掛川・粟ケ岳登頂100回以上達成 「山の日」に111人表彰

 「山の日」の11日、掛川観光協会掛川支部は掛川市北部の粟ケ岳(標高532メートル)に100回以上登頂した人を表彰した。山頂の世界農業遺産茶草場テラスで表彰式を開き、“山仲間”との交流を楽しみながら山頂で清掃活動に励む会社員伊藤真巳さん(51)=牧之原市=ら111人に賞状を贈った。

深谷さん(右から2人目)ら山仲間と表彰を喜ぶ伊藤さん(左)=掛川市の粟ケ岳山頂
深谷さん(右から2人目)ら山仲間と表彰を喜ぶ伊藤さん(左)=掛川市の粟ケ岳山頂

 伊藤さんは登山のたびに山頂の阿波々神社を掃き掃除している。新型コロナが流行し始めたころ気分が沈みがちになったが、粟ケ岳に登って前向きになったという。徒歩での登頂最多3300回を達成した深谷たか江さん=菊川市=らとも声をかけ合う仲になった。伊藤さんは「(山仲間に)元気をもらっている。粟ケ岳はパワースポット」とはにかむ。感謝の気持ちを込めて始めた清掃も、一部の登山者の間で広がり始めた。この日で登頂622回目の伊藤さんは「毎年表彰式に出ることが目標。達成できてうれしい」と話した。
 表彰は登頂100回区切りで徒歩と自転車の登山者を顕彰する恒例行事。同支部によると今回は4~95歳を表彰した。

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