記者コラム「清流」 小さな気遣いの積み重ね

 昨年12月の第23回県市町対抗駅伝で、清水町が町の部の王座に返り咲いた。大会新記録で制した圧巻のレースを、出走選手の雄姿で振り返る写真展が町内で始まった。
 第1回から指揮官を務める朝倉和也監督が大切にしているのは、年間を通して選手とコミュニケーションを取ること。部活で町の練習に参加しづらい学生らには、週に1度ほど電話をして不調や悩みを相談できる関係性をつくり、助言するという。
 監督の細やかな気遣いが勝因の一つだと感じた。確かに、何事も小さな努力や配慮の積み重ねが大きな成果をもたらす。季節の変わり目で気持ちが不安定になりがちだが、私も地道にやるべきことをやろうと思い直した。ことしの駅伝では自らも成長し、選手の健闘ぶりを取材したい。
 (東部総局・山本萌絵佳)

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