情報誌「うらっち」お披露目 沼津・内浦、西浦の魅力発信 宿のおかみ、肉用牛生産者など 小中生が取材

 沼津市内浦、西浦両地区の子どもたちが地元の魅力を発信する情報誌「うらっち」の完成披露発表会が5日、同市立長井崎小中一貫学校で開かれた。作成は第3弾で、これまでコロナ禍で自粛していた披露の場を初めて設けた。同校5~9年生の“記者”が、地元住民や取材に応じた人たち約60人を招き、活動の感想を伝えた。

小中学生が製作した「うらっち」
小中学生が製作した「うらっち」
「うらっち」の完成にあたり感想を発表する子どもたち=沼津市の長井崎小中一貫学校
「うらっち」の完成にあたり感想を発表する子どもたち=沼津市の長井崎小中一貫学校
小中学生が製作した「うらっち」
「うらっち」の完成にあたり感想を発表する子どもたち=沼津市の長井崎小中一貫学校

 今回はA4判、16ページでオールカラー。小中学生12人が、地域の宿のおかみや肉用牛の生産者、移住者らに取材、撮影し、地元の産業の現状を紹介した。特集には同市内浦の水族館「伊豆・三津シーパラダイス」を取り上げ、イルカとセイウチの飼育が国内最古であることや、飼育員らの仕事の様子を取り上げた。地元のカメラマンや記者、イラストレーターらを講師に迎え、技術を学んでから取材、製作した。
 子どもたちは、一人一人「地域の自然や、人の温かさを感じた」「日本中の人に見てほしい」などと感想を述べた。同水族館の土屋考司飼育長は「地元のことでも初めて知ったことがあった」と冊子を手に驚いた様子。リーダーの9年渡辺奈央さん(15)は「何度取材先を訪れても、今まで知らなかったことが知れた。読んでくれた人の感想を聞けてうれしかった」と笑顔を見せた。
 冊子約3千部は内浦、西浦の両地区センターや市役所、地区内の店舗、ららぽーと沼津内の「沼津コート」などで配布する。

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