを裾野市のすその中央自動車学校で開いた。加盟10事業所の従業員ら30人が参加した。 参加者は交通ルールや運転マナーなどに関する学科試験と、クランクや方向転換を行う運転の実技競技に臨んだ。地区代表として、10月に静岡市で開かれる県大会に出場する上位3人は次の通り。 優勝 佐藤毅(トヨタ自動車東富士研究所)▽準優勝 米良亮(同)▽3位 福家佳奈(トヨタエンタプライズ富士総合事業所)
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記者コラム「清流」 子どもたちから学んだこと
先日、清水町の小学5年生が田植えを体験した。泥に足を取られながら真剣に稲を植えた子どもたち。感想を聞こうと先生に声をかけると「インタビューを受けたい子は記者さんの前に並んで」と呼び掛けてくれた。するとたちまち15人ほどの行列ができた。 「ぬるぬるして気持ち悪かった」「難しそうだったけど、やっていくうちに楽しくなった」「米を作る大変さが分かった」-。子どもたちは体験を通じて心を動かされ、それぞれ違った感想を抱いていた。 慌ただしく生活していると行動がルーティン化し、感情が鈍くなってしまいがちだ。そんなときは一度立ち止まって、子どもたちのように物事にひたむきに向き合い、感じたことを誰かに伝えてみ
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心のSOS出し方学ぶ 町立清水中 「話しやすい大人に相談」
若年層の自殺者増が深刻化する中、清水町は14日、「SOSの出し方教室」を清水中で開いた。2年生206人がストレスの仕組みを学び、どのように声を上げればいいのかを学んだ。 講師はエムオーエー奥熱海クリニックの佐久間哲也院長が務めた。キャラクターを使いながら、ストレスと心の関係を解説。ストレスがかかり過ぎたときには、▽人に話を聞いてもらう▽休息を取り焦らない▽ストレスがかからない居場所をつくることが助けになると伝えた。 SOSを出す前段階として、気持ちを吐露する必要性も強調。助けを求めるときには、穏やかに反応してくれたり親身になってくれたりする大人を見つけ、気持ちを隠さず打ち明けることが大切
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記者コラム「清流」 陸から海から戸田観光
沼津市街地の職場から南へ車で約1時間。戸田地区の取材はいつも小旅行気分だ。山を越えると道の駅「くるら戸田」が出迎えてくれ、さらに進めば港にぶつかる。山と海の近さを体感し、地形の面白さに魅了される。 ただ、戸田の入り口は陸路だけではない。5月下旬、海から来客があった。清水港を出発したヨットレースの参加者だ。彼らはレース後、同地区に宿泊し観光を楽しんだ。 戸田港の浮桟橋は、2014年の定期便廃止に伴い活用されなくなった。地元の観光関係者は「海路からの観光客は欠かせない」と話し、恒例化するレースが浮桟橋復活の契機になると期待する。海からのアクセスが身近になれば、観光客にとってより魅力的な地にな
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飲食店でふるさと納税 清水町、店舗で決済「全国初」
清水町は17日から、町内飲食店が対象の店舗型ふるさと納税を始める。ふるさと納税の手続きを店頭ででき、そのまま返礼品として食事などが楽しめる。町によると、飲食店でふるさと納税を申し込み、その場で決済するサービスは全国初という。観光客に町を訪れ魅力を感じてもらうとともに、地域活性化につなげる。 導入するのは柿田川の湧水を活用したうなぎやところてんなど5店舗。各店に設置された専用QRコードを読み込み、決済する。町外からの来訪者がその場で納税し、返礼品として食事券や専用の詰め合わせなどを受け取ることができる。 町は現在、ふるさと納税4サイトで返礼品102品を出品している。2021年度のふるさと納
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水難事故「浮いて待て」 防災講座に親子ら40人 沼津
水難事故が発生しやすい夏を前に、NPO法人グロウワイズと国土交通省沼津河川国道事務所はこのほど、「みんなで学ぼう!水の防災講座」を、沼津市西沢田の東部スイミングスクールで開いた。午前の部には親子ら約40人が参加し、救助や避難の知識などを学んだ。 参加者は地元の水害の歴史や早めの避難の重要性を学んだ後、衣服を着たままプールに入った。NPOメンバーの指示を受けながら、両手と両足を広げて大の字になって、体を浮かせて救助を待つ練習に取り組んだ。そのほか、ライフジャケットの着用体験や溺れている人の救助方法を確認した。原東小6年の桜田虎大君(11)は「体は2%しか浮かないことを初めて知った」と話した。
