空手V 常葉大菊川高3年松永さん 指導の父と市長に報告 「14年間の練習 無駄ではなかった」 

 常葉大付属菊川高3年の松永伊織さん(17)=菊川市本所=が8月に京都府で開かれた国際空手道連盟極真会館が主催する全国大会「2023極真祭」に出場し、16歳17歳男子-(マイナス)70キロ級で優勝した。23日、指導者で父の敏さん(56)と共に長谷川寛彦市長を訪ね、親子でつかみ取った栄光を報告した。

優勝の喜びを報告した松永伊織さん(右)と敏さん(中)=菊川市役所
優勝の喜びを報告した松永伊織さん(右)と敏さん(中)=菊川市役所

 全国大会のヤマ場は優勝候補と戦った準決勝。相手の力と圧に負けずに耐えて、攻撃をかけて競り勝った。伊織さんは「うれしかった。父が14年間一緒にしてくれた練習が無駄ではなかったことを証明できたことが一番うれしい」と振り返り、敏さんは「気持ちの弱さがあったが高校生ごろから強くなった。(息子の優勝は)ありがたいこと」とたたえた。
 伊織さんは4歳で空手を始め、幼いころは週に6回ほど、敏さんの指導を受けた。現在は地域の子どもたちの指導をしながら自身の研さんに励み、来春からは横浜市に進学する。「現地の道場でもっと高みを目指す。世界大会で活躍したい。(将来的には)父を超える指導者になる」と目標を語った。
 (掛川支局・山本萌絵佳)

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