J3沼津応援歌、サポーター愛詰める 歌手のフルヤさん(裾野) 歌詞募り制作中

 シンガー・ソングライターやスポーツDJとして県内で活躍するフルヤトモヒロ(本名・古谷智浩)さん(41)=裾野市=が、サッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津の公認応援ソングの制作に取り組んでいる。詞をサポーターから募り、「応援の一体感を高める曲に仕上げたい」と意気込む。クラブによると、サポーターを巻き込んでの応援曲制作はJリーグでも珍しいという。

J3沼津の試合前に歌唱するフルヤトモヒロさん=沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場
J3沼津の試合前に歌唱するフルヤトモヒロさん=沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場

 フルヤさんはJFL時代の8年前から試合を観戦するアスルクラロサポーター。昨季からは試合前のステージイベントで演奏を披露してきた。「サポーターとのアットホームな距離感がいい。(本拠地の)愛鷹から見える景色も気に入っている」とチームの魅力を語る。
 三島市を拠点にするバレーボールVリーグ男子東レアローズの公式応援ソングも作詞作曲したフルヤさん。ひいきのアスルクラロも音楽で盛り上げたいと、応援ソングの制作をクラブに持ちかけ、クラブとサポーター参加型の制作を決めた。選手への激励や沼津の景色など、募集した言葉をつないで歌詞にし、夏ごろまでの今季中に発表する計画。かけ声や手拍子などでサポーターにもレコーディングに参加してもらう予定だ。
 サポーターの宮代載さん(沼津市)は「応援ソングは待望だった。サポーターが一体になれるはず」と歓迎する。クラブ事業部のジェームズ太郎さん(30)は「地元のアーティストに声をかけてもらえてうれしい。ゴール裏でのチャント(応援歌)になれば」とスタンドのさらなる盛り上がりを期待する。
 フルヤさんは「自分だけでなくサポーターの思いを音にする。J3で1番サポーター熱のあるチームにしたい」と“アスル愛”を語る。歌詞は7日まで、フルヤさんの公式サイトで受け付けている。

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