小祝さくら 今季2勝目 ゴルフ・スタンレーレディース

 スタンレーレディースホンダトーナメント最終日(裾野市東名CC=6570ヤード、パー72)、暫定首位でスタートした小祝さくらがノーボギー2バーディーで回り、通算12アンダー、204として、一時は首位に5人が並んだ混戦を制した。今季2勝目を挙げ、賞金2160万円を獲得した。

通算12アンダーで優勝し、トロフィーを手に笑顔の小祝さくら=東名CC(東部総局・山川侑哉)
通算12アンダーで優勝し、トロフィーを手に笑顔の小祝さくら=東名CC(東部総局・山川侑哉)
1アンダー44位タイで大会を終えた渡辺彩香
1アンダー44位タイで大会を終えた渡辺彩香
通算12アンダーで優勝し、トロフィーを手に笑顔の小祝さくら=東名CC(東部総局・山川侑哉)
1アンダー44位タイで大会を終えた渡辺彩香

 菅沼菜々、西郷真央、永井花奈が11アンダーで2位タイ。最終日にそれぞれ6アンダーで回った大里桃子が5位、脇元華が6位と続いた。県勢は、渡辺彩香(熱海市出身)が1アンダーで44位、村上瑞希(富士国際GC)は予選落ちだった。
 大会は7日は降雨、8日は日没で2日連続のサスペンデッドとなった。9日は一部選手が2ラウンドの途中から開始した。
 (出場61選手=アマ1人、曇り、23・4度、北北東の風4・2メートル、観客3400人)

3日間ノーボギー 安定感で混戦制す

 3日間をノーボギーで回り、安定感を発揮した小祝さくらが激しい優勝争いを耐えて、首位を守りきった。
 試合を決めたのは自身も「大きかった」と振り返る17番(パー4)のバーディー。11アンダーで首位選手が並ぶ中、「残り2ホールしかない。これを決めないと」と臨んだ。ティーショットはフェアウエーを外さず、2打目でピンから7メートルに乗せ、バーディーパットを決めた。「簡単なラインではなかった」としつつも他選手を引き離し、プレッシャーを与えた。先週ごろから、うまくいかないときでも「ポジティブに捉えられるようになった」とし、メンタル面の成長も口にした。
 毎回心がけて臨んでいるノーボギーも達成。「微妙なパーパットを決めることができた」と評価した。
 今季はあと7大会を残す。優勝を決めたものの、ショットを思い通りに打てないホールもあったとし「納得のいくプレーではなかった」と謙虚に受け止める。「自分がやってきたゴルフだったり精度や求めているものだったりを良くしていけるよう頑張りたい」とさらなる高みを目指す。


渡辺は44位タイ 「頑張りたかった」

 熱海市出身の渡辺彩香は1アンダーの44位タイで大会を終えた。「地元だったのでもう少し頑張りたかった」と悔やむ一方、収穫も口にした。
 最終日、2番でダブルボギーをたたき、その後2バーディーで巻き返すも勢いに乗ることができなかった。スイングを修正中で距離感がつかめず、「セカンドショット以降うまくいかなかった」。ただ、これまで課題だったティーショットには手応えを感じたという。「自分的には気持ちよくプレーできた」と振り返った。
 「朝早くからギャラリーがたくさん応援に来てくれた。苦しい展開でも頑張れた」と地元に感謝する。「焦らずに今やっていることを身に付けていきたい」と今季2勝目を目指し、前を向く。

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