黄瀬川大橋の仮設橋着工「早く開通を」 住民、渋滞緩和期待

 昨年7月の豪雨で橋桁が傾き、現在は大型車や二輪車などの交通規制をした応急組立橋が架かる黄瀬川大橋(沼津市、清水町)の仮設橋が11日、着工した。仮設橋は全車両の通行が可能で、歩道の幅も約2メートルに広がる。県沼津土木事務所によると、来年秋の開通を目指している。

応急組立橋が架かる黄瀬川大橋。自転車は乗らずに通行しなくてはならない=11日午後、清水町長沢(写真の一部を加工しています)
応急組立橋が架かる黄瀬川大橋。自転車は乗らずに通行しなくてはならない=11日午後、清水町長沢(写真の一部を加工しています)

 週に2、3度、自転車を引いて応急組立橋を通行するという主婦牧野沙織さん(33)=沼津市=は、橋の幅が狭いため「道を譲り合わなければならず、ストレスだった。できるだけ早く開通してほしい」と話した。清水町長沢の無職男性(74)は迂回(うかい)路では「(橋桁が傾く)前より混みが激しくなった」と指摘し、渋滞緩和を期待した。
 工事は準備段階として草刈りを行い、今後、地形の測量に入る。くいを打ち込んだ後、橋脚と橋台を設置。その上に橋桁を置く。県道富士清水線(旧国道1号)と接続する道路の予定地の地権者とも引き続き協議を進めている。
 本設橋は国と調整をしながら設計を進めているとしている。

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