女性デー仕込み ビール完成 「働きやすい業界」願い込め 沼津の醸造所

 JR沼津駅前でビールの醸造所兼パブを開くリパブリュー合同会社(畑翔麻代表)の女性スタッフが、国際女性デー(3月8日)に合わせて仕込んだビールが5日、完成した。性別にかかわらず、働きやすい業界になるよう願いを込めた。

国際女性デーに合わせてビールを仕込む加藤さん(中央)ら=沼津市大手町のリパブリュー沼津店
国際女性デーに合わせてビールを仕込む加藤さん(中央)ら=沼津市大手町のリパブリュー沼津店


 取り組みの中心になったのは昨年9月に店長となった加藤瑞生さん(25)。ブルワー(ビール職人)に教わりながら、数人の女性スタッフと一緒に仕込んだ。
 ビール業界で働く女性を支援するアメリカの団体「ピンクブーツソサエティー」から仕入れたホップを使用。これまでも同様の取り組みはしていたが、今回、初めて女性スタッフが主導した。加藤さんが店長となり女性スタッフが増えたことがきっかけの一つになったという。
 加藤さんもレシピづくりに加わって切れのいい苦みと後味に仕上げ、「ビール屋さんで働く女性や店長として活躍する人に発信できたら」と思いを語った。同社は女性スタッフのリーダーへの積極登用を進めている。
 ビールは準備が整い次第、同社の店舗や全国の取扱店で販売する。
 (東部総局・山本萌絵佳)

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