ミシン技術全国大会最高賞 掛川・西山口小の瀬川さん、小学生の部

 掛川市の西山口小6年瀬川ももこさん(12)がこのほど、ミシンの技術を競う全国大会「ホームソーイング小中高生作品コンクール」小学生の部で、最優秀に当たる経済産業大臣賞を受けた。夏用の開襟シャツとズボン、バッグ、ヘアバンドを制作した。瀬川さんは「ミシンが楽しいし、やってみようと応募した。うれしい」と喜んだ。

受賞作品が紹介された冊子と賞状を手にする瀬川さん=掛川市内
受賞作品が紹介された冊子と賞状を手にする瀬川さん=掛川市内

 小学生の部には1033点の応募があった。瀬川さんは、夏でも涼しい服にするため麻の入った布を選んだ。弟2人にも将来着てもらえるよう男女の区別がない仕様にし、胸には柄の布でポケットを付けてデザイン性を高めた。シャツの襟を、首に沿うように縫うのが難しかったという。型紙も自分で起こし、約4カ月で完成させた。
 瀬川さんは小学3年の時、裁縫をする祖母の影響でミシンを始めた。月2回程度、ミシン教室で基礎を学んでいて、小学5年の時に同審査に初出品。優秀賞に輝いた。瀬川さんは「好きな服を自由に作れるところがいい。きれいに縫えるのも気持ちがいい」と魅力を語る。
 この春で進学する瀬川さんは、既に中学生の部に出す作品に取りかかった。縫いにくいが、着心地の良い生地の使用に挑戦するという。夢はミシンを使う仕事に就くこと。「人が喜ぶ服を作りたい」と意気込む。
 (掛川支局・山本萌絵佳)

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