高品質の新茶に期待 菊川で初取引

 菊川市和田のJA遠州夢咲茶業振興センター「サエリア」で19日、新茶初取引が行われた。3月の冷え込みを受けて前年よりも4日遅い幕開け。生産者と茶商、行政関係者約140人が式典に出席し、新茶シーズンの到来を祝った。

取引が成立し、手合わせをする関係者=菊川市和田のJA遠州夢咲茶業振興センター「サエリア」
取引が成立し、手合わせをする関係者=菊川市和田のJA遠州夢咲茶業振興センター「サエリア」

 持ち込まれた荷は1工場2口で計32・8キロ。「やぶきた」と「おおいわせ」が上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると手をたたく「手合わせ」の音を響かせた。最高値は、茶業関係者にとって良い一番茶期になるよう願いを込めた3万7410(みんなよい)円だった。
 同JAによると、2、3月の降水量は十分で、気象災害はなかったという。取引に先立ち行われた式典で河原崎友二組合長は「日増しに茶園の緑がのり始めて、生育も良好で最高の品質が期待できる。明るい茶業にしていきましょう」とあいさつした。
 (掛川支局・山本萌絵佳)

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