静岡人インタビュー「この人」 菊川市産業支援センターEnGAWAコミュニティーマネジャー 藤江由加里さん(菊川市)

 菊川市が3月にオープンした産業支援センターに常駐し、起業や事業承継を目的に来場する事業者をマッチングする役割を担う。新たなビジネス機会の創出に向けて発信力を強化する構え。休日は体験型美容ワークショップを運営する。香川県高松市出身。46歳。

藤江由加里さん
藤江由加里さん

 -エンガワの利用状況は。
 「作業スペースの利用者と相談者、ともに徐々に増えてきた。引き続き起業へのPRや、交流サイト(SNS)での発信に力をいれていく。駅前の拠点として有効に活用してもらいたい」
 -なぜコミュニティーマネジャーに応募したのか。
 「自分の経験を生かして、やる気のある人たちの背中を押す仕事がしたいと思ったから。市内の企業に長年勤める中で多くの人と関わり、個人の事業者が好きなことを実現した姿が輝いて見えた。子育てが一段落したこともあり、一歩を踏み出した」
 -挑戦してみてどうか。
 「話をする中で自分がやりたいことが明確になった相談者の、晴れやかな顔をみるとやりがいを感じる。市や信用金庫の職員が常駐しているため、アイデアを出し合って多様な助言ができている。相談者によって悩みの重さやタイプに違いがあるが、柔軟に対応していく。自分が新しいことに取り組む姿をみてもらうことで、挑戦しやすい空気感をつくりたい」
 -利用者にとってどんな存在を目指すか。
 「堅苦しくなく、悩みを話せる存在。まさに縁側のように、気軽に寄っておしゃべりができる身近な場所を目指す。日常会話の中で本人が気づいていない課題を掘り起こし、解決するために事業者を紹介することが理想。未来が明るくなるサポートをしたい」
 (掛川支局・山本萌絵佳)

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