豊漁願う勇み踊り 本格復活 沼津「大瀬まつり」
駿河湾の豊漁と航行の安全を祈願する「大瀬まつり」が4日、沼津市の大瀬神社で開かれた。市内各地の漁港から大漁旗や紅白幕で華やかに飾った漁船が大瀬崎に集結。新型コロナウイルスで中止していた最大の見せ場「勇み踊り」が本格的に復活し、地域住民は春の風物詩を楽しんだ。
「勇み踊り」は漁船上で女装した漁師らが舞う呼び物で、明治時代ごろに盛んになったとされる。顔を白く化粧し長じゅばんをまとった男性が「ちゃんちゃらおかし、ちゃらおかし」のかけ声に合わせ、踊りを披露した。
同市西浦久連地区の「久連勇み踊り保存会」の宮崎万寿夫副会長(61)は「待ちに待った行事。久しぶりに踊り船で参拝に来られてうきうきする」と声を弾ませた。