静岡人インタビュー「この人」 全日本ベンチプレス選手権大会で王者に輝いた 伊東永悟さん(沼津市) 

 2月に愛知県で開かれた全日本ベンチプレス選手権大会フルギア男子93キロ50歳代の部で、全日本王者に輝いた。沼津市職員で、地域密着型プロレス団体「沼津プロレス」のレスラーとしても活動する。54歳。

伊東永悟さん
伊東永悟さん

 -全日本制覇した感想は。
 「まずはほっとした。ただ、242キロの日本記録を目指していたため悔しさも残る。最低優勝、最高日本記録という気持ちで臨んだ。大会では、挑戦可能な3回のうち2回目で210キロに成功、3回目の242キロで失敗してしまった」
 -トレーニングを始めたきっかけは。
 「プロレス好きの父親の影響。高校時代に部活でウエートリフティングに取り組み、25~27歳には東京でプロレスラーとして活動したが、けがをして沼津に戻り、市職員となった。職場や家族の応援を受けながら週に3日練習している。鍛えた分だけ成果が出ることがトレーニングの楽しみ。ベンチプレスに必要な大胸筋、三頭筋、肩は重点的に鍛えている」
 -沼津の魅力と課題は。
 「海も山もあり、自然が豊かなところが魅力。上京したことで地元の良さを実感した。課題はにぎわいがなくなっていること。沼津は人口減少し続けていて、昔のように活気のあるまちにしたい。沼津プロレスをSNSで発信したり、地域の交通安全運動に参加したりしている」
 -今後の目標は。
 「体の調子を見ながら、6月の東海大会で日本記録を目指す。人生は1度きりなので、緊張することがあってもいい。市制100周年に合わせて、沼津プロレスで、子ども向けの企画をしてにぎわいをつくりたい。自分が活動することで沼津の発信につながれば」

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