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J3アスルクラロ沼津と防災訓練 9月開催へ勉強会
サッカーJ3アスルクラロ沼津は一般社団法人スマートサプライビジョンと連携して5月から、ステップアップ型の地域防災訓練を始めた。大地震や富士山噴火などの災害被害が想定される沼津市にある同クラブ。クラブのスポーツスクールの指導者や親子向けの講座を開いた後、9月に人生の教訓になる「一生忘れない防災訓練」を行い、防災意識の向上を図る。 J3沼津は、スポーツスクールや小中学生向けチームを持ち、子どもたちの指導にも当たる。預かった命を守り、子どもたちや保護者の防災への関心を高めようと企画した。 初回は5月中旬、同市のサンウェルぬまづで指導者向け勉強会を開き、約30人が参加した。スマートサプライビジョ
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柿田川公園の活用法は? J1清水、清水町まちづくり懇談会開催
サッカーJ1清水エスパルスはこのほど、「清水町まちづくり懇談会」を同町の商業施設で開いた。町にゆかりのある事業者を中心に約50人が集い、柿田川公園の活用についてトークショーや意見交換を行った。 町とファミリータウンパートナーシップ協定を結ぶエスパルスが、地域を盛り上げて恩返ししようと、初めて企画した。トークショーには元日本代表でエスパルスのジュニアユース三島のU-13監督を務める市川大祐さんや、沼津市内の公園の活性化に取り組む山崎友也さんらが登壇。マルシェやワークショップの開催など公園の活用方法を提案した。参加者からは「キッチンカーイベントができそう」「町民が公園に対して当事者意識を持つ
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高齢女性に「詐欺注意」 裾野署、さくらセーフティ作戦
裾野署はこのほど、特殊詐欺被害の中心になっている65歳以上の高齢女性に特化した防犯対策活動「さくらセーフティ作戦」を実施した。裾野市佐野地区の高齢者宅を署員が訪ね、特殊詐欺を身近な問題として認識してもらうよう呼び掛けた。 同署によると、管内で昨年発生した特殊詐欺被害8件のうち2件が同地区で発生し、不審電話も10件確認されるなど防犯活動の重点地域になっている。中村佑馬生活安全課長が実際に不審電話を受けたことがあるという山下雪子さん(66)宅を訪れ、「詐欺グループから佐野地区が狙われています」「特に65歳以上の女性は要注意」と書いたチラシを手渡した。電話番号の表示システムを導入するなど具体的な
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戸田港到着者を歓迎 清水港出発ヨットレース
静岡市清水区の富士山羽衣マリーナヨットレース委員会(松浦令一委員長)は21日、清水港(同区)-戸田港(沼津市)間のヨットレース「戸田レース2022」を開催した。参加者は駿河湾の自然を楽しみながら腕を競い、戸田港の浮桟橋活用を推進する戸田観光協会らが歓迎した。 戸田の観光促進につなげようと2020年10月から始まり、3回目。20艇、124人のレース参加者は清水港を午前11時に出発した。風が吹かず、雨も降る悪条件の中、3時間以上かけて15艇が戸田港の浮桟橋にフィニッシュした。松浦委員長は「風光明媚(めいび)な駿河湾は観光資源。昨年から参加者も増えた。駿河湾全体でレジャーボートを受け入れる機運を
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記者コラム「清流」 新鮮な気持ちで再開を
行動制限なしのゴールデンウイーク。久しぶりの外出を楽しんだ人も多いのではないか。記者は連休に合わせた連載企画で、ダイビングに初挑戦した。頭の中を空っぽにできる非日常感と、海に広がる未知の世界に魅了された。 一方で、水の事故のニュースが相次ぐ連休だった。沼津市内でもダイビング事故が発生。無事救助され安心したが、直近に体験したため水の危険性に実感を持った。 コロナとの共存が現実的になりつつある今、アクティビティなどこれまで遠慮していた趣味を再開する人もいるだろう。ただ、ブランク期間に感覚が鈍っている恐れもある。それなら初心者に戻った気分で、一層安全に留意して楽しんでみてはどうか。新鮮な気持ち
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新校舎建設、熱心に見学 沼津工高 在校生向け研修会
