妊娠や育児 ママの不安、ラジオで解消 三島の助産師多田さん放送

 三島市の助産師多田和子さん(53)がこのほど、エフエムみしま・かんなみ「ボイス・キュー」で、妊娠中や子育て中の女性の孤独や不安を解消するヒントを発信するラジオ番組を始めた。祖父母世代との意見の違いに悩む妊婦や、育児に奮闘する家族を励ましている。

妊娠や育児について発信するラジオ収録に臨む多田さん=三島市のボイス・キュー
妊娠や育児について発信するラジオ収録に臨む多田さん=三島市のボイス・キュー

 番組は「助産師ただちゃんのこんな声ですみません」(毎月第1、3水曜日)。午後1時15分から15分間で、助産師として蓄えた知識を自身の出産、育児の経験を交えて紹介する。9月の放送では、「妊娠は病気ではない、だからこそつらい」をテーマにした。妊娠は通常の生活からさらにタスク(作業)が増えると捉え、自分の能力を超えるまで頑張らないことが大切と、妊婦らに語りかけた。
 多田さんは妊娠中や育児の悩みを解決するヒントをインスタグラムのライブ配信などで発信するなど、SNS(交流サイト)での情報発信に力を入れてきた。その一方で、祖父母世代との意見の食い違いに悩む母親らが多いことを知り、「お互いストレスなく、協力して育児を進めるきっかけにしたい」と祖父母世代にも届けるため、ラジオ放送を決めた。約1年間のスポンサー探しを経て、念願の番組を持った。
 テーマの選定や原稿の執筆、出演も一人で担う。気をつけるのは否定的な話の展開にせず、解決への方向を示すこと。多田さんは「妊娠や育児の常識を変えたい。苦しんでいる母親の光になれれば」と言葉に力を込める。

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