華やかな山車引き回し 掛川・三熊野神社大祭、7日まで

 遠州に春の訪れを告げる三熊野神社大祭が5日、掛川市横須賀地区で始まった。7日までの3日間、13町が祢里(ねり)と呼ばれる華やかな山車を引き回し、遠州横須賀街道は祭りムードに包まれる。

かけ声とともに威勢良く祢里を引き回す青年ら=掛川市横須賀
かけ声とともに威勢良く祢里を引き回す青年ら=掛川市横須賀

 小雨が降る中で迎えた初日は、各町の青年らが「シタッ、シタッ」のかけ声を上げながら、シートで覆った祢里を威勢良く引き回した。横須賀区祭典総代会の萩原弘一会長(61)は「年齢を問わず楽しい祭りにしたい」と話した。
 6日は午前10時半から、同神社で県無形民俗文化財の三社祭礼囃子(ばやし)が奉納される。7日は神輿(みこし)渡御行列や田遊びなどの神事があり、祢里が境内に一堂に会する夜の千秋楽で閉幕する。
 現在の大祭は江戸時代、横須賀城主だった西尾忠尚が導入した江戸の祭り文化を受け継いでいるとされ、おはやしや装束、祢里などに当時の様式が残っている。

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