生育進み、品質良好 市内8工場から上場 掛川で新茶初取引
掛川茶市場は23日、掛川市千羽のJA掛川市本所で初取引を行った。3月の冷え込みを受けて前年より8日遅い開幕となった。生産者と茶商、行政関係者が式典に出席し、取引の活況を願った。
市内南部、東部などからの8工場から11口計1066・8キロが持ち込まれ、やぶきたやさえみどりが上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると3回手をたたく「手合わせ」の音を各所で響かせた。最高値は3万円だった。
市は今期から、生産者と茶商が連携して適正価格を形成する「茶業版フェアトレード」を推進する。取引に先立ち行われた式典で、取引運営委員会の堀内尚委員長は「農家と茶商は一蓮托生(いちれんたくしょう)。情報交換を密にしたい」と話した。
同JAによると、4月に入り生育が進み、品質が良いという。月末には盛期に入る見通し。