静岡県と県土木施工管理技士会沼津・三島地区は19日、教室棟を建て替え工事中の沼津工高(沼津市)で在校生向けの現場研修会を開いた。建築科と都市環境工学科の2~3年生66人が工事現場を見学して座学を受けた。 建設業に関心を持ってもらい、将来の担い手確保につなげようと企画した。新校舎建設予定地では、情報通信技術(ICT)を組み込んだ建設機械による掘削体験を実施。建設機械には施工データが入っていて、代表生徒が施工業者の指導を受けながら操作した。建築科3年の高木宙さん(17)は「難しいと思っていたが、レバーを倒すだけで決まった動きをした」と話した。座学では地元建設会社に就職した卒業生らが仕事内容やや
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沼津市内浦の憩いの場 再起へCF 地域が活気づく拠点に【湧水】
沼津市内浦重寺で11月に起きた火災で全焼した駄菓子屋兼飲食店「とらちゃん」。地域住民の憩いの場を復活させようと、クラウドファンディング(CF)による資金調達に乗り出した。CFを通じて地域の絆を強め、内浦を多くの人に知ってもらう機会につなげてほしい。 「とらちゃん」店主の石津太雅さん(45)は高知県から地域おこし協力隊として約4年半前に内浦地区に移住した。地域住民との交流を深め、地域の人に恩返しする場として、「親戚のお兄ちゃんの家」を目指して開店した。昼は駄菓子屋、夜はバーとして2019年9月に開業し、次第に地域に浸透。年齢を問わず住民に愛されていたという。 火災は突然だった。11月11日
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記者コラム「清流」 地域の歴史 地元の手で
沼津市は歌舞伎「伊賀越道中双六」の舞台の一つ。同市平町にある「平作地蔵」は登場人物の雲助平作にちなむとされる。このほど、その平作地蔵の紹介看板が新しくなった。設置した同市の世古真一さんは「地域の歴史をもっと地元の人に知ってほしい」と看板の製作に奔走したという。 同市大岡のフランス料理店「ヌーヴォサンス」のロゴマークには「Heisaku」の文字がある。かつて「平作」の名を借りて営んだ料亭「平作茶屋」の名残とされる。 地蔵やロゴマークに残る地域にとって大切な歴史。地方の人口流出が叫ばれる中、地域を知ることは地元愛の醸成につながるだろう。地元民の手で良さを掘り出し、PRすることは解決のヒントに
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記者コラム「清流」 地域の水族館の快挙
「深海魚の聖地」とも呼ばれる沼津市にある伊豆・三津シーパラダイスで、深海にすむメンダコがふ化した。全長約1センチながら、成体と同じように平べったい形の赤ちゃんに思わず頰が緩んだ。 国内3例目の快挙の裏には、飼育員の努力に加え立役者が“もう一人”。食堂を改装して7月にオープンした「みとしーラボ」の冷凍庫だ。かつて食材を保存していた冷凍庫を再活用し、水温の安定に役立てた。 沼津に来たら真っ先に訪れたかった水族館。1977年に開館し、ロゴマークもレトロな雰囲気が漂う。長く子どもたちに親しまれている歴史を感じた。担当者の「目の前の駿河湾は宝の山」という言葉が頼もしい。これ
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記者コラム「清流」 生き物と文化財
大学時代、古文書調査をしていたときの天敵は虫だった。紙魚(しみ)は紙を掘るようにして食べ、ボロボロにしてしまう。生き物と文化財の保護は対極にある関係と思っていた。 長泉町のヴァンジ彫刻庭園美術館は庭園で観察できる生物を紹介するイベントを企画した。話を聞いた学芸員の言葉にはっとした。「多くの作家が自然から着想を得て制作してきた。自然と美術は切っても切り離せない」。作家と同じように自然を楽しみながら美術に触れるという体験は、作品への愛着を高める手段になるように思う。 文化財や芸術作品を守るには、私たちが大切に思う気持ちも不可欠。生き物は敵ではなく、共存できる。保存を助ける可能性もあると感じた
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熱海・伊豆山 被災地で野菜移動販売 青果卸売・岩本さん
大規模土石流による被害を受けた熱海市伊豆山の岸谷(きだに)地区で8日、同市桃山町で青果卸売を営む岩本英利さん(62)が野菜や果物の移動販売を始めた。毎週1回行う予定。周辺住民が集まり買い物を楽しんだ。 同地区は避難所から帰宅した住民が多く、メインの生活道路で路線バスの運行が再開した。しかし、一般車両の通行はいまだできないため、住民は買い物に苦労していた。 これまでも週に1回、コンビニチェーンが車で販売に訪れていたが、「八百屋さんにも来てほしい」との要望が強かった。そんな声に岩本さんは快く応じた。「(伊豆山に住む)姉も被災し沼津に避難している。助けられることがあるならやりたい」との思いがあ