黄瀬川大橋、仮橋10月着工 23年秋完成予定、全車両通行可に 沼津・清水町境

 昨年7月の豪雨で橋桁が傾き、現在は大型車などの通行を規制した上で応急の組立橋を架けている黄瀬川大橋(沼津市、清水町)の南側に、県が仮設橋を10月に着工することが30日までに分かった。2023年秋の完成予定で、全車両が通行可能となる。

通行禁止車両を示す看板=30日午後、清水町長沢(写真の一部を加工しています)
通行禁止車両を示す看板=30日午後、清水町長沢(写真の一部を加工しています)
沼津・清水町境 黄瀬川大橋
沼津・清水町境 黄瀬川大橋
通行禁止車両を示す看板=30日午後、清水町長沢(写真の一部を加工しています)
沼津・清水町境 黄瀬川大橋

 県沼津土木事務所によると、仮設橋は黄瀬川大橋の下流側約30メートルに設置予定。通行不可となっている大型と中型車、自転車を含む二輪車の通行が可能となり、迂回(うかい)によって発生している周辺道路の慢性的な渋滞の解消が見込まれる。沼津市側には十字路の交差点を新たに設け、利便性を高める。
 本設橋の建設は仮設橋の開通後に進めるが、着工時期は未定という。
 黄瀬川大橋北側は川が蛇行していて、国土交通省と協議した結果、安全性を考慮して南側への建設が決まった。9月中旬ごろに施工業者と契約する予定。同事務所によると、建設予定地に位置する土地の地権者らと協議を行っていて、店舗の移転などに向け補償額も今後提示するとしている。
 黄瀬川大橋は昨年7月3日の豪雨で橋脚4基のうち1基が沈下して橋桁が傾き、全面通行止めになった。その後、応急組立橋を整備して同8月31日、一部規制して通行可能とした。
 橋が架かる県道富士清水線(旧国道1号)は東西を接続する幹線道路で、同事務所の調査(2015年時点)によると1日の交通量は約3万台。全車両が通行できる仮設橋の建設を求める声が地元から相次いでいた。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