清水町と書店 認知症理解へ連携、コーナー設置 世界アルツハイマー月間

 世界アルツハイマー月間(9月)に合わせ、清水町は30日まで、認知症への理解を深める啓発イベントを展開している。静岡県内で初めて町内の書店とも連携し、関連図書を集めたコーナーを各店舗に設置した。

認知症の関連書籍を集めた書店の特設コーナー=清水町の長倉書店サントムーン店
認知症の関連書籍を集めた書店の特設コーナー=清水町の長倉書店サントムーン店


 高齢化に伴い、町では認知症に関連した介護申請が増えている。正しい理解の広まりと、本人や家族の支援につなげることを目的に企画した。
 実施したのは、本に触れる機会づくりを目的に町と協定を結んでいる4書店。長倉書店サントムーン店では介護や病気の書籍が並ぶ一角に、絵本など11冊を置いた。
 長倉一正代表(56)は関連本の売り上げが好調なことや啓発の重要性を日頃から感じ、町の企画に快諾したという。「手に取るお客さんが多く、関心の高さを感じる」と話した。
 町立図書館でも関連書籍の特設ブースを設置。2会場で親子連れを対象にした絵本の読み聞かせを行い、柿田区の高齢者サロンで予防講座を開いた。
 (東部総局・山本萌絵佳)

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