⚽学校の垣根越え 中学生がサッカーリーグ戦 アスルクラロスポーツクラブ(沼津市)が本格始動

 部活動の地域移行を見越した取り組みとして、一般社団法人アスルクラロスポーツクラブ(沼津市)は本年度から、地域の中学生が参加するサッカー大会「フォスター(育成)リーグ」を本格的に始めた。同法人は地域の中学生に部活とは異なる形で指導していて、リーグはチーム同士の総当たり戦で12月まで行う。山本浩義理事は「(上達には)試合が最大の先生。試合経験を積む機会にしたい」と語る。

試合に取り組む中学生=沼津市のセレステグラウンド
試合に取り組む中学生=沼津市のセレステグラウンド

 リーグには同法人が学校の垣根を越えて指導する静岡県東部の14チームが参加。試合経験の少ない子どもたちや、部活引退後、高校でもサッカーを続ける3年生の実戦を積める場になる。レベル別に1部と2部があり、15節まで月に2回、日曜日の夜、沼津市内の2~3のグラウンドで開催している。リーグの運営費は各チームから集めるほか、企業の後押しも受ける。
 試合の参加者は「知らない選手の技術を盗むことができる。部活に持って帰って強いチームにしたい」と話す。大会の合間に他チームの試合の様子を見るといい、「同じポジションのプレーを見ると勉強になる」と語る。
 同法人は恒例化し規模を大きくしていきたいとしていて、山本理事は「全国につながる大会ではないが、多くの試合を経験することは子どもの成長につながる」と意気込む。

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