桜ケ池の龍神伝説 歌や踊りで表現 御前崎 常葉大・阿部特任講師と磐田のグループ ゼミ生の研究 基に
常葉大健康プロデュース学部こども健康学科(浜松市北区)のゼミの研究成果を基に、創作活動グループ「アトリエgeiju」(磐田市)とゼミを受け持った同大の阿部真弓特任講師らが29日、御前崎市佐倉の池宮神社で舞台「桜ケ池物語」を上演した。ゼミ生が調査した境内の桜ケ池の龍神伝説を題材にした。
名僧が未来仏を求めて桜ケ池に沈み、一番長生きする龍に化けたとの地域の言い伝えを、昔話や童歌を研究する阿部特任講師のゼミ生が、2021年度に調査した。文献資料を確認したり神主に話を聞いたりして物語を大型紙芝居にまとめたが、コロナ禍の影響で発表の機会を逸していた。
舞台では学生たちの紙芝居も一部取り入れ、グループのメンバーや合唱団が歌や踊りで情感豊かに表現。社殿内で奉納した後、桜ケ池を背に多くの観客を前に披露した。語りを務めた阿部特任講師は「研究した学生たちも喜んでいるはず。昔話の由来になっている場所で披露できてうれしい」と感激した様子で話した。
(掛川支局・山本萌絵佳)