掛川・高天神城 マイクラで復元 10月2日から公開、地形を忠実に再現

 戦国期に徳川氏と武田氏が激しい攻防を繰り広げた高天神城(掛川市)をゲーム「マインクラフト」の世界に“復元”する試みを進めていた掛川市は1日、完成を報告した。常葉大造形学部有志の協力を得て、断崖絶壁の地形や城郭の形などを忠実に再現した。2日から公開する。

マインクラフトで復元した高天神城を舞台に行われた攻城戦=掛川市役所
マインクラフトで復元した高天神城を舞台に行われた攻城戦=掛川市役所

 マインクラフトは、さまざまな素材のブロックで構造物を組み立てるゲームソフト。ユーザーが城郭に手を加えて自分だけの高天神城を作ったり、徳川方と武田方に分かれて攻城・籠城戦を楽しんだりできる。独自の城を作り込めるシングルプレーは2日、対戦などのマルチプレーは10月中旬ごろに公開する。
 10月1日はデジタルの日に合わせて、お披露目イベントを市役所で行った。同大の6人と市職員が徳川軍と武田軍に分かれ攻城戦に挑戦した。
 制作に当たっては同大の有志が実際に現地を訪れてリアリティーを追求する半面、プレーのしやすさを求めて配色などに独自の工夫も凝らした。3年の青島合花さん(20)=藤枝市=は「(制作の中で)山城が攻めにくい理由がわかった」と話した。
 市観光交流課の担当者は「難攻不落と言われるゆえんを味わってもらいたい。現地に足を運ぶきっかけになれば」と期待した。
 (掛川支局・山本萌絵佳)

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